2009/02/04 19:07

「お得感」は「割安」ではない、消費者は損するが企業は儲かる

こういう手はありますな。

サイズを小さくして多少値下げしてお得感を出す。

でもね、現実的には割高になっているので損をしている。消費者はなかなか気が付かないというか、気が付いても目先の絶対金額の低さに引かれてしまうんでしょうな。そんなことは消費する人の勝手なのでどうでもいいとして、問題は企業の業績。

例えば今回の醤油。

200902031.gifもともと1Lで479円の醤油を750MLにして380円で売る。1ML当たりの価格は、1Lの場合が0.479円、750MLの場合で0.506円。750MLは1Lより5.8%も高い。

平たく言えば、5.8%の値上げって事ですよ。

製造コストが1Lと750MLで違うんですかね?仮に違ったとして、750MLの方が5.8%も高いはずはありますまい。おなじ食品の原価率5.8%も悪化なんてちょっと考えずらい。

結局、少子高齢化で人数が減り、とかなんとか最もらしい説明をしつつ、しれっと値上げをする。いいじゃないですか。

あ、なんか誤解されそうですが、企業にはプラスなので、良いことですよ、本当に。自分は1Lを買い続ければいいだけの話で。

ところで、下の朝日新聞の記事だが、見出しが「適量・割安で販売増狙う」って、割安じゃないですよ。何を言ってるんだか。こういうのを「割高」って言う。

朝日新聞 朝刊

しょうゆなどサイズ小さめに 適量・割安で販売増狙う

 しょうゆやドレッシングなどの分野で、従来より容量の少ない製品を発売する動きが食品メーカーに広がっている。少子高齢化などを背景に家族の人数が減り、賞味期限内に使い切れない例が増えていることに対応する。量を減らして価格を抑え、買い物客に値頃感をアピールする狙いもあるようだ。

 キッコーマンは17日から、「特選丸大豆しょうゆ」の750ミリリットルサイズを発売する。これまでの売れ筋は1リットルだったが、1世帯あたりの月平均のしょうゆの購入量は90年の985ミリリットルから07年は662ミリリットルまで減少。昨年春の値上げも影響し、1リットルの売れ行きは微減傾向が続いていた。

 希望小売価格(税抜き)は1リットルが479円なのに対し、750ミリリットルは380円。「適量で、価格が安い。販売増につながれば」(広報)と期待する。

 キユーピーも13日出荷分から順次、ドレッシング11品目を200ミリリットルから170ミリリットルに減量する。こちらも狙いは同じで、減量は58年に発売して以来、初めてという。日清オイリオグループも3月2日から、1千グラムしかなかった「日清ベジフルーツオイル」の600グラムサイズを出す。(本田靖明)

こちらは日経新聞の記事。「価格も低く」ということで「割安」なんて間違った単語は使っていない。一応経済誌だしね。

2009/02/04, 日本経済新聞 朝刊

食品、少量で無駄なく、しょうゆなど、価格も低く設定。

 カレールーやしょうゆなど、食品で内容量の少ない定番商品が相次ぎ登場する。価格も下げて値ごろ感を狙った商品だ。節約志向が広がるなか、無駄なく使い切りたいという消費者ニーズの高まりに応える。

 エスビー食品は九日、主力のカレールー「ゴールデンカレー」で容量を二十グラム少ない二百二十グラムにし、希望小売価格(税別)も三十円下げ二百八十五円にする。外食を控える「内食志向」が高まっていることを受け、「三百円未満」を訴える。

 キユーピーは二月中旬から順次、家庭用ドレッシング十一品の内容量と価格を一五%抑える。フジッコは総菜「おまめさん」「ふじっ子煮」の一部でも同様に割安感を出して弁当などに使ってもらう考えだ。

 キッコーマンは十七日、定番シリーズ「特選丸大豆しょうゆ」で七百五十ミリリットル入りの新商品を関東甲信越で発売する。希望小売価格(同)は三百八十円。従来の五百ミリリットルと一リットル入りの中間で、一カ月程度で使い切れる分量を提案する。売れ筋になれば他の商品でも内容量を減らす。旭松食品やエースコックも小容量で低価格の商品を出す。

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