アーカイブ: 2009年7月

2009/07/27 18:06

2009/7/27の相場メモ:忘れちゃいけないアレやコレ

~ 電子部品は底打ちしたが、アメリカの消費者が理由ではない、中国のバブルとインドの回復。 ~

電子部品

・底は打った
・2番底は来るか?単なる在庫調整の反発か?中国頼み?

電子部品(村田製作所)

・ケータイ、PC向けコンデンサー、高周波部品
・4~6月期 +40% VS 1~3月期
・受注1300億、受注残500億(+43% VS 3月末)
・派遣雇用再開

電子部品(京セラ)

・携帯電話、テレビ向け水晶部品、コンデンサー
・4~6月期 前年同期(好調期)の70%まで回復
・「7~9月期はさらに良くなる」

電子部品(日本電産)

・PC、ノートブック向けHDD用モーター
・4~6月期 +30% VS 1~3月期
・「7~9月期はピークを超えそう」

電子部品(TDK)

・HDD向け磁気ヘッド
・4~6月の稼働率70% VS 1~3月の50%

電子部品(昭和電工)

・磁気ディスク
・10~12月期 フル生産計画

機械受注

・5月 -3%(MOM) 3ヶ月連続減 予想は-2%
・-38%(YOY) 4月は-33%
・製造業 +5.4%、非製造業 -6.9%

アメリカ消費者

・AmexのCEO
・way too early to say that we are in economic recovery
・seeing some stabilization

中国の新規銀行融資

・6月 1兆5300億元 VS 予想1兆2000億、5月の6645億
・6月までの累計 7兆3700億元 VS 政府の通年目標 5兆

インド自動車販売

・6月 +8.3%(YOY)
・4~6月期 +3.8% 41万7000台 スズキ+9.6%の19万7千、現代+1.3%の6万9千

相場メモ・備忘録
AXP TDK インド 中国 京セラ 日本電産 昭和電工 村田製作所 機械受注 電子部品



2009/07/27 17:05

インフレはいずれ来る、気長に待ちながら準備する必要がある

~ 失業率の低下とCPIの上昇、この2つが出てきたらインフレに強気になる準備、考えておく。 ~

ウォーレン・バフェットが子供達にファイナンスと投資について教えるアニメが制作される。Secret Millionaire’s Clubというプログラム。バフェット自身が声優を務めている。ちなみに、ギャラはなしらしい。

アニメとは関係ないけれど、インタビューの中でインフレについて話している。特に新しい考えでもないし、今さらごちゃごちゃ言う話でもない。でもね、インフレはやがて来るっていう大前提だけは忘れないようにしておきたいと思うんです。ジム・ロジャースも言うように、輪転機を高速でグルグル回し続けてお金を刷れば、インフレは来る。

it isn’t because it’s going to happen next week or next month or ten months from now. But ten years from now the dollar will buy a lot less than it buys now. That will be the consequence of what we’re doing now. That doesn’t mean what we’re doing now is wrong at all. We’re doing the right things, but what we’re doing have consequences. And some of the medicines we’re delivering, it will be very hard to deliver a total offset to.

the Fed needs to be doing what it’s doing now. It will have, it will have after-effects, and we’ll be facing those, and they’ll be addressed at that time. But I don’t think you can do what we’re doing now, and are going to be doing, without having real inflationary possibilities down the road. But that doesn’t mean I think he’s doing the wrong thing.

アメリカのインフレは気長な話だ。将来起こるインフレを今考えて、なにがしかの投資行動を起こし、半年後や1年後に儲かるなんて話じゃない。中国の政府補助で液晶テレビが売れているから友達光電や部材メーカーを買う、というような、目先に儲かる話ではないって事。

しかし、いずれ大きなテーマになりましょう。その時にどうするか。考えておいて損はありますまい。

果たしてインフレがテーマになるキッカケはあるのかないのか?ビル・グロスは、失業率の低下が始まったときが一つのキッカケというような事を以前言っていた。キッカケというか、失業率の低下が始まらないうちはインフレも来ないという趣旨だった。

失業率の低下が始まり、CPIが上昇方向に舵を切れば、いよいよインフレが話題になってくるって事ですか?

ジュリアン・ロバートソンも5年以内のインフレに賭けているのも参照。

インフレがダイレクトに効いてくる投資対象としてすぐに思い浮かぶのは、コモディティーと利回りETF(TBT)ですか。いずれインフレプレイがいろいろと出てくると思う。気長にね。

ゲームプラン・投資戦略
Bill Gross Jim Rogers Julian Robertson Warren Buffett アメリカ インフレ

2009/07/27 17:05

水ビジネスで濾過膜やプラントはわずかの割合、管理や運営が重要

~ 世界の水ビジネスの90%は運営・管理、日本の企業は残り10%の部分で戦っている。 ~

200907271.gif世界の水ビジネスの市場規模。出所は住友信託銀行のレポート。2025年に100兆円というのはかなり大ざっぱな数字のはず。それでも参考にはなるかと。

100兆円という規模はデカイ。でも規模よりもハッと気づかされるのは、「水を作り出すビジネス」がわずか10%という部分じゃないですか?濾過膜やオゾン処理が1%の1兆円、プラント建設が9%の9兆円。合わせて10兆の部分が水を作り出すビジネス。

日本企業が活躍しているのは、この10%の部分だけなのです。日本企業にはズバリ水企業は無いので投資テーマになりにくい。

この RO膜法で利用するRO膜は、日本の企業が世界市場で高いシェアを有する製品である。世界シェア1位はダウ・ケミカルであるが、2位は日東電工、3位は東レと日本勢が続く。また、中東地域は海水中の不純物が多くRO膜では目詰まりを起こしやすいとされるが、東洋紡績はこの中東地域で強く、中東地域の RO膜受注の過半を占めている。

(中略)

水処理膜は RO膜を含め5種類あり、これを組み合わせて用いることで下排水であっても商工業用水などとして再利用可能な水準まで浄水を行うことが可能である。東レは自社技術でこの全5種類をラインナップし、需要拡大を見越して既に拠点拡充による生産能力増強を進めている。また、各種膜を揃える日東電工も、MBR(膜分離活性汚泥法)に強みを持つ三菱レイヨンと合弁で水処理膜開発を共同して進めている。今後、重要性を増すと考えられる水リサイクルまで視野に入れれば、複数の膜をラインナップしていることは競争上優位性を持っていると言えよう。

日本では水道はお役所が運営しているし、水不足に悩まされることも(特定の地域を除いては)ほとんどないので、なかなか水がビジネスとつながりにくい。せいぜい日本企業が活躍している水処理やプラント建設ぐらいが水ビジネスの中心と考えてしまいそうになるわけですよ。

残りの90%は水ビジネスの運営・管理。この部分で活躍している日本企業はない。

この市場で強みを持つのは水メジャーと呼ばれる一部の欧州企業である。早くから民営化の進んだ欧州に比べ、日本の水道事業は依然として公的セクターが手掛ける分野であり、日本の民間企業には十分なノウハウ蓄積がなされていない。

レポートにある欧州の水メジャー企業がどこだったか、忘れた。フランスの企業だったかな?

中国にはズバリ水企業がある。香港上場が北控水務(下水処理)、中国水務(水道供給)、天津創業環保(下水処理)。アメリカ上場がDouyan Global Water(下水処理装置・部品)。香港銘柄はパッとしない。Douyanは魅力的。

アメリカ株・BRICS株・外国株
DGW 中国水務 北控水務 天津創業環保 日東電工 東レ 東洋紡

2009/07/27 17:05

ウィングパートナーズが監査をしていた企業は上場廃止もあり得る

~ 赤坂・吉野ペアに頼めなくなった企業は、一体誰に頼めばいいんでしょうか? ~

ウィングパートナーズと赤坂・吉野ペアが行政処分を受けて業務停止になった話のその後。

担当していた13社の監査は当然辞めた。そりゃ当たり前。13社の中で新しい監査人が決まったのは今現在のところ1社だけ。日経の記事にもあるように、有報を出すことができなくて上場廃止に陥る企業も出てくるんじゃないですか?

え?新しい監査人を探せばいいだけだって?そうなんですけどね、ウィングパートナーズに負けないぐらい強力な監査人を探さないとといけないわけで。。。

ウィングパートナーズが会計監査を担当していた13社。

リンク・ワン、NowLoading、インスパイアー、総和地所、ゼンテック、オープンインタフェース、ECI、デザインエクスチェンジ、NFKホールディングス、ゼクス、ランド、クロニクル、サハダイヤモンド

うわああ、スゴイ名前ばかりですな。

2009/07/23, 日本経済新聞 朝刊

ウィングパートナーズ、担当13社の監査人辞任、後任の決定、まだ1社。

 監査法人ウィングパートナーズが、担当する全上場企業13社の会計監査人を21日までに辞任した。同監査法人は適正と監査証明したゼンテック・テクノロジー・ジャパンの財務諸表で重大な虚偽が見つかり、金融庁から8月14日まで1カ月の業務停止処分を受けた。後任の一時会計監査人を選任したのはNFKホールディングスだけで残る12社は決まっていない。

 東京証券取引所やジャスダックは会計監査人の不在が理由で上場廃止にはしない。だが、有価証券報告書や四半期報告書を出すには監査やレビューが必要だ。金融商品取引法の定めた期限を過ぎてから原則、1カ月たっても報告書を出せないと上場廃止になる。8月中旬に四半期報告書の提出を控える企業は早急に後任の会計監査人を選ぶ必要がある。  ウィングパートナーズの代表社員の赤坂満秋会計士は「処分を受けたため会計監査人を辞任した。ほかの監査法人を紹介するなどできる限りのことはしたい」と話している。

クサイ会社・エグイ企業
ウィングパートナーズ 上場廃止 監査法人

2009/07/27 17:05

The Onionにまんまと騙された、中国系を疑う自分が情けない

~ 中国ではあり得るかもね、などという考え方をしていると間違える、罠にはまる、儲からない。 ~

まずはこれを観賞。


Police Still Searching For Missing Productive, Obedient Woman

The Onionというサイトを全く知らなかった。知らない状態でこのクリップを見たので一瞬驚いた。ええっ!まさかこれって本当なの?こんな番組あり得るの!?ってね。

Wikipediaの説明。

The Onion is a Peabody Award-winning American “fake news” organization. It features satirical articles reporting on international, national, and local news as well as an entertainment newspaper and website known as The A.V. Club.

The Onion’s articles comment on current events, both real and imagined. It parodies traditional newspaper features, such as editorials, man-on-the-street interviews, and stock quotes, as well as traditional newspaper layout and AP-style editorial voice.

