システムプロ、1Qは予想以上の好決算、ビジネス環境は悪い
システムプロの第1四半期決算。
売上+16%、営業利益+43%、経常利益-14%、純利益-47%。通期計画は変更無しで、売上+2%、営利+6%、経利+14%、純利+31%、EPS+32%。予想を超えて強い数字ですな。
携帯電話向けの開発等は+12%、ウェブサイト開発等は+26%。どちらも売上は順調。経常利益の大きなマイナスは持分法会社のカテナの保有する株式評価損のため。
携帯電話は売れていない。割賦販売が主流になってから0円端末が少なくなったこともあるだろうし、もう充分高機能化された携帯を買い換える必要性もなくなってきている。既にみんな携帯を持っていて新規加入者の需要は無いし。
そうなれば携帯電話開発メーカーは開発スパンを伸ばすし、開発数も絞るし、開発費も抑える。システムプロにとって全部が全部マイナス。
それでもシステムプロの売上は落ちない。利益も落ちない。
システムプロの言い分としては、開発が減っても無くなるわけではなく、メーカーはより優れたところへ発注する、飛び抜けて優れたシステムプロには注文が集まる、って事。
今まで短信やら説明資料やらビデオやら見てきた中で一番感じるのは、うちは優れていて他社とは比較にならないぐらいですよ、っていう自信というか主張。
それが果たしてどれほどのものなのか、よく分かりませんけど、数字として現れているのは、そういう主張が嘘では無さそうだという事じゃないですか?
だから会社としても今期の業績予想が増収増益なわけです。
が、株式市場はそうは見ていない。
どう考えても携帯端末の設計・開発・評価は全体として縮む。いくらシステムプロが優れていてもパイが小さくなればダメでしょ。そういう評価だと思うんです。それで株は売られて下げ続けている。
個人的にもそういう考えでシステムプロの業績はガクンと落ち込むと思っていた。とりあえず蓋を開けてみると、1Q業績は良かった。意外。
それなりの1Q業績を見ても、どうしても納得できない。それは上に書いたように、どう考えても全体的な状況はシステムプロにとってむちゃくちゃ向かい風なわけで、期待できる要素なんて何もないから。
そういうわけで、ヘタすると株価は倍ぐらいになってもおかしくないな、という思いがある一方で、とてもじゃないけど買えないという結論になる。
配当利回りは6.5%。高くて魅力的。
主幹事が東洋で、KFEの大株主というのはとても気に入らない。しかし有報を眺めてみても全然怪しさはない。
つまり、業績数字とビジネス環境が全く正反対、株価の下がり具合と急騰の可能性が全く正反対、変な怪しさと有報の大丈夫さとが全く正反対。
システムプロはたくさんの対極を持っているような気がしますな。ウォッチは続けて損はないでしょう。
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