アーカイブ: 2009年9月

2009/09/15 22:10

飯田産業、第1四半期は計画通り順調、建て売り住宅は底を見た

~ 不動産マーケットの順序、安い戸建て、オフィスビルやマンション、一番最後に流動化。 ~

飯田産業の第1四半期決算。

平成22年4月期 第1四半期決算短信

会社計画通りに順調に業績回復。

飯田の主張。

マンション分譲会社をはじめとして、多くの不動産会社が事業規模を縮小せざるを得ない事態となるなかで、販売価格の低下、低金利の住宅ローンや、住宅取得減税をはじめとする政府による住宅に関連する景気刺激策などによって、顧客の購入意欲を喚起するような低価格帯の住宅の需要が堅調に推移し、このような住宅を供給できる企業にとっては、業績の好転の追い風となりました。

マンションは売れないよ、でも安い建て売り住宅は売れるよ、ということですか。確かに、マンション販売戸数は下げ止まる気配がない。一方で、パワービルダーの販売状況はもう悪化していない。

そして何より、戸建ては売れば利益が出る状況になった。もう損が出ようがナンだろうがとにかく売り払えという事はなくなった。

これからの順番としては、オフィスビル空室率、賃料、マンション販売、マンション価格、そして最後に流動化ですか。最初の4つは順不同でも、流動化はどうやっても最後。

ってことになれば、これから注意してみていく株は分かるというもの。

不動産・マンデベ・流動化
パワービルダー 不動産 建て売り 戸建て 飯田産業



2009/09/15 22:10

アルデプロ、決算発表を延期、倒産や上場廃止になっても驚かない

~ 過年度決算修正で債務超過は確実、倒産する不動産屋のパターンにぴったりはまっている。 ~

アルデプロが決算発表を延期。

平成21 年7 月期決算短信発表予定日の延期に関するお知らせ

決算発表できないのは決算がしめられないため。なぜなら、

当社の過去の営業取引について、会計処理の修正を有する可能性のある事象が発覚し、現在、調査委員会の調査が進んでおりますが、現時点では結論に至っておりません。

このため、過年度の決算を修正する可能性があるため、平成21 年7 月期の決算の確定が 遅れているものであります。

この過去の決算でインチキしましたというのは6月に発表されているやつですな。インチキの程度がそれほどでもなく影響が小さいのであれば、修正も簡単だろうから決算も普通に出てくるのではないかと。修正されて債務超過に陥るのは確実でしょうな。だって、第3四半期決算時点で自己資本比率は1.8%なわけですから。

ところで別件ですが、秋元竜弥社長の持株は処分されている。数年前から不動産屋の倒産が相次いでいるわけですけど、1つのパターンとしては、社長の持株が処分されたら危ない。特に、社長が個人的な借金をするにあたって持株を担保に入れていて、その担保価値が下がったがために銀行が担保処分で売るというパターン。

これは誰が初めだった記憶が曖昧だけれど、アーバンコーポレーションの房園社長でしたかね?膨大な担保が処分されて株価は暴落。もっとも暴落したときにはそんな情報は出てなくて、後になって暴落したのは担保処分売りでした、っていう発表があるという、酷い状況。うわぅ、これは今後気を付けないとなあ、と思ったものです。

パシフィックの、えーと、社長の名前ナンだったかな、高須(?だったかな?)社長も同じだったし、フージャースの廣岡社長もそう。フージャースは倒産していないけど。他にもあったと記憶している。

で、アルデプロも同じパターン。これ以外にも不動産屋倒産パターンにぴったりと合致する事が多々ある。下に列挙する、今年に入ってからのプレスリリース一覧でも眺めればよく分かるのではないかと。