そりゃあそうだよねえ。。。まさか本当のワケないよね。

でも、一瞬でも信じてしまいそうになったのは、The Onionを見ると、どうやらThe Onionは中国系らしいと思わせる作りになっているからだと、後から思った。その中国系を思わせるようなデザインにしているところも実はニセなんです。

ああやっぱりね、とつくづく思った。何がああやっぱりね、か?あり得ないモノでもそれが中国系であれば、信じてしまいそうになる自分がいるってこと。

日本や欧米ではあり得ないモノでも、中国であれば万が一にもあり得る。ナンでもカンでもそういう風に考えると大きく間違えると頭では理解している。偏見や感情や島国根性で外を見ることはしないようにしているつもりだ。客観的に見ても(って、こんなこと客観的に見られる分けないけど)自分は物事にたいしてはかなりオープンだ。

なのに、The Onionを知識ゼロで見たとき、中国系なのであり得るのか、と心の奥で一瞬思った。まんまとThe Onionの罠に引っかかった馬鹿者です。

そんな罠が仕掛けられるのは、それに引っかかる人が多いから。つまり、そういう風にモノを捉えている人が多いって事でしょ。ああ、自分もそんな大多数の1人だったとは。

よもやま話(投資以外の話題)
The Onion ウェブサイト コラム 中国

2009/07/25 23:11

景気敏感株は追わない、ディフェンシブと成長株、新エネルギー

~ 世界景気はV字回復しない、その前提で日本株の投資戦略を練る、景気敏感株は味付け。 ~

先の3つのエントリーは景気敏感株に関するもの。半導体や液晶パネル関連は、急激に落ち込んだ景気の影響をもろに受け、業績はかつてないほど急落した。それがここに来て一気に戻し始めているという話。株価はとっくに底を付け、どの株も数倍ぐらいにはなっている。

そういう株がこれからも上げ続けるだろう、という考えで業績についてメモしているわけではない。基本的には、こういう株をここからじっくりと腰を据えて持ち続けるなんて自分にはできない。もしそういう気持ちがあるのなら、それは、中国だけじゃなく、アメリカもヨーロッパも日本も、世界全体で景気が元に戻ると信じている人じゃないですか?つまり、世界景気のV字回復を前提にしているってこと。

相場は今起こっていることでは動かない。これから起こることで動く。そして何より、人々の期待と絶望、欲望と恐怖で動く。

だから、こういう景気敏感株はもっと上がるかもしれない。その可能性は十分ある。だってね、7~9月期は4~6月期より業績が良いわけだし、景気の底は打ったわけだし、先々良くなっていくという期待が渦巻いているわけだから。もしかしてV字回復なの?って感じ。

でも自分はV字の景気回復は信じていない。だからこれ以上にこういう株を買って行くことはできない。

しかしながら株価には勢いがある。相場と自分が合わなければ無視しておけば良いのですけれど、それはちょっとモッタイナイ気持ちもある。となれば、こういう景気敏感株は相場つきを眺めながらのスイングトレード的に売買になる。

ある程度の中期で持ち続ける銘柄は、やはり景気に左右されないディフェンシブな銘柄になる。ただしガチガチのディフェンシブはつまらないし、何より儲からない。損しなくても儲からないのでは意味がない。

ディフェンシブな性格を持ちながらも、成長していくことが確実な企業。これが今のところちょこまか売買せず持ち続ける銘柄になる。調剤薬局や後発医薬品などの医療関連、老人ホームや通所介護、デイケアサービスなどの介護関連、犬や猫のペット関連などが当てはまる。

このようなセクターの株は確かにここ数ヶ月の景気敏感株に比べたら、屁のつっぱりにもならないパフォーマンスだった。でもそれは問題じゃあない。そんな事を分かり切っていたこと。

それから、主に小型株で個別に成長力のある銘柄は外せない。ネット関連企業やIT関連企業に多いですけど、業績がグイグイと伸びている会社は沢山ある。それらはビジネスモデルを見て、業績を見て、流行り具合を見て、将来性を考えて、個別に買っていける。

できることなら、例え株価が上がっても、中長期的な視点での成長を信じて持ち続けていきたいとは思う。でも、今はまだそういう相場じゃない。成長が十分評価されたり、噴き上がったりすれば利益確定する。

最後に、新エネルギー関連株。日本の企業で新エネルギー関連といえば、太陽光発電と電池関連になる。新エネルギー関連といっても、純粋に新エネルギーだけをプレイできる銘柄はなく、どうしても景気敏感株の側面を併せ持つ。その辺りは難しい。

じわり成長するディフェンシブ株を持ちながら、小型の成長株で爆発力を補い、悩みながら新エネルギー株に投資し、相場次第で景気敏感株のスイングトレードで味付けする。

日本株の投資戦略はこんな感じで今までと大きくは変わっていない。(アメリカ株と中国株はまた違っている。)

ゲームプラン・投資戦略
ディフェンシブ 投資戦略 新エネルギー 日本株 景気敏感株 相場観

2009/07/25 23:11

ディスコ、四半期業績は前四半期比で急回復、2Qの黒字も見えそう

~ 前年同月比の大幅マイナスだけを見ていても業績回復は分からない。 ~

ディスコの第1四半期速報値。

平成22 年3月期 第1 四半期 連結売上高・個別業績の速報値に関するお知らせ

前年同期比では相変わらずの大幅マイナス。でも、前四半期からは大きく回復。この売上高ではまだ赤字圏内だろうけれど、順調に行けば2Qには黒字になるまで売上げが回復しそう。

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電気機器・精密機器
ディスコ 半導体 半導体製造装置 電子部品

2009/07/25 23:11

日本電気硝子、液晶用ガラスをフル生産でも足りないほど

~ パネルメーカーの受注は上向きでパネル価格は上昇中、部材メーカーの生産は急回復。 ~

日本電気硝子の第1四半期決算。

平成22年3月期 第1四半期決算短信

前年同月比ではマイナスの数字ばかりが並んでいるわけですけど、大切なのはそこではない。前四半期比ではプラス。

このような状況下、当社グループの経営環境は、液晶用ガラスの需要が得意先業界の急速な稼動上昇に伴い急回復したほか、その他の事業分野においても一部には底打ちの動きが見られましたが、全体としてはなお厳しい局面が続きました。

これですな。液晶用ガラスは急回復を通り越して、不足している。今時足りていないものはそうそう見つからない。日本電気硝子がこんな状況なんだから、旭硝子の液晶用ガラスだってもちろん絶好調であることは100%疑いがない。

友達光電を筆頭として、液晶パネルメーカーの出荷は既に底を打ち、グングン回復している。液晶用ガラスに限らず、部材メーカーもそれに合わせて受注が急回復している状況。一番の問題はこの状況がいつまで続くのか?という事。これをどう考えるかで投資家の態度が決まるわけですよ。

日本電気硝子の用途別の概況。

・ディスプレイ用ガラス:液晶用ガラスの販売が需要の急回復により好転する一方、ブラウン管用ガラスの販売が落ち込みました。

・電子部品用ガラス:光通信関連やイメージセンサー用ガラスを中心に販売が回復に転じました。

・ガラスファイバ:主力の自動車部品向け用途の販売は、需要面で底打ちの動きが見えてきたものの、低い水準に止まりました。

・建築・耐熱・照明薬事用その他:国内外の住宅・建築需要低迷の影響を受け、販売が振るいませんでした。

急回復しているのは液晶用ガラスのみ。その他は低水準ではあるものの、下げ止まりしていることは間違いなさそう。

今後の見通し。

液晶用基板ガラスは、第2四半期(平成21年7月1日~9月30日)も引き続き旺盛な需要が予想されます。当社といたしましては、供給能力の一層の引上げを図るとともに、生産性の改善やコスト低減を推進することにより、収益性の向上に全力を上げてまいります。一方、その他の事業分野においても、ガラスファイバや電子部品用ガラスが回復基調に転じており、タイムリーな稼動の引上げなどにより需要動向に適確に対応してまいります。

とりあえず液晶用ガラスは引き続き好調な見込み。足下が強くなければこのような言葉は出てこないだろうから、2Qに入っても需要は強いはず。

2009/07/25, 日本経済新聞 朝刊

4~6月、日電硝、経常益80億円。

 日本電気硝子が24日に発表した2009年4~6月期の連結決算は、経常利益が前年同期比76%減の80億円だった。四半期ベースで過去最高益だった前年同期と比べると大幅減益となったが、主力の液晶用基板ガラスでは顧客のパネルメーカーの工場稼働率の改善により販売が回復。光通信関連や自動車部品向けガラス繊維も中国などでの需要増で底を打った。

 売上高は40%減の626億円。純利益は96%減の8億3200万円。ブラウン管用ガラスの生産子会社を解散するなど特別損失が約40億円発生した。

株価は順調。

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電気機器・精密機器
日本電気硝子 液晶 液晶パネル 液晶用ガラス 自動車ガラス

2009/07/25 23:11

日本電産、HDD用モーターが急回復、上方修正はもう一度ありそう

~ 小型モーター(HDD用)は底を打った、2Qにはさらに業績が改善する可能性は高い。 ~

日本電産が第1四半期決算を発表。

平成22 年3月期 第1四半期決算短信(米国会計基準)

同時に上方修正を出した。

業績予想の修正に関するお知らせ

売り上げはこれまで通りの計画数字に変わりなし。第2四半期の利益が今までの計画値+30%の上方修正で、通期では2Qまでの修正幅をそのまま上乗せ。結果、通期の利益は従来計画比で+10%。

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修正の理由。

当期第1四半期は日本電産グループの総力を上げた取組みを展開中のWPR(ダブル・プロフィット・レシオ=利益率倍増)プロジェクトの改善活動成果が本格的に上がり始め、収益性の改善が大きく進展致しました。当期第1四半期は期初予想に対し売上高は4つのキーワード、省エネ、エコ、軽薄短小、ハーフプライスを掲げたスリー新活動による積極的な新分野の開拓により、ほぼ予想に沿った進行を示す一方、利益面はWPR効果により予想を大幅に上回り、更に一段と高いWPRの目標利益も上回り達成を致しました。これらを踏まえて、第2四半期連結累計期間および通期業績予想の修正を致します。

平たく言えば、利益改善が進んだと。

1Qの数字は前年同月比では大きなマイナスではあるものの、前四半期比ではかなりの増益となっている。特に、小型モーター(主にHDD用モーター)の業績改善が著しい。ここはまさに最近のいろんなニュースと合致する部分。

売上高の進捗率は、2Q計画の49%、通期計画の22%。経常利益の進捗率は、2Q計画の48%、通期計画の18%。

下半期にぐっと業績が改善する予想は、これまでと変わらない。

電子部品業界の受注は上向いているわけであって、7~9月期は4~6月期より業績が改善するはず。少なくともコンセンサスではそう見られているはず。となれば、進捗率から考えて、中間期はもっと上に着地するのではなかろうか。多分そうなる。

