アーカイブ: 2009年8月

2009/08/15 07:07

アイエー、好ニュースとの組み合わせで株主優待廃止、見習うべき

~ 優待廃止と順調な業績、増配、自己株取得をセットで発表、問題はA&Aパートナーズ。 ~

アイエーグループが株主優待を廃止する。

株主優待制度廃止に関するお知らせ

オートバックスFCのアイエーが割引券の優待を廃止するのは意外ですな。それはいいとして、アイエーの優待廃止の仕方が気に入ったわけ。

通常、業績が悪くなると優待は廃止される。そりゃねえ、赤字で優待に金かけるわけには行かないし、こんな経済状況では少しでも経費削減したいからね。だから、優待が廃止になる企業は、優待廃止、下方修正、酷い決算短信、減配、などがセットで発表されることになる。

そうなると、優待族は株を投げるから暴落する。

今回のアイエーはちょっと違う。

業績は決して良くは無いけれど、それほど悪くない。普通に順調な業績と言える。ETC特需なんかもあるので、ひょっとすると今後上方修正があるかも知れない。

平成22年3月期 第1四半期決算短信

同時に増配を発表。配当利回りは3.7%。

さらに自己株取得を発表。取得するのは発行済株式数の0.6%(6万株)と小さいものの、出来高が数千株の銘柄にとっては大きな数字。

アイエーとしては、優待廃止で株価暴落を心配していたんじゃないですか?

だから、それなりに良い業績発表と増配、自己株取得に合わせて優待廃止を出してきた。

良いニュースと悪いニュースで、株価が暴落しない対策をする。好感が持てますな。実際株価は下げていない。

と、アイエーの立派な株主優待廃止を見たけど、アイエーの監査法人はA&Aパートナーズですな。その前が優成。

粋な優待廃止発表も、これがあるから100%ブチ壊しなのが無念残念。

株主優待
A&Aパートナーズ アイエーグループ カー用品 株主優待 監査法人 自動車

2009/08/15 07:07

ダヴィンチ、資金繰りは大丈夫か、流動化ビジネスに光は差さない

~ ファンドの手数料だけで成り立つビジネスモデルではなかったのか?それが強だったような? ~

ダヴィンチ・ホールディングスの第2四半期決算。

平成21年12月期 第2四半期決算短信

数字的には悲惨ですな。かといって驚くようなことでもない。継続企業の前提に関する注記はついたまま。

いつも発表される決算説明資料。

2009 年12月期(第12 期)第2四半期決算の概況

とりあえずツッコミどころ。

REITによる物件購入の動きが始まれば、私募ファンドの出口戦略にも明るい兆しが見えてくると考えられる。

結局、REITが復活しないと最後の押し込み先が無いのでどうにもならない。ファンド間で転がして儲かった数年前の状況は返ってこないのだからね。でも、あと10年もすればそういう時代がもう一度やってくるのは歴史の示すとおりでもある。

実際の不動産取引においては、立地が良く需要が強い賃貸住宅の取引はされているものの、オフィスについては大型物件の取引は細ったままで、確認できる取引の殆どが小型物件の投売りという状況が続いている。

以前は賃貸住宅が全然動かずオフィスがそれなりに取り引きされている、という趣旨でしたけれど、それとは正反対になったようですな。

東京都心については、オフィス賃料の水準が低下してきているので、ビルの空室率はそう遠くないうちに底打ちすると予想される。

そうでしょうねえ。

ダヴィンチが一番得意とする不動産私募ファンドの運用に集中し、それ以外の事業については来年度までに譲渡する

川上、川中、川下を全部抑えるビジネスモデルは失敗でした。

BNPパリバプリンシパルインベストメンツジャパンとのコミットメントライン契約に基づく借入金250億円のうち、30億円を7月1日付けで期限前弁済している。借入金の最終弁済期限延長に向けた基本合意は得ており、現在はその具体的な方法についての協議を行っている。

BNPパリバからの借金については基本合意ができている模様。決算短信には基本合意とかいう言葉はない。ニュアンスから予想しろって事ですか?「基本合意は得ており」という言葉があるかないかでずいぶん違うような気がする。

ダヴィンチ芝パークについては複数のレンダーと新規のローン調達および期限延長について交渉しており、パシフィックセンチュリープレイス丸の内については既存債権者との間で協議を行っている。

まだ協議が終わらないんですね。

地方の物件を中心にデフォルトが発生し、ファンドに一定程度の損失が発生する見込み。 地方は苦しい。

V号ファンド「ノービル」については、エクイティの募集は完了しており投資可能な状態にあるが、不動産マーケットにノンリコース・ローンの供給が戻るまで投資の開始は見合わせる。

デットは集まらない。不動産ファンドに貸し付ける金融機関はまだ無い。ダヴィンチでこんな状態なのだから、他のファンドの状況も想像に難くない。

リアルエステイト・オポチュニティ・ファンドのIII号「ムーンコイン」及びIV号「カドベ」の運用手数料収入のみで会社運営が成り立つ規模まで組織をスリム化する。

ダヴィンチの以前の言い分では、運用手数料収入だけでもやっていけるのがダヴィンチモデルの強みではなかっただろうか?確かそういう説明があったはず。そういう時期があったのは事実だけど、組織肥大化で今はそうではなくなったということですか。

