エービーシー・マートの5月月次は好調、Uアローズの筆頭株主へ
エービーシー・マートの5月月次。
全店が+20.3%、既存店が+3.1%。今期の3月、4月は既存店がマイナスで、5月はプラス転換。全店は20%以上のプラス。非常に強い。レディースのハイソールスニーカー売れているらしい。
ABCマートに限らず、小売りではチラホラと月次が底打ちっぽい企業が出てきてますね。
株価は12月の高値から下げ続け、下げ止まった感がある。それでもバカみたいに売られたわけではない。昨年の後半は、外需・輸出・景気敏感株が強烈に売られる中で、相対的に業績が良い内需小売り株がどんどん買われた。
その流れでABCマートもずいぶん高値まで買われたわけで、12月高値からの下げで普通のバリュエーションに戻ったと言えましょう。ここからさらに月次が好調を維持するのが確認できればもう一段見直されてもいいのかとは思う。それまでは様子見。
ところで、ABCマートはユナイテッドアローズの株を23%以上所有する筆頭株主になる。
これはこの発表があるまで全然気がつかなかった。大量保有報告書を確認してみると、2008年の4月からずっと買い続けていた。買っていたのはABCマートの社長の会社のイーエム・プランニング。これはABCマートが直接買えば、ある程度の持株比率になればプレスリリース出さなきゃいけないので、直接買わなかっただけですな。
イーエム・プランニングが20%超えるまで密かに買い増して、20%になったらABCマートに株を売る流れ。
ユナイテッドアローズは当然気がついていたけど、特にプレスリリースもしなかった。有報では大株主のところにイーエム・プランニングの名前が出ているけどね。で、イーエム・プランニングの持株比率がグングン上昇していく中で、4月に買収防衛策を導入済み。これは明らかにイーエム・プランニング(=ABCマート)が株を買い占めていることへの対策ですな。そうは言ってないけど。
今のところABCマートはUアローズを支配するつもりは無いようですけど、さてどうなる事やら。意外と面白い事が起きるかも知れませんな。
でもね、それを狙って投資するなんて事はしませんよ。
2009/06/04, 日本経済新聞 朝刊
ABCマート、Uアローズ株23%取得、商品開発の協力促す、25%で買収防衛策。
「25%」で買収防衛策
靴専門店のエービーシー・マートは3日、衣料品専門店ユナイテッドアローズの発行済み株式の23・3%を取得し筆頭株主となったと発表した。Uアローズの商品企画力を靴の開発に生かす考えで、「株を買い増す計画は当面ない」という。Uアローズには25%で発動する買収防衛策があり、エービーシーの出方次第で緊張が高まりそうだ。
エービーシーは同社の筆頭株主である三木正浩元会長が代表を務めるイーエム・プランニング(東京・目黒)から、65億7100万円でUアローズの株を買い取った。Uアローズは持ち分法適用会社となる。「Uアローズの商品企画力や流行情報などを靴の開発に生かせる」としている。
これを受けてUアローズの重松理社長は「人材育成の手法を学んだり、エービーシーの韓国子会社を通じアジアの情報を得たりできるかもしれない」と述べた。エービーシーが株を買い増さないのであれば、相乗効果を探っていこうというスタンスとみられる。
ただUアローズはファッション感度の鋭い高級衣料店として知られる。低価格品が中心のエービーシーとは客層が異なり、Uアローズの内部には困惑も広がっている。
業績ではエービーシーがUアローズを圧倒している。Uアローズの09年3月期は3期連続の経常減益で、株価は3年前の約3分の1。一方のエービーシーは09年2月期の連結純利益が最高を更新するなど絶好調で、Uアローズ株を買い増しやすい環境にある。
Uアローズは議決権ベースで25%以上の取得を目指す買収者に対して、事前に株式取得の目的などの説明を求める買収防衛策を今年4月に導入した。エービーシーが強引な手段に出れば対立が表面化しそうだ。
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