まあ、倒産や上場廃止は当然起こるべく結果として覚悟しておいて損はないでしょうねえ。今さら騒ぐまでもないけどね。。。

とりあえず、今年に入ってからのアルデプロからのプレスリリース一覧。タイトル見るだけで倒産の香りがプンプン。。。。

2009.09.14 平成21年7月期決算短信発表予定日の延期に関するお知らせ
2009.08.21 当社第2回無担保転換社債型新株予約権付社債の償還義務の履行の猶予の合意に関するお知らせ
2009.07.30 会計監査人の異動および一時会計監査人の選任に関するお知らせ
2009.07.23 当社代表取締役の株券大量保有状況の変更に関するお知らせ(経過報告)
2009.07.17 臨時株主総会の中止に関するお知らせ
2009.07.17 人事異動に関するお知らせ
2009.07.17 当社代表取締役の株券大量保有状況の変更に関するお知らせ
2009.06.16 過去の業績に影響を与える事象の発生および調査委員会の設置に関するお知らせ
2009.06.15 第22期 第3四半期報告書を掲載しました
2009.06.12 平成21年7月期 第3四半期決算短信を掲載しました
2009.06.12 特別損失の計上に関するお知らせ
2009.06.10 臨時株主総会招集のための基準日設定に関するお知らせ
2009.05.29 臨時株主総会の中止に関するお知らせ
2009.05.19 組織変更および人事異動ならびに取締役報酬の減額に関するお知らせ
2009.04.21 第三者割当による新株式発行の中止ならびに「第三者割当により発行される株式の募集ならびに支配株主および主要株主の異動に関するお知らせ」の一部訂正について
2009.03.17 第22期 第2四半期報告書を掲載しました
2009.03.12 平成21年7月期 第2四半期決算短信を掲載しました
2009.03.12 臨時株主総会招集のための基準日設定に関するお知らせ
2009.03.12 第三者割当により発行される株式の募集ならびに支配株主および主要株主の異動に関するお知らせ
2009.03.12 平成21年7月期第2四半期および通期連結業績予想の修正に関するお知らせ 2009.03.12 平成22年7月期経営計画の策定に関するお知らせ
2009.01.23 平成21年7月期配当予想の修正に関するお知らせ
2009.01.16 福岡支店の閉鎖に関するお知らせ

クサイ会社・エグイ企業
アルデプロ 上場廃止 不動産 倒産 債務超過 流動化

2009/09/15 22:10

常和ホールディングス、金券優待を新設で総合利回り5.6%

~ オフィスビルとホテルで業績は安定、レバレッジは高いが資金繰りも安心、利回りは高い。 ~

常和ホールディングスが株主優待を新設。

株主優待制度の新設に関するお知らせ

過去1年ぐらいは優待を廃止・縮小する企業が多かった。何せ業績が悪く、配当さえ出せない状況で優待を続けられるはずもない。特に、ギフトカードやクオカードなど、金券類の優待は憂き目を見てきた。

常和ホールディングスの新設優待は100株で3000円のUCギフトカート。実質的には現金配当と等しい。配当額は50円なので、優待と合わせれば80円。総合利回りは5.6%。

常和は今年6月のIPO銘柄。初値は公開価格とほぼ同じ。不動産屋なので投資家の抵抗は強いと思う。それでも、流動化や住宅をやってるわけではなく、オフィスビル賃貸とホテル経営で安定性はとても高いです。

借金は確かに多いので、資金繰り大丈夫?という不安もありましょう。この辺りは実際に大丈夫とかダメとか言う問題ではなくて、レバレッジの効いた不動産屋=資金繰り不安、という図式。財務諸表を眺めれば、とりあえず資金調達に問題は見あたらない。

PERは7.6倍、PBRが1.2倍。

これで総合利回り5.6%は悪くないんじゃないですか?

株主優待
オフィスビル 不動産 常和ホールディングス 株主優待 賃貸 高利回り

2009/09/13 15:03

2009/9/13の相場メモ:忘れちゃいけないアレやコレ

~ オフィス空室率の上昇が止まったか、アメリカの消費者はとても弱い、中国の新規融資は。 ~

中国

・8月
・PMI 16ヶ月ぶりの高い数字@54
・CPI -1.2%(YoY) 1~8月 -1.2%
・PPI -7.9%(YoY) 1~8月 -6.4%
・新規融資 Y410B(-20.6%(YoY)) 1~8月 Y8.15T
・新規融資 7月 Y356B、6月 Y1.53T
・輸出 -23.4%(YoY)、+1%(MoM)
・輸入 -17%(YoY)、+3.4%(MoM)
・発電量 +9.3%(YoY)
・小売売上高 +15.4%(YoY)、1~8月 +15.1%
・鉱工業生産 +12.3%(YoY)
・固定資産投資 1~8月 +33%

