カテゴリー: 不動産・マンデベ・流動化

2008/10/19 19:07

ラ・アトレの資産振り替えは気に入らない

~ 販売用不動産を固定資産に振り替えるのは損失隠しの常套手段。 ~

ラ・アトレが販売用不動産を固定資産へ振り替えるという発表。

販売用不動産から固定資産への所有目的の変更に関するお知らせ

第1四半期末時点でのBSを見ると、販売用不動産+仕掛不動産で97億円(総資産の76%)、有形固定資産は20億円(16%)。今回振り替えるのが14億円で、販売用不動産+仕掛不動産の14%。ほとんどが集合住宅。

もちろん、この変更が本当に前向きな資産の組み替えならいいんですよ。具体的には、固定資産にして賃貸して高利回りで運用できるってことですね。

過去、不動産マーケットがおかしくなり不動産在庫がたまっていくと、在庫を固定資産に振り替えることがよくありましたな。そうすることで評価損を計上しないで済む。以前とは違って、時価会計って事で固定資産でも減損されるようになったので、無条件に評価減の損失回避とはいかなくなったものの、やはり固定資産にすれば減損は甘くなりますな。

いちおうラ・アトレの方針としては、

振替価格については上記2.の帳簿価格を予定しておりますが、不動産鑑定士による鑑定評価を取得し評価額が帳簿価格を下回る場合は評価額に置き換えます。

不動産・マンデベ・流動化
ラ・アトレ

2008/10/17 23:11

アイディーユーの決算発表、今期はずっと赤字の本業に集中

~ 債務超過も視野に入りそう。儲からない事業に集中してもどうにもならないのでは。 ~

アイディーユーの決算。

平成20年8月期 決算短信

大変なことになってますな。

不動産マーケットの低迷で不動産投資ビジネスからは撤退。それは間違ってはいないと皆さん思いますねえ。残りは本業の不動産オークションなわけだけど、これってビジネスになるんだろうか?いや、なるまい。

もともとの本業がずっと赤字なんですよ。しばらく前まではその赤字を埋めてもたっぷりお釣りが来るだけ不動産流動化マーケットが良かった。それでIDUも何とかやってきていたわけですな。今はそういうわけには行きますまい。

経営資源を有効活用すべく選択と集中を行い、不動産投資開発事業から完全撤退、不動産プロバイダー事業に専念し、様々なサービス(クローズドオークション、買取保証サービス、海外投資家向けオークションなど)を開始いたしました。しかしながら、不動産価格の下落を憂慮した買い控え等により、未だ物件の流通量の減少は著しく、ソリューションのコアとなるマザーズオークションの活性化には至っておりせん。

全然利益が出ない本業に集中してもどうにもならないと思うのは私だけ?不透明な不動産マーケットをオークションで透明にって言うコンセプトはよく分かるし賛成できる。しかし、ビジネスとしては成り立っていないのが実状ですな。

IDUもそんな事は百も承知なわけで、結果、

業績予想については慎重に精査する必要があると考え、第1四半期内を目処に、不動産業界を取り巻く環境、不動産プロバイダー事業の確立、ならびに国際航業ホールディングス株式会社グループとの資本業務提携が業績に与える影響および効果を見極め次第、発表させていただく予定でございます。なお、今後につきましては、これまで同様、投資家の皆様へ適時適切な開示をしてまいる所存でございます。

と、今期の業績予想は立てられない。そりゃそうですな。

自己資本は59億円で、自己資本比率は15%。棚卸資産は415億から96億へ激減。債務超過に陥りそうではない。しかし金目のものが全然なく、赤字の状況でどうやって借金を返していくのか、不思議ではありますなあ。

一言で言えば、非常に厳しい。厳しい折、退職者を募るのも生存のためには妥当といえましょう。

希望退職者募集に関するお知らせ

不動産・マンデベ・流動化
IDU アイディーユー 不動産

2008/10/17 23:11

ファンドクリエーションの第3四半期決算

~ 不動産マーケットが厳しい折、まだまだ積極的?なんでしょうか。 ~

ファンドクリエーションの第3四半期決算。

平成20 年11 月期 第3四半期財務・業績の概況

資産の圧縮は全く進んでいない。ファンドクリエーションの場合、インベストバンク事業の不動産投資部門が流動化に該当するけど、ここまでで売上は12億しかない。前期は130億売り上げたので、残りの3ヶ月で110億以上売ってようやく前期並。この不動産マーケットで無理でしょうな。

