カテゴリー: ハイテク・IT・テクノロジー

2009/09/08 10:10

スマートフォンやPCへの登載が進むタッチパネル、競争は激しい

~ モバイルインターネット関連でタッチパネル、SYNAやCY、BRCM、台湾メーカーも。 ~

モバイル・インターネットのプラットフォームはスマートフォンですが、スマートフォンはタッチパネルで操作する。これから携帯電話がスマートフォンに置き換わっていく。今日の日経新聞の記事にあるとおり、タッチパネルの用途はどんどん広がる。

タッチパネルといえば、すぐに思いつくのはアメリカのSynaptics(SYNA)。つい最近株価は急落してますけど、理由はアナリストの予想に微妙に届かない先行き見通しを出したから。タッチパネル全体としての伸びを考えれば株価は下げすぎな気がするものの、いかんせん電子部品ですからね、自信を持って強気で買っていくのは難しい。

200909084.gif

アメリカのCypress(CY)やBroadcom(BRCM)もタッチパネル関連。この2社はタッチパネル専業ではないので、純粋なタッチパネル銘柄としてはSYNAの方が向いている。SYNAも純タッチパネル銘柄ではないものの、ほぼそう考えても良いビジネスだと思う。

台湾のタッチパネル関連企業は下の表の通り。詳細は知らない。

200909081.gif

今のところの傾向としては、アメリカ企業はスマートフォンへ供給し、台湾企業はPCへ供給している。

足下、3.5インチタッチパネルモジュールの価格は急落している様子。1年前に$17前後だったものが今は$10前後。チップの値段も1年前の$4程度から$2ぐらいまで下落。競争が激しいことがよく分かる。

日東電工がタッチパネル向けの粘着シートを量産するというニュース。

2009/09/08, 日本経済新聞 朝刊

タッチパネル粘着シート、日東電工が量産、画質向上、衝撃も吸収。

 日東電工はスマートフォン(高機能携帯電話)などのタッチパネル向けで、ディスプレーの画質や強度を高める粘着シートの量産を始めた。タッチパネルは今後市場が拡大するとみられ、ノートパソコンなどへの搭載も見込める。新製品投入で高機能粘着シート事業の売上高を今年度に前年度比6割増の40億円、4~5年で100億円規模に引き上げる。

 新たに量産するのは「ルシアックス」という透明粘着シートで、タッチパネルの基板に組み込んですき間を埋め、光の乱反射を防いで画質を高める。従来の薄手タイプに比べて4~7倍程度厚い175マイクロメートル(マイクロは100万分の1)で衝撃を吸収する。豊橋事業所(愛知県豊橋市)で生産する。

 欧米では日本より先行してタッチパネルで操作するスマートフォンが普及し、頻繁に触ったり、落としたときの衝撃にも耐えられたりするディスプレーの需要が高まっている。

 同社はタッチパネル向け粘着シートの最大手だが、最近は台湾や中国のメーカーの参入で競争が激化しつつある。強度を高められる粘着シートの新製品を高付加価値商品として日韓台のパネルメーカーに販売。シェア維持を目指す。

 タッチパネルは従来のATMや券売機から携帯型ゲーム機、スマートフォンへと用途が拡大している。

 米調査会社ディスプレイサーチによると、2009年の市場規模は約37億ドル(約3500億円)の見込みで、15年には91億ドル(約8600億円)まで拡大するという。

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BRCM CY SYNA スマートフォン タッチパネル モバイルインターネット 日東電工



2009/07/12 09:09

東京エレクトロン、受注の底が見えた、韓国・台湾の状況は良い

~ 台湾や韓国の半導体、液晶パネルメーカーの業績は改善している、ようやく製造装置も。 ~

東京エレクトロンの受注が上向いた。

四半期受注額

200907101.gifやっとです。半導体・液晶パネル製造装置の受注が上向き、製造装置業界にも底入れの兆しが見えた。図は日経より拝借。

半導体・液晶パネルの製造装置は日本勢が強い。だからってわけじゃないだろうけれど、半導体や液晶パネルと言うと、何やら日本のメーカーを想像する人も多いのでしょう。(どこかの半導体メーカーが国から資金をもらって、日本にとって最重要な産業・会社みたいな事を言われているけれど、全くもって筋違いかと思うね。)半導体・液晶パネルと言われれば、韓国と台湾を真っ先に考えるのは当たり前。