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200909121.jpg

アメリカ消費者クレジット

・7月 -10.4%(年率)、6ヶ月連続減=1991年以来

オフィス空室率

・東京都心5区 8月末 7.75%、18ヶ月連続上昇止まる

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相場メモ・備忘録
アメリカ オフィス空室率 不動産 中国

2009/09/13 15:03

テクノアルファ、ワイヤボンダー5台で急騰、KLICへの影響が気になる

~ 小粒企業のハイブリッド車関連で値動きは軽い、仕入先のKLICへのインパクトも気になる。 ~

テクノアルファが日産からワイヤボンダー5台を受注。

当社の近況(半導体装置の受注)について

ワイヤボンダー5台が一体どれぐらいの受注金額なのか、皆目見当がつかない。会社としては受注金額は非公表だそうです。そうは言っても、わざわざプレスリリースするのだから、わずかな受注金額と考えるよりは、業績インパクトのある金額と考えるのが妥当だと思う。

株価は10%以上の急騰。

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テクノアルファのワイヤボンダーはトヨタでも使われていて、トヨタシェアは100%。プリウスのパワー半導体を作るのにテクノアルファのワイヤボンダーが使われる。ハイブリッド車のプリウスが売れに売れているのはご存じの通り。

消耗品が儲かる。本体はアメリカのOrthodyne製。テクノアルファは日本の販売代理店ですな。

Orthodyneは何年か前にKulicke & Soffa Industries(KLIC)買われた。KLICの第2四半期決算を見たけど、トヨタに納めてるとか、ハイブリッド向けが好調だとか、そういう説明などはない。KLICにとってワイヤボンダーの売上比率は全然高くないので、業績インパクトも小さく、説明する必要もないのかも知れない。

電気機器・精密機器
KLIC テクノアルファ トヨタ自動車 ワイヤボンダー 半導体 日産自動車 自動車

2009/09/13 15:03

カカクコム、価格.comのアクセスが伸びない、ネット企業には致命的

~ 食べログで全体をカバーはできず総アクセス数は伸びない、増収増益でも株は上がらない。 ~

カカクコムのサイトアクセス状況。

平成21年8月度 運営サイトアクセス状況のご報告

主力の価格.com。今年に入ってからページビューは横這い、いや、下降気味と言える。

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第二の柱、食べログ。こちらは綺麗にアクセス数が増加を継続。ナンバーワンのぐるなびに追いつこうかという勢いですな。

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その他もろもろサイトの合計。

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2009年に入って横這い。価格.comの不振を食べログでカバーして何とか保っている感じ。アクセスが二時曲線的に上がってなんぼというのがネット企業なわけで、こうなると非常に苦しい。前年同期比では増加しているので増収増益は確保できる。仮に横這いや売上減でも、利益は何とか増加させることもできる。つまり、増収増益を作ることはできる。

でも、そうなってしまえば株価は絶対に上がらない。

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消費者サービス
アフィリエイト インターネット カカクコム 広告

2009/09/13 15:03

ダヴィンチ、パシフィック丸の内の借り換えできず評価損を計上

~ 芝パークのローン借り換えは大丈夫なのか、ノンリコースなので業績インパクトは大きくない。 ~

ダヴィンチ・ホールディングスがパシフィックセンチュリープレイス丸の内でデフォルト。正確にはまだ期限が到来していないので、可能性としてありますよという発表ですが、ダメでしょうな。でなければ今発表する理由もありますまい。

子会社における棚卸資産評価損計上の見込みに関するお知らせ

ノンリコースローンなので23億円の純損失。今期の最終損失(まさか最終利益はないでしょう)がいくらになるか分からないけれど、とりあえず株主資本は130億円以上あるので大丈夫でしょう。

後は芝パークですか。これも資金の借り換えができないと同じような結果になるのかと。

この辺りのローン借り換えは既に決算発表やその資料で「なんとかしようと頑張っています。何とかなりそうです。」的な発表があったが、最後にはなんとかならなかった。

それにしても、ノンリコースローンなのだから貸した方も不動産の担保価値はOKと判断したってこと。投資は自己責任、ですか。

不動産・マンデベ・流動化
ダヴィンチ・ホールディングス ファンド 不動産 流動化

2009/09/13 15:03

ドクターシーラボ、20%超の経常利益率、もう一段の下落で魅力的

~ 普段は投資対象にしない化粧品会社、好業績で検討しても良い株価にかなり近づいた。 ~

ドクターシーラボの決算発表。

平成21 年7月期 決算短信

化粧品会社とは思えない増益。第3四半期時点の会社予想を遥かに超えた結果になったけれど、上方修正があったわけでもない。東証(?)の業績修正発表条件にがいとうするんじゃないの?今期の業績計画も売上+17%、経常利益+11%と好調でEPSは12,500円。

