コスモイニシア、160億の評価損、財務制限条項でヘタすれば倒産
コスモイニシアの第3四半期決算。
酷いですな。棚卸資産評価損を160億円計上。これは売上原価なので営業損益段階で大赤字。しかし仮に評価損が無いにしても営業利益しょぼしょぼであることは間違いない。
新規マンションの売上総利益率(※)が前年同期比7.5%低下の17.2%、戸建住宅の売上総利益率(※)が同9.0%低下の5.3%となるなど、収益性が悪化した
最近のマンションの値引きは凄まじいものがありますな。3000万ぐらいのマンションでも1000万円引きぐらいの勢いはある。当然利益率はがくっと下げますよ。
しかし、マンションがそれだけ叩き売られれば投資物件としていよいよ魅力が出てくるのかも知れない。実際、投資マンションを売る会社の業績は良いところも結構あります。投資マンションと言っても、ファンドなんかに一棟売りしているのはダメ。個人投資家向けの投資マンションですな。
コスモイニシアでも悪くない様子。
投資用不動産(マンション・オフィスビル)やリノベーション・コンバージョン物件の販売におきましては、不動産投資市場が大幅な調整局面を迎える中、前年同期を上回る販売実績となりましたが、一方で新規マンション・戸建住宅の引渡戸数が前年同期比大幅に減少いたしました。
不動産管理事業は当然ながら順調。賃貸事業も順調。
で、全体としてはボロボロ。大赤字で株主資本比率は4%まで低下。一桁はまずいですな。BSを眺めればいつ倒産してもおかしくない。
継続疑義の注記がつくのは当たり前。
当連結会計年度末において当社が複数の金融機関と締結しているコミットメントライン契約(平成20 年12 月31 日現在の借入残高355億円)をはじめとした各シンジケートローン契約の財務制限条項に抵触する見込みであります。
財務制限条項の詳細は見ていないけど、どこの不動産屋も似たり寄ったりの内容。つまり、ある条件を満たさない場合は耳を揃えて借金返してね、っていうもの。ある条件というのは、黒字だったり株主資本比率だったりそういうもの。
先日倒産した日本綜合地所の場合も財務制限条項に抵触しましたな。つまり、倒産の引き金としては十分ってこと。
君子危うきに近寄らず。
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