2009/06/29 21:09

製薬会社には向かい風ばかり吹き、ディフェンシブ銘柄とは呼べない

2010年から大型新薬の特許が続々切れるという事実は、もう何年も前から分かっていたことです。これは日本の医薬品メーカーに限らず、世界の医薬品メーカーでも同じ傾向。結果として、2014年までに現在世界での売上げトップ10の医薬品全部がジェネリック化するわけです。

アメリカではジェネリック率は高いので、特許が切れると一斉にジェネリックに移行し、売上げは激減する。

新薬の特許が切れるなら、それまでに別の新薬を開発すればいい。けれど、新薬開発はそう簡単ではない。既にできることは全てやった感があるのだろうし、昔のようにポンポン新しい薬ができてはこない。

こういう事実は既に株価に十分織り込まれている。だから世界の医薬品メーカーの株はいまいちパッとしない。

アメリカ市場に上場している時価総額トップ10の製薬会社、後ろの数字は最初が売上高(Billion $)、次が予想配当利回り。

Johnson & Johnson (JNJ) 63 3.5%
Pfizer Inc. (PFE) 47 4.3%
Novartis AG (NVS) 43 4.1%
GlaxoSmithKline plc (GSK) 42 4.5%
Sanofi-Aventis (SNY) 41 4.3%
Abbott Laboratories (ABT) 29 3.4%
AstraZeneca plc (AZN) 32 6.7%
Wyeth (WYE) 23 2.7%
Merck & Co. Inc. (MRK) 23 5.9%
Bristol-Myers Squibb Co. (BMY) 21 6.0%
ついでに武田薬品 15 4.8%

武田の4.8%でも製薬会社の利回りとしては魅力的だ、なんて感じるかもしれませんけど、世界を見渡せばもっと高利回りの製薬銘柄がある。AZNやBMYなんて6%以上ですよ。

今考えないといけないのは、オバマ大統領が何とかしようと奮闘しているアメリカの医療制度改革じゃないですか?健康保険の問題、診療報酬の問題、薬価の問題。いろいろあってとてもじゃないけど把握しきれない。全部分からなくても、ポイントははっきりしている。

5000万人の無保険者を何とかし、医療費を切りつめる。

その為にどんな事がされるにせよ、それは製薬会社にとって多分相当苦しい事に違いない。何も製薬会社だけじゃない。苦しさは大多数の医療関係に関係するところに波及するはず。

この流れだけは忘れられないと思うんです。

JNJやPFEなんかディフェンシブ銘柄の代表選手だから長期投資でああだこうだ、なんて考えはもう通用しないんじゃないですか?

ただし、バフェットはJNJを買い戻したし、GSKやSNYも持っている。バフェットの反対に賭ける事はしたくない。じゃあどうするか?意見が合わないので、手出し無用でいいのではないかと。

医薬品・医療品・調剤薬局
ABT AZN BMY GSK JNJ MRK NVS PFE SNY WYE



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piano2009年6月30日 07:46

同感です。曲がり角に来ていますし、どうなるか予測は困難です。あえて難しいところに賭ける必要もありませんね。

それにしても日米ともに買い場が来ませんねえ…
退屈です。

uchapo2009年6月30日 19:07

pianoさん、

買い場ですか、、、難しいですね。ディフェンシブはしっかり持ちつつ、景気敏感株や投機株も売買しています。そういう買い場はありますけどね。

最低でも底値から高値の半値押しは来ると今のところは考えていますので、それが来た時が本当の買い場でしょうか。まさかこのまま上がっていくとは思っていません。

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