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株価は極めて順調。

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2009/07/25, 日本経済新聞 朝刊

純利益、日本電産、今期6%増、上方修正、4~6月は61%減。

 日本電産が24日発表した2009年4~6月期の連結決算(米国会計基準)は純利益が前年同期比61%減の58億円だった。ハードディスク駆動装置(HDD)などに使う主力の精密小型モーターは低価格パソコン向けなどの需要が回復、1~3月期と比べて利益が改善した。4~6月期の業績回復を受け、10年3月期の純利益は前期比6%増の300億円と期初予想を30億円上方修正した。(関連記事を投資・財務面に)

 4~6月期の売上高は前年同期比29%減の1236億円、営業利益は45%減の101億円。1~3月期と比べると営業利益は10倍となった。営業利益率は8・2%と、景気後退による需要減で落ち込んだ業績が、改善してきた。

 回復が目立つのがHDD用モーター。出荷台数は1億台と前年同期比で6%増え、1~3月期比では28%増だった。中国では「ネットブック」と呼ばれる低価格パソコンの販売が3倍になるなど好調。HDD関連は各社が在庫と生産を絞っていたこともあり「今は在庫より供給が心配」(永守重信社長)という。

 価格下落と円高の影響を受けたものの、内製比率の上昇や工程見直しなどで生産性が向上した。精密小型モーターの営業利益率は14・7%と過去最高となり、収益改善をけん引した。カメラ用部品などモバイル機器向けの需要が大きく回復した。一方で自動車や家電向け中型モーターなどは苦戦が続いた。

 10年3月期の営業利益予想は前期比3%減の500億円と、期初より50億円上方修正した。永守社長は「無駄な作業を減らすなど業務の効率化を進めて、営業利益率を前期比2倍にしたい」と語った。

下の図は決算説明資料から。

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電気機器・精密機器
HDD用モーター モーター 日本電産 精密機器

2009/07/20 11:11

2009/7/20の相場メモ:忘れちゃいけないアレやコレ

~ アメリカの商業不動産はまだこれから、中国の新エネルギーのこれからを忘れない。 ~

アメリカ商業不動産

・ホテルの差し押さえ率が一番高い
・20%のホテルが2011年までにデフォルトする勢い
・小売りスペースは全然作られていない

アメリカ建設投資

・非住宅投資はプロジェクト完工でこれから急落する
・住宅投資は低位安定する

ISM

・6月は44.8、17ヶ月連続50以下、6ヶ月連続改善

中国の原子力

・現在は9GW、11原子炉、24建設中
・2012年までに12GW、20年までに86GW、35原子炉
・前回計画は60~70GW(トータルキャパの5%)
・風力は2012年に35GW、2020年に150GW

中国の太陽光発電

・2008年は140MW
・2012年までに2GW、この段階で政府支援はY1.09/kw
・2020年までに18~20GW
・5月に補助決定、50KW以上をビルの屋上へ設置で設置費用の50%
・地上設備にFIT、Y1.09/kw(一例)、出力ベース(キャパベースではない)
・FITは太陽光発電で儲けられる規模ではない、それにはY1.3~Y1.5必要

中国の発電量

・6月は+3.6%(YOY)、2008年9月以来の実質プラス

ドラッグストア

・大手5社(マツキヨ、スギ薬、ツルハ、サンドラッグ、カワチ)
・大手5社の今期出店は284、+21%で過去最高
・2008年の市場規模 5兆2300億円(+5.4%)、9年連続増
・大手5社の占有率は26.4%、過去5年で+5ポイント

インド

・選挙後の予算 財政赤字はGDP比6.8%で16年ぶりの大きさ
・インフラ投資などの内需型、規制緩和の具体策は無し
・マーケットは-5.8%と急落

中国の政治

・新疆ウイグル自治区での暴動
・新疆ウイグル自治区 石油生産の14%、カザフへのパイプライン
・英語はXinjiang Uygur Autonomous Region

リチウム

・三井物産 カナダ(カナダリチウムコープ)から大量調達
・2013年から年2000トン=国内需要の8% → 日・韓のリチウム電池メーカーへ
・日本のリチウムは全量輸入
・チリがメジャー、2008年産出量は22870トン(チリが10400トンの45%)
・電池向けが15%、2020年には40%へ
・リチウム原料=炭酸リチウム 現在1トン6500ドル、07年から高値維持

相場メモ・備忘録
アメリカ インド エネルギー ドラッグストア リチウム 不動産 中国 原子力発電 太陽光発電

2009/07/20 11:11

三猿金泉秘録 by 喜多村政一、300年前からの投資原則

~ 相場の三猿を知ること此儲けの極意なり、三猿住まうは己の心中奥深し欲望と恐怖の海なり。 ~

2009年、3冊目の読書。6ヶ月で3冊の読書というのは、ちょっと少ないんじゃない?なんて考えはナンセンス。今はネットに書籍と同じかそれ以上の情報があるわけで、その「読ネット量」を考えれば、相当な読書量です。書籍には知性、有用性、真実性など、プラスのバイアスがかかり過ぎなので、ついつい何冊読んだという事を基準にしがちです。

読了した本はこれ。

「三猿金泉秘録」 by 喜多村政一

三猿金泉秘録は牛田権三郎が1700年代(江戸時代)に書いた本らしい。牛田権三郎は大阪堂島の相場師で、当時は米相場で腕を鳴らしていた。牛田権三郎が米相場と格闘して悟った相場の何たるかを記した書物が三猿金泉秘録。

そして今回読んだ本は、その三猿金泉秘録を解説したもの。三猿金泉秘録は昔の書物なので、昔風の言葉で書かれているし、エッセンスだけが記されているだけなので、どう理解するかの解説が必要になる。それを目的として書かれたのがのが喜多村政一の本。

相場の秘密はこういうことらしい。

三猿とは、見猿、聞猿、言猿の三なり。
目に強変を見て、心に強変の淵に沈むことなかれ。只心に売りを含むべし。
耳に弱変を聞いて、心に弱変の淵に沈むことなかれ、只心に買いを含むべし。
強弱変を見聞とも、人に語ることなかれ。言えば人の心を迷わす。
是三猿の秘密なり。

自分風に訳すと、

目の前にガンガン強気の相場がある時、自分の心までガンガンの強気になったらダメ。売りを考えるときだ。
聞くこと全てが総弱気の相場で、自分まで弱気になっていたら失敗する。買いを入れるときだ。
相場の強気や弱気を考え、良いニュースや悪いニュースを見聞きしても、そっと自分の中にしまっておけ。口にすれば他人を惑わし、自分さえも惑わす。
これが三猿の秘密だ。

つまり、一言で言うと、かの有名な相場格言に行き着くのではなかろうか。

人の行く裏に道あり花の山

三猿金泉秘録はこのことを何やら呪文のような昔の言い回しで説いている。

300年前の相場でも今の相場でも、人間の行動はちっとも変わらないとつくづく思った。投資家の行動は2つしかなくて、どちらを取るかで金儲けになるか金損になるか決まる。

バブルの麻酔で痛みと恐怖を忘れて買いまくり、暴落で投げ売って大損する。バカげていると強気相場で売りを入れ、恐怖のどん底でチビリながら買いを入れる。結局、投資家にはその2通りしかないわけですか。

それは300年前からずーっと同じであって、300年前に相場師が知っていたことであり、300年間多くの投資家が知っていたけど実行するのが難しかったこと。

三猿金泉秘録はそれを教えてくれる。

さて、ここで問題は、じゃあバブルの絶頂ってどうやって判断するの?恐怖のどん底買時はどうやって分かるの?ってこと。PERを見ればいいの?GDPを知ればいいの?女性週刊誌の株式特集を眺めればいいの?

残念ながら三猿金泉秘録はそれを教えてはくれない。少なくとも具体的には教えてくれない。

三猿金泉秘録に限らずそれを教えてくれる書籍は無い。

結局、三猿金泉秘録が含蓄するように、自分の心に聞くしかない。

バブルとその崩壊を一回り経験した人なら誰でも経験しているはず。株なんて簡単だ、楽してこんなに儲かる、一生株で生きていける、そう信じた。もうダメだ破産だ、株なんて一生やるものか、株なんて儲からない、そう嘆いた。それが自分の心に聞くと言うことに他ならない。

三猿はその時に出没する。

そういうことで、この本は、投資を始めたばかりの初心者や、PERやREO、財務諸表にビジネスモデルなどの解説が必要な人などにはそれほど役に立たないように思う。それよりは、相場の春夏秋冬を経験した人が、相場の節々で読み返し、忘れちゃいけない事を思い出すためのキッカケとして使った方がいいと思うんです。

300年も前から生き続ける猿達を自分の近くにおいて損は無い。猿達はごく当たり前な事を思い出させてくれるのだから。

最後に自分風で三猿金泉秘録を一句。

相場の三猿知ること此儲けの極意なり、三猿住まうは自己心中奥深し欲望と恐怖の海なり。

読書・書籍・雑誌
投資 書籍 相場哲学 読書

2009/07/19 07:07

クックパッドが新規上場、IPO初日は値が付かない超人気ぶり

~ 相場が強いときの高成長人気ネット銘柄、傍若無人な値が付く事を皆が期待している。 ~

クックパッドがIPO。

個人投資家の性別では女性より男性の方が多いでしょう。一方、料理をするのはやっぱり女性の方が多いはず。男女平等とか言っても、まだまだ男が外で働き株をやり、女が家で料理する傾向は間違いなくある。(個人的にこういう傾向はホントに嫌いですね。)

だから、レシピサイトと言われても、いまいちクックパッドの強さが分からない男性投資家諸君が多いんじゃないですか?

