カテゴリー: 食品・飲料・日用品

2009/08/31 11:11

伊藤園、自販機販売比率の低さが幸い、果実飲料は美味しくない?

~ 不景気で製造業や建設業で人員が減り、自動販売機は使われない、伊藤園は影響少。 ~

伊藤園の7月月次数字。

平成22年4月期7月度販売状況(単独・速報値)のお知らせ

7月は-4.7%で良くない。果実飲料が-27.9%と酷すぎする数字。伊藤園の株主優待商品の中にいろいろと果実飲料が入っていたけれど、うーん、個人的にはどれも好きな味じゃない。みなさん同じ事を思っているから売れないんですかねえ?

コカ・コーラ各社は伊藤園よりずっと状況は悪い。同じ飲料会社でもずいぶん差が出ているのは商品の問題等より売り方の問題で、具体的には、自販機販売の比重の大きさ。コカ・コーラは自販機網が日本一で、自販機で儲けている。ダイドードリンコも同じ。

景気が悪いと自販機はダメ。特に製造業や建設業などの肉体労働がふるわないと自販機もふるわない。そういう人達が休憩時間にプハーっとやるのが自販機で売られる缶ジュース。自販機は120円とか150円とかの定価販売で猛烈に儲かるわけで、それがダメなら利益は激減する。

伊藤園の自販機販売はコカ・コーラに比べれはずっと比率が小さい。だから利益も悪くない。

株価はずいぶん回復した。優先株が普通株に比べて出遅れていて、スプレッドがずいぶん広がっている。優先株がキャッチアップすることに期待している今日この頃。

200908312.gif

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コカ・コーラ ダイドードリンコ 伊藤園 優先株 自動販売機 食料品 飲料



2009/07/07 08:08

伊藤園の6月月次、業績計画を大幅に上回って好調に推移

~ ミソくそ相場の景気敏感株を利食いし、高配当利回りのディフェンシブへシフト。 ~

伊藤園の6月月次数字。

平成22年4月期6月度販売状況(単独・速報値)のお知らせ

200907071.gif6月は+4.5%、今4月期ここまで+3.2%。良い数字です。今期の業績計画は、第2四半期売上げ+0.1%、通期売上げ+0.8%。今のところ、この計画をはるかに上回る推移ですね。

伊藤園については優先株の配当利回りが5.9%もあることから、ミソくそ相場の終わりに向けてシフトするのはどうかと書いたたわけです。それからのパフォーマンスは横這いで、これではちっとも儲からない。値を飛ばした銘柄ばかりの相場で伊藤園のパフォーマンスは不満足と言えましょう。

しかし相変わらず流れとしては、大きく利の乗った景気敏感株のポジションは徐々に縮小しつつ、伊藤園みたいな株にシフトするのを基本としたいと思うんです。

食品・飲料・日用品
ディフェンシブ 伊藤園 優先株 配当 食料品 飲料 高利回り

2009/06/04 20:08

伊藤園、今期は増収増益、優先株の配当利回りは5.9%もある

~ 次の相場局面を考えれば伊藤園のようなディフェンシブが5.9%もあるのは魅力的。 ~

伊藤園の決算発表。

平成21年4月期 決算短信

200906043.gif今期は増収増益の予想で、EPSは39円。普通株の配当が38円で優先株の配当が48円。普通株の配当利回りが3%、優先株の配当利回りが5.9%。

伊藤園が5.9%ですよ。普通株と優先株の違いは当然ありましょう。でもね、普通の個人投資家にとって、普通株でも優先株でも変わらない。まさか個人投資家でどうしても議決権を行使したいとか、ないんじゃないですか?万が一、伊藤園が倒産したときの扱いがどうだとか、そんな事も言わないでしょ。

普通株と優先株の値動きは確かに全く同じでじゃない。短期的には片方がアウトパフォームする事もありましょう。でも基本的には同じ。優先株が上場されてからの値動きを比較すればはっきりしていますね。

