カテゴリー: 外食・レストラン・居酒屋
サンマルク、減益幅が大きい、通期増益の計画は達成できるか?
~ 優良企業も不景気の落ち込みには苦戦、財務の優良さ、高利益率は変わらず。 ~
サンマルクホールディングスの第1四半期決算。
5%増収の17%経常減益。うーん、厳しい。好業績を期待するのは間違っていますけど、それにしてももう少し良い数字を出して欲しいですな。
中間期では増益になって、通期では増益幅を8%まで持っていく計画。
新規出店は十分に継続中。
新店による増収効果はあったものの、経営環境の厳しさは緩まず、既存店売上高の減少やコストコントロールが一部吸収しきれず
財務は変わらず超優良。経常利益率は下がっても14%。
物語コーポレーション、6月月次でははっきりとモメンタム悪化
~ 株価は全然高くないものの、モメンタム的には一番美味しい時期は終わった。 ~
物語コーポレーションの6月月次数字。
平成 21 年6月期 6月度 月次売上高前期比(速報値)及び店舗数のお知らせ
既存店は100%割れ。全店では114.6%。モメンタムは完全に下降線。
株価に割高感はなくむしろ割安感さえある。今期も新規出店で20%ぐらいの売上増を計画しているはず。それでもモメンタムを失うと株価は苦しい。既に物語コーポレーションの株価パフォーマンスで一番美味しいところは終わったはず。
物語コーポレーション、既存店売上が悪い、株価は高くはない
~ 積極的な出店が業績を引っ張る、出店には金がかかる、株価が上がれば増資が来る。 ~
物語コーポレーションの5月月次数字。
平成 21 年6月期 5月度 月次売上高前期比(速報値)及び店舗数のお知らせ
5月は全店で120.3%、既存店は中華部門が100.4%、お好み焼き部門が90.0%。積極出店で店舗数は25%以上増えているので、全店で120%でも驚きはない。むしろ、力を入れている中華部門とお好み焼き部門の既存店の落ち込みが厳しいと言えましょう。
6月が期末なので、今期の業績が良いのは分かっている。投資家の注目は来期どういう数字になるのか?会社がどういう業績予想数字を出してくるのか?
まあ、積極出店は相変わらずするんでしょうから、売上げは20%増ぐらいでは出てきそうではある。しかしながら、既存店がこれだけ厳しい数字になってくると、利益が果たしてどこまでついてくるのか。今のところあまりいい気はしませんな。
出店にはカネがかかる。物語コーポレーションの自己資本比率は低い。株価はずいぶん上げた。ここらで一発増資をしたいところじゃないですか?
でも、株価が上げたとはいえ、PERでは未だ8.8倍。決して行き過ぎまで買われているわけじゃない。その評価の低さというのが増資の心配なのかと。業績成長と高収益性と、増資の心配と小型株であることと、不景気と外食というビジネスと。まあいろいろとトレードオフはありましょう。
ところで、増資というのは発表されるととりあえず株は売られる。希薄化でEPSが下がるわけで、理論的には正しい反応ではある。でも、大切なのは集めた金をどう使ってどう利益につなげるかというところ。だから、増資発表で連続ストップ安なんて時には、株価次第で素晴らしい買いの機会になったりするものです。
サンマルク、外食ナンバーワンの高収益、超優良企業、黙って長期で
~ 株価に爆発力はないし、業績にはかつての高成長はない、それでも評価は低すぎ。 ~
サンマルクホールディングスの決算発表。
サンマルクが優秀な企業なのは今も昔も変わらない。さすがに不景気で落ちたとはいえ、経常利益率は10%台後半。ざっくりと20%と言っても文句は言われますまい。
言ってみれば、サンマルクがやっているのは普通の飲食店ですよ。それが経常利益率20%なわけですからね、こういう会社を優良企業と呼ばないわけにはいかない。
前期はわずかに減益となった。今期は1桁後半%の増収増益の計画。これまでと何も変わらず、新規業態を開発しながら、軌道に乗った業態は出店を着実に重ねていく。景気が良かろうが悪かろうが変わらない。
サンマルクの決算短信にも書かれていますけど、不景気の中で賃料が下落していて、それを好物件取得に生かそうという小売店・飲食店は結構ある。そういう説明が見られることが多い。
賃料下落局面を好物件確保につながる出店のチャンスとして捉え、着実な新規出店を継続する
アメリカのスターバックス(SBX)は、既存の店舗も含め(確か)25%の賃料ダウンを多くの店舗で交渉しているというニュースが出ていた。アメリカでの商業不動産の状況は日本より悪い感覚なので、25%という数字が出るような強気の賃料交渉ができるのでしょう。
程度の差こそあれ、日本でも同じ状況があるんじゃないですか?