台湾の半導体、液晶パネルメーカーの業績はグイグイと回復している。もちろん、世界好景気まっただ中のピークには届かない。それでも前月比の数字ではとっくに底を打ったし、前年同月比のマイナス幅も縮小を続けている。

韓国についてはあまり状況を把握していないものの、半導体関連については回復しているのは間違いない。

セミコン、エレク、PC、コミュニケーションなどの産業ニュースは、最近DigiTimesというサイトを見つけた。特に台湾の状況がよく分かる。と思うんですけど、このサイトってどうなんでしょう?とにかく最近のニュースは超強気な物ばかりで、まさか万年強気のニュースサイトではないよね?

いずれにせよ、東京エレクの受注が底を打ったっぽいなあ、という事は頭の片隅の置いておくべき。

こういう情報はこれだけでは単なる点なわけですけれど、点が集まって線になり、やがて線が束になって流れになる。今ある線に点を加えることもできる。投資とはそういう作業の繰り返しなのかと。

2009/07/10, 日本経済新聞 朝刊

東エレク、受注、4~6月82%増、1~3月比、半導体装置が底入れ。

 東京エレクトロンが9日発表した2009年4~6月期の半導体・薄型パネル製造装置の連結受注高(速報値)は、直前四半期(1~3月期)に比べ82%増の490億円となった。台湾や韓国などの半導体メーカーが半導体回路の微細化に向けた設備投資を再開し、半導体製造装置の受注が増えたほか、保守サービスの受注も回復した。

 連結受注高の前年同期実績(1047億円)との比較では53%減と低水準にとどまる。ただ、受注高が直前四半期に比べて増加したのは3四半期ぶりで底入れが鮮明になってきた。

 装置の種類別では半導体製造装置の受注高が480億円となり、直前四半期と比べると約2・4倍に増加した。携帯電話などに使われるNAND型フラッシュメモリーの需給が改善。韓国の大手メモリーメーカーが設備投資を再開した恩恵を受けたほか、台湾のファウンドリー(受託生産会社)大手からの注文も入ったとみられる。

 一方、薄型パネル製造装置の受注は直前四半期比84%減の10億円にとどまり、低調だった。大型案件の受注がなかったことが響いた。成長分野に位置づける太陽電池向け装置の受注もなかったようだ。

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半導体 半導体製造装置 台湾 東京エレクトロン 液晶 韓国

2009/05/31 22:10

SUMCO、半導体用も太陽電池用もウエハーは回復の気配がない

~ 中国の太陽電池企業の業績は弱い、例外的に強いのはFirst Solar、SUMCOは厳しい ~

SUMCOの第1四半期決算。

平成22年1月期 第1四半期決算短信

売り上げは凄まじい落ち込みですが、計画通りであれば株価にとっては問題なし。もちろん利益なんて出るはずなし。

半導体並びにシリコンウェーハ市場は、年明けから需要回復の兆しが見え始めたものの、昨秋からの需要急落の影響を受け、依然として厳しい状況にあります。また、太陽電池用シリコンウェーハについても、需要は停滞いたしました。

太陽電池用シリコンウェーハの需要も厳しい。世間では太陽電池の将来性がニュースになるわけですけど、足下の需要は決して強くない。今まで強烈な需要があった欧州、特にドイツとスペイン、がメタメタ。日本で家庭で設置する太陽電池への補助が出て需要が伸びるとか、中国でクリーンエネルギーとして採用されるとか、その程度では今のところ欧州の落ち込みを全然カバーできていない。

200905313.gif太陽電池関連では、中国企業のSTP、LDK、YGEを見ていますが、どれもこれも業績は良くない。STPはそれなりではありますが。唯一業績面で意外な好調さを見せているのはアメリカのFirst Solar(FSLR)のみ。FSLRは薄膜型に特化したセル・モジュールメーカー。

基本、太陽電池関連企業の業績は良くない。見通しもそれほど明るくない。でも、株価は好調。ここに書いた銘柄はどれもこれも株価は上げている。業績がわるいというニュースが出て、一旦は下げてもすぐに回復して上げていく。