じゃあ、利回り2.9%もの差を捨てる意味がない。つまり、普通の個人投資家が伊藤園を買おうと思うならば、優先株を買うべきだって事です。

200906042.gifこういう株が景気敏感株のようにビュンビュン値を飛ばすことはない。景気回復がちらついて、一気阿世に50%も駆け上げる株がある中で、伊藤園はどうしてもおいて行かれる。

でもね、今の相場がどこまで続くかと言えば、それほどどこまでもは続かない。

次の局面で持つべきは伊藤園みたいな銘柄だと思うんです。次の局面というのは、値を飛ばした銘柄がぐらぐらっと落ちるとき。遠からず来る。

少なくとも、そういう次の局面に備えて、利がたっぷり乗った銘柄は利食いを入れ、少しずつ伊藤園のようなディフェンシブに乗り換えておくのが良いと思う。そうじゃなくても、利食いした現金を伊藤園なんかに投入できる体制を作っておくべきですな。

個人的には今まさにそういうローテーションの過程にありますよ。

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ディフェンシブ 伊藤園 優先株 配当 食料品 飲料 高利回り

2009/05/31 22:10

イオンの反省とPBの流れ、68円ラーメンと日清食品のカップヌードル

~ PBの流れは止まらない、68円のPBラーメンがあるのに日清食品ヌードルを食べるのか。 ~

イオンの反省で値下げを宣言したイオンですけど、安くなったと思いますか?個人的には確かに安くなったと思う。全体的に安くなった商品が多いし、何よりPB商品が強烈に安い。

大黒天物産のラ・ムーが激安商品を売っているのと同じレベルです。

例えば、1Lのオレンジジュースやアップルジュースが98円、カップラーメンが68円、200組5箱の詰替用ティッシュが198円。ジュースやラーメンは値段を考えれば十分すぎる味で、コストパフォーマンスはかなり高いんじゃないですか?

美味しさだけを考えたらダメですよ。そんな値段で美味しさに文句を付けるのは間違っていると言うもの。大切なのはコストパフォーマンス。

大黒天物産のような格安スーパーは他にも沢山あるわけで、そういう店では既にこんな値段で売られているのかも知れない。そういう店を利用している人達にとっては、イオンの価格がようやく追いついただけでしょうね。

でも思うんですけど、格安スーパーとイオン系や7&I系のスーパーを使う層は違う。だから、イオンで価格がこれだけ下がったのは結構重要なのではなかろうか。

日清食品の130円のカップヌードルを買っていた人達が、イオンの68円のカップラーメンでいいじゃんってなるし、250円のオレンジジュースが98円のものに取って代わられる。

つまり、68円のカップラーメンを食べて、日清食品はこりゃダメだなあ、って思った。

格安PB商品の流れは止まらない。安い方へ安い方へ行く。個人的には高くてもうまいものを食べるけど、自分の好みと世の中の流れと企業業績と株価と儲けは別。

業績回復するという考えやスティールの売り完了などで上を見ていた日清食品ですが、とりあえずはイオンのラーメンで考えを変えたいと思う。もっと魅力的な食品株がアメリカにあるしね。

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PB イオン 日清食品ホールディングス 総合スーパー 食料品

2009/05/30 10:10

ダイドードリンコ、5月のコーヒー売り上げは回復、1Q業績も回復

~ 飲料受託製造に力を入れるのであれば、自販機コーヒー販売のうまさがなくなる。 ~

ダイドードリンコの5月月次数字。

コーヒーは95.9%、全体で97.5%。今1月期ここまでコーヒーが90.8%、全体が95%。3月と4月が80%台だったことを考えれば、ずいぶん回復した感がありますな。

平成22年1月期 第1四半期決算短信

1Qも発表された。営業・経常赤字だった前期から黒字転換。純利益は赤字のままではある。

200905292.gif好調なのは飲料受託製造部門。前期比で138.2%の売り上げ。具体的には、CMでやっている何かちょっとお洒落な感じの資生堂のドリンク剤(だったと思う)。受託製造に力を入れるつもりかどうか不明ですけど、それは間違った方向じゃないですか?

