Julian Robertson、5年以内の長期債下落にプットオプションで賭ける
Tiger Management(タイガーマネジメント)のJulian Robertson(ジュリアン・ロバートソン)のインタビューがCNBCで行われた。(Tiger Fundタイガーファンドは2000年にクローズされている。)Robertsonを知らない人は調べてもらうとして、なかなかやり手のヘッジファンドマネージャーなわけです。
・インタビュー1 How to Fix the Banking Mess
・インタビュー2 Hedge Fund Legend’s Stock Picks
・インタビュー3 Meeting of the Titans
で、彼の考えはこうだ。
マーケットについてはベア。問題は解決されていないし、まだまだ解決もされない。Good BankとBad Bankにわける計画を進めるべきだ。政府の関与はそれ以上必要ない。
株で魅力的な物は少ない。自分の金を貸し付けないクレジットカード会社のバリュエーションはそれなりに安い。VisaとMastercard。それ以外では、PERの高い成長株に興味がある。
と、ここまではまあ、良くありがちな意見というか、特にこれと言って意外性もないですな。でも、最後に至極当たり前だけれど、なかなか取らないポジションについて話があった。これがRobertsonの一番でかいポジションらしい。
Long Term Treasuries(長期債)のプットを買っている。なぜなら5年以内に債権利回りは上昇するから。
で、面白いのは、この説明の時に登場したのがBill Gross(ビル・グロウス)。アナウンサーも言っているが、RobertsonとGrossが一緒になるというのは違和感があるというか、不思議ですな。片や株式投資の大御所、片や債券投資の大御所。
で、意見を求められたGrossは、良いアイデアだ、と。個人投資家がRobertsonのポジションを取るのは難しいが、Tipsを買うことで同じような投資になると説明。
確かにそうですな。しかしながら、Tipsでは全然レバレッジが効かない。そうなると絶対リターンは知れている。当然Robertsonはプットを買っているわけで、しかもかなり高レバレッジは間違いない。
Gross的には、いずれ長期債利回りは6%や7%まで上がる、と。
で、今度はこのGrossの6%、7%という数字に対して、それぐらいの数字を考えているのかとアナウンサーがRobertsonに聞いた。
で、その答え。
保守的な数字だ。
なんとまあ。保守的だと。
具体的にどれぐらいの数字を考えているかは言わなかったが、10%とか12%とか考えているんですかね?それとも15%とか?10%だとしても、プットオプションでレバレッジを効かせれば文句無しのリターンが得られますな。
インフレはいずれ来る。これだかアメリカが輪転機をグルグル回しお金を刷り続ければ、いずれインフレは来る。Robertsonは5年以内と読んでいる。それを取るために長期債のPutを仕込んでいると単純に考えても間違いはなかろう。
いろんな深い考えがあって、よーくよーく考えての投資戦略なワケだから、非常に気になる投資戦略ですな。
ところで、Grossは個人投資家が同じポジションを取るのは難しいと言ったが、今は便利な時代になった。結構近いポジションが取れるんですな、これが。
UltraShort Lehman 20+ Trsy ProShares (TBT)というのがある。今流行りのレバレッジの効いたETFですな。長期債に連動して、長期債が下がればTBTの値段は2倍上がる設計になっている。
このTBTにはオプションがある。これなら2倍のレバレッジが効いた指数ETFにさらにレバレッジをかけられるわけですよ。ただし、残念ながら5年のプットなんて無くて、最長でも7ヶ月。
7ヶ月でRobertsonの言う状況になるとは思えないので、残念ながらオプションは無理ですな。ただ少なくとも2倍のレバレッジは効かせられる。
もうちょっと考えると、最近少しずつ話題になってきたCFDが使えるかも知れない。調べてないので分からないけれど、CFDでTBTが取り引きできれば無期限(だよね?)でレバレッジを猛烈に高めて投資できるはず。
それならJulian Robertsonと同じポジションが取れるんじゃないですか?
著名投資家の考えと行動
Bill Gross Julian Robertson Treasuries アメリカ 債券
関連する記事