外食企業とは思えない鉄壁のBSは相変わらず。キャッシュフローがじゃぶじゃぶなのも変わらない。文句なしですね。
株価は2008年10月から底這い。今期予想PERは9倍。配当利回り2.9%。
サンマルクは過去ずっと高評価だった。高収益で高成長がそのまま高評価につながっていた。前期はマイナス成長、今期の成長率も小さいということで、さすがに過去の高評価はもらえない。それでも、外食ナンバーワンの高収益企業の評価としては低すぎだと思う。
株価に爆発は期待できない。黙って長期的な会社の成長を待つつもりであれば、今買わずしていつ買うのかという株価なのではないですか?
トリドール、上方修正で前期の業績は倍増、今期50%成長期待
~ 小麦粉価格の引き下げで原価改善、積極出店で増収、利益の伸びはどこまでいくか。 ~
トリドールの上方修正。
平成21 年3 月期 通期業績予想の修正及び期末配当予想の修正(増配)に関するお知らせ
相変わらずうどんが売れてます。売上が5%、利益が20%の上方修正。
平成21 年3 月期の業績につきましては、前事業年度に引き続いて積極的な出店を行った結果、計画を16 店舗上回る96 店舗(丸亀製麺94 店舗、丸醤屋1 店舗、長田本庄軒1 店舗)の新規出店を行ったこと、主力業態である丸亀製麺の既存店及び新規店舗の売上高が計画を上回って推移したことに加え、前回業績予想修正時に想定していた外部環境の変化による食材の値上り及びパートタイマーの時間給の上昇などのリスク要因を回避できたことにより売上原価及び販管費が計画を下回って推移した結果、平成21 年3 月期業績予想を上回る見込みであるため上記のとおり業績予想を修正いたします。
確かに出店ペースは非常に速い。まだまだ出店余地はあります。
小麦粉の価格が引き下げられるのは原価改善につながる。
増額で前期の成長は前々期比倍増。EPSは2万円を超える。株価は40万でPERはざっくり20倍。今期の伸びがどれぐらいか気になるところ。決算発表は13日。50%成長のEPS3万円なら買いたいね。
物語コーポレーション、3月月次はスローダウン、先々不安
~ 全店の伸びはまだそれなりにあるが、世の中の流れを考えると心配に思える。株は安い。 ~
物語コーポレーションの3月月次数字。
平成21 年6月期 3月度 月次売上高前期比(速報値)及び店舗数のお知らせ
全店は116.2%、既存店は中華部門が100.1%、お好み焼き部門が85.8%。お好み焼き部門がずいぶん沈みましたな。中華部門の数字も今期では一番弱いし、全店の伸びもずいぶん鈍ってきた。
世の中、人が入る外食は、安くて食べやすいものですな。ハンバーガーやラーメン、中華料理。つまり、マクドナルドやハイデイ日高、王将。なぜか牛丼はパッとしないけど、基本的に酒が飲めないためじゃないですか?
値の張る居酒屋をやめてハイデイ日高とか王将という流れはあっても、吉野家へ行くという流れはないでしょうな。
つまり、低価格で食べやすく、酒が飲めて居酒屋代わりにもなり、車のいらない立地が人気。
物語コーポの月次は決して強くない。さらに減速しそうな臭いがする。不景気や流れを意識すれば、気になることは多い。
株はまだ安い。絶対的には安いけど、ずいぶん上げた。欲張らないことが大切ですな。
餃子の王将、不景気な世の中で安くて食べやすい中華料理が人気
~ 既存店は20ヶ月連続の100%超、不景気になってますます選ばれる低価格外食企業。 ~
王将フードサービスの3月月次。
全店が116.9%、既存店が114.2%。3月期末なので前期数字が確定。全店は110.7%、既存店は106.9%。強烈に優秀な数字と言えましょう。全店については69ヶ月連続、既存店については20ヶ月連続の100%超えですからね。
低価格ラーメンチェーンといい、マクドナルドといい、とにかく安くて食べやすいものが売れる。不景気はこれからも続くわけで、低価格フードの人気も続くんじゃないですか?