アセットマネジメント事業はまあ良いでしょう。

棚卸資産は前期末比で+67%。そうなると営業キャッシュフローは当然大赤字。長期借入金が激減して、その分短期借入金が激増。リファイナンスは大丈夫なのだろうか?自己資本比率は13%とどんどん低下。厳しいですな。

不動産・マンデベ・流動化
ファンドクリエーション 不動産

2008/10/17 23:11

アセットマネジャーズ、相変わらず厳しい中間決算

~ 不動産、国内企業投資、海外企業投資、どれも全部うまく行っていない ~

アセット・マネジャーズの中間決算。

平成21年2月期 中間決算短信

ご多分に漏れず、資産を圧縮し有利子負債の返済を頑張っていると言うことです。

財務の健全性維持を最重要課題と位置づけ、保有する株式や不動産ファンドの出資持分等の売却、有利子負債の返済によるバランスシートの圧縮及び第三者割当増資による資本強化に努めて参りました。

しかし、数字としてはあまり状況は改善していませんなあ。自己資本比率は前期末より僅かに上昇してはいるものの、誤差の範囲と言えましょう。棚卸資産も減っていない。まあ、自己資本比率については、連結の範囲にのせいで低くなっている部分もあるので、アセットマネジャーズが参考指標として出している、調整自己資本比率の方が実体に近いともいえますが。それだと40%を越えますな。

資産の圧縮があまり進まないのは、あまりに激安価格でしか売れないから、売るに売れないからかもしれない。そうでなければ、資産圧縮を進めると思いませんか?売却損が巨大すぎて計上できなので売れないという、そんな状況。

海外投資案件についても売却益が計画ほど見込めないと書かれていますが、何かようやく海外投資がうまく行っていないと説明しだした感があります。海外投資についてはずっと強気でしたからね。

8月の第三者割当増資で発行済株式数は40%以上増加しています。希薄化がものすごい。いずれにせよ利益が出ていないのでEPSとかは考えようもないけど、いずれ(いつになることやら・・)利益が出るようになったとしても、一株あたりの数字は低迷が予想されますな。その前に倒産なんてないよね。

まだまだ苦しい展開は続きそうですな。

不動産・マンデベ・流動化
アセットマネジャーズ 不動産

2008/10/15 23:11

アトリウムのBSは全然スリムになっていない

~ クレディセゾンの後ろ盾があるから積極的な仕入を続けるのか? ~

アトリウムの中間決算。

平成21年2月期 中間決算短信

前期比で大きく減収減益なのは全然驚く事じゃありませんが、BSが全然スリムになってないのはちょっと意外ですな。

将来の成長性を維持していくためにも、当面は短期的な成長性や収益性は保守的な水準に抑えながら、安定性強化に絞った経営方針に切替えていくことにいたしました。具体的には、各案件における利益率の目標水準を引き下げ、より早期の物件売却を促進し、営業キャッシュフローの増大に傾注してまいります。

と言いつつも、物件売却は進んでおらず、逆に増えている。棚卸資産は不動産だけではないにせよ20%増、自己資本比率は15%まで低下。

他の不動産屋さんがこんな状況なら倒産リストに入りそうですけど、アトリウムの場合はクレディセゾンがついているからね。そういう面では倒産の心配はない。潰せないでしょう。

ということで、クレディセゾンの資金援助があるからどこまでも仕入を続けそうな気配です。不動産市況が回復した折りにはもしかするとぐっと業績を伸ばすのかもしれませんなあ。いつになることやら。

不動産・マンデベ・流動化
アトリウム 不動産

2008/10/15 22:10

コスモスイニシアとタカラレーベンの下方修正

~ 超高配当利回りの不動産株はちょうど良くなるまで業績が悪化する。 ~

マンデベの下方修正を2つまとめて。

コスモスイニシア

平成21 年3 月期(連結・個別)業績予想の修正及び優先株式の償還計画変更に関するお知らせ

大きく減額ですな。マンションが売れないのは分かり切ったこと。高値で仕入れた在庫の減損が重い。

業績悪化で償還予定だった優先株の償還を中止。仮に下方修正がなかったとしても、資金繰りは厳しいので果たして償還できたかどうかは疑問ですね。

しかし株価は倒産価格だけど、どうでしょうな。

タカラレーベン

業績予想の修正に関するお知らせ

中間期のみの減額で、通期は変更なし。そんなわけはありませんな。いずれ減額は必死でしょう。さもなければ、配当利回り11%になってしまう。ここまで、超高配当利回りだった不動産屋はことごとく下方修正&減配(無配転落)で、それなりの配当利回りに落ち着いてきた。まさかタカラレーベンだけ例外って事はありますまい。

