2009/01/21 10:10

はじめの一歩を踏み出そう by マイケル・E. ガーバー 、起業本★4

2009年最初の読書。今年はなるべくたくさんの本を読みたいですな。って、これは毎年思うんだけどねえ。あと、これまで読んだ投資本でナイス!って思った良書を全て再読したい。

今年の読書は起業本でスタート。これです。

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術
マイケル・E. ガーバー (著)

  • ・総合得点:★★★★☆(満点★5)
  • ・こういう人向き:起業する人、プチビジネスを始めたい人、始めてみたけどうまく行っていない人
  • ・向かない人:起業したいのでお役所書類とか会計とかの手続き関係を知りたい人

起業したい人は多いと思います。起業なんて言うと何かたいそうな事のような感じがしますけど、そんな大きなコンセプトではなくても、ちょっとサイドビジネスしてみたいなって人も沢山いますよね。何年か前にはプチ起業とか週末起業とかいう言葉が流行ったし。

この本はそういう人達に向けて書かれている。

所謂起業本には大きくわけて2種類ある。一つは、起業に必要な手続きを説明したもの。例えば、お役所に出す書類をどうするか、帳簿はどうするか、資金をどうするか、銀行口座をどうするか、など。つまり、ある意味、事実・決まり事を説明しているわけですな。

もう一つは、起業の心構えとか、実際のビジネスでぶち当たるであろう問題などを説明したもの。ある意味、メンタル・ビジネス実務(数字以外)の面になるかと思う。

で、この本は後者。

起業というと、何かと前者を非常に気にする人がいるが、それは優先順位を間違っていると思われる。なぜなら、書類や会計なんかは、とりあえずいい加減でも問題ない。そんなものは儲かってからやっても十分間に合う。まず無い事だが、例え税務署に怒られたとしても知れている。

やっぱり重要なのは後者ですよ。

本書はパート1、2、3に分かれているけど、パート1がとても良いことを言っている。パート1の目次。

  • 1.起業家の神話
  • 2.「起業家」「マネージャー」「職人」-3つの人格
  • 3.幼年期-職人の時代
  • 4.青年期-人手が足りない!
  • 5.誰もが経験する成長の壁
  • 6.成熟期-商品よりも重要な起業家の視点

ポイントは、起業家には3タイプの人間がいるってこと。起業家タイプ、マネージャータイプ、職人タイプ。

起業する人で一番多いのは職人タイプ。職人というと、いわゆる「職人」をイメージするかも知れないが、そうではなくて、ある事に打ち込んで黙々とやって完成させる事を得意とする人間ってこと。しこしこコツコツやる、集中してやり抜く、そういう感じの人間。

こういう人は、ある事に関しては技術・知識を持っているから、自分で作って売ればそれでビジネスになると思いこむ。パンが作れるからパン屋、ホームページが作れるからWebデザイナー、コーヒーが好きだから喫茶店、みたいなね。

でも実際にパン屋を開店すると、忙しいばかりでちっとも儲からない。美味しいパンなら売れるから、気ままにパン屋をやって行こうと思っていたのに、忙しいばっかりでパン焼くのが苦痛。そういう風になります。

喫茶店始めてもお客が来なくて赤字でどうしようもない。半年で閉店するなんてよくある話。

つまり、そういう職人タイプの人には、「起業家」と「マネージャー」の能力がないし、そういう事を意識もしない。それじゃあビジネスはうまく行かない。

同様に、起業家タイプには「マネージャー」と「職人」の能力が欠けていて、マネージャータイプには「起業家」と「職人」の能力が欠けている。

結局、そういうことをよーく意識して、3つの能力をうまく使わないとダメ。

こういう事はやっぱり起業する上での必要最低限の知識というかメンタルというか、大切な要素ですな。

パート2、3になると、起業後のマネジメントやマーケティング、システム戦略などについて話されている。まあ、この辺りは起業に必要と言うより、その先って感じ。それに、そういうビジネス実務に関しては専門的に詳しく書かれた良書が沢山あるのだから、なにも、こんな起業本で書くこともないんじゃないですか?

ってことで、これから起業しようと思っている人、プチビジネスを始めたい人、やってはみたものの思うように行かずに困っている人、そういう人達はパート1だけは読んで損は無し。

訳本なので文化的に何か違和感が少しあるのは仕方ない。

最後に「BOOK」データベースから転載。

25000社以上のコンサルティング経験に基づく長年のノウハウを初公開した本書は、発売以来、米国の起業家たちから熱狂的に支持されている。世界20か国で翻訳され、100万部を超える隠れたベストセラーである。米・ビジネス誌「Inc.」が行った成長企業500社のCEOへのアンケートでは、ビジネス書No.1に選ばれた。アメリカの起業家たちに最も影響を与え続けているバイブル的な一冊。

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