王将の株価はずいぶん戻しましたけど、それでもPERは10倍ちょっと。配当利回りは2.7%。バリュエーション的にはハイデイ日高も同じぐらいですな。
結局、低価格中華系食堂の現時点のマーケット評価はこれぐらいって事ですか。
ハイデイ日高、今期の計画は保守的に見える、足下3月数字は堅調
~ 今期計画は、既存店100%、原価率一定の計画、それで10%程度の増収増益は保守的。 ~
ハイデイ日高の決算発表。
前期は13%の増収で3%の経利増。売上げは200億円台に乗せた。今期計画は10%程度の増収増益。EPSは91円で、PERは10.5倍。
出店は38で期末店舗数は219。相変わらず店舗は東京、神奈川、埼玉、千葉だけ。今期は30の出店を計画。退店予定は2店舗。今期末には店舗数は249になる計画。前期末比で+14%。出店は一都三県の駅前に集中。今期もこのスタンスを維持。
駅前にこだわると、一都三県では名古屋圏と大阪圏がまだ出店余地として残っている。
年間通しての既存店売上げは101.7%。今期は100%で計画。
原価率は27.3%。今期も同じく27.3%で計画。
小麦価格は下がり、国内の小麦粉価格も下落する。大豆や菜種も下がって食用油価格は下げている。原油も安い。原価率改善の理由は沢山あっても、悪化の理由はそれほど多くないんじゃないですか?ハイデイ日高の計画は保守的と言えましょう。
バランスシートに大きな変化はない。キャッシュフローの範囲で出店を続けている。
3月月次数字は全店が114.7%、既存店が100.8%。計画以上で推移。
悪くないですね。
サイゼリヤ、トップの取締役がまとめて3人辞めるのは危ない
~ 一身上の都合でトップが3人も辞める、何も問題がない可能性もあるが、傍観が賢明。 ~
四季報データで単純に上に記載されている人が上のポジションとすれば、No2、No3、No5の3人が辞めることになりますな。No5の正垣和彦は、正垣泰彦社長の親近者でしょうか?名字が同じ。
当然ながら辞める理由は一身上の都合。他に何がありましょう。
おかしくないですか?いきなりトップの取締役が3人もまとめて辞めるって言うのは。
何がどう出るか分かりませんけど、とりあえず傍観しておくのが賢明かと。
物語コーポレーションの1月月次、既存店、全店共に変らずに順調
~ フォーカスしている中華とお好み焼き部門は好調に100%超え、全店売上も30%以上の成長。 ~
平成21 年6月期 1月度 月次売上高前期比(速報値)及び店舗数のお知らせ
既存店は力を入れている中華部門とお好み焼き部門は順調に100%超え。中華部門105%、お好み焼き部門105.3%。
全店は131.3%。好調と言えましょう。
物語コーポレーション、中間期は好調ながら通期上方修正はなし
~ 会社は不景気を前提に慎重になっている、投資家は月次を確認しながら慎重に投資したい。 ~
物語コーポレーションの第2四半期決算。
売上高+16%、営業利益+23%、経常利益+26%、純利益+19%。予想通りの順調さ。通期計画数字は変更無しの売上+15%、経利+12%、EPS-13%。EPSのマイナスは前年が特別で問題なし。
通期上方修正を期待していた人も多かったかも知れません。慎重さを重視しているのだろうけれど、さすがにこの景気悪化スピードを目の当たりにして企業としても強気になれるはずもなし。
投資家としては月次数字を確認しながら慎重にってことになりましょう。
恐いのは公募増資じゃないですか?出店意欲はまだまだ強いわけで、自己資本比率21%は何とも心許ない。株価が上がれば増資したいはずだと思うんです。
サンマルク、通期計画達成に淡い期待を寄せる相場ではない
~ 外食NO1の企業ではあるもののマーケットが厳しい状況を考え慎重に考えたい。 ~
サンマルクホールディングスの第3四半期決算。
増収減益。減益幅は中間期より拡大。しかしながら通期業績予想は変更無しの増収増益。さてどうでしょうな。12%の増収はいいとして、2%の増益は苦しいかも知れない。
サンマルクは外食企業NO1と言ってもいいぐらい優良ではあるので、4Qのコストコントロールやら何やらで最後はうまいこと帳尻を合わせてくれそうな期待は持てる。
今の景気状況や相場付きを考えれば、そういう淡い期待に賭けるべきじゃないと思うんです。そういう淡い期待が実を結ぶのは景気が良くてイケイケ相場で、多少のマイナス要素なんか完全無視される時だけと考えて間違いはないでしょう。
ところでサンマルクは月次を発表していませんけど、聞けば教えてくれる。少なくとも以前は教えてくれた。今もそうなのだろうか?アナリストのレポートなんかでサンマルクの月次はどうのこうのと書かれていることが時々ある。聞けば教えてくれるからですな。
なぜ資料として公表しないのかと言えば、月次数字は必ずしも業績を正確に表さないので、という事らしい。以前そう言っていた。
ま、確かのそれはそうなんでしょうな。
株価的には十分こなれていると思う。そろりと買いでいいんじゃないでしょうか?