私は料理を結構するので、レシピを探すことも多い。検索エンジンでトップにヒットするのは、クックパッドの場合が多い。トップリスティングではなくても、トップページには必ずいる。検索を征するものはネットを征する。クックパッドは出だしで勝っている。

レシピサイトは沢山ある。何かある1つの料理レシピを知りたいだけなら、クックパッドでなくても事足りる。材料と手順と写真があればいいわけですからね。でも、料理というのは、単品で終わらないし、調べた料理のレシピのバリエーションが沢山あった方がいい。つまり、横の広がりが欲しい。

クックパッドでは、何かのレシピを調べると、そこからどんどん次へつながっていくんです。それは例えば「つくレポ」と呼ばれる機能で、あるレシピを見て料理を作った人が、私はこのレシピを元に、こんな風にアレンジしてこんな料理ができて美味しかった、みたいなレシピの連鎖機能です。

何かの料理レシピを調べることができるのは当然として、そこからバリエーションを見つけたり、作る物は決まってないけど何か無いかなという流れも満たしてくれる。これができるレシピサイトはあまり無い。なぜなら、目次を作って、料理ごとに1ページ作り、レシピを書いて終わりだから。昔ながらのレシピ本をホームページにしただけのイメージ。横の広がりが無い。

#クックパッドが料理サイトとして人気な理由をこれだけ書きましたけど、自分はあまりクックパッドは使わない。なぜなら、クックパッドには「お手軽レシピ」が多すぎるから。本格的な料理を作りたいので、お手軽は好きじゃない。でもこれは極めて少数派の意見で、、大多数の人は日々のご飯を食べるのに簡単ですぐできるレシピを求めているよねえ。

ネット上のデータベースをユーザーが自発的に膨らませ、自然に横の広がりが作られ、アメーバ的に増殖していく。そういうわけで、クックパッドがレシピサイトとして優れていると思うのです。クックパッドの上場が決まる前、きっとこの会社はIPOするに違いないと踏んでいましたが、その通りになった。

クックパッドの目論見書を確認。

売上構成

2009年4月期の3Qまでの数字をグラフ化したもの。

200907191.gif

マーケティング事業が売上げの63%。マーケティング事業とは広告主とタイアップしての宣伝や販促。例えば、何かの食材やスパイスを使ってのレシピコンテストを開催する。そうすればみんながその食材やスパイスを使うことになるし、そのレシピも沢山集まるし、そのコンテストを見た人は食材やスパイスを買って作ることになる。

目論見書の説明文。

当事業では、食品、飲料、家電・調理器具製造・販売事業者、流通事業者等を顧客としており、顧客の扱う商品やサービスの認知度の向上や、利用方法の理解促進といったマーケティング支援を行う目的で、当社サイト「クックパッド」及び「モバれぴ」内にタイアップ広告を掲載することで顧客から収入を得ております。

(中略)

レシピコンテストでは、当社サイト上で利用者に対し顧客の扱う商品を使用した料理レシピを募集します。顧客は料理レシピの募集を通じて利用者に実際に商品を使用してもらうことにより、認知度の向上に繋げるとともに、投稿されたレシピから新しい商品や既存商品の新しい利用方法を生み出し、商品の開発及び販売促進に役立てます。また、投稿されたレシピは当社サイト内に保存されるため、レシピコンテスト後も利用者の検索対象となり商品の需要底上げが期待できるといった特長があります。

スポンサードキッチンでは、当社サイト上で顧客自ら取扱う商品を使用した料理レシピの掲載を行うことにより利用者に対し商品の認知拡大と需要促進を行っております。利用者は、スポンサードキッチンに掲載されたレシピを実際に調理した結果(感想)をレポートする「つくれぽ」を投稿することができます。「つくれぽ」はレシピに対する評価として、スポンサードキッチンに参加していない他の利用者にも閲覧されるため、顧客にとっては商品を利用したレシピの波及効果を期待できるといった特長があります。

広告宣伝事業が25%。バナー広告とか。

会員事業が残りの12%。レシピ保存機能とかの有料サービス。月額294円。

利用者推移

200907192.gif

綺麗な右肩上がり。3月~8月は利用者が伸びず、9月~2月に伸びる傾向にある。これはなぜだろう?3月と4月は新年度関係で忙しいから料理しないって事?7月8月は暑くて料理する気にならない?

IPOで資金調達するまでもなく財務は無借金で良好。ネット企業がスタート時に儲からない時期はとっくに過ぎ去っていて、キャッシュフローはじゃぶじゃぶ、儲かって仕方ない状況。上場で集めた金は、特に使い道も無いんでしょうねえ。。。

上場日の寄り前に決算発表があった。

東京証券取引所マザーズへの上場に伴う当社決算情報等のお知らせ

今2010年4月期の計画数字は売上げ+68%、営業利益+54%、経常利益+49%、純利益+48%、EPS+34。文句無しの高成長。

IPO価格は9500円。今期予想PERで34倍。PEGはちょうと1倍。3月からの全体相場の強さもあって主幹事の野村は強気の値段設定をしたと思う。

初日は値が付かず、19,100円の買い気配で終了。いきなり倍。引けでは売りが15万株、買いが30万株ぐらいだったと思う。売りは327,000株で、これは流通株の半分の数字。買い気配値で今期予想PERは69倍。

相場が強いときの高成長人気IPOの傍若無人な考え方。高成長ネット企業で来期業績は+30%は最低線だ、来期EPSを360円として、来期予想PERはまだ53倍、人気を考えて来期予想100倍までは買われるから36,000円目標。こんなのが実際に通用するのが恐い。

そういう無茶苦茶な理屈なわけですけれど、高値3万6千円を予想しておく。そこのあなた、大和撫子特攻隊に志願しませんかぁ?

株価は高いものの、期待の成長株であるのは間違いない。

IPO・新規上場
IPO インターネット クックパッド 広告宣伝 消費者サービス

2009/07/19 06:06

タクトホーム、今期は強気の数字、流れは微妙に変化している

~ 飯田産業と並んで業績回復を計画、盲目的に信じられないが、微妙な変化は感じられる。 ~

タクトホームの決算発表。

平成21年5月期 決算短信(非連結)

200907172.gif前期は期中に2度の下方修正があって、最後は赤字で終わり。期初の計画では不動産屋としてはそれなりに良い数字出していた。終わってみれば赤字。

販売棟数は期初計画比で-10%ほどで、それほど狂いはなかった。結局、不動産マーケットの軟化が激しくて、売価を下げて利益が圧迫された。

今期の計画は、売上-31%、営業利益+640%、経常利益と純利益は黒字転換、EPSが3000円。販売棟数の計画は1400(上半期650、下半期750)。

信憑性はどうなのか?問題は、果たして前期と同じように、売れないから値下げして、結局は儲からないという結果にならないかということ。

前期よりはその心配は少ないと思う。前期は棚卸資産300億円以上でスタートしたわけですが、今期は160億円。仕入は極力抑えてきているので、それほど高値で掴んでしまった土地はないと予想。そうなれば、計画以上に安く売らなければならない物件も少ないはず。

もっとも、建て売りはマンションと比較して、仕入れと販売のサイクルは短く回転率の高いビジネス。これを忘れて棚卸資産の規模だけ考えると間違える。

既に飯田産業は強気の計画出している。飯田産業に比べればタクトホームの業績は大人しいものだ。

不動産企業がだんだんと業績回復を匂わせ、不動産マーケット回復の可能性をほのめかすようになっている。もちろん会社側の予想数字を鵜呑みにするのは危険ですけれど、流れが微妙に変化してきている事を感じる必要はあると思う。

不動産・マンデベ・流動化
タクトホーム パワービルダー 不動産 住宅 建て売り

2009/07/16 18:06

2009/7/16の相場メモ:忘れちゃいけないアレやコレ

~ 中国のイケイケどんどんとアメリカのじんわり回復、底は打った。 ~

アメリカ消費者

・貯蓄率6.9% 過去15年で最高
・個人消費 2008年3Q、4Qの急落、2009年1Qのリバウンド、2Qフラット
・PCEと住宅消費が通常は不景気脱出を先導 今は両方弱い
・ミシガン指数 5月70.8 VS 4月68.7
・自動車販売(年換算) 5月9.9M VS 4月9.3M

・外貨準備に占める金の割合
・中国1.6%、米76%、伊65%、独・仏60%

電池

・三洋 ハイブリッド車用ニッケイル水素電池 月産100万個→350万個
・250万個の計画を引き上げ 今年中
・ホンダのインサイト、フォード それ以外は今後

原油

・中国の備蓄計画 5年後に現在の2.6倍の2億6千万バレル
・備蓄基地の増設

金融機関

・金融機関が雇用を開始、高給を出している
・いつか来た道@1929

鉱工業生産指数

・5月は+5.9%(MoM) 3ヶ月連続上昇(4月は+5.9%、予想は+7.3%)
・単月では過去2番目に高い数字
・予想 6月+3.1% 7月+0.9%(これでも絶対額はピークの75%)
・回復スピードは減少へ、在庫調整の反動終わり
・出荷指数 +4.5%(MoM) 3ヶ月連続UP
・在庫指数 -0.6%(MoM) 5ヶ月連続UP

小売業販売額

・5月は-2.8%(YoY) 9ヶ月連続下落

中国

・1~5月の新規融資の20%は株式マーケットへ($170B=Y1.16T)
・1~5月の新規融資 Y5.84T、今年のターゲット=Y5T、2008年トータル=Y4.9T
・中国の名目GDP=Y30T(年) → 1~5月ではY12.5T
・1~5月の融資は年GDPの30%、1~5月GDPの47%
・日本で言えば、5月で23兆円の新規融資 デカイ

PB

・イオン、7&I 100円の第3のビール(サントリー)
・将来的にはビールも

液晶テレビ

・販売回復 日・韓・台メーカーはフル生産
・AUO(3位) 前倒しで設備稼働→中国向け
・サムスン(1位) 新ライン稼働、月産倍増
・パナソニック 生産能力+20%、プラズマフル生産
・数量OK、価格は厳しい

アメリカ住宅

・4月のケース・シラー
・20都市140.1(3月は141.36) -0.9%(MoM)、-10.2%(YoY)
・10都市 -1.0%(MoM)、-18.1%(YoY)、-33.1%(ピーク比)
・プライムモーゲッジの滞納数サブプライムより多い(%ではない、数)
・(プライムの数はサブプライムよりずっと多い)
・差し押さえの数は減っている、手続き中の数は急増中

農作物作付け

・コーン 1946年以降で2番目の大きい面積、+1.0%(YoY)、予想上回る
・小麦 -5%(YoY)、面積は予想上回る
・大豆 +2%(YoY)、過去最高の作付け面積、しかし予想以下

中国

・6月のPMI 53.2、5月は53.1 4ヶ月連続上昇

電池

・日立 ハイブリッド車用リチウムイオン電池 年産倍増の70万台 by2015
・GMなどへ供給

スーパー

・イオン ディスカウントスーパー本格展開 7&Iに対抗

短観

・業況判断指数(DI) 大企業で2年半ぶりの改善、水準は48と低い

相場メモ・備忘録
アメリカ 中国 原油 農作物 鉱工業生産指数 電池

2009/07/16 18:06

IFRS(国際財務報告基準)が採用されると利益の質は大きく変わる

~ 企業の利益の算出方法が根本的に変更になりそうな会計制度の変更に注意。 ~

会計基準の変更はいつでも起きている。従来までの方法との相違の大きさには大小がありますが、とにかく毎年毎年なにがしかの会計基準が変更されている。

今注目されているのはIFRS(国際財務報告基準)。

もともとEUの会計基準だったわけですが、アメリカが採用する方向になって、国際会計基準への道をまっしぐらという感じです。日本も当然ながら折り合いをつけていく方向。

IFRSはどういうものかというと、

今までの日本の会計基準では損益計算書が重視され、特に一定期間の企業の活動結果である経常利益や純利益が重視されてきた。しかし、IFRSでは貸借対照表を重視しており、金融資産および負債の各項目について原則として公正価値評価を行い、フローである純利益に加算して包括利益を算出する。つまり、資産と負債の差は利益の一部として認識され、事業の推移だけでなく企業そのものの価値変動も損益に織り込まれる。貸借対照表は、その時点で会社が将来にわたってキャッシュ・イン・フローを生み出す力があるかどうかを表現するものとして捉えられる。

