日清オイリオ、業績は良いが今後は値下げ圧力と需要減退との戦い
日清オイリオグループの第3四半期。
売上高+28%、営業利益+98%、経常利益91%、純利益2.5倍。計画通りの利益急回復を続けているのはいい。通期業績は修正無しなので、4Qはほとんど利益が出ないことになる。これは毎年のことであって心配には及びません。
第3四半期の経常利益進捗率
2007年3月期 88%
2008年3月期 92%
2009年3月期 95%
この流れから考えれば今期の進捗率は悪くないんじゃないですか?
大豆・菜種・パーム油などの主要原材料コスト負担が増大いたしました。また、資材費、製品・原材料の輸送費、工場の燃料費など石油関連のコスト負担も大きく、当社グループを取り巻く経営環境は厳しい状況が続きました。
これは収まっている。原材料コモディティーの価格はざっくり下げたし、資材費、運送費、燃料費は原油価格なのでこれも下げた。
そういう要素はもう十分すぎる以上に株価には反映されていますよ。
これからは原材料価格の下落で利益が回復した日清オイルには、製品値下げの圧力がジワジワとかかってくることに注意すべきだと思うんです。そして、景気減速の中での外食・中食・内食問わずの需要減退もある。
2009/02/04, 日本経済新聞 朝刊
12月、食用油在庫50%増。
農林水産省がまとめた昨年十二月の油量生産実績で食用油の国内在庫が九万七千三百トンと、前年同月比五〇%増となった。前年実績を上回るのは六カ月連続。主要品目である大豆油は二割増となり、菜種油は二倍に増えた。景気悪化による外食産業向けの出荷減や輸入品の流入増などが影響した。
2009/01/20, 日本経済新聞 朝刊
食用油が一段安、業務用大豆・菜種、前月比8%下落――外食向け需要減る。
業務用食用油が一段と値下がりしている。主力品の大豆油と菜種油の一月分は、レストランやスーパーが使う中・小口の斗缶品(十六・五キロ)がともに前月比八%下落した。国内景気の悪化で、外食店などの需要が減少したことが大きい。食用油は昨年十一月に約三年ぶりに値下がりしたが、需要低迷は長引く見通しで、価格下落が続く可能性がある。 大豆油と菜種油の斗缶品の価格は毎月決める。商社や問屋の一月分の元卸価格はともに一缶三千九百円が中心となった。昨年十二月分は四千二百五十円が中心だった。現在の価格は昨年三月ごろの水準に戻った形だ。
国内景気の冷え込みで消費者の財布のひもが固くなっている。外食需要の減少をにらんで関連企業が食用油の利用を減らしているのが大きな背景だ。大豆、菜種油のほか、米油などを含む食用油はメーカー在庫が全体的に積み上がっている。
在庫は直近のデータである昨年十一月まで前年同月比で五カ月連続で増えた。メーカーは在庫処分を迫られ、出荷価格を引き下げた。先安観を抱いた問屋も在庫圧縮を急いだ。 大手食用油メーカーの営業担当者によると、スーパーや外食店では、コスト削減のために「油を可能な範囲でぎりぎりまで使用したうえで廃棄している」という。
大豆油は昨年十一月に、二〇〇五年十月以来となる値下がりを記録した。原料大豆の国際指標となるシカゴ商品取引所の先物価格が昨夏から急落し、買い手が値下げを強く求めたからだ。シカゴ相場の下落は十二月まで続いたため、値下がり圧力となった。
大手メーカーの見込みでは、今年前半の業務用の出荷量は前年同期に比べ一割減る。二月は不需要期に入るため、流通企業は「一層の下落は避けられない」(都内の問屋)とみている。
ただ、外食せずに自宅で料理する人が増えたため、家庭用の製品出荷は堅調という。
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