2009/08/18 17:05

OTC薬(大衆薬)のPB商品が登場、シェアを伸ばす可能性は十分

食品や日用品ではずいぶんプライベートブランド商品が増えた。ジャスコやイトーヨーカドーへ行けば、メジャーな商品にはほとんどPB商品がある。ラーメンから始まって、牛乳、豆腐、納豆、洗剤、トイレットペーパー、コピー用紙、テープ。もはや常日頃使うものであればPBは必ずある。

過去、PB商品は不景気になると現れ、景気が良くなると消えていったよね。それは、PB商品は安かろう悪かろうで、不景気という貧乏時代の単なる一時しのぎ商品だったからだと思うんです。

でも、今は状況が変わった。PB商品の品質は確実に上がったし、PB商品で十分満足している人は多いと思うんです。個人的にも、全部のPB商品に満足できるわけではないですけれど、値段との兼ね合いで十分満足できる商品は多い。

そうなると、今回の不景気が去っても、PB商品は生き残る。完全に市民権を得たと言えましょう。

で、そういうPB商品の中で、いつ出てくるかと思っていた物がようやく登場するようです。

2009/08/07, 日本経済新聞 朝刊

PB医薬品、来年度投入、アインと開発のドラッグ店、1号店、千葉で開店。

 セブン&アイ・ホールディングスは6日、グループのドラッグ店、アインファーマシーズと共同開発したドラッグストアの1号店を千葉県のイトーヨーカ堂の店内に開いた。2010年度には大手メーカーより3割以上安い風邪薬などのプライベートブランド(PB=自主企画)も導入する。

 店舗名は「セブン 美のガーデン」で、ヨーカ堂船橋店(千葉県船橋市)に開いた。売り場面積は約930平方メートルで、薬剤師と登録販売者を置く。初年度の売上高目標は10億円。

 ヨーカ堂とアインファーマシーズなどが共同出資で設立したセブンヘルスケア(東京・千代田)が運営する。09年度中にヨーカ堂四つ木店(東京・葛飾)と立場店(横浜市)を改装し、美のガーデンを入れる計画だ。

 同日、記者会見したセブンヘルスケアの水島利英社長はPB医薬品について「高品質を維持しながら価格をメーカー品より3割以上安くする」と語り、まず販売数量の多い風邪薬などから導入する方針を明らかにした。

OTC薬ですね。OTC薬のPB商品。

例えば、風邪薬。パブロンとかストナとか、風邪薬は沢山ある。風邪を引いて医者に行かなければ、そのようなCMでやっていて名の知れた風邪薬を薬局で買うことになる。

風邪薬ってバカみたいに高いよね。風邪薬に限らず、薬は高い。薬は儲かる商品なわけであって、そういう物にはPB商品が現れるのは自然な流れ。

薬という商品の性格上、なんとなくPBには抵抗があるかも知れない。まあ、製薬会社に言わせれば、「安全、信頼、ああだこうだで、PB薬が消費者には受け入れられませんよ。ガハハハ。」なんて事のなりそう。

アメリカでは風邪薬とか胃薬とか、およそ普通に使う薬にはPB商品がある。

セーフウェイなどのスーパーに行けばセーフウェイブランドのPB薬があり、ウォルグリーンなどのドラッグストアに行けばウォルグリーンブランドのPB薬がある。PBの風邪薬は、ナショナルブランドの風邪薬のすぐ隣に陳列されていて、価格差は一目瞭然。しかも、パッケージが非常に似ている。(これはどうかと思うけどね。。。)

そういう状況に一歩近づくのが、上の日経記事の内容。

アメリカのような状況になるには長い月日がかかるのは間違いない。でも、その方向に向かっているのは止められない。

処方薬の後発薬品率はたったの18%(2008年の数字)。政府目標は2012年までに30%。OTC薬のPB商品もそんな数字は期待できるのではないかと思う。

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