カテゴリー: アパレル・ファッション銘柄
ポイントとワークマンの6月月次、買うとすれば数字が悪い方
~ 数字が良いから株を買うもいいけど、将来の数字改善を考えて買うのも悪くない。 ~
ポイントの6月月次数字。
全店が117.4%、既存店が100.7%。客数では全店124.3%、既存店が106.4%。今2月期ここまででも既存店の客数は101.9%。
6月は休日が前年より1日少なくてこの数字です。ずいぶんお客さんが戻ってきているような感じがありますねえ。
一方、ワークマンの6月月次は相変わらず厳しい。
全店が90.4%、既存店は89.6%。
作業着なので、カジュアル衣料とは違って、実需がほぼ100%と言える。カジュアル衣料であれば、景気が悪くても「最近服買ってないし景気悪いけどそろそろ何か買おう」という流れだって十分あり得る。作業機はそうは行かない。
仕事があって、作業着がボロくなって、初めて買おうと思う。
ポイントとワークマンと月次数字を比較すればどう考えたってポイントが良い。今後しばらくでもポイントの方が良い数字が出てきそうでしょ。
でも株を買うことを考えると、ここでどちらかを買うのであればワークマンになるんじゃないですか?数字の改善を考えて買うわけですけど、それはどんな投資でも当たり前。タイミングが重要ですな。
アパレル・ファッション銘柄
アパレル ファッション ポイント ワークマン 作業着 小売り
ライトオンとジーンズメイトの6月月次数字、どちらも良くない
~ 全店は100%割れだし、既存店は当然回復しない、ユニクロの一人勝ちが鮮明。 ~
ライトオンの6月月次数字。
全店が91.4%、既存店が86.6%。今8月期ここまで全店が98.4%、既存店が93.4%。数字は全然よくない。ちっとも改善しませんな。
ジーンズメイトの6月月次数字。
全店が92.7%、既存店は94.9%。今2月期ここまで全店が92.6%、既存店が92.3%。ライトオンと同様、ダメダメな数字。
ユニクロとは比べものにならない。
ユニクロの5月は絶好調、ジーユーの激安商品も売れている
~ 1000円以下の激安カジュアル衣料、ユニクロが作ればそれなりのファッション性もあるって事。 ~
ファーストリテイリングの5月月次。
強烈に強いですな。全店が125.5%、既存店が118.3%。この数字はユニクロ事業だけなので、業績が伸びているであろうジーユー関連は含まれていない。まあ、ジーユーが伸びているとは言っても、ユニクロとは規模が違いすぎますけどね。
009/06/03, 日本経済新聞 朝刊
ファストリ、「ジーユー」さらに安く、990円以下拡充、ユニクロ5月も増収。
ファーストリテイリングは2日、低価格衣料品店「ジーユー」で約500種ある今夏の商品の5割を990円以下にすると発表した。3月の990円ジーンズ発売後、販売が急伸しており、女性向け衣料などで990円商品を増やす。主力の「ユニクロ」の5月の国内既存店売上高も前年同月比18・3%増となり、衣料市場は同社の一人勝ちが続いている。
ジーユーの既存店売上高は3~5月、3カ月連続で前年比70%以上の増加を記録した。990円ジーンズが発売時計画比2倍となる年100万本ペースで売れており、ジーンズを目当ての来店客数の増加で他商品の販売も上向いてきた。
一部スーパーなども衣料値下げに動いているが、ジーユーは従来は1490~1990円だったスカートにもなるチュニック(丈の短いワンピース)などの新商品を今月、990円で発売。Tシャツやキャミソールは490円で7月までに順次発売する。2013年8月期に売上高500億円の達成を目指す。
一方、ユニクロの既存店売上高は5月まで7カ月連続で前年実績を上回った。気温が上昇し、ブラジャーカップを内蔵した衣料「ブラトップ」やポロシャツなど夏物衣料が好調だった。
それにしても、500商品の半分以上を990円以下で売るのですよ。恐ろしいとしか言えませんな。490円の価格帯の商品も多いらしい。こんな事されたら商売上がったりのアパレル小売り会社は沢山ありましょう。
ジーユーのジーンズは当初の販売計画が50万本。修正計画は倍の100万本。店舗数は現在73で、200点まで増やす計画。
株価も堅調ですな。
まさに一人勝ち。
エービーシー・マートの5月月次は好調、Uアローズの筆頭株主へ
~ 23%の保有比率でユナイテッドアローズの筆頭株主へ、面白い展開になるかも。 ~
エービーシー・マートの5月月次。
全店が+20.3%、既存店が+3.1%。今期の3月、4月は既存店がマイナスで、5月はプラス転換。全店は20%以上のプラス。非常に強い。レディースのハイソールスニーカー売れているらしい。
ABCマートに限らず、小売りではチラホラと月次が底打ちっぽい企業が出てきてますね。
株価は12月の高値から下げ続け、下げ止まった感がある。それでもバカみたいに売られたわけではない。昨年の後半は、外需・輸出・景気敏感株が強烈に売られる中で、相対的に業績が良い内需小売り株がどんどん買われた。