ちょっと見づらいチャートですけど、STPをYGEは3が月で200%以上の上昇。FSLRとLDKはざっくり2倍ですか。

株価の先見性と見るか、原油価格上昇の連れ高と見るか、ミソくそ相場のくそと見るか、悩ましいですな。

結局、この辺りの銘柄の見通しが良くなってこないことには、SUMCOの見通しも上がってこない。太陽電池向けより半導体向けの方が大きいので、もちろん半導体関連を見ておく必要はありましょう。それは日本銘柄で十分確認できますが、太陽電池関連は日本の企業では確認できないと思う。シャープや京セラでは用不足かと。

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FSLR LDK STP SUMCO YGE アメリカ シリコンウエハー 中国 半導体 太陽光発電

2009/05/07 17:05

システムプロ、納得の下方修正、疑わしいのは疑うべき相場でした

~ 早くも受注回復の強気コメントがあり、株価は既に十分下げた、ここからはウォッチしたい。 ~

システムプロの減額修正。

業績予想の修正に関するお知らせ

やっぱりね。そりゃそうでしょう、下方修正ないわけがない。っていうか、ホントにシステムプロが計画通りの数字を出すなら恐ろしく優れた技術というか、他社にはできない開発ができるのだろうと思ったわけです。

その辺の気まずさは以前のエントリーを参照。

つくづく思うのは、どうもおかしい、しっくりこない、違うんじゃないか、そういう感覚は大切にすべきだと言うこと。特に今のような相場ではね。

そういう諸々の引っかかりが最後まで杞憂で終わることも確かにある。杞憂で終わると、株価は通常大きく上がる。そういう方向に賭けるも悪くない。でもそうするのは相場が良い時に限定したい。

それでもシステムプロは結構強気。

当第3四半期にかけても夏モデルの受注が見込みよりも減少する見通しではありますが、2009年冬モデルの開発計画が当社のクライアントである移動体通信キャリアや移動体通信メーカーにおいて徐々に動き始めており、当第4四半期には受注が回復する見込みとなっております。

今後の見通しといたしましては、大手ポータルサイトの開発等で培った技術・ノウハウを活用し、販路を拡大するため、期初から営業力の強化を推進してまいりましたが、その効果が徐々に出始め、当第3四半期途中からは受注の回復を見込んでおります。

当第3四半期途中から、急速に業績が回復する見込みではあります

早くも受注回復宣言ですな。

株価は既に十分下がっている。ここから売りはないわけで、あるとすればウォッチか買い。ま、買いもほぼないけどねえ。

ハイテク・IT・テクノロジー
システムプロ システム開発 携帯電話

2009/05/07 17:05

アドバンテスト、景気の底が見えても、半導体検査装置の受注はない

~ 製造業各社が設備投資を始める段階まで景気が回復するのは全然見えない将来の話。 ~

アドバンテストの決算発表。

平成21年3月期 決算短信

200905044.gif今期の予想数字は出していない。そりゃ出せないよね、こんな経済状況では。外すと嫌だから出さない、って事じゃなくて、本当に先が見通せなくて出しようがないって事ですよ。

この受注の数字を見ると、まさに開いた口がふさがらない。

もちろん、重要なのはこれからの事。先を考えてもダメですな。設備投資に関わる部分の回復は、部品や素材より遅い。部品や素材では在庫調整が進んだし、景気が底打ちすれば稼働率もそれなりに復活する。しかし新しく設備投資するまでそう簡単には事は運ばない。

ハイテク・IT・テクノロジー
DRAM アドバンテスト 半導体 半導体検査装置

2009/04/12 22:10

日本プロセス、大きな下方修正で、配当の安全性をよく分考えるべき

~ 高財務で現金修正PBRが1倍を割っているのは変わらない、心配なのは減配だけ。 ~

日本プロセスが下方修正を発表。

平成21 年5月期通期(連結・個別)業績予想の修正に関するお知らせ

2009041209.gif高配当・低PBR銘柄だった日本プロセスナわけですが、この下方修正でEPSは31円まで下落し、30円の配当は出ないのかも知れませんな。財務的に30円の配当なんて屁のカッパで楽勝なのは間違いない。それでも業績低迷は減配の理由には十分だからね。