これはアクセンチュアの「IFRS(国際財務報告基準)対応に向けて~潮流に乗り遅れるな」より抜粋。図も同じレポートの中から。

200907161.gif

具体的な会計手順の変更まで理解しなくとも、これだけの説明でインパクトの大きさは分かるというもの。企業の利益と言うものの質が、これまでとは根本的に違ってくると言える。

アクセンチュアのレポートは、企業の会計対応の観点から書かれているので、イマイチ投資家視点で考えるのには役立たない。しかしそのうちに、投資家視点のIFRSについてあちこちで話題になるんじゃないですか。

ちょっとニュース
IFRS 会計 国際財務報告基準

2009/07/16 18:06

ドラッグストアセクターには弱気、それでも安すぎる銘柄がゴロゴロ

~ 改正薬事法や合従連衡など、ドラッグストア業界には向かい風ばかりで株は安い。 ~

基本的に、ドラッグストアセクターにはベアです。ベアと言うよりは、ネガティブが多いので無視というのが正確ですか。

薬事法改正で大衆薬が(ほぼ)どこでも売ることができるようになった。薬で儲けて他商品を安く売るビジネスモデルは苦しいわけです。

加えて、ドラッグストアは中小企業が好き勝手に店舗を出しているので、これから合従連衡が進まざるを得ない。大手には有利でも、中小には不利。でも、2つの企業が1つになるのは日本の企業文化だとなかなか進まない。だから苦しい。

そういう考えだから、ドラッグストアセクターは時々まとめてチャートを眺め、出てきた決算短信をさらっと読み流す程度なんです。業績が良くて株が安くても、チャートが良さそうでも興味がわかない。

しかしながら安い株が多いね、ホントに。薬王堂とかクスリのアオキ。他にも小型のドラッグストア株。あまりに安すぎませんか?

小型のドラッグストアに激安銘柄が多いのは、先に書いたように、規模が小さければ小さいほど向かい風が強いと思われているからでしょう。実際その通りに風は強いと思う。

ひょっとすると、ふとしたきっかけで、あれ?これっていくら何でも安すぎなんじゃない?という投資家の心変わりがあるかもしれない。そうなればぐーんと株価は伸びる。

個人的にはやっぱり無視だけどね。

ゲームプラン・投資戦略
クスリのアオキ ドラッグストア 医薬品 改正薬事法 薬王堂

2009/07/16 18:06

中国、インド、ブラジル、ロシアのマクロ経済がまとめられたレポート

~ 新光総合研究所のレポートに新興国のマクロ状況がグラフ入りで詳しい。 ~

新興国(BRIC)のマクロ経済状況。分かりやすくまとまっている。

新興国経済概観(09/07) 内需主導で底堅いインド、底打ち感示すブラジル、不透明感残るロシア

一言で無理矢理まとめれば、底打ちから回復している状況、と言えましょう。

統計・資料・調査
BRICs インド ブラジル マクロ経済 ロシア 中国 新興国 統計

2009/07/16 18:06

物語コーポレーション、6月月次でははっきりとモメンタム悪化

~ 株価は全然高くないものの、モメンタム的には一番美味しい時期は終わった。 ~

物語コーポレーションの6月月次数字。

平成 21 年6月期 6月度 月次売上高前期比(速報値)及び店舗数のお知らせ

200907162.gif

既存店は100%割れ。全店では114.6%。モメンタムは完全に下降線。

株価に割高感はなくむしろ割安感さえある。今期も新規出店で20%ぐらいの売上増を計画しているはず。それでもモメンタムを失うと株価は苦しい。既に物語コーポレーションの株価パフォーマンスで一番美味しいところは終わったはず。

200907163.gif

外食・レストラン・居酒屋
お好み焼き レストラン 中華 外食 物語コーポレーション

2009/07/16 17:05

総和地所、倒産しそうな不動産屋ナンバーワン、監査は大丈夫か

~ 業務停止になった監査法人ウィングパートナーズが辞任、さて次はどこに頼みますか? ~

総和地所の第1四半期。

平成22年2月期 第1四半期決算短信(非連結)

プロパストと並んで倒産しそうな不動産屋の最右翼。それにしても倒産しませんな。いつ倒産してもおかしくないのはこれまで通り。

監査法人はウィングパートナーズ。ウィングパートナーズは業務停止を食らったので、監査が受けられないというリリースが出ている。

苦しいねえ。ウィングパートナーズに辞められたら、一体どこに頼めばいいのか。A&Aパートナーズとか創研合同とか、その辺りですか?

クサイ会社・エグイ企業
ウィングパートナーズ マンション マンデベ 不動産 倒産 債務超過 総和地所

2009/07/16 17:05

プロパスト、倒産しそうな不動産屋の最右翼、持ちこたえている

~ いつ逝ってしまっても納得な状況は続く、短期売買のオモチャで今日はストップ高。 ~

プロパストの決算発表。

平成21年5月期 決算短信

不動産屋の中で倒産予備軍最右翼とも言えるプロパストですけど、まだ倒産しませんな。しかしながら、いつ逝ってしまっても当然なのは変わらない。

とりあえず、相場全体が強いためか、それとも倒産しないからか、今期予想が黒字だからか、本日の株価は高い。ストップ高。

まさか業績回復で株価が上がるとは誰も思っていない。短期売買でもてあそぶオモチャですよ。監査法人は明誠。

クサイ会社・エグイ企業
プロパスト マンション マンデベ 不動産 倒産 流動化

2009/07/16 17:05

違った意見は間違った意見ではない、他力本願で上手に説明

~ 自分が上手に表現できないことを誰かがしてくれると、スッキリするし、ほっとする。 ~

うぅーん、言いたいことをとても上手に書いてくれている。

打ち上げ花火への水かけ論

2ページ以降は登録しないと読めない。登録は無料なので適当なメルアドで登録して読んでみて欲しい。

自分自身も小田嶋さんと全く同じタイプなので、書かれている事、言いたい事がよく分かる。でも、自分ではとてもじゃないけどこんなに上手く文章で表現できない。文章じゃなくて言葉でも同じだけれど。だから、このコラムを読んでスッキリした気分になれた。

でも思うんです。多分、小田嶋さんや私と同じタイプでない人がこれを読んでも、???な部分が多くて理解できないのではないかと。それは小田嶋さんが書いている。

ひとつのあり得べき異論として、尊重することをしない。

違った意見は間違っている、そういう風に考える人が多いわけです。違った意見は違っている、そういう風に考えられないということ。

世の中ほぼ全てのことに絶対は無い。「ムカつく奴は殴って殺していい」、そんな考えに対しては、「その意見は間違っている」、と誰もが言える。「あ、そう、私はそうは思わないけど、あなたの意見は私と違っているのね。」と済ますわけには行かない。

こういう違った意見が間違っているケースは非常に少ない。99%の事は意見の違いでしかない。

だから、「ああ、違う意見なのね。」でいいじゃないか。

よもやま話(投資以外の話題)
コラム

2009/07/12 10:10

2009/7/12の相場メモ:忘れちゃいけないアレやコレ

~ 景気悪化の底が見えたような内容が多い中に、嫌な感じの数字が時々顔を出す。 ~

太陽光発電

・YGEから強気のコメント 2Qの出荷は1Q比+70%
・マーケットコンディションは良い、シリコンは安い
・SPWR、STPからも強気コメント

素材

・エチレン設備 5月の稼働率 91.7% 先月比+3.2
・90%超は2008年8月以来
・鉄鋼 減産幅はどんどん縮小、前年比では大幅減変わらず

中国

・内陸部で成長率が高い 重慶市、四川省、雲南省
・重慶市 人口3000万、台湾から投資誘致、GDP+12%予想
・四川省 人口9000万(成都市1000万)、GDP+2桁予想、震災需要
・雲南省 昆明市、東南アジア貿易、GDP+2桁予想
・沿岸部は輸出不振 上海、広東省
・長江デルタ地区(江蘇省~浙江省) 半導体、電子部品輸出基地が苦境

モンゴル

・GDPの30%は銅
・通貨ツグリク

コンビニ

・見切り販売制限は不当
・7-11の廃棄ロスは全店で600億円

アメリカ中古住宅

・5月の中古住宅販売 +2.4%(mom)、-3.6%(yoy)、3分の1は差し押さえ
・在庫 それなりに下げ基調
・month of supply 9.6ヶ月(ノーマルは6ヶ月) それなりに下げ基調
・「隠れ在庫」は不動産マーケットの改善と共に出てくる

アメリカ新築住宅

・5月の新築住宅販売 過去最低数字 年率34万(2005年ピークは140万)
・month of supply 10.2ヶ月 減少だけど高い数字(1月の12.4ヶ月が最高)
・在庫 ノーマルレベル

中国クレジットカード

・6ヶ月以上の滞納 前年比+133% Y4.97B($730M)=総額の3%(5月)
・5月のクレジット残 Y166.8B 前年比+88%
・カード発行枚数 150M(1人当たり0.11枚) 前年比+43%
・一人当たり アメリカ4.4枚、ブラジル0.95枚

OECD

・2年ぶりに世界アウトルックを改善方向へ変更
・2009年 -4.3% → -4.1%
・不景気は底に近づいている

アメリカ消費者クレジット

・貸し倒れ償却率10%超 6ヶ月連続最高更新
・ストレステスト more adverse senario = 18%~20%(2年で)

相場メモ・備忘録
アメリカ コンビニ モンゴル 中国 住宅 太陽光発電 素材

2009/07/12 10:10

ウォーレン・バフェットの3つの投資アドバイス@ABCインタビュー

~ 常識を持って考える、その後で株式投資の指標やら何やらを考える。 ~

Warren BuffettがABCのインタビューで投資の3アドバイス。

1. If it seems too good to be true, it probably is.
2. Always look at how much the other guy is making when he is trying to sell you something.
3. Stay away from leverage. Nobody ever goes broke that doesn’t owe money.

