カテゴリー: 車・自動車部品銘柄
2008年世界の自動車メーカーの生産台数ランキング
~ 2009年は各社数字を大きく落とす、新エネルギー対応で今後は決まる。 ~
世界の自動車メーカーの生産台数ランキング。2008年。朝日新聞から拝借。
GMは836万台で2位ですけれど、倒産して規模を縮小し、500万~550万台ぐらいに落ち着きそう。
2009年はどのメーカーも販売台数をぐっと落とすのは分かっている事実。
ところでプリウスは発売1ヶ月で18万台の受注ですか。インサイトが確か2万台行かなかったと思う。18万台という数字自体が驚きの数字ではあるし、インサイトとは比較にならないほど売れている問いのも驚きでしょ。
レビューなんかを読むと、インサイトはよりスポーティーって事らしい。プリウスの方が万人向きなんでしょうかねえ。
やっぱり気になるのはスズキ。
これからの自動車メーカーを決めるのは、新エネルギー対応と新興国対応。その2つでしょう。
車・自動車部品銘柄
Ford GM スズキ トヨタ ホンダ 現代自動車 自動車
今の自動車販売台数の低迷は続かない、自動車株はいずれ復活
~ 平均自動車保有年数27年というアメリカの数字は続かない、日本の15年は続いても納得。 ~
アメリカの自動車販売台数と平均自動車保有年数。平均自動車保有年数、というのは適当に作った言葉であって、計算式は自動車登録台数÷自動車販売台数。意味は分かるよね。このグラフはCaluculatedRiskから拝借。(このブログは良いです。データ関連についてのエントリーがメインで、このブログさえ見ていればアメリカのデータ数字に漏れはないと言えましょう。)
自動車販売台数を見ると、今回の不景気に入ってから猛烈に落ち込んでいるのが分かる。過去、どの不景気でも自動車の販売は落ち込んだわけですけれど、今回の落ち込み具合はそれらの比ではない。GMやFordが潰れる寸前で、トヨタ、日産を始め日本の自動車メーカーが大赤字になるのは当然ですな。
金融危機でアメリカ人の消費は変わるという人がいる。そりゃあ、変わるでしょうな。不動産の値上がりで借入枠がじゃんじゃん増え、ホームエクイティーローンを引き出しては高額商品を買うなんて芸当はできなくなる。
この辺りはピンと来ない人も多いかも知れませんけど、実際にそういう時期のアメリカを見ていた自分にとっては、まさに凄まじい勢いの消費でしたね。なーんにも知らない自分の周りの普通の人が、不動産投資だって言ってサブプライムローンを組んで不動産を買っていましたな。
それが終わり、自動車販売も戻らないとも言われる。しかし、そんなことは無いでしょうな。CalculatedRiskが指摘するように、平均自動車保有年数が27年というのはちょっとあり得ないでしょ。せいぜい長くて15年。
確かにアメリカへ行くと、日本ではお目にかかれないようなオンボロ車は沢山ある。27年となれば、そんな車ばかりになる。
結局、過去の歴史と同じ10年から15年が妥当なところで、弱い消費を背景に15年を少し超えるような数字までは最低でも戻るはずだと思いませんか?