不動産流動化企業に光は見えない。

株価は相変わらず高ボラティリティーなのでトレードには非常に良いですな。それに、倒産さえせず生き延びるのであれば、株価が底値圏であるのは間違いないはず。もっとも、「圏」は広いけどね。

不動産・マンデベ・流動化
REIT ダヴィンチ・アドバイザーズ ファンド 不動産 流動化

2009/08/08 12:12

2009/8/8の相場メモ:忘れちゃいけないアレやコレ

~ 不景気で止まっていた中東産油国のエネルギー関連プロジェクトが始動。 ~

アメリカ鉱工業生産

・6月 95.4 -0.4%(MOM) -13.6%(YOY) VS 95.8(5月)
・4~6月 -11.6%(年率) VS -19.1%(1~3月)
・稼働率 68%(過去最低) 1972年~2008年平均比で12.9%P

原子力発電

・47基が建設中 By 世界原子力協会
・415基が計画・検討中
・ウラン鉱山開発が活発
・カナダ(カメコ)、オーストラリア(BHP、米ゼネラル・アトミクス)
・カザフスタン(日本企業が権益)、モンゴル(日系商社)、アフリカ
・ウラン供給 2008年 5万2千トン → 2015年 13万8千トン
・供給不足の可能性

中国のGDP

・4~6月期 +7.9%(YOY) VS +6.1%(1Q)
・投資 +6.2%、消費 +3.8%、輸出 -2.9%
・1~6月 +7.1%
・政府の刺激策、銀行の新規融資

200907211.gif

中国のオフィス不動産

・北京の空室率は上昇中@21.8%
・賃料は下落中

中国の保険

・上半期の保険料 +6.4%(YOY) Y598B($88B)
・損害保険 +15.8%、生命保険 +11.6%
・低所得者総務家のmicro-insuranceが売れている

中国の小売り

・上半期の小売売上高 +15%(YOY) Y5.87T($860B)
・2008年上半期は+11.3%
・6月 +15%(MOM)

中国の鉱工業生産

・6月 +10.7%(YOY) VS +8.9%(5月)
・2008年9月以来の二桁成長
・上半期 +7% VS +9.3%(2008年上半期)
・Q2 +9.1% VS +5.1(Q1)
・成長は西高東低

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アメリカ住宅

・6月 着工 582000 VS 479000(4月)
・2008年11月以来最高数字
・着工はボトムアウト、低空飛行続ける

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中東

・日揮 UAEで大型ガス処理設備受注 4500億円
・千代田化工 アルジェリアで1500億の天然ガス
・千代田化工 サウジで精油所 840億
・2008年後半に止まった産油国プロジェクトが始動

相場メモ・備忘録
アメリカ 中国 中東 原子力発電

2009/08/08 11:11

グリー、業績は絶好調、クックパッドに比べて低評価で過熱感無し

~ 40%の利益成長、会員数とPVの順調な増加、利益の出し安さ、魅力的な株価のグリー。 ~

200908064.gif先月IPOしたクックパッド。IPO価格の2倍以上の初値をつけ、その後も順調に上昇中。買うから上がる、上がるから買うでチキンゲームに突入ですな。当てずっぽうに予想した36000円まで行くかな?

さすがにクックパッドを買う気にはならない。他のインターネット関連銘柄には、それなりに安い株がまだ残っている。

例えば、ネット関連株としてはクックパッドの前に上場したグリー。2008年12月という、相場環境としては最悪の時期に上場した。それでも株価はご覧のと通り、順調に上昇。

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発表された決算も文句なし。

平成21年6月期 決算短信(非連結)

今期は売上げ+67%、経常利益は+43%の計画で、EPS予想は143円。143円は9月末の2分割後の数字なので、今の株価で言えば倍の286円。PERは28倍。過熱感は全然ない。

四半期ごとの業績推移。

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4Qの売上げは3Q比で大きく伸びているものの、利益は伸びていない。これは広告宣伝費を倍増させたため。グリーの場合、利益率が非常に高くて、莫大な広告宣伝費を使っている。業績を確認しながら広告宣伝費を変化させれば、簡単に数字は作ることができる。前回のエントリー参照。

会員数の推移。文句無し。

200908067.gif

ページビューもOK。5月の跳ね上がりは何?