まずは常識的に考えろ、という事かと。

誰かのアドバイス通りに株を買えば儲かるのであれば、世の中に貧乏人はいない。何かを飲むだけで痩せられるのであれば、世の中に肥満はいない。

そういう常識。

その後で、しばしばバフェットと結びつけられて語られる、長期投資とか、トールゲート型企業とか、ROEとか、企業の本質的価値とか、そういう事を考える。

著名投資家の考えと行動
Warren Buffett ウォーレン・バフェット

2009/07/12 10:10

トーセイ、不動産マーケットの底打ちと物件取得の再開を宣言

~ 不動産マーケットの底が見えたような説明が不動産企業の短信に増えてきた。 ~

トーセイの第2四半期決算。

平成21年11月期 第2四半期決算短信

おっ!と思わず声を上げたくなるのはこの部分じゃないですか?

なお、当社は、これまで、来るべき投資機会に備え、低価法の早期適用・棚卸資産の販売促進・有利子負債の圧縮を推進し、経費削減策を進めるなど、財務健全性の強化に努めてまいりました。その結果、当第2四半期末で自己資本比率約35%を実現するなど財務基盤の再構築が進展いたしました。今後は資金調達環境の改善状況および市況に鑑み、住居系物件及び10 億円以下の収益物件(オフィス・マンション)を中心に、来るべき投資機会が到来したと判断し、昨年来差し控えていた仕入れを再開することといたしました。平成21 年5月にアクイジションチームを編成し、東京23 区を中心としたオフィス、マンション等の収益物件を中心に仕入れを行ってまいります。

来るべき投資機会が来た。つまり、不動産マーケットは底だと。それは何も、不動産価額が下げ止まったとか、空室率がピークアウトしたとか、そういう不動産だけの事を言っているのではないはず。

マクロ経済や資金調達環境、自分のバランスシートや経営体制、そういう諸々の状況を全部ひっくるめて、来るべき時が来た、って事ですよね?

結果として、「住居系物件及び10 億円以下の収益物件(オフィス・マンション)」の仕入開始ですか。ただ、「収益物件」と説明しているのは、賃貸用物件って事ですか。しかしそういう物件だって、不動産マーケットが底と思わなければ買わないでしょ。

トーセイの言うことを鵜呑みにできないのは言うまでもない。

ポイントは、最近チラホラと不動産会社の短信で「そろそろ不動産マーケットは底ですよ」的な説明が見られるようになった事。

で、株ですけど、不動産銘柄は相変わらずものすごいボラが高い。デイトレがうまい人には最高のセクターじゃないですか?安くなったところは思い切って買い、吹いたところは躊躇なく売り、そうくしながら中期ポジションを持てたら最高ですね。そうはうまく行かないけどね。

不動産・マンデベ・流動化
トーセイ ファンド 不動産 流動化

2009/07/12 09:09

ウィングパートナーズ、赤坂・吉野ペア、金融庁から処分食らう

~ 君子危うきに近寄らず、短期売買以外でウィングパートナーズ監査企業は無視してOK。 ~

ウィングパートナーズに金融庁から業務停止命令が出た。

監査法人及び公認会計士の処分等について

株式会社ペイントハウス(以下「ペイントハウス」といいます。)が作成した財務書類について、証券取引法に基づく監査証明を行った公認会計士に対して、並びに、株式会社ゼンテック・テクノロジー・ジャパン(以下「ゼンテック」といいます。)が作成した財務書類について、金融商品取引法に基づく監査証明を行った監査法人ウィングパートナーズ及び監査法人の業務を執行する社員(以下「業務執行社員」といいます。)として監査証明を行った公認会計士に対し、本日、下記の処分を行いました。

監査法人ウィングパートナーズについては、ゼンテックの平成20年3月期の財務書類に係る監査において、同監査法人の業務執行社員が、相当の注意を怠り、重大な虚偽又は脱漏のある財務書類を重大な虚偽及び脱漏のないものとして証明した。

ウィングパートナーズの1ヶ月の業務停止。エグイね。エグイって、金融庁の処分がエグイんじゃなくて、ウィングパートナーズのやってることがね。まあ、ウィングパートナーズが監査している企業の一覧を眺めれば、ため息しか出ないですな。

200907129.gifウィングパートナーズに監査を頼んでいる企業には何かと面倒も出てきそう。報告書が出せないとかあるかもね。右のリストは最新の四季報の情報。監査法人の変更をする企業があるので、必ずしも正確ではない。

それから、公認会計士の処分。処分対象者。

公認会計士 赤坂 満秋(登録番号: 第8922号 住所:東京都世田谷区)
公認会計士 吉野 直樹(登録番号:第10355号 住所:神奈川県横浜市)
公認会計士 森下 賢二(登録番号:第19013号 住所:東京都世田谷区)

赤坂満秋とか吉野直樹とか、あっちこっちでよく出てきますな。俗に言う、赤坂吉野ペアですか。この2人は業務停止が1年以上。。。。資格剥奪ととかってできないんですか?こういう風に処分された人はググって見るとヒジョーに奥が深い。読み出したら止まらなくなって、時間がどんどん過ぎる。無駄な時間なので、ダメって事だけ理解すれば良いでしょう。

処分理由。

赤坂会計士と吉野会計士は、ペイントハウスの平成17年8月期の財務書類に係る監査において、相当の注意を怠り、重大な虚偽のある財務書類を重大な虚偽のないものとして証明した。

赤坂会計士と森下会計士は、ゼンテックの平成20年3月期の財務書類に係る監査において、相当の注意を怠り、重大な虚偽のある財務書類を重大な虚偽のないものとして証明した。

事案の概要はこんな感じ。

(1)ペイントハウス案件

ペイントハウスは、平成17年10月21日に社債管理会社との間で和解契約を締結したことにより、約117億円の債務免除が行われたが、当該債務免除益約117億円を、平成17年8月期に計上した重大な虚偽のある財務書類を作成していた。

赤坂、吉野両会計士は、債務免除の実現時期について、ペイントハウスの主張や法律専門家の意見書を入手したことなどから、社債権者及びペイントハウスの意思は8月末に債務を免除することにあると考え、平成17年8月末時点で債務免除は行われており、債務免除益を平成17年8月期に計上できる旨の判断を行った。

しかしながら、赤坂、吉野両公認会計士は社債権者の意思が8月末に債務免除をすることにあることを証明するために十分な監査証拠は収集していなかった。また、平成17年8月末に債務免除益を計上できるとの結論について複数の否定的な見解を入手していた。このため、債務免除益の実現時点について、更に別の法律専門家の意見を聴くなど、追加的な検討が必要であったところ、当該検討を怠り、債務免除益が平成17年8月末に計上できるとの誤った判断を行った。

(2)ゼンテック案件

ゼンテックは、①実態のない事業譲渡に基づくのれんの計上、②架空売上の計上、③売上の繰上計上、④債権譲渡契約の偽装による貸倒引当金計上の回避の方法により、重大な虚偽のある財務書類を作成していた。

森下会計士は、①について、実質的な事業譲渡が行われたと判断してのれんの計上を認めていたが、事業譲渡契約が締結されないまま相手方が営業を続けている状態で、ゼンテックの子会社の事業の実態の観察や事業譲渡契約の交渉状況の確認等を十分行わないまま、のれんの計上を認めていた。

また、②及び④について、取得した商品リストにない商品の売上や、ゼンテックの説明と契約書の記載内容の相違といった、入手した監査証拠間の矛盾について追加的な確認手続を行なっていなかった。

赤坂会計士は、総括的な立場でゼンテックの監査に関与していたが、監査調書の査閲等を十分行わなかったことから、森下会計士が上記の事項について十分な監査手続を行わなかったことを看過した。

クサイ会社・エグイ企業
ウィングパートナーズ 監査法人 行政処分

2009/07/12 09:09

機械受注は回復していない、長期グラフを眺めて流れを把握

~ 1997年からの機械受注の推移、急落した受注額は相変わらず下げ止まりの気配なし。 ~

機械受注の状況。グラフの出所は新光総合研究所のレポート

1997年からの機械受注の推移。100年に一度のショックの大きさが分かる。まだ底打ちしてはいない。

200907091.gif

製造業と非製造業の機械受注。

200907092.gif

機械受注はブレの大きな統計ではあるものの、鉱工業生産指数と合わせてチラ見しておきたい日本の経済指標です。

統計・資料・調査
マクロ マクロ指標 機械受注 経済統計

2009/07/12 09:09

東京エレクトロン、受注の底が見えた、韓国・台湾の状況は良い

~ 台湾や韓国の半導体、液晶パネルメーカーの業績は改善している、ようやく製造装置も。 ~

東京エレクトロンの受注が上向いた。

四半期受注額

200907101.gifやっとです。半導体・液晶パネル製造装置の受注が上向き、製造装置業界にも底入れの兆しが見えた。図は日経より拝借。

半導体・液晶パネルの製造装置は日本勢が強い。だからってわけじゃないだろうけれど、半導体や液晶パネルと言うと、何やら日本のメーカーを想像する人も多いのでしょう。(どこかの半導体メーカーが国から資金をもらって、日本にとって最重要な産業・会社みたいな事を言われているけれど、全くもって筋違いかと思うね。)半導体・液晶パネルと言われれば、韓国と台湾を真っ先に考えるのは当たり前。

台湾の半導体、液晶パネルメーカーの業績はグイグイと回復している。もちろん、世界好景気まっただ中のピークには届かない。それでも前月比の数字ではとっくに底を打ったし、前年同月比のマイナス幅も縮小を続けている。

韓国についてはあまり状況を把握していないものの、半導体関連については回復しているのは間違いない。

セミコン、エレク、PC、コミュニケーションなどの産業ニュースは、最近DigiTimesというサイトを見つけた。特に台湾の状況がよく分かる。と思うんですけど、このサイトってどうなんでしょう?とにかく最近のニュースは超強気な物ばかりで、まさか万年強気のニュースサイトではないよね?