三光マーケティング、居酒屋に魅力がないが10%以上の利回りは魅力
~ 現金配当と株主優待で10%超の利回りを取りつつ、30%上がれば売り、利回り10%以下で買い。 ~
三光マーケティングフーズの中間決算。
居酒屋はどこも厳しい。三光マーケティングフーズの中間業績も前期比でマイナス。通期は増収増益を計画していますけど、下方修正は覚悟しておいて損はありますまい。
いずれにしても、この景気で居酒屋という外食セクターに投資する理由は見つかりませんな。
唯一魅力的なのは利回りの高さですねえ。配当が1600円で配当利回りは2.7%、株主優待が6000円で優待利回りは10%。合計利回りは12%と超高利回り。優待を使わない人はヤフオクで額面の70%で売ることができるので、その場合でも優待利回りは7%、合計利回りは10%近い。
この利回りをとり続けていればいずれ株価は上がるときが来ますよ。30%も上がれば売ってしまえばいいじゃないですか。そしてまた利回り10%まで下がってくれば買い戻す。
大きく儲からないでも負けはしない投資だと思いますね。
マクドナルド、1月月次は好調で今期の計画も良い数字、株は普通
~ マクドの株は過去長いこと高評価過ぎたので好業績でも株価のあがりが鈍いのには納得。 ~
マクドナルドの1月月次数字を確認。
ところで、マクドではいろいろと新メニューが出てきますけど、どれも同じような味じゃないですか?それでも食べたくなるのはなぜだかよく分かりませんな。それがジャンクフードってものでしょうねえ。
(ところで、ハンバーガーはまともに作って食べると非常にうまい。とてもじゃないけど、ジャンクフードなんて呼べない。)
決算発表もされてます。
今期計画は減収増益。増益幅は20%と超が付くほど好調。減収の理由は書かれてないが、直営店のフランチャイズ化を進めるのでその為でしょう。
株価はそれなりに順調。マクドナルドはもうずーっと割高な株だったので業績の堅調さに比べて株価が上がっていない感があるのは仕方ありますまい。最近ようやく自然な評価になってきた。
トリドール、利益倍増の好決算、通期上方修正される確率は高い
~ うどんの原材料の小麦価格は未だ高いのになぜ原価率が改善するのか、米粉混ぜたり? ~
トリドールの第3四半期決算。
売上高+46%、経常利益2倍。通期計画は修正無しで、売上+42%、経常利益+59%、EPS+50%。予想通りのブッちぎり好決算と言えましょう。
通期上方修正はいずれ出るでしょうね。
このご時世に公募増資をしたわけだけれど、そんなものは一切関係なく株価は上昇を続けていますな。マーケットが弱いと増資は単純に嫌われて、株価はがっくりと下げるのが普通。そうならないことからも、相当業績期待は大きいのがわかるってもの。
が、業績期待だけじゃない。ここまで来ると上がるから買う、買うから上がるになっている。まあそれはそれでいい。チャートはIPO時の高値を目指しているようにも見えますな。まさか底まで行くかね?
トリドールで不思議なのは原価率じゃないですか?
うどんやラーメン、焼きそばなど、基本的に小麦を原材料としているわけですけど、小麦価格はずっと高い。コモディティー小麦価格は大きく下がったものの、国内の小麦価格に反映されるのはこれからですからね。
それなのにトリドールの原価率は改善している。言い分としては、大量仕入とか長期契約とかいろいろある。しかしながら、そういう要素が高騰した小麦粉価格をオフセットできるんでしょうかねえ?
不思議ですな。米粉なんかを混ぜたりしているのだろうか?
物語コーポレーション、上方修正だが中間だけ、通期でも期待できる
~ 月次の好調さから予想できた上方修正、通期は控え目に見ているだろうから期待できそう。 ~
物語コーポレーションが上方修正を発表。
月次売上高の好調さを考えれば上方修正はあって当然ですな。しかしながら、増額されたのは中間期だけ。通期は修正無し。
その理由。
今後更に景気の減速傾向がより鮮明になることが予測され、店舗売上高、フランチャイズ契約及び出店の推移につきましては予断を許さない状況と判断して前回予想通りと致します。
その通りなのだが、気になる部分です。12月までは十分に順調なのは分かっている。しかし、1月から実は相当厳しくなっているなんていう現実があって、こういう事を言ったりしているのですか?
いや、そうじゃないと思うね。
世間一般を眺めて、これからもっともっと厳しくなるぞっていう考えで、上方修正しませんって事なんじゃないですか?
強気に出て下方修正するよりは弱気に出て上方修正した方がいい。
結局は月次数字を眺めながらの判断になりますな。当然、他の外食企業の月次も気にしながら。個人的には通期も上方修正なのではないかと。