200908068.gif

200908069.gif

BSを見ると、現金をしこたま持っている。その上、キャッシュフローはジャブジャブ。これだけ金が入ってくると笑いが止まりませんな。それもあってか、とりあえず5円の配当を決定。ネット関連成長株にたった5円の配当は無意味でしょう。

これまでグリーはトレーディング銘柄だったけれど、投資銘柄に格上げしていいんじゃないですか。

消費者サービス
インターネット クックパッド グリー ゲーム 広告 携帯電話

2009/08/08 11:11

多くの個人投資家と自分は同じに行動しているのかと心配になる

~ 個人投資家が14ヶ月連続で最も期待している医薬品セクターのパフォーマンスは悪い。 ~

野村の個人投資家調査。

ノムラ個人投資家サーベイ

一番気になるのは、個人投資家が最も注目しているセクター。14ヶ月連続で「医薬品、ヘルスケア」なのだと。そして魅力が無いと考えているのが「建設、不動産」。どちらもブッちぎりに高い数字で注目と無視を獲得している。

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たったこれだけのセクター区切りでは含まれる銘柄が多種多様過ぎるのには注意がいる。それを忘れずに考えても、個人投資家サーベイとは反対の事をした方がいいのかなあ、なんて考えませんか?

それにしても医薬品は完全に相場から取り残されている。さすがに底だと思い、まさにキャッシュ代わりになる銘柄をいくつか持っているわけですが、それじゃあダメって事?

不動産銘柄は、スウィングトレードで値幅を取ったりしているだけ。個人投資家サーベイと同じね。

ってことは、自分がやってることがチャンチャラお話にならないわけ?

うーん、さてさて。。

最後に、ノムラ個人投資家サーベイの回答者の属性。どちらかというと、それなりの経験がある人が多いような気がする。

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ちょっとニュース
ノムラ個人投資家サーベイ ヘルスケア 不動産 医薬品 建設

2009/08/08 11:11

サンマルク、減益幅が大きい、通期増益の計画は達成できるか?

~ 優良企業も不景気の落ち込みには苦戦、財務の優良さ、高利益率は変わらず。 ~

サンマルクホールディングスの第1四半期決算。

平成22年3月期 第1四半期決算短信

5%増収の17%経常減益。うーん、厳しい。好業績を期待するのは間違っていますけど、それにしてももう少し良い数字を出して欲しいですな。

中間期では増益になって、通期では増益幅を8%まで持っていく計画。

新規出店は十分に継続中。

新店による増収効果はあったものの、経営環境の厳しさは緩まず、既存店売上高の減少やコストコントロールが一部吸収しきれず

財務は変わらず超優良。経常利益率は下がっても14%。

外食・レストラン・居酒屋
カフェ サンマルク 外食

2009/08/08 11:11

ツクイ、増収減益ではあるものの計画を上回って推移、分割を発表

~ 通期の上方修正も十分期待できる、積極展開による経費先行の減益はOK。 ~

ツクイの第1四半期決算。

平成22年3月期 第1四半期決算短信(非連結)

売上げが+11%、営業利益は-27%、経常利益は-35%、純利益が-44%。中間期では減益幅が小さくなり、通期では売上げ+19%、営業利益+16%、経常利益+5%、純利益+2%、EPSが118円の計画。

中間の数字は上方修正されてこの数字。

新規開設のデイサービスセンターの売上高が当初計画を約30%上回り好調に推移しております。加えて、引き続き全社的に経費節減に努めたことや、当初計画していた経費の発生の一部が下期にずれ込むことなどから、営業利益、経常利益、当期純利益ともに当初の予想を大幅に上回る見込みです。

なお、通期の業績予想につきましては、先行きの経済状況が依然として不透明であり、今後の動向を慎重に見極める必要があることから、従来どおりといたします。

通期は増額なしですが、期待できますな。積極的な事業所の新規開設で費用がかさんだため減益となってはいるものの、計画を上回る状況。

9月末に2分割を実施。まともな分割は、業績に自信がある時にするもの。クサイ会社の阿呆な分割は単にクサイ人達が悪さするため。

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医薬品・医療品・調剤薬局
ツクイ 介護 分割

2009/08/08 11:11

調剤医療費の伸び、後発薬の処方割合、少子高齢化、止まらない。

~ 結局は少子高齢化のうねりに抗うことはできない、経済もそれにしたがって変わる。 ~

最近の調剤医療費(電算処理分)の動向の概要

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調剤医療費は伸びている。当たり前。マイナスがあるけれど、これは今後も数年に一度出てくる。医療費の改定、基本的にマイナス改定、は続くからね。

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後発医薬品の割合は思った以上に低くないですか?毎年割合は増加していて、この流れは絶対に止まらない。それが国策だし、そうしなければ医療費がかかててどうにもならない。後発医薬品の伸びしろ大きい。

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三菱UFJ証券が作ったこのグラフを見ると、将来を悲観したくなる。老人が増え、子供が減り、人口が減る。もうずっと前から誰でも知っている分かり切ったこと。

一体、老人を世話し、医療費を負担し、誰がどんな社会を築いていくのか。

この底流は止められない。

ちょっとニュース
介護 医療 少子高齢化 後発薬

2009/08/04 22:10

2009/8/4の相場メモ:忘れちゃいけないアレやコレ

~ 中国の電力需要が回復、日本の都心オフィス不動産は底が見えた? ~

200907131.jpg中国の輸出入

・6月の輸出 -13.2%(YoY) VS -26.4%(5月)
・輸入 -21.4% VS -25.2%
・減少のペースは緩やかに

中国の自動車販売

・6月の販売台数 114万台 +36.5%(YOY)
・過去最高は4月の115万台
・1~6月 610万台 +17.1% (アメリカは481万台)
・2007年末の保有台数 3196万台 1台/40.7人 (日本は1台/1.9人)