いずれにせよ、東京エレクの受注が底を打ったっぽいなあ、という事は頭の片隅の置いておくべき。

こういう情報はこれだけでは単なる点なわけですけれど、点が集まって線になり、やがて線が束になって流れになる。今ある線に点を加えることもできる。投資とはそういう作業の繰り返しなのかと。

2009/07/10, 日本経済新聞 朝刊

東エレク、受注、4~6月82%増、1~3月比、半導体装置が底入れ。

 東京エレクトロンが9日発表した2009年4~6月期の半導体・薄型パネル製造装置の連結受注高(速報値)は、直前四半期(1~3月期)に比べ82%増の490億円となった。台湾や韓国などの半導体メーカーが半導体回路の微細化に向けた設備投資を再開し、半導体製造装置の受注が増えたほか、保守サービスの受注も回復した。

 連結受注高の前年同期実績(1047億円)との比較では53%減と低水準にとどまる。ただ、受注高が直前四半期に比べて増加したのは3四半期ぶりで底入れが鮮明になってきた。

 装置の種類別では半導体製造装置の受注高が480億円となり、直前四半期と比べると約2・4倍に増加した。携帯電話などに使われるNAND型フラッシュメモリーの需給が改善。韓国の大手メモリーメーカーが設備投資を再開した恩恵を受けたほか、台湾のファウンドリー(受託生産会社)大手からの注文も入ったとみられる。

 一方、薄型パネル製造装置の受注は直前四半期比84%減の10億円にとどまり、低調だった。大型案件の受注がなかったことが響いた。成長分野に位置づける太陽電池向け装置の受注もなかったようだ。

ハイテク・IT・テクノロジー
半導体 半導体製造装置 台湾 東京エレクトロン 液晶 韓国

2009/07/07 08:08

伊藤園の6月月次、業績計画を大幅に上回って好調に推移

~ ミソくそ相場の景気敏感株を利食いし、高配当利回りのディフェンシブへシフト。 ~

伊藤園の6月月次数字。

平成22年4月期6月度販売状況(単独・速報値)のお知らせ

200907071.gif6月は+4.5%、今4月期ここまで+3.2%。良い数字です。今期の業績計画は、第2四半期売上げ+0.1%、通期売上げ+0.8%。今のところ、この計画をはるかに上回る推移ですね。

伊藤園については優先株の配当利回りが5.9%もあることから、ミソくそ相場の終わりに向けてシフトするのはどうかと書いたたわけです。それからのパフォーマンスは横這いで、これではちっとも儲からない。値を飛ばした銘柄ばかりの相場で伊藤園のパフォーマンスは不満足と言えましょう。

しかし相変わらず流れとしては、大きく利の乗った景気敏感株のポジションは徐々に縮小しつつ、伊藤園みたいな株にシフトするのを基本としたいと思うんです。

食品・飲料・日用品
ディフェンシブ 伊藤園 優先株 配当 食料品 飲料 高利回り

2009/07/07 08:08

エヌ・ピー・シー、セクシーな太陽光発電テーマの本命銘柄

~ テーマやセクターは業績に先行して考えられるし、株価においても先行する。 ~

エヌ・ピー・シーの第3四半期決算。

平成21年8月期 第3四半期決算短信

太陽光発電関連銘柄のど真ん中本命です。

数字が良いのは分かっていたこと。先月末には上方修正を発表している。今時貴重な上方修正ですな。

当社グループの主力事業である太陽電池製造装置事業におきましても、前連結会計年度と比較して引き合い数が若干弱含むなどの影響が出ております。しかしながら、技術力や実績のある太陽電池メーカーでは依然、事業が堅調に推移していることから、景気後退による太陽電池の最終需要の落ち込みは一時的なものと予測されます。さらに、各国における新エネルギーの電気の利用を促進する制度等を追い風に、太陽電池市場の普及は地域的な広がりをみせてきております。これらのことにより、地域的に時間差を伴うものの、製造装置市場は早ければ今秋あたりから徐々に回復基調になるものと予想しております。

受注の状況(太陽電池製造装置のみ)を確認すると、受注高は前年同期比で-27%、受注残高は-24%。確かに引き合いが弱含んでいる。

普通は受注が減っているような状況は嫌われる。でも、こと太陽光発電関連については、将来性ばかりに注目が集まるし、それで株価が決まる。

つまり、NPCの言うように、今秋ぐらいから再び引き合いが活発になる。そして、太陽光発電マーケットは成長軌道に戻り、受注がグングン回復し、業績が伸びる。そういう流れをマーケットは期待し、株価に反映させているわけです。

太陽光発電関連銘柄はテーマが業績に先行し、株価も業績よりテーマで動く。これは忘れちゃいけない。

太陽光発電というテーマは、新エネルギーというセクターの一部。新エネルギーというセクターに関しても、セクターが業績に先行し、株価も業績よりセクターで動く。

その中で、より優秀で将来性があり、業績が追いついてくる銘柄の株価が、テーマ・セクター銘柄の中でも飛び抜けて株価が上がる。

そういう銘柄と、どこかにポツンと取り残された、セクシーなテーマやグラマーなセクターに属していない好業績銘柄と、同じように投資していたのではダメじゃないですか?

ゲームプラン・投資戦略
エヌ・ピー・シー セクター テーマ 太陽光発電 太陽電池 新エネルギー

2009/07/07 07:07

静かなハイブリッド車に疑似エンジン音かメロディーを乗せる

~ 後ろから近づくハイブリッド車に気づかずヒヤリとする、事故を防ぐために自動車に音は必要。 ~

ふと気がつくと自分のすぐ後ろの車が来ている。これはびっくりする。

通常、車が近づいてくるとエンジン音がするので、後ろから来ても分かる。でも、ハイブリッド車が電池で動いているときは音がしないので、後ろから来ると気が付かない事が多い。

だってね、プリウスって自分で運転していても、あれエンジンかかってる?と真剣に思うわけです。交差点で止まった時とか、エンジンが止まってしまったかと心配になる。静か過ぎなのです。もちろん、慣れれば何でも無いんだろうけれど、しばらくは戸惑うんじゃないですか?数回乗ったことがあるだけなのだけど、そう思った。

そういうわけで、国交省がハイブリッド車が音を出すような装置をつけようとしているのもうなずける。

009/07/03, 日本経済新聞 朝刊

ハイブリッド車、静かすぎて危険、「音で警告」国交省検討。

 国土交通省は2日、ハイブリッド車や電気自動車が走行時に出す音が小さく視覚障害者らが接近に気付かない危険があると指摘されていることを受け、音を出して接近を知らせる装置の導入などを検討する有識者委員会の初会合を開いた。年内に報告書をまとめる。  ハイブリッド車は電気モーターを使う発進時や低速走行時の音が小さい。特に町中での低速走行時などは、電気自動車も含め高速走行時より歩行者と接近する可能性が高いと考えられる。

 委員会では今後、低速走行時などに自動的にメロディーや疑似エンジン音を鳴らす装置の導入などを検討。導入を義務化した場合、販売済みの車に追加導入するかどうかなども話し合う。

大きい道ならともかく、歩道もないような狭い道だと、音がしなければ車が来ていないと判断して横断しませんか?そこにハイブリッド車が来ている。音がしないと気が付かないので、後ろを確認せずふらっと道を横断しようとしたりして事故になる事も増えそう。

しかし、運転している方は静かで快適なのに、そこに疑似エンジン音を持ち込まれたらハイブリッド車の魅力が半減すると思う人もいるんじゃないかと。

まー、事故を起こすよりは疑似エンジン音を我慢する方がよっぽどマシという人が多いでしょうねえ。でも、個人的には、メロディーは我慢ならんよ。。。メロディーはやめてね。

よもやま話(投資以外の話題)
ハイブリッド車

2009/07/03 12:12

メイテック、技術系人材派遣の最大手、同業に頭一つ以上抜けている

~ 業界平均3000円を遥かに超える5000円という高単価がメイテックの全てを物語る。 ~

メイテックは技術系人材派遣の最大手。

2009年3月期の業績

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売上げ800億円のうち、派遣事業が744億円で売上げに占める割合は93%。そのうち、自動車、電気・電子機器、産業用機械、半導体、情報通信の5業種で73%。

残りはエンジニアリングソリューションの32億円(4%)とグローバル事業、キャリアサポート。後ろの2つは無視して良い。エンジニアリングソリューション事業は、3次元CAD、プリント基板及び解析関連技術等の技術支援。

前期比でそれほど大きな減収減益になっていないのは、派遣契約が切れるのは3月末だから。これは、今2010年3月期の数字を見れば分かりやすい。

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2010年3月期は4月から契約更新がされず、大きく減収で大赤字。業績予想数字には雇用調整助成金は含んでいない。会社曰く、「本業だけの数字が本当の数字だから。」

今期業績の前提条件

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稼働率は下半期に82%まで回復。稼働率80%で黒字になる。この数字が高いのかどうか、下の方に稼働率の推移を載せる。

1996年からの業績推移

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世界中が好景気に浮かれて業績を伸ばしていた2003年から、メイテックはそれほどは業績を伸ばしていない。景気が良いと企業は自社で採用する。そうするとメイテックは採用難になり、仕事はあれど、人がいないような状況だった。

好景気では人がいなくて業績が伸びず、不景気では契約が無くなって業績が伸びず。これをどうするのか、社長の言い分としては、今回の不景気で技術者が就職すべき企業をはっきり認識するはずだ、と。

セグメント別の売上高

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自動車、電気・電子機器、半導体の関連が多い。日本が日本である産業ですな。

トップ10の顧客

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日本を代表する企業ばかり。売上げ依存度が高い顧客はないし、顧客ベースはとても広い。良いです。

月間新規受注件数

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250件が好調の目安数字。足下は100件という悲惨な数字。

稼働率の推移

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95%が好調の目安。2009年4月は71%で過去にない低さ。

稼働時間

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一人当たりの稼働時間が9.2時間を超えると忙しい状況。残業などが十分あるって事ですな。

技術社員の数

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派遣単価の推移

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業界平均の派遣単価が3300円のところ、メイテック全社で5000円。フィールダーズが3600円。

月次の稼働率が発表されているので確認する必要あり。直近5月の稼働率は68.8%。4月の69.8%からさらに悪化。通常であれば、4月の稼働率が一番低くて、徐々に上がっていく。新卒社員が派遣されるから。

自己資本比率は66%。借入金はゼロで、現金をたっぷり持っている。キャッシュフローは非常に良い。

2009年3月期の原価率は93%、経常利益率は11.6%。

株主還元は積極的で、配当がしっかりしているし、自社株買い・償却も進めている。

外国人持株比率が高い。

技術系人材派遣の会社の中ではダントツに内容が良い。

meitech12.gif

ビジネスサービス
メイテック 人材派遣 技術系人材派遣 研究開発

2009/07/03 11:11

技術系の人材派遣は日本企業の研究開発には欠かせない

~ 常用型の技術系人材派遣は、事務などの登録型派遣や製造現場派遣とは別に考える。 ~

個人的には終身雇用制度には反対だし、企業はもっと柔軟に従業員を解雇できた方が良いと思う。その方が雇用は安定するし、人材も育つし、企業の競争力は上がる。もちろん、最初はものすごく痛みを伴うだろうけどね。

全く正反対の考えの人は多い。特に政治家や企業経営者には反対の考えの人が多い。

でもね、実際には、政治家や経営者の中には表向きそう言っているだけの人が沢山いるんじゃないですか?そう言わないと世論の袋叩きにあうからね。

現実問題として、日本の雇用が欧米型になることはないのでしょうね。そういう文化、と、文化という言葉で簡単に片づけてしまうのは気が引けますけど、それが簡単だし的を射ていて良いでしょ。

