アーカイブ: 2009年9月 9日

2009/09/09 22:10

Barrick Gold(ABX)、銀売りの金買い、全力投球で金ロング体制へ

~ 金価格が1000ドル超えたところでABXのこの動き、金のファンダメンタルを再考すべし。 ~

Barrick Gold(ABX)が銀を売って金を買う。つまり、金に超強気転換。金価格が1000ドルを超えたこの時点での超強気転換には考えさせられる。

Silver Wheaton(SLW)に$625Mで銀鉱を売るというプレスリリース。

Barrick Announces Silver Sale Agreement

シルバーウィートンという会社は全然知らないけど、カナダの銀採掘会社のようです。売上規模は250億円ぐらいですか。売却金額の$625Mは3年にわたって支払われる。まあ、それはいいんですけど、忘れてはいけないのは、銀価格は今とても強いこと。

200909092.gif

2008年の高値を抜き、もしかすれば1981年の高値にさえ届きそうな勢いがある。それなのにバリック・ゴールドは銀山を手放す。

銀は天井だと思っているということか、と最初思った。でもどうやらそうではないような雰囲気なのです。

Barrick Announces Plan to Eliminate Gold Hedges

バリックは銀を売ると同時に金を買うと言う。具体的には3Bの公募増資をして、その金でゴールドヘッジを外す。銀山の売却代金もヘッジ外しに使われるのでしょう。これで今後の金価格上昇を100%享受できる体制になる。全力で金ロング。Barrickとしては、金は上がるしかないと考えているわけです。

  • an increasingly positive outlook on the gold price. The Company expects global monetary and fiscal reflation will be necessary for years to come, resulting in an increased risk of higher inflation and a future negative impact on the value of global currencies; and

  • continuing robust gold supply/demand fundamentals.

バリックは短期投機のモーモー筋ではない。長期的な展望に立っている。それが全力金ロングとなると、1000ドルを超えた金をどうしようかと今一度考える必要が出てくるんじゃないですか。金のファンダメンタルを再考ですね。

200909093.gif

ゲームプラン・投資戦略
ABX



2009/09/09 22:10

First Solar(FSLR)、中国に2GWの太陽光発電施設、ある意味驚き

~ STPやYGEの中国企業ではなくアメリカのメーカーが受注、飛び抜けた低コストが効いたか。 ~

First Solar(FSLR)が中国に2GWの太陽光発電プラントを建設する。このニュースでここのところ軟調だった株価は10%以上急騰した。

200909091.gif

建設といっても、一企業が勝手に中国にそんなものを作れるはずはない。当然中国政府との調印がある。ここに驚きがあるわけです。

中国にはSuntech(STP)やYingli(YGE)などの大手太陽電池メーカーがあるし、その他の大中小太陽電池メーカーも掃いて捨てるほどある。それなのに、2GWという(現段階で)世界最大級の太陽光発電プラントをアメリカのメーカーに頼むのです。

日本の場合として考えればよく分かる。もし日本政府がからんで太陽光発電プラントを建設するとする。しかも最大級のプロジェクト。シャープや京セラや昭和シェルなどの日系メーカーを外して、外国のメーカーに頼むだろうか。まさかねえ。

中国は内モンゴルのOrdos Cityに12GW規模の総合新エネルギープラント建設を進めている。300万人を養える規模。そのうち太陽光発電が3.9GWの計画。風力発電が7GW、残りは地熱やバイオマス、ダムなど。太陽光発電3.9GWのうち2GWがとりあえずFirst Solar。

ファーストソーラーによると2GWの発電施設をアメリカに建設するとなれば$5B~$6Bかかる。中国ではそれよりは安くなる。

FSLRの薄膜型太陽電池はカドミウムを使う。カドミウムといえば、イタイイタイ病(だったかな?いずれにせよ大変な公害)のもとになる物質で、その辺りは議論があることは確か。しかし、何しろコストが飛び抜けて低い。発電効率としてはシリコン型に劣るわけですけど、それを補って有り余るということでしょう。

それから、ファーストソーラーはカリフォルニアに1.1GWの太陽光発電プラントを建設することになっている。

アメリカの太陽電池メーカーとしてはFirst Solarがぶっちぎりに強いってことですな。

新エネルギー・環境
FSLR STP YGE 中国 太陽光発電 太陽電池 新エネルギー 発電所

2009/09/09 22:10

トーセイ、新株予約権で資金調達、中古マンション再生ビジネスを開始

~ ついに流動化銘柄にも「来るべき投資機会が到来した」らしい、嘘かホントか、さて。 ~

トーセイが新株予約権を発行する。

行使価額修正条項付き第4回新株予約権(第三者割当て)の発行及びコミットメント条項付き第三者割当て契約に関するお知らせ

下限が31500円。下限での潜在株式数が8万株で発行済株式38万株の21%。ひゃー、嫌ですねえ。

しかし、プレスリリースを読む限りでは、今回のスキームはトーセイにかなり有利なように思える。引受先はメリルリンチですけど、まさか100%儲かる確信がなければ引き受けないだろうから、トーセイに有利とは言っても、既存の投資家とかが損するんでしょうけどね。

いずれにしても、うわぁエゲツないっ、って事は感じられないスキーム。不動産マーケットがそこまで回復しつつあるって事だと考える。

じゃあ公募増資したらどうかって話ですが、さすがにそこまで勇気はないって事じゃないかと。

一部の住居系物件・中小型収益物件については事業会社・個人富裕層の実需取引が活発化し、金融機関等による不動産事業者の選別も一巡するなど、事業環境に一定の変化が確認されつつあります。

当社グループは、これらを不動産市況の底打ちの兆候と捉え、来るべき投資機会が到来したと判断し、昨年来差し控えていた仕入れをこのたび再開することと致しました。

ほほぅそうですか、「来るべき投資機会が到来した」のですか。

これは本当だろうと思う。

ずばりピンポイントで底打ちなんて分からんけどね、後で振り返ればこの辺りが底だったということになるんじゃないですか?