不動産

・都心5区 6月末のオフィス空室率 7.25% 4年9月ぶりの7%超
・平均賃料 -10.7%(YoY)
・都心のオフィス不動産マーケットの底が見えた by 森ビル社長

中国の雇用

・今年の大卒(611万人)の68%が7月までに就職
・去年は559万人が卒業で73%が就職
・ホワイトカラーの仕事は不足している

コンテナ船

・アジア→北米 2009年度運賃 -20~40%(YoY) 6年ぶり安値

アメリカ景気指標

・ミシガン指数 7月は64.6 VS 70.8(6月) 非常に弱い

200907111.jpgアメリカ貿易

・5月の貿易赤字は予想以下で9年ぶりの少なさ
・輸出 -21%(YoY)、輸入 -31%
・MoMでは輸出がプラス、輸入がマイナス

M&A

・キリンとサントリーが経営統合
・売上げ3兆8200億円(海外比率 キリン25%、サントリー12%)
・アンハイザー・ブッシュ、コカ・コーラ、ペプシコ、クラフトと同規模
・利益では全然かなわない

中国の電力需要

・6月の消費 +3.79%(YoY) ついにプラス転換
・アウトプット +4.7% ← 高気温、景気刺激策

電力

・6月の発受電電力量 -5.6%(YoY) VS -8.4%(5月)
・11ヶ月連続のマイナス、減少幅が順調に縮小

シリコンウエハー

・5月の国内出荷
・300mm -22%(YoY)、+1%(MoM) VS -22%(4月)(YoY)
・200mm -42%(YoY)、+30%(MoM) 3ヶ月連続の大幅UP
・在庫率 0.64ヶ月(=2008年10月水準) VS 0.71ヶ月(4月)
・価格 -23%(YoY)、+3%(MoM) VS -28%(YoY)、-10%(MoM)(4月)
・需要の底は2月、価格下落がなければ収益は回復へ

アメリカ小売り

・6月 +0.6%(MoM)

200907151.gif

相場メモ・備忘録
アメリカ コンテナ船 シリコンウエハー 不動産 中国 自動車 電力

2009/08/04 22:10

フジ住宅、予想外の上方修正、堅実保守的な不動産屋がこれなら

~ 不動産マーケットさえ反転すれば、という積極姿勢組の業績反転が近づいている気配(住宅)。 ~

フジ住宅が上方修正を発表。

業績予想の修正に関するお知らせ

2009080407.gif

通期では30%の増額。下半期は上半期の分だけの上乗せというのが会社の説明。

第1四半期決算も。

平成22年3月期 第1四半期決算短信

フジ住宅の上方修正は意外な驚きじゃないですか?フジ住宅はとても堅実な会社で、こんなに保守的な不動産屋があるのかと驚く。ここ数年の激震を生き延びた、厳しいだろう今後数年も生き残ることを第一に考える、というぐらいの会社ですからね。

そういうこともあって、不動産マーケットが底打ちさえすればジャンジャン儲けようなどという会社体制になっていない。その証拠に、今後数年については業績をほとんど伸ばさない計画。

それにも関わらず増額できるといことは、不動産マーケットがそれなりに回復してきて、思わず増額になってしまった感じのはず。

フジ住宅でさえそんな状況なのだから、不動産マーケットさえ回復すれば、とチャンスを窺っている不動産屋の業績が回復するのが見えてきたように思う。

不動産・マンデベ・流動化
フジ住宅 不動産 住宅 戸建て

2009/08/04 22:10

介護、福祉、医療、永遠のテーマの中でも介護関連は魅力がある

~ 儲けとは親和性の低い介護ビジネスも、世の中の強い流れで投資対象としては面白い。 ~

今後、介護保険を使う人が増えることはあっても減ることはない。

財源や人材の問題を考えると、一体これからどうなってしまうのだろうと、真剣に不安になる。誰かが負担しないといけないわけで、その誰かとは自分も含まれるし、これを読んでるあなたも含まれる。少子化対策待ったなしですね。

できることと言えば、自分が年老いたとき、余裕綽々で生きていけるようになっておくこと。

2009/07/31, 日本経済新聞 朝刊

介護保険、利用451万人、昨年度3%増で最多、要介護度は悪化傾向に。

 厚生労働省は30日、2008年度の介護給付費実態調査をまとめた。1年間に一度でも介護保険サービスを利用した人は451万6400人となり、前年度に比べ3・3%増えた。高齢者の増加を背景に、この調査を開始した01年度以降では最多となった。

 このうち通所介護(デイサービス)の利用者は3・3%増の125万5700人。短期入所(ショートステイ)や福祉用具貸与サービスを利用する人も増えた。特別養護老人ホームなど施設サービスの利用者は0・5%増の108万5700人だった。