不動産・マンデベ・流動化
コスモスイニシア タカラレーベン

2008/10/12 15:03

エムケーキャピタルマネジメントの決算発表

~ 小規模の流動化銘柄としてはかなり安全な部類に入る。 ~

エムケーキャピタルマネジメントの決算発表。

平成20年8月期 決算短信

決算数字自体は非常によい。ほぼ前期並ということなので。だけど、そんな事は全然重要ではないのは百も承知なわけですな。

今期の計画は、売上こそ微増なものの赤字転落ということで、これが本来の姿なわけです。

計画としては、アセットインキュベーション事業(自己投資ですな)の6プロジェクトを売却し、自己投資からは完全に足を洗う予定。こういう姿勢は好きです。その売却資金でもって有利子負債を完済する計画。うーん、こういう姿勢も好きです。

もともとMKキャピタルは有利子負債が少なく、自己資本比率も高い。前期は自己資本比率70%。これは不動産市況の状況を冷静に判断し物件売却を進めてきた会社の力量と言えましょう。

こういう状況であれば、バーゲンハンティングを目論んで、「他の不動産屋が苦しんでいるときに物件を安値で仕込む予定です」なんて事を言い出しそうですが、全くの逆。自己投資から撤退し、借金を全部返すと。

アセットマネージメントに集中していくわけだけど、ここも受託資産残高は減らしそうな雰囲気ですな。まあこれは仕方ありますまい。

BSを眺めてみると、販売用不動産が大きく減少して、借金が同様に大きく減少。一生懸命物件を売って有利子負債を返済している様子が分かりますね。営業キャッシュフローは当然プラス。今の状況であれば倒産からは最も遠い場所に位置する不動産屋の一つかと。特に、この規模の流動化メインの不動産屋では安全ですな。

不動産・マンデベ・流動化
MKキャピタル エムケーキャピタルマネジメント 不動産

2008/10/12 15:03

平和不動産とプロパストのプレスリリース

~ 賃料収入はやっぱりありがたい。特に今のような相場では。 ~

平和不動産とプロパスト。

平和不動産が減額発表。

業績予想の修正に関するお知らせ

それなりに大きな減額だけど、赤字転落はない。平和不動産のように、賃貸がベースにある不動産屋はやっぱり安定感がありますな。流動化の部分は当然ダメなわけですが。

プロパストの第1四半期決算。

平成21年5月期 第1四半期決算短信

取り立てて面白うそうな所もありませんな。保有資産の値下がりで減損、値下げで利益でず、棚卸資産を減らして有利子負債を減らして財務を好転させたいけどなかなか進まず、資金繰りが心配で株価は安い。他の不動産屋と全く同じ。

一応、会社の計画では今期も黒字を確保し、数字もそれなりに悪くない。しかし、株価はそうは言っていない。

不動産・マンデベ・流動化
プロパスト 不動産 平和不動産

2008/10/12 14:02

アセットマネジャーズの下方修正

~ 世界10指に入る投資銀行を目指していたのにね。 ~

アセットマネジャーズの業績下方修正。

中間期及び通期業績予想の修正に関するお知らせ

期待通りというか予想通りというか、アセットマネジャーズの保有資産はどんどん値下がりし含み損が拡大している模様。売れば売るほど損が出る状況。不動産はもちろんのこと、企業投資の部分も大きく毀損している。国内の企業投資先は11億も減損。だけど、海外案件は減損がないので、海外はまだ自信を持っていることの現れでしょうか。

中国は株式市場こそ暴落し、経済全体にスローダウンと言われつつも、実際にはものすごいスピードで経済成長しているわけで、そういう背景を考えての減損なしなんでしょうな。つまり、投資先の業績自体は良いと理解できそうです。このあたりは全部想像。