投資家がみんな注目する大手企業なら頑張て配当維持も十分あり得ますが、日本プロセスのような小粒な会社が頑張って配当維持するなんて理由はない。

現金修正PBRは0.6倍と激安なのは相変わらず。

この辺りをどう考えるかで決まりましょう。

ハイテク・IT・テクノロジー
PBR 日本プロセス 配当 高利回り

2009/03/16 09:09

TSMがガイダンスを引き上げ、半導体強気ニュースは珍しい

~ チップ需要底打ちで買うのはファウンドリートップのTSM、2009年1Qが底になるのか。 ~

半導体セクターで久しぶりの強気ニュースが出た。Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. (TSM)台湾セミコンダクターがガイダンスを引き上げたことです。

TSMC Announces February 2009 Sales Report and Revises First-Quarter Business Guidance

2月の売上げは前年比では-59%と相変わらず酷い数字ですけど、1Qは予想以上になる計画。

Primarily due to quick orders from customers, especially from the mainland Chinese market, and a stronger US dollar, TSMC now expects first-quarter revenue to be between NT$36 billion and NT$38 billion, higher than the previous expectation of between NT$32 billion and NT$35 billion.

中国からの需要と言っている。やっぱり中国か。

マージンについても強烈に上方修正。

TSMC’s expectation for first-quarter gross profit margin is now between 14% and 16%, and operating profit margin is between -2% and 0%, compared with the previous guidance of 1% to 5% for gross profit margin and -19% to -15% for the operating profit margin.

上方修正でも赤字ですよ。しかし、これまでずっと下方修正の連続でどうにもならなかった会社が、いよいよ下げ止まりに入ったんじゃないかと思われる時が転換点なのは言うまでもない。絶対的な業績の良さは全然重要じゃない。

一気に回復してウハウハ儲かる状況にならないことは間違いない。そんなに景気は良くないので当たり前。ただ単に、底打ちしたのではないか、という第一歩。

いずれ来る底打ちを夢見て、とりあえずセミコンのファウンドリーをメモしておく。Morningstarのレポートにまとまっている。

Taiwan Semiconductor(TSM)が最大手。売り上げ$9.7Bでダントツ。売上げ規模だけではなくて、技術や資金力、収益性などで頭一つも二つも抜け出ているというのがコンセンサス。ファウンドリーセクターでのシェアは44%。

2番手がUnited Microelectronics Corp. (UMC)。これも台湾の企業。売上げは$3.1B。シェアは15%。

そしてSemiconductor Manufacturing International Corp. (SMI)、Chartered Semiconductor Manufacturing Ltd. (CHRT)が続く。SMIは中国企業、CHRTはシンガポール。残りは中小が玉石混淆。

大手は汎用品は作らない。そういうのは中小の中国ファウンドリーが儲からなくてヒーヒー言いながら作る。

Samsungなどの開発・製造が統合されたチップメーカーが、余剰生産力をファウンドリーみたいな形で使うようになってきていて、ここにも競争がある。

200903161.gif競争は激しいし、何より景気の波をもろに受ける。設備投資がデカイので景気が悪くなればすぐに赤字。逆に景気が良くなると一気に儲かる。資金力がものを言う典型的な設備産業。金がかかるので参入障壁は高い。もちろんどんどん高度化する技術に追いつき追い越す必要がある。

景気が回復し、チップ需要が伸びれば、最初に上げるのは間違いなくTSM。最大手で利益が最初に出る。TSMは上がって2番手以下が上げてないから2番手以下を買う、なんて言うのは間違いですな。

TSMの足下の株価は異様に強いのを発見し驚く。

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CHRT Samsung SMI TSM UMC ファウンドリー 半導体

2009/03/04 12:12

システムプロ、1Qは予想以上の好決算、ビジネス環境は悪い

~ 悪いはずの携帯分野なのに業績は悪くない、対極の強弱を併せ持っているので難しい。 ~

システムプロの第1四半期決算。

平成21年10月期 第1四半期決算短信

売上+16%、営業利益+43%、経常利益-14%、純利益-47%。通期計画は変更無しで、売上+2%、営利+6%、経利+14%、純利+31%、EPS+32%。予想を超えて強い数字ですな。

携帯電話向けの開発等は+12%、ウェブサイト開発等は+26%。どちらも売上は順調。経常利益の大きなマイナスは持分法会社のカテナの保有する株式評価損のため。

携帯電話は売れていない。割賦販売が主流になってから0円端末が少なくなったこともあるだろうし、もう充分高機能化された携帯を買い換える必要性もなくなってきている。既にみんな携帯を持っていて新規加入者の需要は無いし。