 介護が必要な程度を示す「要介護度」(7段階)は悪化傾向にある。介護保険サービスを1年間利用し続けたケースでは、3番目に低い要介護度からそれ以上の要介護度に上がった人が25・7%に達した。

 今年3月に介護保険サービスを利用し、4月に保険審査した分をみると、1人当たりの費用は全国平均で月額15万1200円となり、前年同月より1100円増えた。介護予防サービスを除いた「介護サービス」は18万1200円と2100円増加した。

 都道府県別では高知県が20万5400円と最も高く、沖縄県、石川県がこれに続いた。最も低いのは岩手県の16万7700円だった。

介護福祉関連はその性格からして儲からないビジネスだと言われることもある。確かにボロ儲けは絶対にできないので間違いではない。

それでも世の中の流れは誰に求められない。

介護に限らず医療や福祉などはいつの世でも永遠のテーマ。介護セクターはここ5年ぐらいで台頭してきたビジネスなので、投資的には一番面白い。

それにしても、介護従事者の給料はもっと上げるべきですな。。。

医薬品・医療品・調剤薬局
介護

2009/08/04 21:09

旭硝子、東京エレクトロン、日東電工、底打ちを確認して上方修正

~ 半導体、液晶関連企業の業績は底を打った、ここからどこまで回復するかは別問題。 ~

半導体、液晶、新エネルギー、電子部品などの関連企業の第1四半期決算や上方修正をまとめて。

旭硝子が上方修正。

第2四半期連結累計期間及び通期の業績予想の修正に関するお知らせ

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予想されていたとおりの上方修正でサプライズはない。

電子・ディスプレイ事業のうち、フラットパネルディスプレイ用ガラス基板の出荷が期初の想定よりも急速に回復していることに加えて、営業外損益として為替差益が発生したため、平成21年12月期第2四半期連結累計期間について、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益ともに平成21年5月11日に公表した業績予想を上回る見通しです。

また、当社を取り巻く経済環境は依然として不透明でありますが、フラットパネルディスプレイ用ガラス基板の需要は第3四半期においても堅調に推移することが見込まれるため、平成21年12月期についても、営業利益、経常利益及び当期純利益が、平成21年2月6日に公表した業績予想を上回る見通しです。

東京エレクトロンの上方修正。

業績予想の修正および拠点効率化に伴う特別損失の発生に関するお知らせ

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今後の経済環境は、欧米は金融危機と実体経済悪化により不況の長期化が懸念されておりますが、アジアは中国を中心に一部持ち直しの動きが見られております。半導体関連市場につきましては、昨年からの世界的な半導体不況により、半導体メーカーの設備投資は依然として低調に推移している状況でありますが、半導体価格の回復、設備稼働率の上昇など底入れの兆しは見えてきております。このような状況のもと、当第2四半期連結累計期間において半導体製造装置部門の売上高が前回予想よりも増加する見込みとなりました。また、利益面では当社グループの経営体質の強化を目的として拠点効率化を実施することに伴い、特別損失が発生することとなりました。

受注は底を打った。

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日東電工の上方修正。

業績予想の修正に関するお知らせ

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通期の増額はないものの、いずれ増額されるのは確実。

接合材料は、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)や携帯電話向けなど一部の業界向けには、在庫調整が終了し増産に転じました。しかし、自動車や家電OA業界向けなどには回復は弱く、全体としては低調でした。表面保護材料は、金属加工業界向けに顧客生産調整の影響を受けたものの、FPD(フラット・パネル・ディスプレイ)業界向け光学用保護フィルムや光学用透明粘着シートが薄型テレビや多機能携帯電話(スマートフォン)の生産回復を受け、順調に拡大しました。このため全体としては、好調でした。シーリング材料は、HDDやFPDなどエレクトロニクス業界向けに堅調でしたが、自動車業界向けは大幅な生産台数調整のため低調でした。施工材料は、国内住宅市場の冷え込みが継続しており、防水テープや養生用テープなどが低迷しました。

液晶表示関連材料は、顧客であるパネルメーカーの在庫調整が前年度第4四半期中頃に終了したことに加え、日本を含めた世界各国の景気刺激策による薄型テレビ、パソコン、携帯電話などのパネル需要急回復の好影響を受けました。

月次売上げを見れば、減少率は確実に改善している。6月の液晶関連に至っては、ほぼ前年同月と同じで、先月比ではプラス。

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こんな感じで、半導体や液晶関連企業の業績はとりあえずの底打ちを見せた。これを確認して投資するのは当然ながら遅すぎる。株価は2歩も3歩も先を行っている。

在庫調整の反動、中国の政策需要、この2つを超えて、どこまえ需要が回復するか。これからはそれが問題になりましょう。

電気機器・精密機器
半導体 日東電工 旭硝子 東京エレクトロン 液晶 製造装置

2009/08/04 21:09

民主党が政権を獲る、製造業派遣と介護というズバリを忘れない

~ 製造業派遣と介護、民主党が勝たなくてもこの2つのテーマにはじっくり取り組む流れがある。 ~

個人的な好き嫌いは関係なく、今度の総選挙では民主党が政権を獲ると思う。日本人は何も民主党に期待しているわけではないと思うんです。まして自民党より民主党が優れているを考えているわけでもない。

