2009/01/11 00:12

トクヤマ、サッシで偽装しているが肝心のポリシリコンはもっと危ない

サッシメーカー5社が防火性能を偽装。相変わらずですな。いつまでこんなバカなことするんですか?

朝日新聞 2009年1月9日3時7分

樹脂サッシメーカー5社が防火性能偽装

 サッシメーカー5社が、戸建て住宅やマンションの窓に使う樹脂サッシの防耐火性に関する国土交通相の認定を受ける際、実際の製品より性能を高めた試験体(試験用のサンプル)を持ち込んで認定を取得していたことがわかった。建材メーカーの不正が相次いだ07年の国の調査にも「問題なし」と虚偽報告していた。国交省は計80件の製品認定を取り消す。

 国交省は「虚偽報告までするとは極めて悪質」とし、5社以外も07年に虚偽報告をしていなかったか調べ直す。

 5社は、エクセルシャノン(東京都港区)▽三協立山アルミ(富山県高岡市)▽新日軽(東京都江東区)▽3社の合弁会社のPSJ(東京都中野区)▽H.R.D.SINGAPORE(シンガポール)。国交省と各社が8日、発表した。

 発表によると、不正があったのは、27種類の樹脂サッシについて各社が03年2月~08年7月に取得した計80件の認定。炎にさらされても20分間延焼を防ぐ性能が求められるが、13分程度しかないとみられるという。

 約5500棟の建物の窓に使われ、北海道や東北の戸建て住宅が大半を占める。東京や大阪のマンション、ホテルなどにも使われている。エクセル社が約4100棟と大半で、三協約750棟、H.R.D.約530棟、新日軽約90棟、PSJ4棟。各社は無償改修する。

 多くの製品は複数社が共同で開発していた。試験体は、主にエクセル社が製作。エクセル社はすべての不正にかかわっていたという。エクセル社では、不正受験はなかったものの実際の製品を仕様通りにつくっていなかったケースも4件(約500棟)あった。

 樹脂サッシは窓枠に樹脂を使い、大半の建物で使われているアルミサッシに比べて断熱性が高い。不正受験では、窓枠内の空洞に埋め込む火災の延焼防止材を、実際の製品よりも多く埋め込んでいた。

まじめにやって下さいよ、本当に。

エクセルシャノンはトクヤマの子会社で当然トクヤマからプレスリリースが出ている。

防耐火個別認定仕様と異なる仕様の樹脂サッシ(防耐火グレード)を販売した件について

相変わらず何の事だか分からないプレスリリースですな。こういう場合、企業から出される発表内容はほとんど意味がない。知りたいことが書いて無いですからね。

トクヤマの利益はポリシリコンの貢献が大きい。もともとは半導体向けの多結晶シリコンで儲けていて、それがここ数年は太陽電池向けの需要も拡大し、多結晶シリコンの需要は猛烈に逼迫した。

なにしろ、世界でも多結晶シリコンを作っている会社が限られていて供給には限度があった。2003年から2007年までの世界的な景気拡大局面で需要は強かった。半導体用のシリコンウエハーと太陽電池用のシリコンウエハー。どちらもジャンジャン増産されて、多結晶シリコンは常に品不足だった。

そうなれば多結晶シリコンの価格は上がりますな。実際上がった。ぐんぐん上がった。毎年30%~40%ぐらいで上がっていたのだからすごいものですな。

トクヤマは儲かったし投資家も儲かった。

じゃあ設備投資をして生産量を増やせばもっと儲かるじゃんと思いますな。それはそうなのだが、なかなかそうしなかった。理由はいくつかあった。

まず、ポリシリコン製造プラントは作ろうと思ってもすぐ完成するものではない。3年ぐらいはかかる。そして設備投資額は大きくなる。

トクヤマは以前、ポリシリコンで儲けようと設備投資を一生懸命して生産能力を増強した。時間と金をかけて設備が出来上がってみると、なんと景気が悪くなっていた。時間と金をかけた設備は単なる無駄になってしまったわけですよ。

そしてそれまでいたポリシリコンプレーヤーは撤退していった。そこへ2003年からの好況が来た。来たといってハイそうですかって設備投資できますか?撤退した企業は再参入できますか?出来ないわな。また景気が悪くなって設備が出来た頃にはダメだこりゃってなるのは困るからね。

そうこう言っている間も景気拡大は続いた。

2006年ぐらいになるとBRICSなどの新興国の景気拡大スピードは猛烈に速まり、世界的に好景気がはっきりした。で、皆さんどう言いました?これからもずっと世界景気は拡大する。新興国が牽引力になってドンドン行く。中国の潜在力は莫大だ、と。

そんな状況を見れば参入して儲けを頂きたい企業が出てくるのは自然の摂理。ポリシリコン製造を始める計画がどんどん立ち上がり、トクヤマも増産を決定した。

決定して設備投資をしてさあそろそろ儲けるぞってときに景気は奈落の底に落ちた。

そう、また同じ事を繰り返してしまった。

足下、ポリシリコン価格は相当下落している様子。あまり価格情報は出てこないが、中国のLDKソーラーなどのプレスリリースを見ると、ポリシリコンの需要は昨年後半からどんどん弱くなってきている。連れて価格もグングン落ちている。

トクヤマの今期業績は下方修正があるんじゃないですか?仮に計画通りに言っても来期はざっくり減益になるに違いない。

そういう弱い業績を前提にしつつ、太陽電池関連と言うことで折に触れて相場がやってくる可能性も十分ある。偽装発覚までに、株価は底値から既に倍になっているわけだし。

しばらく株価は荒い動きをするでしょうな。ストップ安を連続して、まともに売買が再開されたときの全体相場が良ければトクヤマも連れて半値戻しぐらい?そうじゃなければジリジリ安くなって、そのうちぴょこんと跳ねてしばらく上みたいな感じか。

これから悪化する業績、太陽電池という人気、偽装というボラティリティを高める要素。トレーディングで遊ぶには十分な条件ですな。

化学銘柄
シリコンウエハー トクヤマ ポリシリコン 半導体 太陽光発電



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