日本でも同じデータがないかと探してみたが見つからない。仕方ないので面倒だけど作ってみた。
含まれているのは、乗用車、トラック、バス。二輪車や特殊車両などは含んでいない。ちなみに、上のアメリカのデータはFleetなわけだけど、具体的に何を含んでいるかは不明。ま、全体の趨勢として考えるのに不都合はありますまい。
自動車保有台数は2007年に初めてマイナスになった。2008年は正確な数字が出ていないが、かろうじてプラスでしょう。細かいことはどうでもいいけど、保有台数の伸びは頭打ちで、これからはマイナス成長が続く可能性が高いと言うことですよ。
販売台数はご存じの通り、減少の一途。改めてこうしてグラフにしてみると減少の激しさが分かると言えましょう。
平均自動車保有年数は2008年に14年以上まで上昇。アメリカの27年という数字はあり得ない数字ではありますが、日本の14年や15年は全然違和感がないし、これからこの数字が続くと言っても納得できる。いまどきの車は15年ぐらいは乗れるよね。
頭の中にグラフをイメージすれば、平均が15年の場合、前後5年で10年から20年ぐらいが盛り上がっているグラフになる。平均が27年の場合、前後5年で22年から32年ぐらいが盛り上がったグラフになる。
そういうグラフを考えると今の自動車販売台数は、アメリカは少なすぎ、日本は違和感無し。
世界各国の自動車販売台数。日本自動車工業界より拝借。
アメリカがダントツ。アメリカ以外の先進国では人口が増えないわけで、自動車販売台数も増えないと考えて投資上損はない。中国を始めとする新興国はまだまだ伸びるのは当たり前。
今の状況では、新興国で販売台数が20%や30%増えたところで、アメリカで十数パーセント落ち込めばチャラになってしまう。アメリカでは数十パーセント減じゃなくて半減の状況。
結局、アメリカが復活しなければ車はダメってことですな。で、復活しないと言うような意見は間違っていると思うわけで、いずれまともなところまで回復する。自動車メーカーは苦しいのは間違いないが、勝つメーカーは勝つし、繁栄するんじゃないですか。
アメリカがまともになる段階で、トヨタやホンダの株は持ち直している。そこからは、当然新興国を制覇するメーカーの株価パフォーマンスが良いと考えるべきで、急先鋒はスズキですか。
インドには格安車のタタTata Motors Ltd. (TTM)があるし、中国には電気自動車のBYD(01211)もある。
ハイブリッドとか電気自動車とか、技術的側面もいろいろありましょう。環境対応できない自動車メーカーは生き残れないわけだから。
いずれにせよ、一番忘れちゃいけないのは、自動車が終わったって事は無いってことじゃないですか?
トヨタ、71年ぶりの経常赤字、今年度の販売台数計画も引き下げ
~ 車が売れず為替は円高、ダブルパンチで経常赤字のトヨタ、自動車産業は大転換期。 ~
トヨタの下方修正。
ついこの前に減額したばかりだが、今回も大きな下方修正。営業赤字に転落。恐ろしい。
マーケットの噂ではトヨタが営業赤字になるとは分かっていたものの、実際に営業赤字になると何とも気分が落ち込みますな。2兆2000億円もあった利益が1500億の赤字になるわけで、そりゃあ嫌な気持ちにもなりますよね。
トヨタが経常赤字を計上するのは1938年以来の71年ぶり。このような厳しい状況を踏まえて、トヨタのトリプルAの格付はもしかすると引き下げられるかもしれない。そうなれば多少なりとも調達金利は上がることになり、余計な出費がふえますね。
今年度の販売台数計画値は8.5%引き下げられて754万台。
もちろん車が売れないのは大前提としてありましょう。しかし、為替が痛い。
トヨタの場合、1円の円高ドル安で400億円の減益につながる。図は日経新聞より拝借。真ん中の列の数字が1円(対ドル)の動きが半期利益に与える影響額。2倍下数字が通期の影響額って事です。
トヨタの発表資料によれば、通期の為替レートが1ドル100円と1ユーロ143円、下半期が1ドル93円と1ユーロ146円、12月以降では1ドル90円と1ユーロ120円。前期は1ドル114円と1ユーロ162円。
12月以降のドル円レートを90円と思い切ったのは好感がもてますねえ。
図に当てはめて考えれば、今期の為替影響は5600億円。これはドルだけで、その他の通貨は含んでいない。