その流れでABCマートもずいぶん高値まで買われたわけで、12月高値からの下げで普通のバリュエーションに戻ったと言えましょう。ここからさらに月次が好調を維持するのが確認できればもう一段見直されてもいいのかとは思う。それまでは様子見。
ところで、ABCマートはユナイテッドアローズの株を23%以上所有する筆頭株主になる。
これはこの発表があるまで全然気がつかなかった。大量保有報告書を確認してみると、2008年の4月からずっと買い続けていた。買っていたのはABCマートの社長の会社のイーエム・プランニング。これはABCマートが直接買えば、ある程度の持株比率になればプレスリリース出さなきゃいけないので、直接買わなかっただけですな。
イーエム・プランニングが20%超えるまで密かに買い増して、20%になったらABCマートに株を売る流れ。
ユナイテッドアローズは当然気がついていたけど、特にプレスリリースもしなかった。有報では大株主のところにイーエム・プランニングの名前が出ているけどね。で、イーエム・プランニングの持株比率がグングン上昇していく中で、4月に買収防衛策を導入済み。これは明らかにイーエム・プランニング(=ABCマート)が株を買い占めていることへの対策ですな。そうは言ってないけど。
今のところABCマートはUアローズを支配するつもりは無いようですけど、さてどうなる事やら。意外と面白い事が起きるかも知れませんな。
でもね、それを狙って投資するなんて事はしませんよ。
2009/06/04, 日本経済新聞 朝刊
ABCマート、Uアローズ株23%取得、商品開発の協力促す、25%で買収防衛策。
「25%」で買収防衛策
靴専門店のエービーシー・マートは3日、衣料品専門店ユナイテッドアローズの発行済み株式の23・3%を取得し筆頭株主となったと発表した。Uアローズの商品企画力を靴の開発に生かす考えで、「株を買い増す計画は当面ない」という。Uアローズには25%で発動する買収防衛策があり、エービーシーの出方次第で緊張が高まりそうだ。
エービーシーは同社の筆頭株主である三木正浩元会長が代表を務めるイーエム・プランニング(東京・目黒)から、65億7100万円でUアローズの株を買い取った。Uアローズは持ち分法適用会社となる。「Uアローズの商品企画力や流行情報などを靴の開発に生かせる」としている。
これを受けてUアローズの重松理社長は「人材育成の手法を学んだり、エービーシーの韓国子会社を通じアジアの情報を得たりできるかもしれない」と述べた。エービーシーが株を買い増さないのであれば、相乗効果を探っていこうというスタンスとみられる。
ただUアローズはファッション感度の鋭い高級衣料店として知られる。低価格品が中心のエービーシーとは客層が異なり、Uアローズの内部には困惑も広がっている。
業績ではエービーシーがUアローズを圧倒している。Uアローズの09年3月期は3期連続の経常減益で、株価は3年前の約3分の1。一方のエービーシーは09年2月期の連結純利益が最高を更新するなど絶好調で、Uアローズ株を買い増しやすい環境にある。
Uアローズは議決権ベースで25%以上の取得を目指す買収者に対して、事前に株式取得の目的などの説明を求める買収防衛策を今年4月に導入した。エービーシーが強引な手段に出れば対立が表面化しそうだ。
ライトオン、西松屋チェーン、ジーンズメイトの5月月次数字
~ ジーンズメイトの月次が好調で株価も正直に反応、月次が悪くても株価は無反応 ~
ライトオン、西松屋チェーン、ジーンズメイトの5月月次数字。5月は前年5月に比べて休日が1日多かった。
ライトオン
全店94.2%、既存店88.3%。回復する様子は全然ないですね。
西松屋チェーン
全店98.1%、既存店90.4%。ますます数字は悪くなっている。
ジーンズメイト
全店99.1%、既存店100.2%。前期からの数字を含めて、一番良い数字が出てきた。既存店100%以上は超久しぶり。
株価は月次数字の通りの動きになっている感がありますな。ライトオン、西松屋は横這い、ジーンズメイトは上昇。良い数字がでれば上に反応するのはいいとして、それなりに悪い数字でも、それでガクンと株価が下がることは無くなった感がありましょう。
ユニクロ、4月月次は強い、一人勝ちのレベルを超えてダントツ
~ 990円のデニムとか発熱するヒートテックとか、消費者には買いたいと思う物はある。 ~
ファーストリテイリングの4月月次。
全店が127%、既存店が119.2%。客数は大きく増加、客単価も100%超え。いやはや、強い。
今期ここまで全店が117.6%、既存店が113.1%。下期に入ってさらに伸びている。(8月決算。)
低価格業態のジーユーも好調らしい。990円でデニムを売られたんじゃあ、他社はやってられませんな。
しかしまあ、ここまで来ると一人勝ちという言葉では足りませんな。株価は十分にその強さを反映していると言えましょう。
ユナイテッドアローズ、4月の既存店売上は93.9%、客足はOK?