飲料受託製造は既に専業がいる。ジャパンフーズやゴールドパック。こういう会社のビジネスモデルや業績を見れば明らかなように、とにかく安定しない。そりゃそうですよ、自社では売れるかどうか一切コントロールする余地がないものを、頼まれれば作り、頼まれなければ作らないわけですからね。

自販機でコーヒーを売るという、安定したビジネスモデルで高収益なのがダイドードリンコの売り。それが高評価を受けている理由じゃないですか?だったら、そういう方向で頑張って欲しいと思う。

今期は減収減益の計画。増益になりそうは気配はありますな。株価はそれなりで、月次と2Q以降の業績を見ないことには魅力はない。

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コーヒー ジャパンフーズ ダイドードリンコ 自動販売機 飲料 飲料受託製造

2009/05/30 10:10

日清食品の自社株買いとスティールパートナーズの売り圧力

~ スティールの売りは日清食品が自分で吸収して売り圧力は無くなる、業績は良さそう。 ~

日清食品ホールディングスの自社株買い。

自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ

400万株を上限に取得する予定。金額的には118億円ということで、1株2950円以下ですな。400万株は発行済株数の3.36%。中小型株だと1桁後半ぐらいの数字の事がよくありますが、さすがに日清食品ぐらいではそこまでの数字は出てこない。

しかしながら、すでに先週も自己株買いを実施している。

自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果及び自己株式取得終了に関するお知らせ

200905291.gifこの時に312万株を取得したので、これと合わせれば5%を超える。この時の取得価格は2655円。現在株価は3000円。

で、気になるのは、この時の312万株という大量の株をToSTNeTで買ったということ。誰か売る人がいないとね。普通に考えてスティールパートナーズが売ったのではないかと考えられますな。実際、大量保有状況の開示を見ると、スティールが売っているのが分かる。

5月26日のファイリングで、7.4%あった保有比率は4.1%まで低下している。具体的な売りとしては、5月21日、つまり日清食品の取得日、に310万株を売っている。単価はもちろん2655円。

5月21日までにもスティールはどんどん日清食品を売っている。

スティールの売り圧力については考えたとおりの動きになったと言えましょう。4%まで持株比率が下がった今、とりあえずの売り圧力の大きさは心配事から無くなったわけです。

今回の日清食品の自社株買いがスティールの残り持株数と同じなわけで、日清食品はスティールの分は吸収しますから、安心してうちの株を買ってくださいね、って言っているんじゃないですか?

今期の業績予想数字は決して強くない。でも、個人的には業績はもっと上に行くのではと思うんです。株価は決して安くないけどね。それに、ディフェンシブな食品関連株というセクターで考えれば、アメリカにもっともっと魅力的なのが沢山あるわけだしね。

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スティールパートナーズ ディフェンシブ 日清食品ホールディングス 自社株買い 食料品

2009/05/08 22:10

ユニ・チャーム ペットケア、堅調なペット市場で今期も増収増益は堅い

~ ペット産業は景気に関わらず伸び続けている分野、子供と同列なペット、今後も変わらない。 ~

ユニ・チャーム ペットケアの決算発表。

平成21年3月期 決算短信(非連結)

今期の売上は+2%、利益が+6%を計画。EPSは134円で配当が36円。もちろん増配の予定。前期の利益+30%という伸び率からすれば、成長性はぐっと低くなる。

ユニチャームペットの傾向としては、業績予想は常に控え目。前期にしても、当初は利益は7%成長で計画していた。それが中間期、第3四半期と上方修正され、最後はさらに上で着地。そういう感じで、今年ももう少し上へ行く可能性は十分ありましょう。

くどいけど、ペット産業は不景気でも伸びている唯一の明るい業界ですよ。景気が良くなってもそれは変わらない。

当ペットケア業界におきましては、社会の少子・高齢化が進行していく中、ペットに対する関心は益々増大し、ペットケア市場への期待は非常に大きなものとなってきております。