だから派遣が増えるのは仕方ない。フリーターも増える。非正規雇用ってやつですな。

これから派遣にはいろいろ規制がかかりそうだし、少なくとも追い風は全く吹いていない。特に製造業派遣は禁止されてもおかしくない。事務などの派遣を含めて登録型派遣はそういう状況。

でも、常用型派遣はちょっと違う。専門の技術や技能を持った技術系人材派遣。これはなくならない。最大手のメイテック。2位集団がアルプス技研とVSN。後は小粒で日本テクシード、アルトナー、ヒップ、ジェイテック。ちょっと対象範囲が違ってWDB。

メイテックは最大手だけあって同業他社に比べて全てが頭一つ以上優れている。

ファンドマネージャーの山本潤氏がメイテックのレポートを書かれているので読んでみるべし。最近山本さんが個別企業について書くことはほとんど無くなってしまった。久しぶりに個別企業レポートを読んで、ボトムアップアプローチ型の個別企業調査の面白さを再認識したわけです。

研究開発は、その性格を考えると、山本さんの言うとおり、企業の業績回復よりずっと先に動き出すのでしょう。7~9月にメイテックの稼働率が急速に持ち直す可能性があるという指摘もうなずけるし、希望的観測だと切り捨てるわけには行きますまい。

で、メイテックなんだけど、株は安い。

せっかくの機会なので、これまで余り投資対象として気にしたことがなかった技術系人材派遣会社の概要をいくつかのエントリーで調査メモしておく。

ビジネスサービス
VSN アルプス技研 メイテック 技術系派遣 派遣

2009/07/03 11:11

アメリカ経済の見通しは明確、そこで株価はどうなるかを考える

~ 緩やかな景気回復はその通り、その程度が問題だし、期待や希望が株価を左右する。 ~

サンフランシスコ連銀のJanet Yellenのスピーチ内容。

President’s Speech, Presentation to the Commonwealth Club of California

下記はその抜粋。この通りの見通しがコンセンサスでしょう。分かりやすくまとまっているので読んで損はありますまい。

みんな分かってはいる。でも人それぞれ、景気回復の程度の考え方が違う。確かに景気回復はするとしてもゆっくりじっくりになる。ゆっくりじっくりにも人それぞれ期待・予想する程度があるってこと。

マーケットは期待や予想、希望に欲望、焦りに慎重さ、まあとにかくいろいろがごちゃ混ぜになるわけだから、コンセンサス的な見通しどおりに動くわけはない。

I expect the recession will end sometime later this year. That would make it the longest and probably deepest downturn since the Great Depression.

(中略)

I don’t like taking the wind out of the sails of our economic expansion, but a few cautionary points should be considered. I expect the pace of the recovery will be frustratingly slow. It’s often the case that growth in the first year after a recession is very rapid. That’s what happened as we came out of a very deep downturn in the early 1980s. Although I sincerely wish we would repeat that performance, I don’t think we will. In past deep recessions, the Fed was able to step on the accelerator by cutting the federal funds rate sharply, causing the economy to shoot ahead. This time, we already have our foot planted firmly on the floor. We can’t take the federal funds rate any lower than zero. I believe that the Fed’s novel programs are stimulating the flow of credit, but they simply aren’t as powerful levers as large rate cuts, so this time monetary policy alone can’t power a rapid recovery.

History also teaches us that it often takes a long time to recover from downturns caused by financial crises. In particular, financial institutions and markets won’t heal overnight. Our major banks have made excellent progress in establishing the capital buffers needed to continue lending even through a downturn that is more serious than we anticipate. But they are still nursing their wounds and credit will remain tight for some time to come.

I also think that a massive shift in consumer behavior is under way?one that will produce great benefits in the long run but slow our recovery in the short term. American households entered this recession stretched to the limit with mortgage and other debt. The personal saving rate fell from around 8 percent of disposable income two decades ago to almost zero. Households financed their lifestyles by drawing on increasing stock market and housing wealth, and taking on higher levels of debt. But falling house and stock prices have destroyed trillions of dollars in wealth, cutting off those ready sources of cash. What’s more, the stark realities of this recession have scared many households straight, convincing them that they need to save larger fractions of their incomes. In the long run, higher saving promises to channel resources from consumption to investment, making capital more readily available to retool industry and fix our infrastructure. But, in the here and now, such a rediscovery of thrift means fewer sales at the mall, and fewer jobs on assembly lines and store counters.

A fourth factor that could slow recovery is the unprecedented global nature of the recession. Neither we nor our trading partners can count on a boost from strong foreign demand. Finally, developments in the labor market suggest it could take several years to return to full employment. During this recession, an unusually high proportion of layoffs have been permanent as opposed to temporary, meaning workers won’t get called back when conditions improve. Also, we’ve seen an unprecedented level of involuntary part-time work, such as state workers on furlough a few days per month. Those workers are likely to return to full-time status before new workers are hired. To summarize, I expect that we will turn the growth corner sometime later this year, but I am not optimistic that the economy will spring back to normal anytime soon. What’s more, I expect the unemployment rate to remain painfully high for several more years.

That’s a dreary prediction, but there is also some risk that things could turn out worse. High on my worry list is the possibility of another shock to the still-fragile financial system. Commercial real estate is a particular danger zone. Property prices are falling and vacancy rates are rising in many parts of the country. Given the weak economy, prices could fall more rapidly and developers could face tough times rolling over their loans. Many banks are heavily exposed to commercial real estate loans. An increase in defaults could add to their financial stress, prompting them to tighten credit. The Fed and Treasury are providing loans to investors in securitized commercial mortgages, which should be a big help. But a risk remains of a severe shakeout in this sector.

ちょっとニュース
アメリカ マクロ経済

2009/07/03 11:11

ポイントとワークマンの6月月次、買うとすれば数字が悪い方

~ 数字が良いから株を買うもいいけど、将来の数字改善を考えて買うのも悪くない。 ~

200907021.gifポイントの6月月次数字。

国内月次売上高前年比に関するお知らせ

全店が117.4%、既存店が100.7%。客数では全店124.3%、既存店が106.4%。今2月期ここまででも既存店の客数は101.9%。

6月は休日が前年より1日少なくてこの数字です。ずいぶんお客さんが戻ってきているような感じがありますねえ。

一方、ワークマンの6月月次は相変わらず厳しい。

200907022.gif平成22 年3月期 月次前年比速報に関するお知らせ

全店が90.4%、既存店は89.6%。

作業着なので、カジュアル衣料とは違って、実需がほぼ100%と言える。カジュアル衣料であれば、景気が悪くても「最近服買ってないし景気悪いけどそろそろ何か買おう」という流れだって十分あり得る。作業機はそうは行かない。

仕事があって、作業着がボロくなって、初めて買おうと思う。

ポイントとワークマンと月次数字を比較すればどう考えたってポイントが良い。今後しばらくでもポイントの方が良い数字が出てきそうでしょ。

でも株を買うことを考えると、ここでどちらかを買うのであればワークマンになるんじゃないですか?数字の改善を考えて買うわけですけど、それはどんな投資でも当たり前。タイミングが重要ですな。

200907023.gif

アパレル・ファッション銘柄
アパレル ファッション ポイント ワークマン 作業着 小売り

2009/07/03 11:11

日本のマクロ経済を見るには鉱工業生産が一番的確でしょう

~ 鉱工業生産は底を打った、しかし絶対値的にはピークにはほど遠く、そこまでの回復は長い。 ~

とりあえず現在の経済状況は、マクロデータ的には不景気の底から這い上がっている段階。出てくる指標数字は、悪いけど悪さの程度が今までよりはマシ、というもの。ここら辺りで一度整理しておく。

ちなみに、下記のデータ等は新光総合研究所(だったと思う)のレポートからです。URLを失念。探したけれど見つからない。すみません。

鉱工業生産・出荷・在庫率の推移。鉱工業生産は底を打ったように見える。絶対値で見ればピークからはずっとしたに位置しているし、ピークまで回復するのはずっと遠い将来でしょう。

200906301.gif

鉱工業生産の業種別寄与度。5月には全ての業種で前月比プラスになった。特に車が調子良い。ハイブリッドが売れているし、減税やらで消費者の心がくすぐられているって事ですか。

200906302.gif

小売りとコンビニの販売額。百貨店は悲惨ですな。百貨店というビジネスモデルはもうずっと昔から成り立っていない。それでも真剣に手を打とうとしている百貨店は無い。コンビニはタスポ効果で好調だったけれど、ここからは厳しいでしょう。

200906303.gif

小売業販売額、業種別の寄与度。燃料は売れるとか売れないじゃない。原油価格が問題。

200906304.gif

百貨店とスーパーの比較。

200906305.gif

前後するけど1980年からの鉱工業生産指数。見事な急落と今のところのリバウンド。

200906306.gif

鉱工業生産関連と小売り関連のデータだけですが、日本の場合、それだけ見ておけばほぼ事足りるかと。

統計・資料・調査
スーパー マクロ 小売り販売額 経済指標 鉱工業生産指数

2009/07/03 11:11

ダヴィンチが250億円の借金に苦労するのは低株価だから

~ 株価が低くて新株予約権が転換されない、耳揃えて返すか返済期限の延長か、さて。 ~

ダヴィンチ・ホールディングスの資金繰り。

借入金の一部期限前弁済並びに自己新株予約権の取得及び消却に関するお知らせ

この250億円は既に1Q発表の時に出てきた問題なのですけど、まだ片が付いていなかったのね。弁済期限は2010年3月なので、そんなには焦る必要はないって事ですか?

もともとは新株予約権が行使されることでBNPパリバからの250億円がちゃらになる計画だったわけでしょ。それがこれだけの低株価で実現しなくなった。だから耳揃えて返すか、弁済期限を延長するか、なんとかしないといけない。

今回は30億円を期限前弁済するってことで、25,000個の新株予約権のう3,000個を取得して消却。これによって、

現在当社は本借入についてBNPPIJ 社と最終弁済期限延長のための協議を行っております。今回の一部期限前弁済はこの協議の円滑化に寄与するものと考えております。

ということで、弁済期限延長協議が円滑に進むらしい。

ここのところ、不動産銘柄がビュンビュンと値を飛ばしていますけど、流動化銘柄の筆頭でもあるダヴィンチの伸びがイマイチ良くない。この250億円(残り220億円)について心配しているからでしょうかね?そうじゃないとは思うけど。。。。

不動産・マンデベ・流動化
ダヴィンチ・ホールディングス ファンド 不動産 流動化

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