2009/02/17 13:01

MonotaRoは前近代的な訪問工具商のマーケットに切り込む

MonotaRoの決算説明会資料を確認。

平成20年12月期 決算説明会資料

200902171.gifMonotaRoについてみんなが一番注目しているのはここ。競合相手が訪問工具商や金物屋であって、市場規模が10兆円あり、MonotaRoの売上高はたったの140億だと言うこと。

訪問工具商というのは、中小の町工場を回って、必要な物ありませんかって聞いて商売をしている。まあ、実際には今時足で回って御用聞きはしないけど、程度の差こそあれ、そういうレベルの商売ですな。サザエさんに出てくるミカワヤですよ。

つまり、アマゾンが出てくる前の本屋さんみたいなもの。売れ筋商品だけを揃え、価格競争はなく(本は今でも価格競争はないけどね)、競合相手もいない。

そういう状況では、山積みされている本をみんなが読む。何か難しいことを勉強したくて、それに関する本を探しても、関連書籍が数冊しか置いてなければそれらから選ぶしかない。そうじゃなければ、図書館へ行って調べたり、隣町の大きな本屋さんまで出かけたり、2週間も時間のかかる注文をしてみたり。

結局、本屋にある本をかって終わる。

そういう時代があったよね。

町の中小工場も同じだというのがMonotaRoの主張。

町工場は訪問工具商の扱っているメジャーな商品を買わざるを得ない。言い値で買わざるを得ない。例え世の中には安くて同品質で同機能の物があっても。

書籍に関しては、アマゾンで状況は変わった。キーワードで検索して本を探し、一網打尽。(日本では再販制度のため低価格にはならないけど)

書籍だけじゃない、インターネットで世の中全てがそうなった。

町工場の訪問工具商の市場がまだ残っている数少ない昔ながらの前時代的マーケット。そこへMonotaRoはやってきた。

この辺の説明は、以前の説明会動画で説明されている。

で、市場規模が5~10兆円とあるけど、これが正確なのかどうか、知らない。アメリカにはMonotaRoと同業でW.W. Grainger, Inc. (GWW)グレインジャーという会社がある。MonotaRoの筆頭株主でもある。

Graingerの売上は$6.9B、時価総額が$5.5B。S&P500に入る大企業ですな。

例えGraingerの10分1までMonotaRoが成長するとしても、売上は700億円ってことになる。MonotaRoの瀬戸社長の考えでは2000億~3000億は行けるだろうと。

ここに投資家は期待しているワケですよ。

200902172.gif売上高と顧客数の推移を見ると文句無しの成長企業であることが分かるし、700億円という数字も現実味を帯びてきませんか?2000億円っていうのは別として。

さすがに今期の業績は減益になる計画。不景気は町工場を直撃するわけで、新規顧客の獲得が進んでも既存顧客からの注文減をオフセットできない。

200902173.gifそれに、前期は倒産した自動車部品会社を買って、その在庫が高利益率で売れたので予想外に利益が上がったという特殊事情もある。

決算で株は叩き売られている。しかしながら、成長株としては目を離したくないと思うんです。いずれ買い戻すべき時が必ず来るんじゃないですか?

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