すぐにトヨタがGMと同じ運命を辿ることはないだろうけれど、自動車産業というのは大転換期を迎えたことは間違いないですな。
アメリカの自動車販売は25年前の水準、不景気は深く長い
~ 自動車各社の11月販売台数は半減という悲惨な状況、自動車立国日本は苦しい。 ~
車が売れない。アメリカの11月の自動車販売台数は衝撃的に低い。とりあえず各社の前年同月比の状況を数字で確認。
GMが-41%、フォードが-31%、クライスラーが-47%、トヨタが-34%、日産が-42%、ホンダが-32%。グラフは朝日新聞から拝借。
10月の年率換算の販売台数は1060万台で25年ぶりの低水準。昨年の数字が1600万台だったわけで、まさに半減という言葉がぴったり。車が半分しか売れないと言うのは、ラーメンが半分しか売れなくなるのとはわけが違う。経済規模が超でっかい自動車産業なのだからその影響も超巨大。
日本は市場には自動車関連株がわんさと上場しているが、どの株も叩き売られている。当然ですな。25年前の水準しか車が売れないのだから。時々そういう車関連企業の中でも業績が増収増益なんてのもある。おっ、ダメセクターの中の勝ち組じゃん、なんて投資は絶対にうまく行かない。そういう会社はたまたま時間的な問題で数字が悪くなっていないだけで、これから100%悪くなる。
日本は自動車の国なので非常に苦しい。トヨタを始め自動車各社は派遣や請負、期間労働者をじゃんじゃん切っている。業績はボロボロ。今さら言うまでもない。
トヨタ城下町の豊田市も来年度予算を作り直すという異例の事態になった。トヨタからの税金ががくっと減ってしまうことになったからね。勢いがあった名古屋も変調を来している。トヨタ関連の仕事を求めて集まってきていたフリーターの職がなくなって求職者が溢れる。
不景気は深く長いですよ。
トヨタの業績がボロボロになるのは見たくない
~ 日本最大企業のトヨタの営業利益が73減、いかに不況が厳しいか分かる。 ~
トヨタの中間決算。
こりゃひどいですな。日本トップ企業の短信を眺めてあれこれ言う事なんて一つもない。とりあえず、新聞でまとめられた記事を読めば事足りる。
朝日新聞
トヨタ、今期営業益73%減 1兆円予想を下方修正
トヨタ自動車が6日発表した09年3月期連結決算の業績予想は、本業のもうけを示す営業利益が7割減となった。通期予想の下方修正は、米国会計基準を導入した99年3月期以来初めて。金融危機や急激な円高が日本のトップ企業にも大きな影響を与え始めた。
トヨタ単体決算(ダイハツ工業や日野自動車を含まない)では、下半期の営業損益が1125億円の赤字に転落する見通し。決算会見で木下光男副社長は「いまだかつて経験していない厳しい現状だ」と語った。連結ベースの売上高は当初予想から2兆円下回る前期比12.5%減の23兆円、営業利益は1兆円下回る同73.6%減の6千億円に大幅に下方修正した。
米金融危機を発端にする欧米での販売不振に加え、急激な円高が直撃した。トヨタでは対ドルで1円の円高が進むと、年間400億円のもうけが減るなど、為替変動の影響は大きい。
通期の北米の販売台数の見通しは、前期比18%減の242万台、欧州は同6%減の121万台、日本も同5%減の208万台とそれぞれ落ちこむ。10年3月期以降の設備投資について相当減額することになるとしており、新設工場の稼働延期や生産体制の縮小など大がかりなものになる可能性もある。
雇用面では、1~3月の平均で約9千人いた期間従業員を9月末までに約7千人にした。新規採用は中止。木下副社長は「3月末で3千人ぐらいになるのではないか」との見通しを述べた。
トヨタ以外の大手メーカーの業績も急速に悪化。日産自動車は08年度の世界販売計画を従来計画比13万台減の377万台に下方修正した。約2千人いる国内の派遣従業員を半減させ、欧米では正規従業員を2500人削減する。
スズキも当初計画に比べ、国内外で24万6千台減産する。国内の減産は7万8千台で、国内の約600人の派遣従業員を削減する方針だ。
トヨタの営業利益の6千億円は米国会計基準の導入以降、最低の水準だった00年3月期の6985億円を下回る。純利益についても、当初予想を7千億円下回る前期比68%減の5500億円とした。