当ペットケア業界におきましては、社会現象としての少子・高齢化および晩婚化傾向が、人々にやすらぎと潤いを求めることを促し、ペットをコミュニケーションの相手としてより親密な存在へと変化させていくことで、ペット飼育を求める世帯は増加していくことが考えられます。

仰るとおりです。

200905068.gif加えて、ペットフードは値上げしやすいと思うんです。子供にかけるお金はそれほど絞り込まれません。とりわけ、子供が食べるものを削るなんて親はいませんよね。そりゃあ、外食は減るかも知れませんけど、子供が家で食べるものを減らしたり、塾に行くのをやめさせたり、部活動をやめさせたり、そんなコトしませんよ。

子供とペットが同じになっていく世の中で、ペットにかけるお金をいとわない人はどんどん増える。一番安いという理由だけでペットフードを買う人は減っているし、服を着せ、しつけ教室へ通い、ドッグカフェで犬とお茶する。ま、そこまで行く人は少数派だとしても、最低限ペットフードをケチったりする人は少ない。品質も気にする。

その辺は重要かと。

キャッシュフローはジャブジャブで金は貯まる一方。たいした設備投資もいらないからね。

株価はそれなりに押した。それでも評価は非常に高くて割安さは全然ない。

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ペット ペットフード ユニ・チャーム ペットケア

2009/05/08 21:09

J-オイルミルズ、在庫のだぶつきと価格下落で減産、下方修正を発表

~ 大豆や菜種の原材料価格が下がったのは間違いない、その恩恵を享受できていない。 ~

200905063.gifJ-オイルミルズの下方修正。

業績予想の修正に関するお知らせ

予想通りの減額。食用油は在庫がだぶついて価格が下がり、メーカーは減産をしていた。大豆や菜種などの原材料価格は下がったとは言うものの、安い原材料を使えるのはこれから。

そうなれば儲からないのは当たり前。在庫増、価格減、稼働率減。こういう流れの中で利益が出ないのは何も家電メーカーや部品メーカーや自動車屋だけじゃない。食品メーカーも同じですな。

知ったがしまい。株価には十分折り込み済みですな。

国内景気の落ち込みから、重要顧客である外食産業向けを始めとし、油脂販売数量が当初予想を大きく下回り適正な生産のための調整を図ったにも拘わらず、製品在庫が高水準で推移し、海外相場高騰時に調達した原料コストの影響を長期間受けることとなりました。このことに加え、油脂製品価格が予想を上回る下落を見せ、収益は大きく落ち込みました。

J-オイルミルズは大豆や菜種のヘッジに失敗し、なかなか安い原材料が使えないということが大きなマイナスとしてある。この辺りは非常に難しいですな。

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J-オイルミルズ コモディティー 大豆 穀物 菜種 食料品 食用油

2009/05/07 17:05

日本農産工業、原材料価格げらくで飼料事業の収益性は大きく改善

~ ペット関連事業の業績は見事な右肩上がり、ペット産業は不景気でも元気なセクターです。 ~

日本農産工業の決算発表。

平成21年3月期 決算短信

200905061.gif今期はちょっと減収で大幅増益。原材料である穀物価格がざっくり下がった今期、増益は皆さんの予想通り。飼料事業は結局そういうことであって、何も面白みはない。

気になるのはライフテック事業ですな。ライフテックという名前ですけど、具体的にはペットフード。馬用飼料、実験動物用飼料、バイオ関連商品などもこの事業に含まれて、具体的な内訳は不明なものの、ほぼペットフードと考えてよいでしょう。

今時こんな綺麗な右肩上がりはなかなか見つからない。

ペットの数は子供の数より多い。ペット産業だけが不景気の中で唯一しっかりと成長している分野ですな。景気が良くなってもそれは変わりますまい。

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とうもろこし ペット ペットフード 大豆 日本農産工業 農作物 飼料