~ 客数が100%を超え客足が戻っている雰囲気がある、株価急騰はそういうことなのか? ~
ユナイテッドアローズの4月月次。
平成21年4月度(平成22年3月決算期)月次売上概況(速報)についてのお知らせ
全店が101.1%、既存店が93.9%。既存店は相変わらず100%に届かない。それでも既存店の客数が100.1%と久しぶりの100%超え。客単価は下がっても、お客さんは戻ってきているのかも。
決算発表は12日。
株価は妙な急騰。しこっている人は売りでいいんじゃないですか?
ポイントの4月月次数字はアパレル小売りとしては悪くはない
~ 一人勝ちのユニクロのような数字は出せないが、継続ウォッチに値する全店売上高。 ~
ポイントの4月月次数字。
全店は113.5%、既存店は97%。今期ここまで全店が111.2%、既存店が94.5%。決して強い数字ではないけれど、アパレル小売りとしてはそれなりに良い部類ですな。
継続ウォッチ。
西松屋チェーン、4月月次はそれなり、数字を見ながら機をうかがう
~ ジム・ロジャースが日本株で唯一買っているらしい西松屋、月次はそれなり、ゆっくりと。 ~
西松屋チェーンの4月月次数字。
全店が107.4%、既存店が100.3%。今期3月からの累計では全店が104.4%、既存店は97.3%。3月の既存店は93.3%だったので、その数字からは大きく回復。
西松屋はジム・ロジャースが買っているみたいなのは既に書いたとおり。
西松屋の既存店売上は過去5年間下がりっぱなし。どこかで下げ止まるんでしょうけど、それが果たして今期なのか。100年に一度の不況で果たしてそんな力があるのだろうか?今期の既存店会社計画数字が分からないので、97.3%が順調なのかどうかも分からない。
全店104.4%は、中間計画が+5.3%なので悪くはない。
株価は下げ止まったとは言えないですけど、PERは9.3倍まで低下しているわけで、今期の数字が計画通りに行くのであれば安いんじゃないですか?アパレル関連の業績はユニクロ以外は全滅な状況で、西松屋を信じる理由が何もないのは間違いないですな。
月次を眺めつつゆっくりと。
ライトオンとジーンズメイトの3月月次、今期最悪の数字が並ぶ
~ 最悪の月次数字に株価はどう反応するか、悪いニュースにもはや反応しないのか。 ~
ライトオンとジーンズメイトの3月月次。
まずはライトオン。
全社が90.1%、既存店が85.3%。今期最悪の数字を更新。
ジーンズメイトの状況も酷い。
全店が79.9%、既存店が82.2%。ライトオンと同じく、今期最悪の数字。
昨年まで業績も株価もそれなりに順調だったアパレル関連小売り。外需景気敏感株に比べて業績は全然良いという比較があったわけです。だけど、年末からの景気急減速を確認して外した。正解だったと言えましょう。
株価の方はずいぶん売られた。ここまで売られると、業績ボロボロの景気敏感株と同じ感じになる。そうなってくると、悪いニュースでももう株価は下がらないところまで行く。アパレル小売り系銘柄がそういうところまでいったのかどうか、もう少し様子見が必要かと思う。
これは何もライトオンとジーンズメイトに限ったことではなく、他のアパレル系小売り銘柄でも同じ。結局、ユニクロやポイントなどの業績が非常に強い一部の銘柄を除いて、セクター全体として同じように動く。
上がるときは月次が底を打ち、業績が良くなる銘柄から上がっていく。だから、悪いニュースでも株価が下げなくなり、月次が上向き、その中でも強い企業を先に買っていく。買うべき局面が来たならば。
とりあえず、月次が回復する気配全然ない。
ユナイテッドアローズ、予想以上に2月は健闘、悪いのには変わりない
~ アウトレット部門は絶好調、利回り5%で魅力的、しかし全体としては悪いし、景気も悪い。 ~
ユナイテッドアローズの2月月次。
平成21年2月度(平成21年3月決算期)月次売上概況(速報)についてのお知らせ
全店107.3%、既存店92.6%。
アウトレットの売上は121%と引き続き絶好調。まさに不景気の中で安いものを消費者が求めている。
