2008/10/18 11:11

FXの指南書を売ったら犯罪に

これはとっても興味深いニュースじゃなかろうか。せっかくなので全文をコピー。

2008/10/17, 日本経済新聞 朝刊

FXで損失、指南書著者に賠償命令、東京地裁、紹介先業者も責任。

 「百%の勝率」などとうたった外国為替証拠金取引(FX)の指南書「FX常勝バイブル」を購入して取引を始めた男性が「約百八十万円の損害を被った」として賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は十六日、指南書の著者と、指南書が紹介していたFX業者などに計約百万円の賠償を命じた。小原一人裁判官は「百%の勝率はありえない。誤った情報提供で取引させた」と指摘した。

 原告の弁護士によると指南書が紹介するFX業者の損害賠償責任を認めた判決は初めてという。

 訴えられていたのは、コンサルタント会社「幸せwin」(東京・新宿)と、「大橋ひかる」の通称で指南書を販売していた大橋晃・同社取締役のほか、指南書で紹介していたヘラクレス上場のFX業者、マネースクウェア・ジャパン(東京・千代田)。

 判決によると、大学生だった男性は大橋取締役が紹介していた指南書を二万四千円で購入。二〇〇六年十二月に指南書で勧めていたマネー社に口座を開設し、FX取引を始めたが、翌年十一月までに約百八十万円の損失を被った。

 当時、マネー社の顧客約三千―四千人のうち、七百人程度は指南書の読者だったという。指南書記載のホームページから同社に口座が開設された場合、幸せwin社に二万円を支払っていた。

 小原裁判官は「マネー社は指南書を顧客獲得の手段としていた」と認定。「誤った理解で申し込みをしている可能性を認識すべきで、慎重な説明や審査をせずに取引を開始させた一連の顧客獲得行為自体が違法」と損害賠償責任を認めた。

 マネー社は「主張が認められず非常に残念。控訴する方向で検討したい」としている。

FXに限らず、投資では誰でもが儲けたい一心で欲豚になりきっている。でも実際にはなかなかそう簡単に儲かるものではありませんよね。「絶対勝てる」、「楽して儲かる」、「あなたも大金持ち」なんて言葉がならんだ胡散臭いものに手を出す人が沢山いることははっきりしています。

例えば、そういう言葉を使って直接誰かに話しかけ、お金を預かったりすれば(預からなくても?)それは詐欺って呼ばれて犯罪になるわけですな。でもね、書籍や指南書としてそういう言葉をタイトルに使ったものってたくさんあるけど、罪でもなんでもない。表現の自由ってやつですか?

それが今回は犯罪ですよ、って裁判所で判断されたんだから衝撃は大きい。

マネースクウェア・ジャパンから利益を得ていた、という部分がミソなのだろうと思う。だから、この判決をもとに、今ある怪しげな本とか指南書が全部違法かと言えば、そうはならないはず。だってね、ものすごい数ありますよ、アフィリエイト使って売っている指南書って。

「○○式、FXで確実に月10万円儲ける方法」、「デイトレは難しくない、このポイントと狙えば勝率は90%以上」、「この指標で割安株を拾おう。3年で資産は5倍に」

どれもこれもありそうでしょ。実際、似たタイトルのモノはたくさんあることほぼ確実です。そういうものが違法になれば、犯罪者はものすごい数になる。

そういうものを信じて数万円も払う人っているわけで、法律上は詐欺じゃないけど、限りなくグレーに近い。いい加減にしないとダメですよ、っていう警告が今回の判決ではなかろうか。ホント、そういう類のものはこの世から消えて欲しいですね。

でも、一番大切なのは、世の中確実に儲かる事はないことを理解することじゃないですか。あるわけない。世の中全員お金持ちになってしまうでしょ。常識で考えようよ。

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