そうなれば携帯電話開発メーカーは開発スパンを伸ばすし、開発数も絞るし、開発費も抑える。システムプロにとって全部が全部マイナス。

それでもシステムプロの売上は落ちない。利益も落ちない。

システムプロの言い分としては、開発が減っても無くなるわけではなく、メーカーはより優れたところへ発注する、飛び抜けて優れたシステムプロには注文が集まる、って事。

今まで短信やら説明資料やらビデオやら見てきた中で一番感じるのは、うちは優れていて他社とは比較にならないぐらいですよ、っていう自信というか主張。

それが果たしてどれほどのものなのか、よく分かりませんけど、数字として現れているのは、そういう主張が嘘では無さそうだという事じゃないですか?

だから会社としても今期の業績予想が増収増益なわけです。

が、株式市場はそうは見ていない。

200903041.gifどう考えても携帯端末の設計・開発・評価は全体として縮む。いくらシステムプロが優れていてもパイが小さくなればダメでしょ。そういう評価だと思うんです。それで株は売られて下げ続けている。

個人的にもそういう考えでシステムプロの業績はガクンと落ち込むと思っていた。とりあえず蓋を開けてみると、1Q業績は良かった。意外。

それなりの1Q業績を見ても、どうしても納得できない。それは上に書いたように、どう考えても全体的な状況はシステムプロにとってむちゃくちゃ向かい風なわけで、期待できる要素なんて何もないから。

そういうわけで、ヘタすると株価は倍ぐらいになってもおかしくないな、という思いがある一方で、とてもじゃないけど買えないという結論になる。

配当利回りは6.5%。高くて魅力的。

主幹事が東洋で、KFEの大株主というのはとても気に入らない。しかし有報を眺めてみても全然怪しさはない。

つまり、業績数字とビジネス環境が全く正反対、株価の下がり具合と急騰の可能性が全く正反対、変な怪しさと有報の大丈夫さとが全く正反対。

システムプロはたくさんの対極を持っているような気がしますな。ウォッチは続けて損はないでしょう。

ハイテク・IT・テクノロジー
システムプロ 携帯電話 配当 高利回り

2009/02/13 12:12

paperboy&co.ペーパーボーイ、ストック型ビジネス、株価はこなれた

~ 成長力のあるストック型収益銘柄で配当利回りは5%以上、不景気も関係ないのは魅力的。 ~

paperboy&co.の決算。

平成20年12月期 決算短信(非連結)

レンタルサーバーとドメイン管理というストック型ビジネス。プラス成長力があって文句無し。

前期の数字。売上+24%、営業利益+25%、経常利益+18%、純利益+18%。今期の計画数字。売上+17%、営業利益+17%、経常利益+24%、EPS+21%。

今期の計画数字には裏付けなんて何もない。レンタルサーバーとドメイン管理、しかも個人や自営業規模の小さなところをメイン顧客としているわけで、まあこれぐらいは新規申し込みと解約があるんじゃないか、っていう会社の希望数字になる。

レンタルサーバー業界全体の足下の状況とか伸び率予想とか、もちろんそういうビジネス環境を前提に考えてはいるはず。

200902132.gif投資家としては、レンタルサーバーやドメインが増えるのか減るのか、ペーパーボーイの業界での位置付けはどうなのか考え、とりあえずペパボの契約件数の推移グラフを眺めて、ああだいたいこういう感じなんだろうなあと推測する。

個人的にはペパボは強いと思う。なぜなら自分の周りでもペパボの勢力は強い。つまり、個人や中小零細企業がウェブサイトを作ろうと思う場合、とりあえずは格安レンタルサーバー&ドメインを考える。

その時、間違いなくペパボが候補になる。そして選択される事が多い。これはとても狭い自分周辺世界限定の話ではあっても実感であり現実。

GMOインターネットグループにはGMOホスティング&セキュリティーというレンタルサーバー屋があるけど、こちらはイマイチ。位置づけとしては、格安ではなくそれなりの高級サーバーを主体としている。

レンサバはいいんだけど、それ以外にセキュリティー分野などにも手を出して、そちらがストック型ビジネスを壊している感じ。

その点、ペーパーボーイはレンタルサーバーとドメインが100%で、100%ストック型ビジネス。これはいいですな。

200902133.gif株価はIPOでバカみたいな値段を付けた後、予想通りの暴落。十分安くなりましたな。

自己資本比率が41%だけど、実質的には70%近い。BSの前受金はお客さんが年払いとかで前払したものだから。現金(+同等物)が前受金+預り金より少ない場合、あ、お客さんが前払した金を既に使ってるじゃん、って事で、個人的にはそういうのは嫌いです。特にこういうストック型ビジネスの場合はね。ペパボにはそういう事はなし。

今期の配当は100円の計画で、配当利回りは5.5%。ストック型ビジネスでこの利回りは高いですな。

世界の不景気も日本の不景気も関係ない。

買ってもいいんじゃないですか?

