2009/02/04 19:07

Julian Robertson、5年以内の長期債下落にプットオプションで賭ける

Tiger Management(タイガーマネジメント)のJulian Robertson(ジュリアン・ロバートソン)のインタビューがCNBCで行われた。(Tiger Fundタイガーファンドは2000年にクローズされている。)Robertsonを知らない人は調べてもらうとして、なかなかやり手のヘッジファンドマネージャーなわけです。

・インタビュー1 How to Fix the Banking Mess
・インタビュー2 Hedge Fund Legend’s Stock Picks
・インタビュー3 Meeting of the Titans

で、彼の考えはこうだ。

マーケットについてはベア。問題は解決されていないし、まだまだ解決もされない。Good BankとBad Bankにわける計画を進めるべきだ。政府の関与はそれ以上必要ない。

株で魅力的な物は少ない。自分の金を貸し付けないクレジットカード会社のバリュエーションはそれなりに安い。VisaとMastercard。それ以外では、PERの高い成長株に興味がある。

と、ここまではまあ、良くありがちな意見というか、特にこれと言って意外性もないですな。でも、最後に至極当たり前だけれど、なかなか取らないポジションについて話があった。これがRobertsonの一番でかいポジションらしい。

200902024.gifLong Term Treasuries(長期債)のプットを買っている。なぜなら5年以内に債権利回りは上昇するから。

で、面白いのは、この説明の時に登場したのがBill Gross(ビル・グロウス)。アナウンサーも言っているが、RobertsonとGrossが一緒になるというのは違和感があるというか、不思議ですな。片や株式投資の大御所、片や債券投資の大御所。

で、意見を求められたGrossは、良いアイデアだ、と。個人投資家がRobertsonのポジションを取るのは難しいが、Tipsを買うことで同じような投資になると説明。

確かにそうですな。しかしながら、Tipsでは全然レバレッジが効かない。そうなると絶対リターンは知れている。当然Robertsonはプットを買っているわけで、しかもかなり高レバレッジは間違いない。

Gross的には、いずれ長期債利回りは6%や7%まで上がる、と。

で、今度はこのGrossの6%、7%という数字に対して、それぐらいの数字を考えているのかとアナウンサーがRobertsonに聞いた。

で、その答え。

保守的な数字だ。

なんとまあ。保守的だと。

具体的にどれぐらいの数字を考えているかは言わなかったが、10%とか12%とか考えているんですかね?それとも15%とか?10%だとしても、プットオプションでレバレッジを効かせれば文句無しのリターンが得られますな。

インフレはいずれ来る。これだかアメリカが輪転機をグルグル回しお金を刷り続ければ、いずれインフレは来る。Robertsonは5年以内と読んでいる。それを取るために長期債のPutを仕込んでいると単純に考えても間違いはなかろう。

いろんな深い考えがあって、よーくよーく考えての投資戦略なワケだから、非常に気になる投資戦略ですな。

ところで、Grossは個人投資家が同じポジションを取るのは難しいと言ったが、今は便利な時代になった。結構近いポジションが取れるんですな、これが。

200902046.gifUltraShort Lehman 20+ Trsy ProShares (TBT)というのがある。今流行りのレバレッジの効いたETFですな。長期債に連動して、長期債が下がればTBTの値段は2倍上がる設計になっている。

このTBTにはオプションがある。これなら2倍のレバレッジが効いた指数ETFにさらにレバレッジをかけられるわけですよ。ただし、残念ながら5年のプットなんて無くて、最長でも7ヶ月。

7ヶ月でRobertsonの言う状況になるとは思えないので、残念ながらオプションは無理ですな。ただ少なくとも2倍のレバレッジは効かせられる。

もうちょっと考えると、最近少しずつ話題になってきたCFDが使えるかも知れない。調べてないので分からないけれど、CFDでTBTが取り引きできれば無期限(だよね?)でレバレッジを猛烈に高めて投資できるはず。

それならJulian Robertsonと同じポジションが取れるんじゃないですか?

著名投資家の考えと行動
Bill Gross Julian Robertson Treasuries アメリカ 債券



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