変化を好まないこの島国の人達も、とにかく何だか分からないけど何かを変えないといけないなあ、と感じていて、自民党には辞めてもらおうと思っている。結果として民主党が選ばれる。

そんな流れなのではなかろうか。

で、民主党が政権を獲ることがマーケットに与えるインパクトを皆さん考えるわけです。ストレートに考える人もいるし、そんなに巡り巡って考えるの?って驚くほど手の込んだ考え方をする人もいる。

後者はアナリストやエコノミストや政治好きの人に任せる。前者のズバリセクターは、ズバリであるがために以外と無視してしまうこともあるよね。覚えておいて損はない。

ズバリ「悪影響」を受けるのは製造業派遣で間違いない。

民主党のマニフェストから。

39.製造現場への派遣を原則禁止するなど、派遣労働者の雇用の安定を図る

【政策目的】

○雇用にかかわる行き過ぎた規制緩和を適正化し、労働者の生活の安定を図る。
○日本の労働力の質を高め、技術や技能の継承を容易にすることで、将来の国力を維持する。

【具体策】

○原則として製造現場への派遣を禁止する(新たな専門職制度を設ける)。
○専門業務以外の派遣労働者は常用雇用として、派遣労働者の雇用の安定を図る。
○2ヵ月以下の雇用契約については、労働者派遣を禁止する。「日雇い派遣」「スポット派遣」も原則禁止とする。
○派遣労働者と派遣先労働者の均等待遇原則を確立する。
○期間制限を超えて派遣労働者を受け入れている場合などに、派遣労働者が派遣先に直接雇用を通告できる「直接雇用みなし制度」を創設する。

民主党うんぬんに関わらず、製造業派遣はグレーなビジネスであって、今のままの状態が続いていくことは考えづらい。兎にも角にも向かい風の強いセクターと言えましょう。

製造業派遣企業

・ラディア
・UTホールディングス
・フルキャスト
・アウトソーシング
・ワールドインテック
・日本マニュファクチ
・トラスト・テック
・エスプール

ズバリ「好影響」を受けるのは介護で間違いない。

25.介護労働者の賃金を月額4 万円引き上げる

【政策目的】

○全国どこでも、介護の必要な高齢者に良質な介護サービスを提供する。
○療養病床、グループホーム等の確保により、介護サービスの量の不足を軽減する。

【具体策】

○認定事業者に対する介護報酬を加算し、介護労働者の賃金を月額4万円引き上げる。
○当面、療養病床削減計画を凍結し、必要な病床数を確保する。

これもまた、民主党政権でなくてもどうにかしないといけないセクターであって、追い風が吹いていることは疑いようもない。実際、自民党のマニフェストでも介護についてはプラスの言葉ばかりが並んでいる。

介護銘柄

・ニチイ学館
・メッセージ
・ツクイ
・シダー
・やまねメディカル
・ジャパンケアサービ
・セントケアHLD
・ロングライフHLD
・メデカジャパン
・ケア21
・メディカル・ケア・サービス
・光ハイツ・ヴェラス
・ラディアHLD
・ケアサービス

とりあえず全部列挙はしましたが、メデカジャパン以降は基本的に投資不適格なので無視して大丈夫。

後は、高速無料で運輸業があれやこれや、新エネルギー関連で太陽光発電がどうたらこうたら、リフォーム促進で住宅産業が、などなど、いろいろありましょう。こういう拡大解釈されたテーマはどちらかといえば、テーマのためのテーマで、短期筋が飛びつくだけのもの。その辺の話はこれから沢山出てくるだろうし、そういう飛びつきやすいテーマは少なくとも1回は相場になる。相場の大小、長短はいろいろあってもね。

基本的には、現実性のないお昼のワイドニュースのようなテーマは完全に無視する。本当に底で静かに大きく流れているテーマがあれば、それにはじっくり取り組んでいこう。

ゲームプラン・投資戦略
介護 政治 製造業派遣

2009/08/04 21:09

オープンインタフェースが上場廃止、監査はウィングパートナーズ

~ 上場廃止が先か、倒産が先か、どちらにしてもマーケットがスッキリして良い。 ~

オープンインタフェースが上場廃止に。

上場廃止に関するお知らせ

オープンインタフェースといえば、ウィングパートナーズを監査法人に使っていた企業で、上場廃止や倒産の可能性が高いのはすでに書いた通り。ま、エグイ企業なので、ちょうど良い機会でしたな。

2009080406.gif

これでまた株式市場が少しだけ綺麗になった。

倒産・上場廃止
ウィングパートナーズ オープンインタフェース 上場廃止

2009/08/04 21:09

モックが倒産、かつてマザーズから上場廃止になったクサイ会社

~ 負債総額は57億円、飲食、ウェディング、不動産と頑張ったけれど最後は力尽きた。 ~

モックが倒産した。

かつて東証マザーズに上場していたあの会社ですよ。モックは2009年の3月に上場廃止になったわけですが、ついに倒産。上場廃止が先が、倒産が先かと思っていたので、どちらが先でも驚きはない。