まともな化粧品会社はいつもそうですが、キャッシュフローはじゃぶじゃぶでキャッシュリッチ。ドクターシーラボも当然キャッシュカウ。自己資本比率は77%と文句なし。配当性向は22%と高くない。金余りなんだからもっと出してほしいところです。

それにしても経常利益率が21%と超高い。高すぎるぐらい高い。基本的に化粧品会社の利益率は高いけれど、それでも10%を超える水準だ。一番優秀なのはマンダムだと考えているけれど、マンダムの絶好調の時でも20%には届かない。

通常は化粧品会社に興味は持たないし投資もしない。マンダムが3月に1500円台まで急落して配当利回り5%を超えそうになった時に買いそうになった事はある。

ドクターシーラボがもう一段安くなればそういう状況になりそう。この決算発表見てまさか安くなるとは思えないけどね。

専門小売銘柄
ドクターシーラボ マンダム 化粧品

2009/09/13 15:03

エコポイントは金券類と交換されて当たり前、無駄はやめよう

~ 初めからキャッシュバックや値引きにすれば手間暇かからず経費もかからないのにね。 ~

当然の結果ですな。エコポイントは95%が金券類に換えられている。

記事を読むと、お役所は金券券にこんなに人気が集中するとは考えていなかった感じを受ける。っていうか、金券類に交換するんじゃなくて、商品に交換して欲しかったわけ。そりゃねえ、少しでも消費に回れば景気対策にもなる。

だから、

 政府は11日から交換商品を3万点に拡大し、新たに環境保護団体への寄付も可能になった。新しい商品カタログでは、エコ商品や特産品を冒頭に持ってくるという。

まあとにかく、無駄が多いですな。

エコポイントなんて、金券に交換されるに決まってる。分かり切ったことですよ。だったら初めからキャッシュバックとか値引きにすればいいじゃない。エコポイントをぐちゃぐちゃするには手間暇かかる=経費がかかる。

ホント、無駄が多い。

朝日新聞(asahi.com)2009年9月11日20時48分

エコポイント交換、商品券に集中

 政府は11日、省エネ家電を買うともらえるエコポイントの取得者の94.2%が、商品券やプリペイドカードなどとポイントを交換したと発表した。交換商品は、地域の特産品やエコ商品も含め2万点を用意したが、使い勝手のよい一般的な商品券に人気が集中した。

 7月1日の申請開始から2カ月間で約153万件の申請があり、発行済みのポイント数は約104億点(1点=1円相当)となった。09年度補正予算では約2900億円が用意されている。

 商品との交換は、特定の地域でしか使えない地域商品券などよりも、全国的に使える商品券やプリペイドカードに集中。百貨店やスーパーなどの商品券が33.0%、図書カードなど生活関連の商品券が22.6%を占めた。事務局は「多くの所で現金のように使える商品券に人気が集まった」。

 地域商品券(2.5%)や特産品(2.6%)、省エネ配慮商品(0.04%)は振るわず、全く申請がなかった事業者もあった。

 ポイント数が額面よりも必要な商品券も不人気で、1万2千円分をもらうのに1万3500点必要なSuica(スイカ)を含むICカード乗車券などは0.7%しか希望者がいなかった。

 政府は11日から交換商品を3万点に拡大し、新たに環境保護団体への寄付も可能になった。新しい商品カタログでは、エコ商品や特産品を冒頭に持ってくるという。

ちょっとニュース
エコポイント

2009/09/09 22:10

Barrick Gold(ABX)、銀売りの金買い、全力投球で金ロング体制へ

~ 金価格が1000ドル超えたところでABXのこの動き、金のファンダメンタルを再考すべし。 ~

Barrick Gold(ABX)が銀を売って金を買う。つまり、金に超強気転換。金価格が1000ドルを超えたこの時点での超強気転換には考えさせられる。

Silver Wheaton(SLW)に$625Mで銀鉱を売るというプレスリリース。

Barrick Announces Silver Sale Agreement

シルバーウィートンという会社は全然知らないけど、カナダの銀採掘会社のようです。売上規模は250億円ぐらいですか。売却金額の$625Mは3年にわたって支払われる。まあ、それはいいんですけど、忘れてはいけないのは、銀価格は今とても強いこと。