同日発表した08年9月中間連結決算は売上高が前年同期比6.3%減の12兆1904億円、営業利益が54.2%減の5820億円。中間決算としては9期ぶりの減収減益だった。純利益も前年同期比47.6%減の4934億円と大きく落ち込んだ。(福田直之、古屋聡一)
ヴォルクス・ワーゲンの急騰、倒産株じゃないよ
~ VWなんていう大企業でも踏み上げ次第ではボロ株のような動きをする。 ~
このチャート。200が2日で1000へ5倍になった。ストップ高のない欧米の小型株とか倒産寸前の株とか、そういう株でこういうことは起こりますね。だけど、このチャート、そういう類の株ではないんですな。
VW(ヴォルクス・ワーゲン)です。
VWは誰でも知ってるドイツの車屋さん。言ってみれば大企業で、規模的にはトヨタに近いものがある。そういう株が2日で倍になりますか、普通。
流れとしては、割高と見た機関投資家がしこたま空売りしていた。そこへ、大株主のポルシェが持ち株比率を74%まで高めたと発表した。慌てた空売り筋は一気に買い戻そうとした。もともとVWの浮動株は10%程度しかないし、その10%を投信やらETFやらがもちろん買っているわけで、実際の浮動株はもっともっと少ない。積み上がった空売り玉を買い戻す過程で株価は暴騰。
一時的にはエクソンを追い越して、世界一時価総額の大きい会社になった。ざっと37兆円。
しかし、VWの浮動株って10%しかないとは、何とも不思議ですな。浮動株が5%をきるとDAX指数から除かれるという。
トヨタ紡績の下方修正
~ 下半期はさらに減速し、当分は上向きそうにない。 ~
今さら改めて言う必要もないけど、自動車は厳しい。トップのトヨタが苦しいんだから、他社はもっと苦しい。アメリカの車屋は瀕死の状態。
トヨタ紡織の下方修正。
下期はさらに減速する予想。まだまだ自動車関連は上向きそうにない。
エスティック、上方修正を発表
~ 下期も好調で通期もいずれは上方修正されそうではあるが・・・ ~
この株は安い。エスティックなんだけど、上方修正が出たので跳ねるかもしれない。ただし、自動車関連というのが非常に重たい。
中間業績の上方修正だけで、通期は修正せず。それを鵜呑みにすれば、下半期は実質下方修正になってしまう。しかし、文面からはいずれ通期の上方修正が出てきそうな気配ではある。
車を作るときのネジ締め付け機器を小さいものから大きなものまで作っている。華々しさはないし、まさに地味な企業の代表選手みたいな感じですな。しかし、いくら車関連とはいえ、バリュエーションは相当に低くなっている。
PER5倍、PBR0.56倍、株主資本比率82%、配当利回り5%。上方修正が出ればさらに安くなる。
心配なのは、やっぱり車関連なので、セクター全体の業績が下向きなのにエスティックだけ上向けるはずがないという事。来期には大きく減速してしまうのか?それとも今下期で減速してしまうのか?自動車関連で業績が良くなっていくはずがないという疑心暗鬼があるのは間違いない。
小さい会社なので、業績の方向が変わればすぐに利益半減、とたんにバリュエーションは跳ね上がる。
自動車関連であること、結局これが全てなんだろうねえ。
自動車用ケーブルのハイレックスが好業績
~ 上方修正で割安なので株価は跳ねそうな気配。 ~
全然知らない会社だったけど、自動車用のコントロールケーブルで最大手というハイレックス。こんな景気の悪い話ばかりの時に、景気良く上方修正出してます。
ただ売上は下方修正で、前期比でもマイナスに突入。利益は上方修正。理由は説明ないので分からん。ほとんどの会社が儲かって仕方なかった2003年から2007年頃に、ハイレックスの利益はちっとも上がらず横這いだったので、その分がようやく今になって巡ってきたのかもしれない。
と思ったら、決算短信に理由がありました。
前年はメキシコでの生産混乱で費用がかかったけど、どれが収まったのでぐんと利益が伸びた。利益が伸びたというか、無駄な費用がなくなって普通に戻ったということか。
週明けの株価はぴょこんと跳ねるんじゃないだろうか。ぴょこんで終わりだと思うけど。
で、大株主を見てみると。。。スティールがいるね。外資もいっぱい。外国人持ち株比率32%と結構高い。うーん、なかなか見ているなあ。生産トラブルとかの一過性の問題はいずれ解決される。
