アーカイブ: 2009年7月25日

2009/07/25 23:11

景気敏感株は追わない、ディフェンシブと成長株、新エネルギー

~ 世界景気はV字回復しない、その前提で日本株の投資戦略を練る、景気敏感株は味付け。 ~

先の3つのエントリーは景気敏感株に関するもの。半導体や液晶パネル関連は、急激に落ち込んだ景気の影響をもろに受け、業績はかつてないほど急落した。それがここに来て一気に戻し始めているという話。株価はとっくに底を付け、どの株も数倍ぐらいにはなっている。

そういう株がこれからも上げ続けるだろう、という考えで業績についてメモしているわけではない。基本的には、こういう株をここからじっくりと腰を据えて持ち続けるなんて自分にはできない。もしそういう気持ちがあるのなら、それは、中国だけじゃなく、アメリカもヨーロッパも日本も、世界全体で景気が元に戻ると信じている人じゃないですか?つまり、世界景気のV字回復を前提にしているってこと。

相場は今起こっていることでは動かない。これから起こることで動く。そして何より、人々の期待と絶望、欲望と恐怖で動く。

だから、こういう景気敏感株はもっと上がるかもしれない。その可能性は十分ある。だってね、7~9月期は4~6月期より業績が良いわけだし、景気の底は打ったわけだし、先々良くなっていくという期待が渦巻いているわけだから。もしかしてV字回復なの?って感じ。

でも自分はV字の景気回復は信じていない。だからこれ以上にこういう株を買って行くことはできない。

しかしながら株価には勢いがある。相場と自分が合わなければ無視しておけば良いのですけれど、それはちょっとモッタイナイ気持ちもある。となれば、こういう景気敏感株は相場つきを眺めながらのスイングトレード的に売買になる。

ある程度の中期で持ち続ける銘柄は、やはり景気に左右されないディフェンシブな銘柄になる。ただしガチガチのディフェンシブはつまらないし、何より儲からない。損しなくても儲からないのでは意味がない。

ディフェンシブな性格を持ちながらも、成長していくことが確実な企業。これが今のところちょこまか売買せず持ち続ける銘柄になる。調剤薬局や後発医薬品などの医療関連、老人ホームや通所介護、デイケアサービスなどの介護関連、犬や猫のペット関連などが当てはまる。

このようなセクターの株は確かにここ数ヶ月の景気敏感株に比べたら、屁のつっぱりにもならないパフォーマンスだった。でもそれは問題じゃあない。そんな事を分かり切っていたこと。

それから、主に小型株で個別に成長力のある銘柄は外せない。ネット関連企業やIT関連企業に多いですけど、業績がグイグイと伸びている会社は沢山ある。それらはビジネスモデルを見て、業績を見て、流行り具合を見て、将来性を考えて、個別に買っていける。

できることなら、例え株価が上がっても、中長期的な視点での成長を信じて持ち続けていきたいとは思う。でも、今はまだそういう相場じゃない。成長が十分評価されたり、噴き上がったりすれば利益確定する。

最後に、新エネルギー関連株。日本の企業で新エネルギー関連といえば、太陽光発電と電池関連になる。新エネルギー関連といっても、純粋に新エネルギーだけをプレイできる銘柄はなく、どうしても景気敏感株の側面を併せ持つ。その辺りは難しい。

じわり成長するディフェンシブ株を持ちながら、小型の成長株で爆発力を補い、悩みながら新エネルギー株に投資し、相場次第で景気敏感株のスイングトレードで味付けする。

日本株の投資戦略はこんな感じで今までと大きくは変わっていない。(アメリカ株と中国株はまた違っている。)