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2008年の高値を抜き、もしかすれば1981年の高値にさえ届きそうな勢いがある。それなのにバリック・ゴールドは銀山を手放す。

銀は天井だと思っているということか、と最初思った。でもどうやらそうではないような雰囲気なのです。

Barrick Announces Plan to Eliminate Gold Hedges

バリックは銀を売ると同時に金を買うと言う。具体的には3Bの公募増資をして、その金でゴールドヘッジを外す。銀山の売却代金もヘッジ外しに使われるのでしょう。これで今後の金価格上昇を100%享受できる体制になる。全力で金ロング。Barrickとしては、金は上がるしかないと考えているわけです。

  • an increasingly positive outlook on the gold price. The Company expects global monetary and fiscal reflation will be necessary for years to come, resulting in an increased risk of higher inflation and a future negative impact on the value of global currencies; and

  • continuing robust gold supply/demand fundamentals.

バリックは短期投機のモーモー筋ではない。長期的な展望に立っている。それが全力金ロングとなると、1000ドルを超えた金をどうしようかと今一度考える必要が出てくるんじゃないですか。金のファンダメンタルを再考ですね。

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ゲームプラン・投資戦略
ABX

2009/09/09 22:10

First Solar(FSLR)、中国に2GWの太陽光発電施設、ある意味驚き

~ STPやYGEの中国企業ではなくアメリカのメーカーが受注、飛び抜けた低コストが効いたか。 ~

First Solar(FSLR)が中国に2GWの太陽光発電プラントを建設する。このニュースでここのところ軟調だった株価は10%以上急騰した。

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建設といっても、一企業が勝手に中国にそんなものを作れるはずはない。当然中国政府との調印がある。ここに驚きがあるわけです。

中国にはSuntech(STP)やYingli(YGE)などの大手太陽電池メーカーがあるし、その他の大中小太陽電池メーカーも掃いて捨てるほどある。それなのに、2GWという(現段階で)世界最大級の太陽光発電プラントをアメリカのメーカーに頼むのです。

日本の場合として考えればよく分かる。もし日本政府がからんで太陽光発電プラントを建設するとする。しかも最大級のプロジェクト。シャープや京セラや昭和シェルなどの日系メーカーを外して、外国のメーカーに頼むだろうか。まさかねえ。

中国は内モンゴルのOrdos Cityに12GW規模の総合新エネルギープラント建設を進めている。300万人を養える規模。そのうち太陽光発電が3.9GWの計画。風力発電が7GW、残りは地熱やバイオマス、ダムなど。太陽光発電3.9GWのうち2GWがとりあえずFirst Solar。

ファーストソーラーによると2GWの発電施設をアメリカに建設するとなれば$5B~$6Bかかる。中国ではそれよりは安くなる。

FSLRの薄膜型太陽電池はカドミウムを使う。カドミウムといえば、イタイイタイ病(だったかな?いずれにせよ大変な公害)のもとになる物質で、その辺りは議論があることは確か。しかし、何しろコストが飛び抜けて低い。発電効率としてはシリコン型に劣るわけですけど、それを補って有り余るということでしょう。

それから、ファーストソーラーはカリフォルニアに1.1GWの太陽光発電プラントを建設することになっている。

アメリカの太陽電池メーカーとしてはFirst Solarがぶっちぎりに強いってことですな。

新エネルギー・環境
FSLR STP YGE 中国 太陽光発電 太陽電池 新エネルギー 発電所

2009/09/09 22:10

トーセイ、新株予約権で資金調達、中古マンション再生ビジネスを開始

~ ついに流動化銘柄にも「来るべき投資機会が到来した」らしい、嘘かホントか、さて。 ~

トーセイが新株予約権を発行する。

行使価額修正条項付き第4回新株予約権(第三者割当て)の発行及びコミットメント条項付き第三者割当て契約に関するお知らせ

下限が31500円。下限での潜在株式数が8万株で発行済株式38万株の21%。ひゃー、嫌ですねえ。

しかし、プレスリリースを読む限りでは、今回のスキームはトーセイにかなり有利なように思える。引受先はメリルリンチですけど、まさか100%儲かる確信がなければ引き受けないだろうから、トーセイに有利とは言っても、既存の投資家とかが損するんでしょうけどね。