かつて世界で10本の指に入る投資銀行を目指すと豪語していたアセットマネジャーズ。今では世界トップの投資銀行がバタバタと倒れ、最後のゴールドマンサックスとモルガンスタンレーも投資銀行の旗を降ろし、銀行になってしまった。そりゃアセットマネジャーズの業績だってボロボロになりますな。

アセットマネジャーズ自ら言っています。

当社グループの復活のために、事業の選択と集中、販管費の大幅削減を断行していく方針であります。

復活のために、ってことは今はボロボロ。ボロボロじゃなければ復活できない。正直で良いけど、笑えない。けど、保有資産の価値はマーケットが言うほど酷くないんだから、株価は安すぎですよ、とも主張。

当期におきましては多額の損失を計上いたしますが、純資産額は時価総額を大幅に上回っており、予想中間純損失調整後1 株あたり純資産は約66,000 円となります。

けどね、まだまだ売れば損が出るもの持ってるんじゃないですか?アメリカの金融機関じゃないけど、値段の付けようのないCDSに等しい資産とかみたいにね。

不動産・マンデベ・流動化
アセットマネジャーズ 不動産

2008/10/11 07:07

リサパートナーズが下方修正を発表

~ 減額ではあるけどプレスリリースでは資金ショートはという自信が見られる。 ~

リサ・パートナーズが下方修正を発表。

業績予想の修正に関するお知らせ

減額幅は大きいですな。リサパートナーズの場合、不動産一本槍ではくて、大別すれば企業投資、債券投資、不動産投資と3つの柱がある。基本、企業投資と債券投資は順調だけど、不動産がダメと言うこと。具体的には今期売却予定だった大型案件が実現できなくなったという、どこの不動産屋にもありがちな話し。

同時にリリースされた資料がなかなか面白い。特に下の方にあるQ&A。

当社業況に関するご説明

リサとしては、不動産屋ではなくて、投資銀行として見て欲しいという考え。売上や利益の貢献度合いとしてはずっと不動産が大きかったので不動産屋と見られがちだが、企業投資や債券投資もちゃんとやってますと。

棚卸資産の増加や借入金の増加、営業キャッシュフローのマイナス、そして何より銀行との関係、資金繰りの状況という、今投資家が一番気にしている点についてもコメントしていますね。

資金繰りについては、大丈夫、と断言。けどね、どこの不動産屋も大丈夫って言っていながら倒産している。リサの大丈夫は他企業の大丈夫より信頼感があるのは、リサは地方の銀行と太いパイプがあって、事業も一緒にたくさんやってるという事実があるからでしょうな。借入金利についても十分低いですと主張。

こんな相場環境のため中止になった増資については、今後予定はないと。

絶対にいくつか選ばないといけないと迫られれば、リサをそのうちの一つに自分であれば選ぶね。

不動産・マンデベ・流動化
リサパートナーズ 不動産

2008/10/11 07:07

不動産屋ではブッちぎりの好決算、毎日コムネット

~ 学生専用マンション=現代風学生寮、が普通のマンションより受けが良いのは。。。 ~

毎日コムネットの第3四半期決算。ブッちぎりの好決算ですな。

平成20年11月期 第3四半期財務・業績の概況

不動産屋とは言っても、流動化やマンデベではなく、学生マンション管理という狭い分野に特化している。賃料収入、管理収入というストック型ビジネスはやはり安定的で強いです。株価も堅調。この株価で堅調なんて言ったら怒られるが、他の不動産屋のありさまを見ればこれを堅調と言わずしてどうする?

しかし、学生マンションは人気があるんですね。なにも、学生専用のマンションじゃなくてもいいと思うんだけど、専用の方が人気があるということなのだろうか。学生マンションと呼んではいるが、昔風には寮でしょ。自由度が高い寮、というか完全自由の寮。

個人的には寮的なものより、普通のマンション・アパートの方が良いと思うのだが。だって、ご近所さんはみんな学生なわけでしょ、しかも同じ大学の可能性が高い。息苦しくないんだろうか?