調達した資金は流動化事業、開発事業、ファンド事業などに使われる予定。特に合わせて発表のあった、中古マンション再生プロジェクトに使われるようですな。

『中古マンション再生投資プロジェクト』開始のお知らせ

当社は資金調達環境および不動産市況の底打ち状況に鑑み、昨年来差し控えていた仕入れを再開するとともに、新たな商品企画を模索してまいりました。この度、当社の主力事業である不動産流動化事業における新たなビジネスモデルとして『中古マンション再生投資プロジェクト』を開始しましたのでお知らせいたします。

仕入れ再開。数年来の資産処分を終えて、仕入れが復活。うーん、考えさせられますな。

各社在庫圧縮が進み、住宅市況に底打ちの兆しが見られるなど、個人向けの住宅販売については底堅い需要があると見られております。

中古マンション市場においても首都圏の売買成約率が今年3 月以降5 ヶ月連続で前年同月比増加となるなど、底打ちが顕著に現れております。

ほほう、「底打ち」という言葉を使えるんですね。

流動化銘柄の株価は底から考えれば既に数倍になっているものが多い。高値は遥か上なので、高値からの下落率でいえばまだまだ相当なものではある。先は長い、焦らずじっくりやっていけばよろしいかと。

不動産・マンデベ・流動化
トーセイ ファンド マンション 不動産 流動化

2009/09/09 22:10

ファースト住建、戸建て分譲マーケットの底打ちで仕入れを積極化

~ ここ何年か禁句だった「仕入れ」が復活、仕入れて売れば利益が出るという状況に戻った。 ~

ファースト住建の第3四半期決算。

平成21年10月期 第3四半期決算短信(非連結)

景気の良い話だけ抜粋。

不動産市場におきましても非常に厳しい状況ではあるものの、販売価格が所得の状況に即した水準にまで低下すると、住宅ローン減税による効果と相まって次第に住宅需要が喚起され始めております。

春先からは販売価格に下げ止まりの兆しが見られるようになったため、完成在庫の圧縮を進めた結果、戸建分譲事業における収益性も徐々に改善しております。

底打ちの兆しが見られ始めている最近の住宅需要の動向に速やかに対応し、将来の収益機会に備えるために、新たな分譲用地の仕入に取り組んでまいります。

ここ何年か、不動産屋にとって「仕入」は禁句でしたな。仕入は悪、とにかく売って処分して資産を圧縮。その過程で損が出るわ出るわ、債務超過で力つき倒産した会社も続出したわけですよ。

そしてようやく、仕入れができる状況になった感がある。当然ですけど、今まで仕入れがゼロってワケじゃないですよ。全体的なモメンタムの話ね。

ファースト住建は同時に上方修正も発表している。増額幅はデカイ。

利益面におきましては完成在庫の圧縮のほか、建築原価の見直しによるコスト削減や適正な価格での分譲用地仕入れに努めた成果として、利益率の改善が当第3四半期会計期間から表れ始め、戸建分譲事業における営業利益、経常利益が当初の見通しを上回る見込みとなりました。

仕入れて売れば利益が出るようになったと、そういうことでしょ。ようやくそういう不動産マーケットに戻ってきた。でも、基本的に不動産の中でも戸建て分譲だけの話だと言うことには注意が必要かと。

不動産・マンデベ・流動化
ファースト住建 不動産 戸建分譲

2009/09/09 22:10

東栄住宅、2Qは黒字を確保、BSもすっきりし、最悪期は脱した

~ 株価は既に動き始めている、焦る必要はない、不動産マーケットはまだまだ暗いのだから。 ~

東栄住宅の第2四半期決算。

平成22年1月期 第2四半期決算短信

戸建分譲がメインの不動産屋には改善が見られますが、東栄住宅も状況は同じようですな。

当第2四半期連結累計期間におきまして上記の政策の進捗により、在庫に占める新規物件の割合が増加したこと、人件費及び建築コスト削減の効果が表れたことから、収益性が改善し、営業損益は営業利益へと転じております。更に通期におきましても、引き続き経営改善策及び経営合理化策の効果により業績回復基調が継続すると見込まれることから、経常利益、当期純利益ともに黒字化を見込んでおります。

また資金面におきましても、上述の業績回復により資金繰りが安定したこと、主要な金融機関より今後も従来どおり継続して支援するとの同意をいただいていることから、今後の資金繰りについての懸念は解消しているものと判断しております。

BSを見ると販売用不動産は前期末の300億から54億まで急減している。上の文面からすれば、単に叩き売って減らしたわけではなくて、黒字確保で売れたと言うことでしょう。実際、2Qは黒字を確保している。

こうなるとキャッシュフローにも余裕ができるわけで、借金の返済も進んだ。当然、継続の疑義も消える。立派じゃないですか。

戸建てはどうやら底を打ちましたな。不動産マーケットが底を打ったわけではなくて、企業業績の悪化が底を打ったというのが正しいとは思うが。

ご存じの通り、戸建て分譲企業の株価は既にぶっ飛んでいる。まあ、焦らず気長にやっていけばいいんじゃないですか。

不動産・マンデベ・流動化
不動産 戸建て分譲 東栄住宅

patch