いずれにしても、うわぁエゲツないっ、って事は感じられないスキーム。不動産マーケットがそこまで回復しつつあるって事だと考える。

じゃあ公募増資したらどうかって話ですが、さすがにそこまで勇気はないって事じゃないかと。

一部の住居系物件・中小型収益物件については事業会社・個人富裕層の実需取引が活発化し、金融機関等による不動産事業者の選別も一巡するなど、事業環境に一定の変化が確認されつつあります。

当社グループは、これらを不動産市況の底打ちの兆候と捉え、来るべき投資機会が到来したと判断し、昨年来差し控えていた仕入れをこのたび再開することと致しました。

ほほぅそうですか、「来るべき投資機会が到来した」のですか。

これは本当だろうと思う。

ずばりピンポイントで底打ちなんて分からんけどね、後で振り返ればこの辺りが底だったということになるんじゃないですか?

調達した資金は流動化事業、開発事業、ファンド事業などに使われる予定。特に合わせて発表のあった、中古マンション再生プロジェクトに使われるようですな。

『中古マンション再生投資プロジェクト』開始のお知らせ

当社は資金調達環境および不動産市況の底打ち状況に鑑み、昨年来差し控えていた仕入れを再開するとともに、新たな商品企画を模索してまいりました。この度、当社の主力事業である不動産流動化事業における新たなビジネスモデルとして『中古マンション再生投資プロジェクト』を開始しましたのでお知らせいたします。

仕入れ再開。数年来の資産処分を終えて、仕入れが復活。うーん、考えさせられますな。

各社在庫圧縮が進み、住宅市況に底打ちの兆しが見られるなど、個人向けの住宅販売については底堅い需要があると見られております。

中古マンション市場においても首都圏の売買成約率が今年3 月以降5 ヶ月連続で前年同月比増加となるなど、底打ちが顕著に現れております。

ほほう、「底打ち」という言葉を使えるんですね。

流動化銘柄の株価は底から考えれば既に数倍になっているものが多い。高値は遥か上なので、高値からの下落率でいえばまだまだ相当なものではある。先は長い、焦らずじっくりやっていけばよろしいかと。

不動産・マンデベ・流動化
トーセイ ファンド マンション 不動産 流動化

2009/09/09 22:10

ファースト住建、戸建て分譲マーケットの底打ちで仕入れを積極化

~ ここ何年か禁句だった「仕入れ」が復活、仕入れて売れば利益が出るという状況に戻った。 ~

ファースト住建の第3四半期決算。

平成21年10月期 第3四半期決算短信(非連結)

景気の良い話だけ抜粋。

不動産市場におきましても非常に厳しい状況ではあるものの、販売価格が所得の状況に即した水準にまで低下すると、住宅ローン減税による効果と相まって次第に住宅需要が喚起され始めております。

春先からは販売価格に下げ止まりの兆しが見られるようになったため、完成在庫の圧縮を進めた結果、戸建分譲事業における収益性も徐々に改善しております。

底打ちの兆しが見られ始めている最近の住宅需要の動向に速やかに対応し、将来の収益機会に備えるために、新たな分譲用地の仕入に取り組んでまいります。

ここ何年か、不動産屋にとって「仕入」は禁句でしたな。仕入は悪、とにかく売って処分して資産を圧縮。その過程で損が出るわ出るわ、債務超過で力つき倒産した会社も続出したわけですよ。

そしてようやく、仕入れができる状況になった感がある。当然ですけど、今まで仕入れがゼロってワケじゃないですよ。全体的なモメンタムの話ね。

ファースト住建は同時に上方修正も発表している。増額幅はデカイ。

利益面におきましては完成在庫の圧縮のほか、建築原価の見直しによるコスト削減や適正な価格での分譲用地仕入れに努めた成果として、利益率の改善が当第3四半期会計期間から表れ始め、戸建分譲事業における営業利益、経常利益が当初の見通しを上回る見込みとなりました。

