カテゴリー: 化学銘柄

2009/05/10 23:11

日立化成、今期上半期で底を打ち、下半期は横這い以上を目指す

~ 半導体と自動車が持ち直せばOK、そうじゃなくても在庫調整が終わればOKのマクロ銘柄。 ~

日立化成工業の決算発表。

平成21年3月期 決算短信

200905071.gif今期も引き続き減収減益の計画。でも流れとしては、今期の上半期が底で、下半期は回復というシナリオ。どこも同じですな。

日立化成の主要製品はご覧の通り。このひとつひとつがどういうモノなのか、そんなことは知らない。だいたいは分かりますけど、詳しくは知らないし、知る必要もない。専門のアナリストでもない限り、知っている人は少ないんじゃないですか?

知っているのは、基本的に日立化成の主要製品は半導体と自動車に使われるって事。そいういものに使われる材料や部品、素材であって、製造設備や機械ではないって事。

だから、半導体業界や自動車業界の生産が持ち直しさえすればすぐに日立化成の業績は回復する。持ち直さなくても、在庫調整が終われば横這いにはなれる。

となれば気にすべきなのはただ一つ。景気がどうなるか、それだけ。

日本には景気がどうなるか、というマクロ的な要因だけで売買できる株は多い。その中で一番最初に動くもの、次に動くもの、最後に動くもの、がある。それぞれの中で、大きく動くもの、日経平均並に動くもの、あまり動かないもの、がある。

そういう癖というか習性を掴みさえすれば、日本の景気敏感大型株はオッケーですな。

もちろんですが、景気がどうなるか、という判断が最も難しいわけですけどね。

化学銘柄
プリント配線板 リチウムイオン電池 半導体材料 日立化成 素材 自動車部品



2009/05/10 23:11

スルガ、今期通期では利益回復するのに配当は減ったまま

~ 業績悪化で株主優待の廃止と減配したのだから、業績回復の今期は増配するべき。 ~

スルガの決算発表。

平成21年3月期 決算短信

今期は売上+10%、営業利益+66%、経常利益+36%、純利益+42%、EPS+40%と、大きく増収増益を計画。中間期は増収減益だけどね。

四国工場が稼動初期のため費用先行となること等により利益状況は厳しい状況

ということで、後ろ向きの費用ではないのは良いですな。

利益が大きく増えるのは

規模の拡大と取引先の集約による原価の低減、本部機能の集約による管理コストの低減及び支店営業所の統合による営業コストの低減等のコストの削減を図ってまいります。

200905069.gifとありますけど、原材料価格の下落が大きいのではないか?原油価格はざっくり下がり、ここからはその下がった価格で作っていける。

財務は相変わらず超優良。

それなのに、配当は10円下がった40円のまま。そりゃないよね。前期に業績が悪くて株主優待も廃止したわけだし、業績が回復するなら増配当然ですな。計画通りの業績が達成できると分かった時点で増配するものと信じていますよ。

50円の配当と考えると配当利回りは5.3%。

いかんせんスルガのIRは貧弱。決まりで定められた最低限の情報しか出さない感じですな。

とりあえず、前回の下方修正、減配、優待廃止のトリプルパンチでノックアウトを食らったスルガですけど、ようやく思い描いていた感じのストーリーが見えそうな雰囲気ではある。優待は戻らないが・・・。

それでもまだまだ利益水準は期待より遥かに低い。

化学銘柄
100円ショップ スルガ プラスチック製品 原油 株主優待

2009/05/08 21:09

日東電工、底は見えた、大手優良部品・素材メーカーの狙い目

~ 在庫調整の終了と生産の回復が直に効いてくる大手優良企業の景気敏感株。 ~

200905067.gif日東電工の決算発表。

平成21年3月期 決算短信

今期、上半期で底を打ちを確認し、下半期は回復するというシナリオですな。底の底は前期の下半期で終了したと。とりあえず、今のところの景気コンセンサスはそうなっている。部品や素材はそのコンセンサスと同じ流れで業績計画を出してきている。

それが正しければ、買うべきなのは日東電工のような優良銘柄で、在庫調整が終われば後は上向くだけという大手企業ですな。

株価はずいぶん高くなっている。

化学銘柄
半導体 日東電工 液晶 電子材料 電子部品

2009/04/01 13:01

スルガ、下方修正、減配、株主優待廃止を発表、まさに心配した通り

~ 低PBR・高配当が無くなれば株を持つ理由は無い、戻りには優待投資家が待っている。 ~

スルガが下方修正を発表。

業績予想の修正に関するお知らせ

修正後の数字は、売上げが前期比でプラス、利益は半減よりもっと酷い状況。

当上半期において原材料等の調達コストが上昇し採算性の悪化した製品の販売を一部見合わせたこと、下半期においては景況感の急激な悪化並びに雇用環境の悪化により消費動向が後退していること等から、売上高は前回予想を下回る見込みであります。