ハイテク・IT・テクノロジー
paperboy&co. ストック型 ペパボ ペーパーボーイ レンタルサーバー 配当 高利回り

2009/02/10 16:04

プロシップ、受注状況は引き続き良くないが横這いでさえあれば

~ 業績の悪さは十分織り込まれている、受注横這いと6%を超える配当利回りがあれば良い。 ~

200902102.gifプロシップの第3四半期決算。

平成21年3月期 第3四半期決算短信(非連結)

受注の状況は相変わらず悪い。これは予想以上い悪い状態が続いていると言えましょう。

200902103.gifとりあえずこの悪い数字は1Qからずっと同じなわけで、株価には十分織り込まれているはず。ここからさらに受注数字が半分になるようだとどうにもならないでしょうけど、ここで横這いを保ってくれたらいいんじゃないかと。

高利回りは相変わらずですねえ。

ハイテク・IT・テクノロジー
IT システムインテグレーション パッケージソフト プロシップ 会計ソフト

2009/02/06 10:10

ビーエスピー、現金価値割れで高配当の状態は続く、3Q数字はOK

~ 来期の配当が問題だが、利益半減でも配当利回り6%以上は確保、そして現金価値以下。 ~

ビーエスピーの第3四半期決算。

平成21 年3月期 第3四半期決算短信

業績数字は決して良くない。それでもまだ減収減益は10%未満なのでましな方ではありますけどね。

で、そんなことはあまり問題じゃない。資産価値の激安さに注目ですな。

自己資本比率90%でBPSは1500円。現金修正BPSが940円。株価は800円なので、PBRは0.53倍、現金修正PBRは0.85倍。現金価値割れまで売られている。

配当は今期71円なので利回りは8.9%。この71円には記念配が15円含まれているので、それを除いて考えても配当利回りは7%。

当然ながら配当に関しては来期が問題なわけですけど、仮に利益が今期より半減したとしても50円は出ると考えていいのではないですか?それでも利回りは6.3%。

何が悔しくてこんなに安いんですか?

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PBR ビーエスピー 配当 高利回り

2009/02/04 18:06

ITサービス業界の全体像を捉えるには大手の動向だけで十分

~ ITサービス業界のピラミッド構造を理解して、仕事がある企業を考えると投資先が見えてくる。 ~

ITサービス市場は基本的にピラミッド構造になっている。ITサービスっていうのは、システムインテグレーションと呼ばれる作業だったり、ソフトウェア開発とか、ITアウトソーシングとかシステム運用とか、そういうものの総称ですな。

大手のITサービス企業が頂点にあって、下請けがその下にあって、孫請けがさらにその下にある。結局、大手が受注して、自分のところでやりきれない仕事とか、専門能力のある中小ITサービス企業に業務を割り振るわけ。

じゃあ、大元の受注が減れば一番割りを食うのは下請けや孫請けの中小ITサービス屋さんであることはスグリか出来ますな。

ITサービス屋は星の数ほど上場しているが、そのほとんどが下請け。そういう中小IT屋について、「金融機関向けのシステムが好調」、「大手流通業からの受注が豊富」なんて四季報に書かれていたりするわけだが、これは誤解を招くこともよくある。

つまり、受注しているのは直接ではなくて、大手のITサービス企業からの下請け的な受注ですな。

こういう会社はつまらない。

そういう業界構造を考えてみれば、ITサービス業界の動向は大手の様子をうかがっておくだけで十分って事じゃないですか?