仕入れて売れば利益が出るようになったと、そういうことでしょ。ようやくそういう不動産マーケットに戻ってきた。でも、基本的に不動産の中でも戸建て分譲だけの話だと言うことには注意が必要かと。

不動産・マンデベ・流動化
ファースト住建 不動産 戸建分譲

2009/09/09 22:10

東栄住宅、2Qは黒字を確保、BSもすっきりし、最悪期は脱した

~ 株価は既に動き始めている、焦る必要はない、不動産マーケットはまだまだ暗いのだから。 ~

東栄住宅の第2四半期決算。

平成22年1月期 第2四半期決算短信

戸建分譲がメインの不動産屋には改善が見られますが、東栄住宅も状況は同じようですな。

当第2四半期連結累計期間におきまして上記の政策の進捗により、在庫に占める新規物件の割合が増加したこと、人件費及び建築コスト削減の効果が表れたことから、収益性が改善し、営業損益は営業利益へと転じております。更に通期におきましても、引き続き経営改善策及び経営合理化策の効果により業績回復基調が継続すると見込まれることから、経常利益、当期純利益ともに黒字化を見込んでおります。

また資金面におきましても、上述の業績回復により資金繰りが安定したこと、主要な金融機関より今後も従来どおり継続して支援するとの同意をいただいていることから、今後の資金繰りについての懸念は解消しているものと判断しております。

BSを見ると販売用不動産は前期末の300億から54億まで急減している。上の文面からすれば、単に叩き売って減らしたわけではなくて、黒字確保で売れたと言うことでしょう。実際、2Qは黒字を確保している。

こうなるとキャッシュフローにも余裕ができるわけで、借金の返済も進んだ。当然、継続の疑義も消える。立派じゃないですか。

戸建てはどうやら底を打ちましたな。不動産マーケットが底を打ったわけではなくて、企業業績の悪化が底を打ったというのが正しいとは思うが。

ご存じの通り、戸建て分譲企業の株価は既にぶっ飛んでいる。まあ、焦らず気長にやっていけばいいんじゃないですか。

不動産・マンデベ・流動化
不動産 戸建て分譲 東栄住宅

2009/09/08 10:10

2009/9/8の相場メモ:忘れちゃいけないアレやコレ

~ あちこちで底打ちのニュースが出る、問題はカンフル剤が切れた時の2番底。 ~

粗鋼生産

・7月 -24.9%(YoY) 10ヶ月連続減
・先月比ではプラス 3ヶ月連続増

200908201.gif

アメリカ中古住宅

・7月 中古不動産販売 +7.2%(MoM)@524万戸(年率)
・VS 6月 489万戸、VS 2008/07 499万戸
・在庫 +7.3%@409万戸=9.4 month-supply

200908221.gif

アメリカ新築住宅

・7月 新築住宅販売 +9.6%(MoM)@43万3千戸(SAAR)、-13.4%(YoY)
・months of supply 7.5mos VS 12.4mos(1月=過去最高)
・在庫 下落継続
・販売とMoSはピークを打った
・初めての購入者への$8000の控除、5.1%ローン、3.5%頭金

200908271.gif

天然ガス

・7年ぶりの安値、2008年7月ピーク@$13.58より-80%
・UNGの新口発行不可→プレミアム

イオン

・国内最多の7上場子会社、7持分法会社
・今秋の中計でグループ戦略の見直しあるか?

電子部品

・日東電工 4~良くなった、5~6横這い、受注回復力強さ全くない
・オムロン 7月受注+10%(MoM)、長期受注=右肩あがりの信号
・村田 足下需要>最終需要@15%~20%、ミニバブル的
・日本電産 作りすぎはない、在庫OK、4~6HDDモーターは08年7月の高水準
・日本電産 ネットブック&スマートフォンで新しい流れ
・京セラ 大きなリスクない
・2番底が来るのか来ないのか

ケース・シラー

・10都市 +9%(MoM)、-32.6%(ピーク比)
・20都市 -31.4%(ピーク比)