利益面につきましても、売上高が前回予想を下回る見込みであること及び原材料価格の高騰により調達コストが増大したこと等から、前回予想を大幅に下回る見込みであります。

原材料価格の高騰が減益の理由。原材料価格は落ち着くとはいっても、それが数字として出てくるのは来期というのは分かる。そうだとしてもあまりに利益が出ていない。

今期の予想EPSが38円まで低下するとさすがに減配ですな。

平成21年3月期 配当予想の修正に関するお知らせ

50円配を10円減らして40円へ。今の株価で考えると配当利回りは4.3%。もともとスルガには100株所有で5000円の株主優待があった。ギフトカードなので5000円は現金に等しい。その株主優待は廃止になった。

株主優待制度廃止に関するお知らせ

これらのプレスリリース発表の数時間前に、スルガの業績低迷と減配の危なさについて書いたばかりだった。まさにその通りとなってしまいましたな。タイミング良いのだけれどタイミング悪いということですか。

とりあえず、10%の総合利回りだけを頼りに株を持っていた個人投資家は売りに回るんじゃないですか?発表後既に10%以上下落しましたけど、戻してくれば売ろうって人も多いだろうから、まだまだ先は長そう。

肝心の今期ですが、この業績下方修正を見せられると、とてもじゃないけど期待は持てない。原材料価格の下落は間違いなくある。でも、その程度はたいしたものじゃないと考えておいた方がいいと思うんです。

今期の計画数字を見てから再考しても全然遅くない。

化学銘柄
100円ショップ スルガ 原油 雑貨

2009/02/02 10:10

スルガ、予想以上に利益が出ていない、原油安が効くのはこれから?

~ 原油価格の下落が全然利益率に反映されていない、これから効いてくるのか、それとも? ~

スルガの第3四半期決算。

平成21年3月期 第3四半期決算短信

予想外に利益が回復しませんな。原油価格が下がった今、スルガの原材料価格も下げる方向にあるはずで、いずれそれが大きく原価率の改善に効いてくる、っていうのが理由付けだったわけですよ。

それが全然実現しない。原価率は悪化を続けている。

原油及び原材料価格の高騰に伴い調達・輸送コスト等が増大しており、経営環境は非常 に厳しいものとなりました。

当然ながら、原油が下がったからっていきなり原価率がぎゅっと改善するなんて期待してませんよ。そろりそろりと悪化がとまり、底打ちから徐々に改善ってこと。しかしながら、そういう傾向さえ全く見えていない。

まだ時間がかかるって事じゃないですか?

スルガの場合、食品企業とは違って、材料費が上がったからといって値上げは出来ない。なぜなら顧客の半分は100円ショップだからですな。100円ショップは100円で売らなきゃいけない。スーパーとは違って値上げできない。

スルガはそういう店に商品を売っているのだから、値上げなんてできっこない。これは非常につまらないですな。

とりあえずは配当利回り5%、株主優待利回り5%、合計利回り10%を取っていればいいんですよ。現金修正PBRはたったの1.2倍。

一抹の不安としては、最近は財務が非常に良い企業も平気で減配したり株主優待を改悪したりする例が多い。特に金券系の株主優待は危ない。スルガの株主優待もギフトカードだけにハラハラさせられますな。

化学銘柄
100円ショップ PBR スルガ 原油 株主優待 配当 高利回り

2009/01/11 00:12

トクヤマ、サッシで偽装しているが肝心のポリシリコンはもっと危ない

~ 景気の悪化で稼ぎ頭の多結晶シリコンの価格は急落している、設備投資は重くのしかかる ~

サッシメーカー5社が防火性能を偽装。相変わらずですな。いつまでこんなバカなことするんですか?