2009/05/07 17:05

ダイドードリンコ、コーヒーが売れない、利益を捻出しても苦しい

~ 自販機設置の抑制で効率改善、原価は改善、販管費は抑制、それでもカバーできない? ~

ダイドードリンコの4月月次数字。

平成22年1月期  4月度販売状況 のお知らせ

コーヒーは89.1%、全体では95.5%。今期ここまで、コーヒーが89%、全体が93.8%。

新製品「復刻堂ウルトラサイダー」の販売が引き続き好調に推移しており、炭酸飲料が大幅な伸びとなっております。

200905043.gifということで、炭酸飲料は143.2%と好調。

先月だったか、ダイドードリンコの株主優待で缶飲料が大量に届いた。その中にこの復刻堂ウルトラサイダーが入っていた。缶デザインはなかなか良いんじゃないですか?インパクトというか、懐かしさというか、もの珍しさというか。ウルトラマンとかって、いつまで経ってもそれなりに人気ありますよね。

味の方は、まあ普通のサイダーなわけです。ウルトラマンが飛ぶときにシュワッ!って言うけど、それがサイダーのシュワッ!にぴったりなのは面白いですな。

それにしてもコーヒーが売れない。それでも株価は何とか値を保っている。

採算重視の自販機設置戦略で売れなくても利益は増加するって株価は言いたいのですか?原材料価格の下落や販促費の抑制で利益率が大きく改善するって考えですか?それは確かに間違ってないでしょうな。

でも、それでは補えないぐらいの売上減少だと思う。

2009/03/09, 日経産業新聞

ダイドー、自販機台数抑制、新設減らし不採算機撤去、効率重視に転換。

 ダイドードリンコは自社ブランドの自動販売機の設置抑制に乗り出した。二〇〇九年一月期に十数年ぶりに台数を減らしたのに続き、今期も横ばいにとどめる。販売低迷と設置競争の激化で不採算機が増えているため。同社は販路を自販機にほぼ特化し業界三位の台数に伸ばしたが、利益が〇一年の上場来の低水準に落ち込んだことを受け効率重視に転換する。

 抑制の対象はダイドーの飲料だけを扱う自社ブランドの自販機。〇九年一月期末の自販機台数は二十八万九千台と前年同期から約三千台減った。前年割れは歩道へのはみ出しを是正するため各社の撤去が相次いだ一九九五年前後を除くと、実質初めてとみられる。  一〇年一月期についても、賃料や商品補充の人件費などのコストに見合う売り上げが難しい場合は新設を見送る。一方、不採算の自販機は撤去する。今期末の台数は前期比横ばいにとどまる見通しだ。

 かわりに「白ベンダー」と呼ばれる複数メーカーの飲料を扱う自販機の設置や運営受託を増やす。自社ブランドの自販機に比べてダイドーの飲料の売上高は小さいが、品ぞろえが豊富で設置先と交渉を進めやすい。既存の配送網を使って手数料収入を得られるため、ほかの飲料メーカーからも受託する。

 自販機の設置競争は厳しく、従来より高い賃料を払わなければ好立地を確保しづらくなった。一方で一台当たりの売り上げは低迷。昨年はたばこ自販機の成人識別カード「タスポ」の導入にともない、隣にある飲料自販機の缶コーヒーが低迷。オフィスや工場の自販機も操業休止や時短の影響で振るわないという。

 原材料価格の高騰が追い打ちをかけた結果、ダイドーの〇九年一月期の連結純利益は前の期比六二%減の十億円と〇一年の上場以来の低水準に落ち込んだ。ダイドーの自販機はコカ・コーラグループ、サントリーに次いで三番目に多い。飲料の売り上げの約八割を自販機に依存している。

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コーヒー ダイドードリンコ ディフェンシブ 自動販売機 飲料