ゲームプラン・投資戦略
ディフェンシブ 投資戦略 新エネルギー 日本株 景気敏感株 相場観



2009/07/25 23:11

ディスコ、四半期業績は前四半期比で急回復、2Qの黒字も見えそう

~ 前年同月比の大幅マイナスだけを見ていても業績回復は分からない。 ~

ディスコの第1四半期速報値。

平成22 年3月期 第1 四半期 連結売上高・個別業績の速報値に関するお知らせ

前年同期比では相変わらずの大幅マイナス。でも、前四半期からは大きく回復。この売上高ではまだ赤字圏内だろうけれど、順調に行けば2Qには黒字になるまで売上げが回復しそう。

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電気機器・精密機器
ディスコ 半導体 半導体製造装置 電子部品

2009/07/25 23:11

日本電気硝子、液晶用ガラスをフル生産でも足りないほど

~ パネルメーカーの受注は上向きでパネル価格は上昇中、部材メーカーの生産は急回復。 ~

日本電気硝子の第1四半期決算。

平成22年3月期 第1四半期決算短信

前年同月比ではマイナスの数字ばかりが並んでいるわけですけど、大切なのはそこではない。前四半期比ではプラス。

このような状況下、当社グループの経営環境は、液晶用ガラスの需要が得意先業界の急速な稼動上昇に伴い急回復したほか、その他の事業分野においても一部には底打ちの動きが見られましたが、全体としてはなお厳しい局面が続きました。

これですな。液晶用ガラスは急回復を通り越して、不足している。今時足りていないものはそうそう見つからない。日本電気硝子がこんな状況なんだから、旭硝子の液晶用ガラスだってもちろん絶好調であることは100%疑いがない。

友達光電を筆頭として、液晶パネルメーカーの出荷は既に底を打ち、グングン回復している。液晶用ガラスに限らず、部材メーカーもそれに合わせて受注が急回復している状況。一番の問題はこの状況がいつまで続くのか?という事。これをどう考えるかで投資家の態度が決まるわけですよ。

日本電気硝子の用途別の概況。

・ディスプレイ用ガラス:液晶用ガラスの販売が需要の急回復により好転する一方、ブラウン管用ガラスの販売が落ち込みました。

・電子部品用ガラス:光通信関連やイメージセンサー用ガラスを中心に販売が回復に転じました。

・ガラスファイバ:主力の自動車部品向け用途の販売は、需要面で底打ちの動きが見えてきたものの、低い水準に止まりました。

・建築・耐熱・照明薬事用その他:国内外の住宅・建築需要低迷の影響を受け、販売が振るいませんでした。

急回復しているのは液晶用ガラスのみ。その他は低水準ではあるものの、下げ止まりしていることは間違いなさそう。

今後の見通し。

液晶用基板ガラスは、第2四半期(平成21年7月1日~9月30日)も引き続き旺盛な需要が予想されます。当社といたしましては、供給能力の一層の引上げを図るとともに、生産性の改善やコスト低減を推進することにより、収益性の向上に全力を上げてまいります。一方、その他の事業分野においても、ガラスファイバや電子部品用ガラスが回復基調に転じており、タイムリーな稼動の引上げなどにより需要動向に適確に対応してまいります。

とりあえず液晶用ガラスは引き続き好調な見込み。足下が強くなければこのような言葉は出てこないだろうから、2Qに入っても需要は強いはず。

2009/07/25, 日本経済新聞 朝刊

4~6月、日電硝、経常益80億円。

 日本電気硝子が24日に発表した2009年4~6月期の連結決算は、経常利益が前年同期比76%減の80億円だった。四半期ベースで過去最高益だった前年同期と比べると大幅減益となったが、主力の液晶用基板ガラスでは顧客のパネルメーカーの工場稼働率の改善により販売が回復。光通信関連や自動車部品向けガラス繊維も中国などでの需要増で底を打った。

 売上高は40%減の626億円。純利益は96%減の8億3200万円。ブラウン管用ガラスの生産子会社を解散するなど特別損失が約40億円発生した。

株価は順調。

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電気機器・精密機器
日本電気硝子 液晶 液晶パネル 液晶用ガラス 自動車ガラス