大切な子どもに危険な一人暮らしをさせるのだから安心の学生マンション、という親のキモチをがっちり捉えたビジネスって事ですか。

200810101.jpg

しかし、毎日コムネットが調子良いって事はですよ、不動産投資するなら学生狙いのワンルームマンションが最適ってことじゃないですかね。少子化で子どもの総数は減る一方だけど、大学生の数は順調に増えるという予測。進学率はまだまだ上がるって事。全入時代なんだから納得ですな。

女性の割合が増えるのも大切かと。高校を出たばかりの若い女性を昔風のボロアパートに入居させたい親なんていない。セキュリティーのしっかりしたそれなりの所を探すし、周りが学生だけならなお安心という事でしょう。

そういうワンルームマンションを大学の近くに持てば高稼働率で良いって事。学生はサラリーマンの突然転勤・退職って確率も低いので、変な時期に空室になってしまうリスクも少ない。

不動産投資家は同じ事考えているんだろうけどね。

不動産・マンデベ・流動化
ワンルーム 不動産 毎日コムネット

2008/10/10 18:06

ランドの中間決算発表は余裕がある感じ

~ 短信には何となく余裕がある言い回しが多い。 ~

ランドの中間業績はかろうじて黒字を確保。

平成21年2月期 中間決算

資産を圧縮し、自己資本比率は上昇、営業キャッシュフローを黒字化して、借金を返済し、財務キャッシュフローは赤字。方向性としては間違っていませんな。

通期に関しても十分な黒字を計画。特にシニア住宅事業が好調で、施設の稼働率は90%以上で黒字化が見込めると説明がある。なんとなく余裕を感じる言い回し。

1年以内に返済・借り換えしなければならないの300億。この金額が大きいとか小さいとかは重要ではなくて、銀行がお金を貸してくれるのか、物件買い主が突然キャンセルして資金繰りに困らないか、そういう所が重要ですな。

不動産・マンデベ・流動化
ランド 不動産

2008/10/09 00:12

クリードの第1四半期決算、順調に見える

~ 決算を見る限りでは全然悪くない。が、そんなことは関係ないのが今の不動産。 ~

クリードの第1四半期決算発表。

平成21年5月期 第1四半期決算短信

意外と順調ですな。通期の予想に至っては十分すぎるほど好業績。全体的なトーンにしても他の不動産屋とはちょっと違って、それほど悲壮感は感じられない。

不動産投資事業の売上が72億で、利益がトントンなのは褒めてあげたい。大赤字でも投げ売って資金繰りを何とかしたいという会社も多い中で、立派ですなあ。この流動化の内訳は説明資料に載っている。

2009年5月期(第13期)連結第1四半期決算の概要

これによると、国内5物件61億、ドイツ1物件2億、韓国2物件25億を売却。どうやらこれにはファンド事業での売却も含まれている。ドイツ58物件は既に売買契約が終わっていて、2Qに計上される予定。ほぼドイツからは撤退と言うことになりましょう。

棚卸資産は順調に減っていますな。前期末810億あったものが680億まで減少。有形固定資産に振り替えたりする裏技は使っていない。短期借入金が560億から510億へ減少、長期借入金が270億から250億へ減少。順調です。

棚卸資産の評価減を合計41億計上。このために最終利益は赤字だけど、3億の赤字と小さい。

CREPIIは年内の運用開始を目標、と、今のマーケットではあまり聞かれないような言葉が書かれている。CREPに関しては、期中45億を取得、11月までにはさらに62億を取得して投資を完了させる見込みという。いやー、なかなか景気が良いですな。

ということで、この1Q決算を見る限りではかなり順調に見えますね。しかし、順調見ている不動産屋が突然バタバタとニュースを出し、あれよあれよと倒産しているのが今の不動産マーケット。油断はなりません。

不動産・マンデベ・流動化
クリード 不動産流動化

2008/10/07 19:07

20%以上の利回りの日本コマーシャル投資法人

~ 22%の利回りが意味するのは次のうちどれでしょう?3択問題。 ~

パシフィックがスポンサーを努める日本コマーシャル投資法人。一応、上方修正出てますけど。。。。

平成20年8月期(第5期)の運用状況の予想の修正に関するお知らせ

分配金も増額。でもさあ、株価が12万で、半期の分配金が15800円って、ちょっとやばくないですか?それだけで13%ですよ。次のどれぐらいの分配金が出るか分からんので何とも計算しようがないけど、仮に四季報予測の11000円だとすれば、利回りは22%。。。