2009/05/07 16:04

花王、長期的には買うべき水準、でもアメリカ株と比べると魅力なし

~ 花王という優良企業を長期で買うには良い水準、世界を見ればPGがあり軍配が上がる。 ~

花王の決算発表。

平成21年3月期 決算短信

今期計画は中間期がちょっと減収大きく減益、通期で少し減収利益横這いを計画。基本的には花王の業績計画は大きくぶれないので信じて良いかと。前期は予想外に業績が大きくぶれましたけどね。

200905034.gif花王を買う人はまさかグングン株価が戻していくことを期待してないよね。花王が優良企業なのは分かっている。いずれ業績が回復し、過去の最高利益額を超える数字を出し、やがて株価は上昇し、その間に配当はしっかりもらって、長期的には儲かる。そういう考えで買っているはずですな。

逆に言えば、そういう投資姿勢じゃないのに花王を買うなんてバカげてると思うんです。

株価は10年前の水準まで落ち込んでいる。配当利回りは3%まで高くなった。長期投資家はここで買わずしていつ買うんですか?

ただね、アメリカにはProcter & Gamble Co. (PG)があるわけ。配当利回りは3.6%で増配を続けている。

配当だけじゃないく、いろんな面で花王とPGの比較になればどうしてもPGになりましょう。そういうわけで、花王みたいな優良銘柄が安くなって高利回りになったとしても、なかなか買う機会というのは少ない。

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PG ディフェンシブ 化粧品 日用品 花王 長期投資

2009/04/12 22:10

伊藤園の3月月次は醜悪、それでも高配当と利益増の期待で我慢

~ 優先株の高配当とそれなりの利益回復を前提に考えれば、今の株価でOK。 ~

伊藤園の3月月次数字。

平成21年4月期3月度販売状況(単独・速報値)のお知らせ

2009041205.gif売上は-4.6%。ドリンクの内訳では、ミネラルウォーター以外は全滅。酷い状況ですな。ダイドードリンコも負けず劣らず酷い状況なわけですけれど、それでも四季報やQuickコンセンサスの数字のように、今期の利益は回復するとかんがえているわけ。なんども書くけど、原材料費の下落と広告宣伝・販促費のコントロール。

伊藤園は優先株があって、優先株は高配当なのでなんとかなるとも言える。

そういう業績見込みと高配当と今の株価水準と、全部合わせてとりあえずはオッケーかと。いろんなネガティブと合わせて考えても、いまの株式相場で持っておくには悪くない。

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ダイドードリンコ 伊藤園 配当 飲料 高利回り

2009/04/12 19:07

日清食品、業績は良いと思うが、スティールの売り圧力が強い

~ 前期も今期も、良い数字が出ると思ってはいるものの、株価上昇時には売りが来そう。 ~

スティールパートナーズが日清食品の持株を減らしている。

主要株主の異動に関するお知らせ

2009041201.gifスティールの持株比率は10%を割ったものの、それでもまだ10%も持っている。まだ売るのだろうから、当分は売り圧力ですな。

日清食品の前期業績は、会社予想より上じゃないかと思っている。そのうち上方修正が出るんじゃないですか?もし株価が跳ねたとしても、スティールが売りをぶつけてきそうな気配。決算発表で、今期業績が良くて株価が強含んだとしても同じことかと。この辺の売り圧力は嫌ですね。

そういう目先の需給はこの際あきらめて無視するとして、業績はそんなに悪くないと思うんです。前期も今期も。数字だけの事を考えれば、ボロボロの企業ばかりの中、優秀と呼べますよね。

それでもバリュエーションはパンパンに高いし、何よりこんな全体マーケットの中では日清食品が上がるわけもありますまい。こんな全体マーケットとは、説明不要でしょう。輸出型製造業などの景気敏感株がぐいぐいと上がっている相場ですな。

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ステイx-るパートナーズ ラーメン 日清食品ホールディングス 食料品