2009/07/25 23:11

日本電産、HDD用モーターが急回復、上方修正はもう一度ありそう

~ 小型モーター(HDD用)は底を打った、2Qにはさらに業績が改善する可能性は高い。 ~

日本電産が第1四半期決算を発表。

平成22 年3月期 第1四半期決算短信(米国会計基準)

同時に上方修正を出した。

業績予想の修正に関するお知らせ

売り上げはこれまで通りの計画数字に変わりなし。第2四半期の利益が今までの計画値+30%の上方修正で、通期では2Qまでの修正幅をそのまま上乗せ。結果、通期の利益は従来計画比で+10%。

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修正の理由。

当期第1四半期は日本電産グループの総力を上げた取組みを展開中のWPR(ダブル・プロフィット・レシオ=利益率倍増)プロジェクトの改善活動成果が本格的に上がり始め、収益性の改善が大きく進展致しました。当期第1四半期は期初予想に対し売上高は4つのキーワード、省エネ、エコ、軽薄短小、ハーフプライスを掲げたスリー新活動による積極的な新分野の開拓により、ほぼ予想に沿った進行を示す一方、利益面はWPR効果により予想を大幅に上回り、更に一段と高いWPRの目標利益も上回り達成を致しました。これらを踏まえて、第2四半期連結累計期間および通期業績予想の修正を致します。

平たく言えば、利益改善が進んだと。

1Qの数字は前年同月比では大きなマイナスではあるものの、前四半期比ではかなりの増益となっている。特に、小型モーター(主にHDD用モーター)の業績改善が著しい。ここはまさに最近のいろんなニュースと合致する部分。

売上高の進捗率は、2Q計画の49%、通期計画の22%。経常利益の進捗率は、2Q計画の48%、通期計画の18%。

下半期にぐっと業績が改善する予想は、これまでと変わらない。

電子部品業界の受注は上向いているわけであって、7~9月期は4~6月期より業績が改善するはず。少なくともコンセンサスではそう見られているはず。となれば、進捗率から考えて、中間期はもっと上に着地するのではなかろうか。多分そうなる。

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株価は極めて順調。

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2009/07/25, 日本経済新聞 朝刊

純利益、日本電産、今期6%増、上方修正、4~6月は61%減。

 日本電産が24日発表した2009年4~6月期の連結決算(米国会計基準)は純利益が前年同期比61%減の58億円だった。ハードディスク駆動装置(HDD)などに使う主力の精密小型モーターは低価格パソコン向けなどの需要が回復、1~3月期と比べて利益が改善した。4~6月期の業績回復を受け、10年3月期の純利益は前期比6%増の300億円と期初予想を30億円上方修正した。(関連記事を投資・財務面に)

 4~6月期の売上高は前年同期比29%減の1236億円、営業利益は45%減の101億円。1~3月期と比べると営業利益は10倍となった。営業利益率は8・2%と、景気後退による需要減で落ち込んだ業績が、改善してきた。

 回復が目立つのがHDD用モーター。出荷台数は1億台と前年同期比で6%増え、1~3月期比では28%増だった。中国では「ネットブック」と呼ばれる低価格パソコンの販売が3倍になるなど好調。HDD関連は各社が在庫と生産を絞っていたこともあり「今は在庫より供給が心配」(永守重信社長)という。

 価格下落と円高の影響を受けたものの、内製比率の上昇や工程見直しなどで生産性が向上した。精密小型モーターの営業利益率は14・7%と過去最高となり、収益改善をけん引した。カメラ用部品などモバイル機器向けの需要が大きく回復した。一方で自動車や家電向け中型モーターなどは苦戦が続いた。

 10年3月期の営業利益予想は前期比3%減の500億円と、期初より50億円上方修正した。永守社長は「無駄な作業を減らすなど業務の効率化を進めて、営業利益率を前期比2倍にしたい」と語った。

下の図は決算説明資料から。

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電気機器・精密機器
HDD用モーター モーター 日本電産 精密機器

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