2008/10/31 23:11

サブプライム問題の発生から今日まで

ジャパニーズインベスターの第59号に「米国2つのバブル崩壊とその影響」という記事がある。なかなかうまくまとまっているので、少し紹介。

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まず最初のチャートは、アメリカの住宅価格の推移。具体的には、ケース・シラー全米住宅価格指数。2000年にITバブルがはじけて株価は暴落したが、住宅価格はそんなこと一茶関係なく順調に上昇したのが分かる。ITバブル崩壊と共に利下げが繰り返され、1%という超低金利が過剰流動性を生み、不動産市場へと流れ込んだわけですな。2006年に住宅価格はピークをつける。

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次は、アメリカの住宅バブル崩壊から現在までの主なイベント。イベントというかなんというか、メジャーな出来事ですな。これを見て今思えば、ああここら辺りで売っておくべきだな、とか思うけど、その時はなかなか受け入れがたいものがある。

この歴史は9月末までしかないけど、10月にも次々とビッグイベントがありマーケットが暴落したことは忘れられますまい。

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この図では、サブプライムローンを取り巻く状況がうまくまとめられている。そもそもサブプライムローン問題が理解できていない人がこの図を見ても理解できないかもしれませんな。しかし理解できている人にはよくまとまっていて参考になる図ですな。こうして見ると、全部が全部馬鹿げていると、今になれば言える。

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そして、サブプライム問題が金融危機へと発展し、日本にもダメージを与えた。特に不動産市場には大きな痛手で、倒産も相次いだ。相次いだというか、今も相次いでいるという進行形。破綻した上場企業の一覧でも不動産会社が大多数を占める。最大の倒産はご存じアーバンコーポレイション。どのような流れで不動産会社が倒産するのか、分かりやすい図解ですなあ。

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金融危機はアメリカの金融機関を大きく動かした。業界の再編と言えましょう。アメリカトップの金融機関がいとも簡単に潰れ、吸収合併され、切り売りされる様はまさに圧巻でした。資源高でお金をたんまりつかんだ中東諸国やアジアのソブリンウェルスファンドもずいぶん出資しました。早すぎた感はありますが。図にはないけど、三井住友はGSに出資した。世紀の大投資家ウォーレン・バフェットも動きました。

図では「投資銀行」と書かれているが、投資銀行は無くなってしまった。残ったゴールドマン・サックスもモルガン・スタンレーも銀行へ業態変更したからねえ。残ったのは、シティ、バンカメ、ウェルズ、ゴールドマン、モルガンの5つ。

いやはや、まさに激動といえますな。

しかし問題は、これが完成図ではないということでしょう。これらの図は今まさにぐにょぐにょと書き換えられているわけであって、いつ完成図ができあがるのか、それが投資家の関心事なんですね。完成図は近いとは思うけど。

完成すると金融危機は終わりで、あとは実体経済の悪化、つまり不景気が残るわけですな。

マーケットの歴史
アメリカ サブプライム バフェット 不動産 住宅バブル 倒産 投資銀行 金融危機



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