2009/03/26 12:12

ダイドードリンコ、3月の数字は最悪、売上げ計画は未達になりそう

~ タスポと不景気でマイナス10%以上缶コーヒーが売れない、厳しいの一言。 ~

ダイドードリンコの3月月次数字。

平成22年1月期  3月度販売状況 のお知らせ

珈琲は82.9%、飲料全体が86.1%。酷い数字ですな。昨年1月からでも最悪の数字です。こんな数字では売上げ計画達成はできません。

タスポの導入が2008年7月。1年後までは前年度比の売上げに影響が出る。それにしても落ち込みは大きすぎますな。

食品・飲料・日用品
ダイドードリンコ 自動販売機 食料品 飲料

2009/03/26 12:12

マイナス3%でも食品としては売れ行きがかなり悪いと言える

~ アメリカでの食品の落ち込みが日本でも見られるのか、まさかマイナス5%とか10%とか。 ~

イズミヤの下方修正。

業績予想の修正に関するお知らせ

ずいぶんと大きな減額ですな。もともと第3四半期決算の内容から考えて通期計画の達成は出来ないことは間違いなかった。それにしても、今回の減額は予想以上に大きい。

昨年9月の米国発の金融危機が実体経済に波及し、雇用情勢の悪化へと発展したことから消費者の節約志向が益々加速し、衣料品や家電、ホームファニシングなどの中・低頻度品から買い控え傾向が表れ、前回公表時に想定していた数値と大きく乖離いたしました。また、内食化傾向で好調に推移しておりました食料品や日用品も1月後半から失速し、既存店ベースで昨年を割り込み当初の想定を下回りました。

総合スーパーと食品スーパーでは、総合スーパーの方が厳しいのは間違いない。衣料品とか家電品とか、全然売れないからですな。イズミヤに限らず、イオンにしても7&Iにしても、非常に苦しい。7&Iはコンビニがあるのでまだましだけどね。

200903241.gifそういう事は既に分かり切っていたことで、だからこそ、食品スーパーを個別銘柄ウォッチにしてきたわけです。

しかしながら、食品の売れ行きが非常に悪いという事も書かれている。「食料品や日用品も1月後半から失速し」と。食品だって売れなくなるのは間違いない。ただ、その売れなくなる程度が問題なわけで、程度は家電製品や衣料品に比べて軽い。

2009/03/24, 日本経済新聞 朝刊

スーパー2月売上高、18年ぶり1兆円割れ、既存店、5.4%減。

 日本チェーンストア協会が二十三日発表した二月の全国スーパー売上高は、既存店ベースで前年同月比五・四%減った。前年割れは三カ月連続。新店を含む全店ベースの売上高は、九千五百二十六億円と単月では十八年ぶりに一兆円を割り込んだ。前年のうるう年の影響で営業日が一日少なかったうえ、衣料品や住居関連品の落ち込みも響いた。堅調だった食料品も五カ月ぶりに前年を下回った。

 衣料品は一五・五%減と三十八カ月連続のマイナス。住居関連品も七・六%減と十二カ月連続の前年割れで不振に歯止めがかからない。暖冬傾向でコートなどの冬物衣料、住居関連では電気ストーブなど暖房器具の動きが鈍かった。総合スーパー大手が衣料品などの販促セールを実施したが、月を通しての販売押し上げ効果は薄かった。

 食料品は三%減。家庭での調理機会を増やす「内食」回帰を追い風に好調を維持していたが、節約志向の波は食材にも及んできた。「消費者による購入が特売品やプライベートブランド品へ集中」(チェーン協)するなど、単価の安い商品に需要がシフトしている。

 チェーン協では「営業日が一日少なかったことで三ポイント程度下押しされた」とみているものの、単月で販売額が一兆円を割ったのは一九九一年二月以来。三月の見通しも「引き続き厳しい」という。

程度が軽いと言っても、マイナス3%は食品にとって大きい。この記事で2月が悪いと言っているし、イズミヤのリリースでは1月後半から悪くなったと言っている。辻褄はあっていますな。