飲食、ウェディング、不動産と、何やらあっこっち手を出してはみたものの、大赤字続きで最後は債権者に見捨てられたという結末。

ま、どうでもいいけどねえ。

下記、帝国データバンクの情報をコピペ。

「東京」 元東証マザーズ上場の(株)モック(資本金46億4364万4687円、台東区台東2-27-3、代表関田眞喜氏ほか1名)は、2009年3月30日に債権者より東京地裁へ破産を申し立てられていたが、7月27日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は野間啓弁護士(新宿区三栄町8、電話03-5363-6707)。破産管財人は今井博紀弁護士(港区虎ノ門2-8-1、電話03-3597-8855)。

 当社は、1991年(平成3年)4月に創業、94年(平成6年)4月に法人改組した。当初、飲食店サポート事業を主力としてスタート。「グルメコンシェルジュ(通称グルコン)」のサービス名で加盟店である飲食店舗に対する送客とコンサルティングを主に手がけ、最大約2万5000店の加盟店を擁していた。また積極的な企業買収や他社との業務提携によりウエディングサポート事業および生活関連事業を加えるなど業容を拡大させ、2003年4月には東証マザーズに株式上場を果たし、2005年6月期には年収入高約93億7600万円をあげていた。

 しかし、主力であった飲食店サポート事業が、同種のサービスを提供する他社との競合により不振に陥り、加盟店数が激減、またウエディングサポート事業についてもウエディング受注が低迷し、2006年6月期には年収入高約78億8900万円まで減少していた。また減損損失を特別損失で計上したことに伴い、当期損失約30億4400万円を計上、2期連続赤字となったことで同期よりゴーイングコンサーンの注記が付され、財務の改善が課題となっていた。

 こうしたなか、2007年6月期から主力であった飲食店サポート事業から完全撤退、また不採算店舗の閉鎖、社内組織の刷新、子会社への業務移管や子会社の売却を進めるなど事業のリストラを行い、ウエディングプロデュース事業および直営の飲食店事業に経営資源を集中させ、有利子負債の圧縮および収益改善に努めていたものの、2008年6月期においても赤字決算となり、債務超過に転落していた。この間、第三者割当増資や新株予約権の発行などにより資金調達を試みたが、株価の低迷により新株予約権の自社による買い取り償却や発行の中止を余儀なくされるなど資金調達が難航。

 2009年6月期に入り、顧客の減少に歯止めがかからず、2009年3月には主力のウエディング場「ハニーズガーデン東京」を閉鎖するなど事業を大幅に縮小していたうえ、上場時価総額の基準に抵触したことで、5月1日には上場廃止となっていた。こうしたなか資金調達先であった一部債権者より破産を申し立てられ今回の事態となった。

 負債は2008年6月期末で約57億3800万円だが、その後変動している可能性がある。

 また、関係会社のモック・ファイナンシャル・パートナーズ(株)(資本金2000万円、中央区銀座6-8-7、代表山田信房氏)も同様に債権者より東京地裁へ破産を申し立てられ、7月27日に破産手続き開始決定を受けている。

倒産・上場廃止
モック 上場廃止 倒産

2009/08/04 21:09

ペット産業の統計、フード、用品、サービス、生体などで1兆円目指す

~ 現段階ではペットフード、ペット用品以外は投資対象にはならない、とりあえず情報収集。 ~

ペット産業は不況知らずです。

ペットフードやペット用品という、ペットを飼えば100%必要になるものは当然として、ペット産業のすそ野はどんどん広がっている。宿泊施設にしても飲食店にしてもマンションにしても、とにかくペット可にすればお客さんが集まるような状況。ペットホテルやしつけ方教室、トリミングなどもある。

200907292.gifペット産業の統計。

2007年度で産業の規模は9000億円。もうすぐ1兆円。1兆円になれば巨大産業と呼べる。その日は近い。

内訳は、ペットフードが40%、ペット用品が24%、サービスが22%、生体が14%。

ペット関連サービス(2000億円)の内訳は、美容院が66%、ホテルが18%、しつけが10%、その他が6%。ホテルというのはペットを預ける場所で、ペットと一緒に泊まれるホテルではない。

今の段階では、直接投資対象となるのはペットフードとペット用品しかない。サービス関連はないですね。いずれ何か出てくるとは思いますけど、どうなりますかね。

情報の出所は大和総研のレポート。

多様化するペット向けサービス

参考にしたいので、以下、引用です。PDFファイルが無くなることが多いので、長文引用許してね。

2-1 ペット美容院

ペット美容院とは、犬・猫の毛をカットするトリミングとシャンプー・耳や爪の手入れなどのグルーミングを行う業種。上記調査によれば、ペット美容院は05年の8,046事業者から08年に8,657事業者へ増加した。但し、ペットショップやペットホテルなどと併営する事業者が多く、ペット美容院専業は全体の10%以下とみられる。独立・専業のペット美容院は、トリマーが3人~6人程度の小規模経営が多い。