朝日新聞 2009年1月9日3時7分

樹脂サッシメーカー5社が防火性能偽装

 サッシメーカー5社が、戸建て住宅やマンションの窓に使う樹脂サッシの防耐火性に関する国土交通相の認定を受ける際、実際の製品より性能を高めた試験体(試験用のサンプル)を持ち込んで認定を取得していたことがわかった。建材メーカーの不正が相次いだ07年の国の調査にも「問題なし」と虚偽報告していた。国交省は計80件の製品認定を取り消す。

 国交省は「虚偽報告までするとは極めて悪質」とし、5社以外も07年に虚偽報告をしていなかったか調べ直す。

 5社は、エクセルシャノン(東京都港区)▽三協立山アルミ(富山県高岡市)▽新日軽(東京都江東区)▽3社の合弁会社のPSJ(東京都中野区)▽H.R.D.SINGAPORE(シンガポール)。国交省と各社が8日、発表した。

 発表によると、不正があったのは、27種類の樹脂サッシについて各社が03年2月~08年7月に取得した計80件の認定。炎にさらされても20分間延焼を防ぐ性能が求められるが、13分程度しかないとみられるという。

 約5500棟の建物の窓に使われ、北海道や東北の戸建て住宅が大半を占める。東京や大阪のマンション、ホテルなどにも使われている。エクセル社が約4100棟と大半で、三協約750棟、H.R.D.約530棟、新日軽約90棟、PSJ4棟。各社は無償改修する。

 多くの製品は複数社が共同で開発していた。試験体は、主にエクセル社が製作。エクセル社はすべての不正にかかわっていたという。エクセル社では、不正受験はなかったものの実際の製品を仕様通りにつくっていなかったケースも4件(約500棟)あった。

 樹脂サッシは窓枠に樹脂を使い、大半の建物で使われているアルミサッシに比べて断熱性が高い。不正受験では、窓枠内の空洞に埋め込む火災の延焼防止材を、実際の製品よりも多く埋め込んでいた。

まじめにやって下さいよ、本当に。

エクセルシャノンはトクヤマの子会社で当然トクヤマからプレスリリースが出ている。

防耐火個別認定仕様と異なる仕様の樹脂サッシ(防耐火グレード)を販売した件について

相変わらず何の事だか分からないプレスリリースですな。こういう場合、企業から出される発表内容はほとんど意味がない。知りたいことが書いて無いですからね。

トクヤマの利益はポリシリコンの貢献が大きい。もともとは半導体向けの多結晶シリコンで儲けていて、それがここ数年は太陽電池向けの需要も拡大し、多結晶シリコンの需要は猛烈に逼迫した。

なにしろ、世界でも多結晶シリコンを作っている会社が限られていて供給には限度があった。2003年から2007年までの世界的な景気拡大局面で需要は強かった。半導体用のシリコンウエハーと太陽電池用のシリコンウエハー。どちらもジャンジャン増産されて、多結晶シリコンは常に品不足だった。

そうなれば多結晶シリコンの価格は上がりますな。実際上がった。ぐんぐん上がった。毎年30%~40%ぐらいで上がっていたのだからすごいものですな。

トクヤマは儲かったし投資家も儲かった。

じゃあ設備投資をして生産量を増やせばもっと儲かるじゃんと思いますな。それはそうなのだが、なかなかそうしなかった。理由はいくつかあった。

まず、ポリシリコン製造プラントは作ろうと思ってもすぐ完成するものではない。3年ぐらいはかかる。そして設備投資額は大きくなる。

トクヤマは以前、ポリシリコンで儲けようと設備投資を一生懸命して生産能力を増強した。時間と金をかけて設備が出来上がってみると、なんと景気が悪くなっていた。時間と金をかけた設備は単なる無駄になってしまったわけですよ。

そしてそれまでいたポリシリコンプレーヤーは撤退していった。そこへ2003年からの好況が来た。来たといってハイそうですかって設備投資できますか?撤退した企業は再参入できますか?出来ないわな。また景気が悪くなって設備が出来た頃にはダメだこりゃってなるのは困るからね。

そうこう言っている間も景気拡大は続いた。

2006年ぐらいになるとBRICSなどの新興国の景気拡大スピードは猛烈に速まり、世界的に好景気がはっきりした。で、皆さんどう言いました?これからもずっと世界景気は拡大する。新興国が牽引力になってドンドン行く。中国の潜在力は莫大だ、と。

そんな状況を見れば参入して儲けを頂きたい企業が出てくるのは自然の摂理。ポリシリコン製造を始める計画がどんどん立ち上がり、トクヤマも増産を決定した。

決定して設備投資をしてさあそろそろ儲けるぞってときに景気は奈落の底に落ちた。

そう、また同じ事を繰り返してしまった。

足下、ポリシリコン価格は相当下落している様子。あまり価格情報は出てこないが、中国のLDKソーラーなどのプレスリリースを見ると、ポリシリコンの需要は昨年後半からどんどん弱くなってきている。連れて価格もグングン落ちている。