NTTデータは業界最大手級。第3四半期決算を発表したけれど、その説明資料にうまいことITサービス業界の動向がまとめられている。

平成21年3月期 第3四半期 連結決算概要(参考資料)

200902045.gif7ページにあるこの図だけでよく分かると言えましょう。

底堅いニーズが見込めるのは規制対応等の必須案件などに限られる。

そういう事でしょうな。

個人的には、金融関連は全然ダメで流通関連の方がいいかと思っていたのだが、どうやらそれは間違いらしい。考えてみれば、確かに金融関連の方が規制対応は沢山ありましょう。当然公共分野は安定的に仕事がある。あと、ヘルスケアね。

ってことで、まとめると、この不景気相場においてITサービス業で買いなのは、中小企業で公共分野や金融関連、ヘルスケアに規制対応なんかの絶対必要なシステムを納めている企業って事になる。

加えて、先に書いたように、大手の下請け的な中小はつまらないので外す。直接取引でシステム開発してたり、もしくはパッケージソフトを売っているのが良いですな。

そういう範疇に収まるITサービス企業以外は無視で良い。

ハイテク・IT・テクノロジー
ITサービス NTTデータ システムインテグレーション ソフトウェア パッケージソフト

2009/02/02 10:10

プロシップ、予想以上の減額幅、配当と将来需要、高利益率で我慢

~ 需要が確実な製品で高利益率、何か良いことをしている証拠なので配当を支えに我慢。 ~

プロシップの下方修正。

成21年3月期通期業績予想の修正に関するお知らせ

減額されるとは考えていたものの、その幅はそれなりに大きいですな。

企業活動が停滞すればIT投資は控えられる。とりあえず喫緊のもの以外は出来るだけ先延ばしにされて当然。

ソフトウェア、システム開発関連企業には第3四半期まで業績好調なものが多い。PERも安いし配当利回りもそれなりで、四季報のコメントなんかを読むとなんだか調子良さそうな銘柄が見つかる。

しかし、通期の数字を見ると、かなり厳しいところばかりだ。

そりゃそうですよ、サービスを提供する先の企業業績がボロボロなんだから、そうなって当然。とりわけ景気敏感会社をメイン顧客とするところはダメですな。強いて言えば、流通や小売り、外食などの内需系企業をメイン顧客に持つところは若干酷さが緩和される。

まあ全体として考えれば投資妙味のないセクターと言えましょう。

それでなぜプロシップを個別銘柄ウォッチに入れているのか。理由はそれほど難しくもなくひねりも何もない。

まずプロシップの製品はほとんどどこの企業でも使われる。IT企業なんかの資産がほとんどゼロに等しいようなところは使う必要もないだろうけど。そういうパッケージソフトをメイン商材として持っている。

基本的にそれは税制に関わることなので、導入せざるを得ない。プロシップの製品じゃなくてもいいのだが、何かは導入する必要がある。そういう意味で需要はある。

利益率の高さが目を引く。前期の経常利益率は35%、今期下方修正後でも経常利益率は20%。利益率の高さは強い商品を持っている証明ですな。

ソフト屋さんで経常利益率が10%も無いようなところは投資に値しないですよ。利益率の低いソフト屋は、大手の下請け仕事をしているだけでしょ。そうじゃなければ、開発とか請負とか言いながら、技術者の派遣をしているだけ。

そういうことで、需要がある製品で、利益率が高い。これ、いいよねえ。

財務は文句無く良い。配当は60円なので、利回りは6.1%。ジューシーですな。

なお、期末配当金予想につきましては、1株当たり60円の当初予想に変更はございません。

なんと心強いお言葉でしょう。財務は超優良なので配当の安心感は強い。そういう事もあって、数あるソフトウェア関連からプロシップを選んでいる。

そのうちソフト屋さんに沢山投資している竹田和平さんが大株主として顔を出すんじゃないかと思っていますけれど、さてどうでしょう?

それから、配当利回り6%なんて、株価が6%下げれば吹っ飛ぶじゃん、って、そういう考えは今の相場ではナンセンスなんじゃないですか?