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太陽光発電

・11月より買取り開始、48円/kw

コンビニ

・ファミマの店舗数 国内7581<海外7598

中国の航空産業

・Commercial Aircraft Co. of China(COMAC)
・ジャンボジェット(C919)プロジェクト
・計画 2014年初飛行、2016年納入
・中国では2020年までに1600機のジャンボ需要=$150B~$180B
・2050年までには3000機=$350B~$400B
・現在は1961機
・Boeing787のケース 部品(エンジン、装備、装置)が総コストの50%

政治

・自民党から民主党へ政権交代=戦後初
・細川非自民連立政権の発足当初の支持率は過去最高数字(70%超)だった
・期待された理由 「何かしてくれそうだから」

鉱工業生産

・7月 +1.9%(MoM) 5ヶ月連続増、-22.9%(YoY) VS 6月 -23.5%
・生産水準は2008年2月ピークの75%
・生産予測指数 8月 +2.4%、9月 +3.2%
・実現すれば7~9月 +8.1% VS 4~6月 +8.3% → 大幅増産継続

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相場メモ・備忘録
アメリカ ケース・シラー 中国 住宅 天然ガス 粗鋼 航空 鉱工業生産 電子部品

2009/09/08 10:10

スマートフォンやPCへの登載が進むタッチパネル、競争は激しい

~ モバイルインターネット関連でタッチパネル、SYNAやCY、BRCM、台湾メーカーも。 ~

モバイル・インターネットのプラットフォームはスマートフォンですが、スマートフォンはタッチパネルで操作する。これから携帯電話がスマートフォンに置き換わっていく。今日の日経新聞の記事にあるとおり、タッチパネルの用途はどんどん広がる。

タッチパネルといえば、すぐに思いつくのはアメリカのSynaptics(SYNA)。つい最近株価は急落してますけど、理由はアナリストの予想に微妙に届かない先行き見通しを出したから。タッチパネル全体としての伸びを考えれば株価は下げすぎな気がするものの、いかんせん電子部品ですからね、自信を持って強気で買っていくのは難しい。

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アメリカのCypress(CY)やBroadcom(BRCM)もタッチパネル関連。この2社はタッチパネル専業ではないので、純粋なタッチパネル銘柄としてはSYNAの方が向いている。SYNAも純タッチパネル銘柄ではないものの、ほぼそう考えても良いビジネスだと思う。

台湾のタッチパネル関連企業は下の表の通り。詳細は知らない。

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今のところの傾向としては、アメリカ企業はスマートフォンへ供給し、台湾企業はPCへ供給している。

足下、3.5インチタッチパネルモジュールの価格は急落している様子。1年前に$17前後だったものが今は$10前後。チップの値段も1年前の$4程度から$2ぐらいまで下落。競争が激しいことがよく分かる。

日東電工がタッチパネル向けの粘着シートを量産するというニュース。

2009/09/08, 日本経済新聞 朝刊

タッチパネル粘着シート、日東電工が量産、画質向上、衝撃も吸収。

 日東電工はスマートフォン(高機能携帯電話)などのタッチパネル向けで、ディスプレーの画質や強度を高める粘着シートの量産を始めた。タッチパネルは今後市場が拡大するとみられ、ノートパソコンなどへの搭載も見込める。新製品投入で高機能粘着シート事業の売上高を今年度に前年度比6割増の40億円、4~5年で100億円規模に引き上げる。

 新たに量産するのは「ルシアックス」という透明粘着シートで、タッチパネルの基板に組み込んですき間を埋め、光の乱反射を防いで画質を高める。従来の薄手タイプに比べて4~7倍程度厚い175マイクロメートル(マイクロは100万分の1)で衝撃を吸収する。豊橋事業所(愛知県豊橋市)で生産する。

 欧米では日本より先行してタッチパネルで操作するスマートフォンが普及し、頻繁に触ったり、落としたときの衝撃にも耐えられたりするディスプレーの需要が高まっている。

 同社はタッチパネル向け粘着シートの最大手だが、最近は台湾や中国のメーカーの参入で競争が激化しつつある。強度を高められる粘着シートの新製品を高付加価値商品として日韓台のパネルメーカーに販売。シェア維持を目指す。

 タッチパネルは従来のATMや券売機から携帯型ゲーム機、スマートフォンへと用途が拡大している。

 米調査会社ディスプレイサーチによると、2009年の市場規模は約37億ドル(約3500億円)の見込みで、15年には91億ドル(約8600億円)まで拡大するという。

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