リサパートナーズの優先株はMSCBみたいなエグイものではない
リサ・パートナーズの下方修正と優先株発行。
投資有価証券評価損を76億円も計上。純利益40億のところへこの特損で、当然ながら大赤字に転落。純損失は22億円の予定。
保守的な見地から、当社が不動産共同投資事業において投資をしてきた不動産保有会社に対する全ての投資持分(不動産保有会社のエクイティの一部)の簿価を見直すことといたしました。
この説明と右図から分かるとおり、特損を計上するのは出資している不動産保有会社の分だけ。自己投資している不動産や企業投資の部分の資産は毀損していないと。
それから優先株発行による増資。
業務資本提携、第三者割当による優先株式の発行及び定款の一部変更に関するお知らせ
内容を簡単にまとめると、発行総額は40億円、割当先はNECキャピタルソリューション。NECキャピタルソリューションは37%をNECが持つNECの持分法適用関連会社。優先株への配当は2%。
優先株は39,000円で普通株を取得できるので、全部転換されれれば35%の希薄化になる。その場合、リサは25.7%をNECキャピタルソリューションに握られ、持分法適用関連会社になる。転換期間は2009年4月1日~2013年3月29日。
希薄化が大きいので株は売られるでしょうな。今のマーケットでこれは厳しい。
しかし、個人的に、この増資は嫌いじゃないですね。どちらかと言えば好感が持てると思うんです。
まず第一に、これはMSCBではない。MSCBって言葉はどうでもいいんだけど、よくある、株価が下がれば転換価額がどんどん下方修正され、どんどん希薄化が大きくなるやつですな。例えば、今はダヴィンチのMSCBの転換価額が猛烈に引き下げられているところ。
今さらながら、MSCBのような株主の利益を120%無視したバカげた増資は許せないわけで、リサの今回の資金調達はそれとは違う。
ゴールドマンサックスやGEが昨年優先株をウォーレン・バフェットに割り当てましたが、基本的にこれらと同じ。
ゴールドマンサックスの場合は確か利回り10%で、GEは15%(10%だったかな?)。割り当ての時よりだいたい10%ぐらい低い価格で普通株に転換できるってやつですね。
調達資金の使途。
本新株発行により調達する資金は、本提携の目的に資する各種戦略的投資へ機動的に充当していく予定です。具体的には、案件の増加が予想される債権投資や企業向けのエクイティ投資等に充当する予定です。
平成21年4月以降において、事業機会を慎重に検討し戦略的に支出することを予定しております。当社は、本優先株式の差引手取概算額を上記資金使途に充当するまでの間、当該額を当社銀行口座にて管理し、他の資金使途に充当することはございません。
借金返済とか運転資金とか、そういうもののための調達ではないって。あくまで事業拡張。悪くないんじゃないですか?
NECキャピタルソリューションは訳の分からない資金源じゃないのも良いです。パシフィックなんか中国のナンチャラから資金調達しようとして会社を乗っ取られた。そう言うと言葉が悪いし怒られるので訂正して、資金調達が予定通り進んでいない。
不動産会社に限らず資金的に厳しい会社は、何だか怪しいところからばかり資金を引っ張ってくる。それは当然で、まともなところが資金を出してくれないから。その点、今回のリサの資金は出所がおかしくなくはっきりしていて安心。優良と言えましょう。
これだけの損失ながら配当1500円は変更無し。ま、特損でキャッシュアウトがあるわけでもないので配当に無理は無いのでしょう。
思うに、景気が回復し、不動産マーケットが復活するときにトップグループで活躍するのがリサなのでは無かろうか。
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