アメリカでは過去なかった程に食料品の売上げが落ち込んでいる。不景気はそこまで深刻と言うことだと思うんです。

日本も今のところは3%のマイナスですけれど、5%とか10%なんていう恐ろしい数字が出てきたりするのだろうか。そうなれば食品スーパー株もディフェンシブなんて言っていられない。

食品・飲料・日用品
イオン イズミヤ ディフェンシブ 総合スーパー 食品スーパー 食料品

2009/03/04 13:01

伊藤園、予想通りの悪決算、考えるのは来期の利益がどうなるか

~ 原価率と販管費率の上昇はまだ止まらないが、これからは良くなる方向と考える。 ~

伊藤園の2月月次。

平成21年4月期2月度販売状況(単独・速報値)のお知らせ

200903045.gif全体売上は-2.5%。今期累計では+1.8%。ミネラルウォーターが爆発的に伸びているけど、これは伊藤園に限ったことではなくて、だいたいどこの飲料会社でも同じ。流行りですか。

第3四半期決算も発表された。

平成21年4月期 第3四半期決算短信

売上+2%、営業利益-47%、経常利益-47%、純利益-56%。通期計画は変更無しで、売上+3%、営利-48%、経利-47%、純利-59%、EPS-63%。

数字自体は予想通りの悪さで驚きはないですな。

利益面におきましては、原材料及びエネルギーコストの高騰、景気先行き不安に伴う消費者の生活防衛、また、激化する企業間競争等、収益を圧迫する要因が多いなか、積極的な営業を展開すると共に、中長期のマーケティング戦略を展開し、飲料市場におけるシェア向上を図るための投資を行いました。

「シェア向上を図るための投資」なんてかっこいい言葉を使ってますけど、要は販促費を投入したってことでしょう。それで利益が大きく圧迫されている。

2009/03/04, 日本経済新聞 朝刊

伊藤園、純利益56%減、5―1月、販促費増加が重し。

 伊藤園が三日発表した二〇〇八年五月―〇九年一月期の連結決算は、純利益が前年同期比五六%減の三十六億円だった。緑茶の販売拡大を目指し積極投入した販売促進費用が重しになった。消費者の中国産野菜への警戒感を背景に野菜飲料が落ち込んだことや原材料高も響いた。

 売上高は二%増の二千五百五十三億円だった。主力の「お~いお茶」など日本茶飲料の販売は数量ベースで三・六%伸び、七・五%減の野菜飲料の不振を補った。

 営業利益は四七%減の八十三億円となった。シェア向上に向けて積極的な営業を展開し販売促進費用が増加。競争激化に伴い販売単価の下落も響いた。果汁や包装資材などの価格高騰も約十八億円の減益要因となり収益を圧迫した。

 同日発表した二月の販売状況では、野菜飲料の販売が回復傾向にあるが、日本茶飲料は一・七%増にとどまり、成長が鈍化。コーヒー飲料も他社との競争激化を受け苦戦している。

 〇九年四月期通期の業績予想は、連結売上高が前期比三%増の三千三百九十二億円、純利益が五九%減の四十一億円と従来予想を据え置いた。販促費の抑制などを進める方針。

200903046.gif四半期ごとの数字から考えると、通期の売上は未達でしょうな。逆に利益は上方修正されても驚きはない感じ。

原価率の悪化は止まっていない。

・今期 50.5%→50.5%→50.9%(3Q)
・前期のQごと 48.2%→48.1%→49.0%→50.3%
・前々期のQごと 49.0%→48.3%→47.5%→49.2%

販管費率も同じ。

・今期 47.0%→44.1%→47.5%
・前期 45.9%→42.8%→47.8%→45.1%
・前々期 45.0%→41.8%→46.0%→43.9%

原価率についてはプロダクトミックスの変化などもありましょう。それにしても、これから数字は下がる方向にあるんじゃないですか?販管費にしても同じで、販促費や広告宣伝費を削ってくるはず。

来期の数字には効いてくる。

食品・飲料・日用品
伊藤園 食料品 飲料

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