トクヤマの今期業績は下方修正があるんじゃないですか?仮に計画通りに言っても来期はざっくり減益になるに違いない。

そういう弱い業績を前提にしつつ、太陽電池関連と言うことで折に触れて相場がやってくる可能性も十分ある。偽装発覚までに、株価は底値から既に倍になっているわけだし。

しばらく株価は荒い動きをするでしょうな。ストップ安を連続して、まともに売買が再開されたときの全体相場が良ければトクヤマも連れて半値戻しぐらい?そうじゃなければジリジリ安くなって、そのうちぴょこんと跳ねてしばらく上みたいな感じか。

これから悪化する業績、太陽電池という人気、偽装というボラティリティを高める要素。トレーディングで遊ぶには十分な条件ですな。

化学銘柄
シリコンウエハー トクヤマ ポリシリコン 半導体 太陽光発電

2008/12/18 12:12

減益しない信越化学が減益するのだから世の中は苦しい

~ ディフェンシブ、高配当、キャッシュリッチ、低PBR、そういう所を大切にしないとね。 ~

信越化学が下方修正の可能性を発表。

連結業績予想の修正に関するお知らせ

信越化学と言えば、不況でも好況でも増収増益を達成することで知られていますな。少なくとも過去10年減益はない。今期も当然の如くわずかながらも増収増益の予想を出していたけど、さすがに今期はダメっぽい。

弊社は市況の悪化を経営努力で乗り越えるために、最大限の努力を継続しておりますが、11 月以降の市況の落ち込みは、企業の経営努力の範囲を遥かに超えるもので、4 月28 日に公表した連結業績予想の達成が困難な状況となっていることをお知らせ申し上げます。

信越化学が言うと重みがあります。11月以降の市況落ち込みは企業レベルで対応できるものでは無いって事。信越化学がダメならどこもダメでしょって言いたくなる。

具体的な下方修正の数字は出ていないものの、そうなることは間違いないわけで、その下落幅が気になる。減額幅は売上で-10%以下、利益で-30%以下と言うことだけは確実。さて、どれぐらいの数字が出るんでしょうな。

この状況は信越化学だけじゃない。優良企業と呼ばれるどこの企業でもビジネス環境は悲惨でしょう。これはまだまだ続く。そう簡単に終わらないですよ。つまり、ちょっと相場つきが良くなってきたからって、慌てて買う必要もないし、むしろ売りだって事。

ディフェンシブで高配当、キャッシュリッチで低PBR。そういう銘柄をコアにするべきじゃないですか。コアって言ってもバイアンドホールドはダメですな。それ以外の株はボラティリティを取るだけのトレーディングで乗り切るしかない。

信越化学の苦しさを見るにつけ、改めてそう思う今日この頃。

化学銘柄
ウエハー 信越化学 太陽電池

2008/11/09 23:11

スルガ、原油価格が下がって利益回復するはず、高配当に高優待

~ 原価率の向上が期待できるはず、それまでは配当と優待でじっくり待てる。 ~

スルガの中間決算発表。

平成21年3月期 第2四半期決算短信

200811087.jpg 売上は増えても利益が出ていないですな。原油価格の高騰で原材料価格が利益を圧迫しているのがその原因。ご存じの通り、原油価格は140ドル超えの高値から60ドルまで下落した。いずれこの恩恵はスルガに及ぶと考えるのが自然でしょうね。

ここまで、原材料価格が上がったからといって製品価格にそれを転嫁できなかったわけだが、スルガのビジネス的には仕方ない部分多い。売上の半分以上は100円ショップ向け。100円ショップは100円で売らなきゃいけないんだから、仕入値を上げるわけには行きますまい。100円ショップはもともと超薄利なわけで、仕入値アップなんてあり得ない。

逆にスルガはもともと超高利益なわけで、原材料価格の上昇は自分のところで吸収する力があるのだから、吸収しないわけにはいかない。

スルガの経常利益率の推移。

17%(2003年)→15%(04)→14%(05)→14%(06)→12%(07)→8%(08)→6%(09予想)

この経常利益の減り具合と、原油価格の上昇具合を比較すると、まさに逆相関にあるというか、利益は原料である原油価格に大きく関係があることが分かる。原油が下がった今、スルガの利益率も回復するんじゃないんですか。