というか、不景気うんぬんは関係なく、アウトレットは人気ですな。アウトレットモールは単に安いものを買う場所ではなくて、ある意味、1日をエンジョイするための場所。どこのアウトレットモールも景気に関係なく流行っている様子です。
どうでもいいけど、アウトレットモールにはアウトレットではない店も結構入っていますよね。普通の店舗と変わらない品揃えで、値段も変わらない。端の方に型落ちしたものとかB級品が少し置いてあるような。
お客さんの気分としてはアウトレットモールにあるんだから安いような気がして買ってしまったりするのでしょう。
アウトレットはアウトレット商品をメインにするべきだと思いませんか?最低50%以上はアウトレット品にすること、みたいな入店条件作ってくださいよ。
で、UAの月次ですけど、考えていたほどは悪くない。もっともっと悪化するようなイメージを投資家は持っていたようない思いますね。
減配されなければ配当利回りは5%。
ファーストリテイリング、ユニクロは売れ筋が豊富で月次数字も堅調
~ ヒートテックなどのヒットが相次いで月次は良い、アパレル小売りならユニクロかポイント。 ~
ファーストリテイリング(ユニクロ)の2月月次。
全店が109%、既存店が104.2%。スローダウンしてきているとはいえ、文句無しの数字じゃないですか?
2009/03/04, 日本経済新聞 朝刊
ユニクロ、上期2ケタ増収、12.9%、8年ぶり――ヒット相次ぐ。
ファーストリテイリングは三日、二〇〇九年八月期の上期(昨年九月―今年二月)にカジュアル衣料品店「ユニクロ」の国内既存店の売上高が前年同期比一二・九%増えたと発表した。上期の二ケタ増はフリースブームの〇一年八月期の上期(六七・四%増)以来八年ぶり。発熱保温の肌着「ヒートテック」、女性向け美脚パンツやパーカーなどヒットが切れ目無く続いたことが奏功した。
当初の上期の既存店売上高は一・八%増を予想していた。今年一月に九・六%増へ上方修正したが今回、さらに上振れした。上期のユニクロの客数は九・二%、客単価も三・四%それぞれ増えた。百貨店や他の衣料品専門店が苦戦するなか、一人勝ちだった。
二月単月の既存店売上高は四・二%増と四カ月連続で前年を上回った。昨年はうるう年のため今年は営業日が一日少なかったにもかかわらず、パーカーやカラージーンズなど春物がけん引した。
株は安くないので買いづらいのは間違いないでしょうな。ただ、アパレル小売りで業績堅調なものが限られている状況で、買うとすればユニクロかポイントを買うしかないという状況ではある。
ポイント、2月月次数字は好調、ユニクロと並びアパレルの勝ち組
~ この不景気で増収増益は立派、アパレルで好調な企業は少なく、今期も増収増益なら株価は上。 ~
ポイントの2月月次。
全店が121.8%、既存店が101.2%。既存店の100%越えは久しぶり。
アパレル関連小売りは昨年の10月辺りから各社急降下している。今年になっても回復している会社は少ない。そんな中でポイントの数字は相当強いですな。
トップにユニクロ、2番にポイント。今までもそうでしたけど、状況は変わっていない。
同時に上方修正も発表。
前期比でマイナス成長だった今期予想を増額したとかではない。元々増収増益のものをさらに増額。立派じゃないですか、この不景気で。
今期も増収増益が期待されるのだろうから、数少ないアパレル小売りの勝ち組として株は買われるんじゃないですか?結局というかやっぱりというか、ユニクロとポイントですな。
ライトオン、ジーンズメイトの2月月次、内需悪化はますます酷い
~ 昨年末からの急激な景気悪化、そこを境に悪化したアパレル小売りの月次は回復しない。 ~
ライトオンの2月月次。
昨年の10月、11月から景気が一気に冷え込んだのはいろんなニュースになってきているし、実際、それまで堅調だったアパレル小売り系の月次も、そのころを境に急激に悪化した。
ライトオンはそれでも12月までは持ちこたえた感もありましたな。12月、1月とボロボロの数字で、2月は回復するかなという淡い期待を持っていた人も結構いるんじゃないですか?