利用者増加の背景に、ペットの飼育環境が変化していること、小型犬・長毛種が人気を集めていること(07年犬種別犬籍登録頭数上位5種:①ダックスフンド、②チワワ、③プードル、④ヨークシャー・テリア、⑤ポメラニアン)、ネットを通じペットの画像や動画を公開する機会が増加していること、などが挙げられる。各種アンケート調査によれば、ペット美容院の利用頻度は平均して1~2ヶ月毎で、飼育者の年間平均支出額は約3万円~4万円である。

従来のカットやグルーミングだけでは採算性が低いため、客単価を上昇させるため高付加価値サービスを導入する例が増えている。天然オイルや泥を用いた美容エステをはじめ、泡風呂設備や温泉設備を保有する店舗も珍しくない。また、ペットのストレス解消を目的にアロマセラピーやマッサージを行う事業者も多い。

2-2 ペットホテル、躾・訓練

ペットホテルとは、飼主の旅行中などに専用の施設でペットを一時的に預かる業種である。事前ミーティングで、ペットの性格やくせ、体調や狂犬病予防注射の有無、散歩や食事内容について綿密な引継ぎが必要となる。ペットホテルは、05年の4,657事業者から08年の6,144事業者へ大幅に増加しており、専門型ではなく、ペットショップやペット美容院、ペット病院などが副業として始めるケースが大半を占める。

核家族や単身世帯の飼主の増加や近隣意識の希薄化を受け、ペットホテルの利用が拡大している。預けたペットの様子が携帯で把握できるサービスや、希望に応じて躾や訓練を無料で実施する事業者が登場するなど、他業者との差別化が進んでいる。

躾・訓練では、排泄や噛み癖、無駄吠えなどの問題行為を止めさせるためのトレーニングや飼主に指導方法のレクチャーなどを行う。ペットが飼主のライフスタイルに順応できることを主な目的としている。一般に「家庭犬訓練士」「ドッグトレーナー」といった各学校・協会などで認定されたプロが躾・訓練を行う。

ペットの小型化・屋内飼育化に伴い、躾・訓練へのニーズは高まっている。また、旅行や買い物にペットを連れて行きたいという要望は強い一方で、ペットの躾が不十分であると入店を拒否される例もある。今後もペット同伴可能な施設やサービスは拡大が見込まれることから、躾・訓練サービスを利用する飼主は増加していくと推測される。

  1. 広がる擬人化サービス

近年の傾向として、ペットを子供やパートナーとして扱う飼主が増えており、こうした飼主のニーズを満たすべく、ペットを擬人化した新たな製品やサービスが登場している。ペット向けの誕生日ケーキやコース料理、お見合い・結婚式や葬祭、幼稚園や老犬ホームなど種類は多岐に渡り、内容も各々こだわりを持った高いサービス水準が特長である。

化粧品製造・卸の㈱トップインターナショナルでは、ドッグラン、ドッグエステ、躾教室、動物病院、ペットホテルなどを集積した「ドッグアミューズメント迎賓館」を04年、大阪に新設。レストランでは飼主と愛犬が一緒にコース料理を味わえることで評判を呼んでいる。犬の体質や好みを把握した上で、シェフが個別対応で創作する。人と犬で必要な栄養が異なることを踏まえ、飼主と愛犬を共に満足させるバランスの良い料理の提供を目指している。

ブライダルの企画・運営などを行う㈱アントワープブライダルでは、愛犬同士の結婚式のプロデュースも手掛ける。犬用のウエディングドレスやリングで着飾り、人間同様にバージンロードを歩きケーキ入刀も行う。費用は、挙式や衣装レンタル、証明書の発行や記念アルバムの作成などの基本サービスで15万円程度。その他にオプションで司会者や音響を加えれば、より感動的な演出も可能となっている。

飼主やペットの高齢化に伴い新たな需要も生まれている。ペット牧場アサワでは老犬ホームの運営を手掛ける。老犬ホームとは家庭で世話ができなくなった犬を有料でケアする施設。飼主自身が老人ホームに入居したり、様々な事情で老犬の世話が困難になった場合に預けられる。費用は月々3万円前後で、預け主は経済的に余裕のある中高年が多い。健康に問題を抱える犬も預かる対象としており、治療面を含め飼主の意向に沿ったケアを行う。

ペット飼育世帯が増加するなか、飼育環境の変化や家族化・高齢化の進展に伴いペット向けサービスへのニーズは多様化が進んでいる。一方で、労働集約的な市場ゆえ小規模事業者が乱立しており、積極的に新たなサービス提供を行う企業は依然少ない印象を受ける。飼主・ペットの高齢化が進む層やペットへの愛着の強い富裕層向けに需要開拓の余地は十分にあろう。今後、多様化するニーズを捉えた事業の創出により、ペット産業の一層の発展に期待したい。

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