100円ショップへの商品は値上げできないので、100円ショップ向けの売上比率は年々減少していますな。実際、短信には儲からない100円ショップ向けの販売や止めたとあります。そういう姿勢は好きですねえ。儲からないけど売上確保で売るってのは嫌いです。

100円ショップ向け売上割合の推移

67%(2001年)→79%(02)→82%(03)→61%(04)→50%(05)→50%(06)→48%(07)→47%(08)→45%(09中間)

100円ショップ向けの売上のうちだいたい50%は100円ショップ最大手の大創産業向け。

それ以外の、ホームセンターとかスーパーとか、雑貨屋とか、いろんなところで売られているプラスチック用品の売上を強化しているってこと。そういう商品は100円である必要はないので、比較的値上げもしやすく、仕入値=スルガの売値も上がりやすいんでしょうな。

200811088.jpg 財務は強烈に強いくて、利益は下がってもキャッシュフローはじゃぶじゃぶで金はたまる一方。配当は維持されると考えていいですね。配当利回りは5%を越え、優待利回りも5%を越えているので合計利回りは10%越えの高配当。優待は誰でもつかえるVISAギフト券。

PERは12倍。PBR0.4。現金同等物修正PBR1.1倍。

化学銘柄
100円ショップ スルガ 優待 原油 有望 高利回り

2008/10/25 23:11

信越化学工業が大バーゲンだと思うんだけど

~ 超優良企業をマーケット暴落時に買っておくのは賢い投資です。 ~

信越化学工業の中間発表。

平成21年3月期 第2四半期決算短信

この会社についてあれやこれや考えたことがない。こういう優良な大企業というのは考えるだけ無駄だと思っているわけですね。例えば、トヨタの財務諸表を眺めてああだこうだ分析しても仕方ないし、武田薬品の業績予想を自分なりに考えてみても意味がないってこと。

そういう企業の場合、よってたかったアナリストが企業分析して業績予想を立てているわけで、そのコンセンサス数字を使うのが現実的です。

信越化学も超が付く優良企業だと思っているので、企業としてダメって事はない。ちょっと考えるのは世界的な景気の動向とか、アナリストの業績予想とか、過去の株価のバリュエーションとか。そういうことをざっと考えて、あまりに安すぎれば投資対象として面白いのではないかと。

優良企業というのは、あまり投資的には面白くない。なぜなら、業績は安定的に伸びるわけで、株価もぶっ飛んだりブッ壊れたりしないので儲からない。そりゃあ、新興企業の業績が売買になっていく会社の方が面白いですな。

ところが、今のマーケットでは超優良企業が信じられないほど売られたりする。信越化学も売られ過ぎじゃあないですか?今期はほぼ業績予想は達成する。来期が問題で、株価が言うとおり利益半減ぐらいの減益になるのだろうか?

信越化学は過去10年以上増益を続けている。四季報CD-ROMでは10年分の業績しか見られないけど、多分もっと長いこと増益でしょうな。2000年~2003年ぐらいの、どこの会社も業績が厳しかった時期も増益で乗り切ってきたわけです。

だからといって、世界に不景気風が吹く状況で、来期も増益を続けられない?

個人的には、ほとんど何の根拠もなく増益になると思う。どこかで聞いた話だけど、信越化学が優良企業である理由の一つは、その数字あわせの技術というか、利益コントロールにあると思う。

つまり、あれ100億ぐらい利益が未達になりそうじゃん、ってなると、ちょこちょこっと工場での生産をコントロールしたりすることで簡単に利益を生み出せる体質と言うこと。逆に言えば、あれ500億も余分に儲かりそうじゃん、ってなると、償却を加速させたり、生産を調整したりで、300億ぐらいを来期に残しておく事ができる。

それはもちろん、粉飾決算とかそういう類の違法なものではないですよ。あくまで生産コントロールだし決まりに沿った会計なんですね。

そういうことで、多少利益が出なさそうでも何とか増益になるんじゃないかと勝手に持っているわけですな。仮に、100歩譲って、今期決算発表時に減益予想が出てきたとしよう。

2009年が減益は痛い。でも2010年はどうなのか。業績は回復すると強く信じられる。真っ当な理由なんかない。でも信じられる。

で、現在の株価が3800円。PER8.2倍。PBR1.1倍。配当利回り2.6%。過去10年のPERレンジは15倍~30倍。時々40倍近くまで上がったり14倍ぐらいまで下回ったりという具合。

まさに大バーゲンなのではなかろうか。

化学銘柄
信越化学工業 有望


patch