一体何が起きるのでしょうか?答えは3択。1.利回りが5%程度になるまで株価が回復する、2.利回りが5%程度になるまで分配金がざっくり減る、3.REITが倒産・清算されて株主に返ってくるのは12万ぐらい。

REITの倒産や清算があれば初のケースなので、それはそれで非常に興味深い。ま、日本コマーシャル以外にも同じような利回りのREITはあるので、特別これがどうのこうのということはないでしょうがね。

ちなみに、倒産や清算は一応ありますよと説明されている。森ヒルズリートの説明。

本投資法人は、破産法(平成16年法律第75号。その後の改正を含みます。)(以下「破産法」といいます。)上の破産手続、民事再生法(平成11年法律第 225号。その後の改正を含みます。)(以下「民事再生法」といいます。)上の再生手続及び投信法上の特別清算手続(投信法第164条)に服する可能性があります。 本投資法人は、投信法に基づいて投資法人としての登録を受けていますが、一定の事由が発生した場合に投信法に従ってその登録が取り消される可能性があります(投信法第216条)。その場合には、本投資証券の上場が廃止され、本投資法人は解散し、清算手続に入ります。 本投資法人が清算される場合、投資主は、すべての債権者への弁済(投資法人債の償還を含みます。)後の残余財産の分配に与ることによってしか投資金額を回収することができません。このため、投資主は、投資金額の全部又は一部について回収を得ることができない可能性があります。

スポンサーのパシフィックは大和とのお話がおじゃんになってからストップ安が止まらない。ほぼ倒産価格と言って間違いないですな。

不動産・マンデベ・流動化
REIT パシフィック 日本コマーシャル

2008/10/06 22:10

ゼクス、下方修正と第1四半期決算

~ 流動化は全然できていない、借金を返済できるのだろうか? ~

ゼクスの第1四半期決算が出た。

平成21年5月期 第1四半期決算短信

数字はひどい。1Qだけじゃなくて、通期でもかなり悪い業績で、下方修正も発表。

業績予想の修正に関するお知らせ

流動化事業では、

金融機関の不動産案件融資厳格化に伴い保有物件の売却交渉が長期化し、当初計画していた物件売却が延期となったため、当四半期においては保有する収益不動産の賃料収入が主な収益となりました。

ということで、1Qでは物件売却はほぼゼロの感じ。利益はゼロに等しい。

老人ホーム事業は相変わらずの赤字でどうにもならない。同様に、その他事業の温泉に関しても赤字。

B/Sを見ると、販売用不動産、仕掛り販売用不動産、仕掛品、どれも前期末より全然減っていない。まさか売却した分だけ仕入れたわけじゃないだろうから、やっぱり流動化では物件売却ができていないのですな。

その他についても前期末から変化がなく、結局のところ、ビジネスが全然動いてなくて、何もしなくても良い賃料収入だけが入ってきましたとなる。

借入金の一部については返済期限を過ぎていて、金融機関と延期を合意している。合意できるだけまだましか。しかし、赤字でキャッシュフローもないナスで、継続疑義の中期は相変わらず。

自己資本比率は6.2%まで低下。短期借入金270億と長期借入金190億で合計460億。現金18億、売掛債権11億、販売用不動産+仕掛品172億の合計201億。201億で460億を返済していくような事が果たしてできるのか。まさに綱渡り。倒産してしまっても不思議は全然なく、すっと受け入れられますなあ。

不動産・マンデベ・流動化
ゼクス 下方修正 不動産 流動化

2008/09/30 23:11

ケネディクス、コミットメントラインの設定

~ 会社の説明通り、コミットメントラインの設定は貴重でしょう。 ~

ケネディクスのファイナンスが順調っぽい。

コミットメントラインの設定について

プレスリリースの中にある通り、

本件コミット枠は毎年更新を重ねているものですが、本年度の継続にあたっては、昨年度の契約に対して規模を縮小することとなりました。しかしながら、不動産業向けシンジケートローン市場が極めて低調に推移する中、物件を特定しないコミットメントラインはとくに希少な例となっており、200 億円を超える金額で更新に至ったこと自体が、当社に対する金融機関からの信頼を裏付けるものと捉えております。

確かにその通りではなかろうか。倒産する可能性の高い不動産屋というより、生き残って残存社利益を享受しそうな不動産会社のような気がする。

不動産・マンデベ・流動化
ケネディクス 不動産


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