景気敏感株は全滅で、景気は超悪い、ディフェンシブで固めつつ次の芽を探し、セクターローテーションで味付けをするっていうマーケットですよ。配当利回りや現金修正PBRを大きな下支えと考えるのは今まさにその時です。

ハイテク・IT・テクノロジー
IT ソフトウェア パッケージソフト プロシップ 配当 高利回り

2009/01/11 00:12

日本プロセス、大幅減益ながら計画通り、現金資産価値割れ続く

~ 現金修正PBRが0.53倍で配当利回りが5.6%、グラハム先生も真っ青の安さを継続中。 ~

日本プロセスの中間決算発表。

平成21年5月期 第2四半期決算短信

中間業績の計画は売上25億、経常利益0.9億、純利益0.3億。実際は、売上25億、経利1.1億、純利0.3億。

計画を上回ったものの、数字はショボイ。通期の予想は変更無しで、売上56億、経利4.9億、純利2.6億、EPS45円。利益の進捗率は猛烈に低いですな。計画通りなので驚くこともなければニュースでもない。

受注と受注残の状況が分からないが、半期報告書で開示されるだろうからチェックを忘れずに。

とりあえず、キャッシュフローに問題はないし財務は鉄壁。自己資本比率は91%、現金修正PBRは0.53倍。配当30円は今のところ安心。配当利回り5.6%でOK。ベンジャミン・グラハム先生も目を丸くして驚くことでしょう。

現金価値をこれだけ大きく割れるのは行きすぎですな。

ハイテク・IT・テクノロジー
PBR 日本プロセス 配当 高利回り

2008/12/29 06:06

日本プロセス、単体中間期のみ上方修正、インパクトは無し

~ 良いニュースではあるものの、株価は無反応になりそう、魅力は配当と低現金修正PBR。 ~

日本プロセスの上方修正。

平成21 年5月期第2四半期累計期間(個別)業績予想との差異に関するお知らせ

個別銘柄ウォッチの日本プロセスが中間期の業績予想を修正。個別の数字だけの増額で、連結については「精査中」。通期は修正無し。

とりあえずは良いニュースですな。しかしインパクトのある内容ではなしということで、株価にもインパクトはないんじゃないですか?

そもそも日本プロセスの魅力は高財務と低現金修正PBRと配当なわけで、業績は普通でもOKですな。通期でも上方修正あれば断然いいけどね。

ハイテク・IT・テクノロジー
PBR 日本プロセス 配当 高利回り

2008/12/20 13:01

paperboy&co.(ペパボ)のIPO、ホスティングの会社で株は高すぎ

~ レンタルサーバー事業はストック型で安定しているが公募の2倍という初値は行きすぎ。 ~

paperboy&co.がIPOでJasdaqに上場。

平成20 年12 月期 第3四半期財務・業績の概況(非連結)

レンタルサーバー屋さんです。ブランドはいくつかありますけど、ロリポップが一番有名じゃないですか?月額300円以下でCGIとかMySQLなんかが使えるレンタルサーバーは貴重です。重たくて仕方ないっていう噂(じゃなくて事実です)はありますけどね。そういうプログラムを使わないホームページを開設するなら何も不便はありませんな。

それと、ムームードメインのブランドでドメインの取得・管理をしています。これも激安で、年間1000円以下でドメインが持てるのは魅力的ですな。ドメイン屋さんの料金設定にはずいぶん幅があって、高いところは5千円ぐらいしませんか?レンタルサーバーの値段の差ははっきりとスペックの差で分かるのだが、ドメイン屋さんの料金差は何なのだろうか?知ってる人教えて。

親会社はGMOインターネット。レンタルサーバーやドメイン管理は子会社のGMOホスティング&セキュリティでもやっている。ペパボとはグレードが違う。GMOH&Sのレンタルサーバーは高機能・高スペック・高価格。棲み分けはそれだけですな。

ホスティングサービスは一度お客を取ってしまえば後は毎月(毎年)利用料が継続的に落ちてくる。面倒なのでなかなか会社変更ってしないんですよね。それにホームページを閉鎖するって、企業の場合は廃業の時以外はあまり無い。個人はいろいろな理由で閉鎖するけどね。

そういう意味でペパボのビジネスはストック型。GMOH&Sは基本的に企業相手、ペパボは個人相手。そういう得意先の違いで、どちらかと言えばGMOH&Sの方が安定はしていそうですな。

で、株価なのだが、初値は4000円。公募価格が1900円なので、初値は2.1倍。終値は3800円で、IPO価格のちょうど2倍。PER評価で言えば22倍。

この前のグリーが値を飛ばしたのでそれに刺激されたのかもしれないが、ちょっと行き過ぎな値段ですよ、全く。高株価は長く持たないですな。

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GMOインターネット paperboy&co. ホスティング レンタルサーバー

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