結果、もっと酷い数字ですな。
同様にジーンズメイトの2月月次数字。
ジーンズメイトはライトオンとは違って、もうずっと悪い数字を出し続けている。その中でも2月はとりわけ醜悪な数字ですな。
2月末決算なので、今期の悪い数字を前提にすれば、来期は回復?って思うのは間違いでしょう。淡い期待は無用。今の相場に希望は必要ありませんな。
これから出てくる他のアパレル小売りの月次数字も酷いものが予想されます。ユニクロだけが一人気を吐くのかもね。
ジーンズメイトと西松屋チェーンの1月月次、相変わらず醜悪
~ こんご数字は悪くなると考えるのが間違いないし、例えそれが外れても害はない。逆は害あり。 ~
アパレル小売り企業の1月月次。
まずはジーンズメイト。
全店が85.3%、既存店が87.8%。12月の落ち込んだ数字からは少し回復したものの、相変わらずの醜悪な数字ですな。
今期ここまででは全店86.3%、既存店88.6%。お話になりません。
それでもわざわざジーンズメイトをフォローするのは配当利回りが高いから。25円の配当で利回りは5%を越える。優待を合わせれば余裕で10%を越える。
リストラをすることになったし、減配・優待改悪になるだろうか?財務は超優良なので配当と株主優待は維持して欲しいところですな。
次は西松屋チェーン。
全店103.3%、既存店95.8%。ジーンズメイト同様に12月の酷い数字からは回復してはいる。
これからどちらの方向へ行くのかと聞かれれば、悪い方向へ行くと答えた方が当たる確率が高いんじゃないですか?仮にそれが外れたとしても、ちっともダメージは無いというのが重要ですな。
そういう姿勢で投資をするべき局面。
ユニクロの第1四半期決算、これから相当厳しくなるという暗示が沢山
~ 1Qまでの数字だけを見たのでは間違える、これから急減速していくと言っているのではないのか。 ~
ファーストリテイリングの第1四半期決算。
絶好調ですな。売上は+18%、営業利益は驚きの+46%、経常利益はびっくりの+31%、純利益は+44%。前期の1Qが特別に弱くて減益だったということもない。
当然、中間予想と通期予想は上方修正されていますね。中間の計画は売上+10%、経利+12%、EPS+22%。通期計画は売上+7%、経利+11%、EPS+15%。
これらの数字だけ見ると文句無しの強さですな。
気になるのは皆さん同じだと思うけど、上半期、下半期で考えた場合、下半期は従来予想から下方修正になっているってことじゃないですか?
具体的な数字では、元々の下半期計画と業績修正後の下半期計画を比較すると、売上は2.5%、経常利益は5.4%の減額になる。
つまり、これだけ絶好調なユニクロでさえ、下半期(3月~8月)の景気は当初見込んでいたより相当厳しくて、業績ももともとの計画ほど伸びないと考えているわけです。
ついでに言えば12月~2月の2Qの売上伸び率の計画値は3%。1Qが18%も伸びているのにこの弱い数字。もっと言えば、12月月次の数字は全店売上+14%、既存店+10%なのに、12月~2月の伸びが3%なわけ。
さらに、今期2Qの経常利益は前期比でマイナスの計画。(まあ、為替差損があるのが痛いが、為替差損や差益は本来収益性に関係なし。)
1月と2月はドスンと減速すると言っている。
投資家の感じ方としては、ユニクロがダメで他のアパレル小売りが良いことがあろうか、いや無かろう、だと思うんです。
そうでなければ、ファーストリテイリングはものすごーく控え目な予想を出しているわけですよ。控え目すぎておかしいぐらい控え目。
そうであれば投資家の感じ方としては、12月月次も好調なのに中間・通期はあまりに控え目でしょ、上方修正するな、ですよねえ。
さて、株価はどう動きますか。ダメだと感じ方なら下落、控え目という感じ方なら上昇。個人的には、下落に一票。