アーカイブ: 2009年6月

2009/06/04 20:08

アインファーマシーズ、今期も業績は順調、割安だし長期的に有望

~ 調剤薬局の市場は一昔前的に細分化されている、効率化、規模拡大の余地は大きい。 ~

アインファーマシーズの決算発表。

平成21年4月期 決算短信

200906044.gif前期の業績は、売上げ+9%、営業利益が+19%、経常利益+17%、純利益+32%。文句無しの数字でした。

前期はセブン&アイ・ホールディングスと業務・資本提携をして来るべき競争時代に備えたわけです。

6月1日から改正薬事法が施行され、どこの店でも基本的な薬が売れるようになった。どこの店でもというのは言い過ぎだけど、現実的にはそれに近い。実際、6月1日からはスーパーやホームセンターでいわゆる大衆医薬品の販売が始まった。しかも、ずいぶん値下げしてね。

これはドラッグストアにとっては厄介な問題。今まで医薬品を高利益率で売って、その儲けで他の商品を安く売ってきたわけです。そういうビジネスモデルが成り立たなくなる。ドラッグストアの株価を見てくださいよ。どれもこれもパッとしない。強気にはなれない。

アインファーマシーズはドラッグストアでもないしスーパーでもない。調剤薬局だから改正薬事法は関係ない。それでも7&Iと一緒にやっていくのは、これからは調剤薬局が単独で店舗を出すのではなくて、スーパー内に組み込まれたり、ドラッグストアと合体したり、ホームセンター内にできたりする方向にあるからだと思うんです。

街をあるけば調剤薬局にあたる。個人開業医の隣には必ず調剤薬局がある。こんな一昔前のビジネスはなかなかない。その昔、街のあちこちに小さなスーパーがあり、八百屋があり、魚屋があり、肉屋があったのと同じなわけですよ。

調剤薬局がイトーヨーカドーと一緒になる。食品を買いにいったときに処方箋を渡して、買物して、買物が終わったら受け取りに行けばいい。アメリカでは全部この形ですね。いずれ日本もそうなる。遠くない将来ね。

今期は売上げ+10%、営業利益+14%、経常利益が+16%、純利益が+32%の計画。EPSは220円。文句無しの数字と言えましょう。

PERは7.7倍で割高感は全然ない。というか安過ぎじゃないですか?

配当は5円増の35円を計画。配当利回りは2.1%。まあ、これはどうでもいい。

アインファーマシーズのドラッグストア事業は化粧品の売上比率が75%と高い。改正薬事法の影響はとても小さいと考えてよいかと。

今期は調剤薬局50店舗+都市型のドラッグストア10店舗の出店を計画。前期末は調剤薬局が375店舗、ドラッグストアが46店舗の合計421店舗。店舗増は調剤薬局が+13%、ドラッグストアが+22%。

調剤薬局の市場規模は5兆円。最大手のアインファーマシーズの売上げは1000億円。伸びしろは大きい。

医薬品・医療品・調剤薬局
アインファーマシーズ セブン&アイ・ホールディングス ドラッグストア 調剤薬局

2009/06/04 20:08

伊藤園、今期は増収増益、優先株の配当利回りは5.9%もある

~ 次の相場局面を考えれば伊藤園のようなディフェンシブが5.9%もあるのは魅力的。 ~

伊藤園の決算発表。

平成21年4月期 決算短信

200906043.gif今期は増収増益の予想で、EPSは39円。普通株の配当が38円で優先株の配当が48円。普通株の配当利回りが3%、優先株の配当利回りが5.9%。

伊藤園が5.9%ですよ。普通株と優先株の違いは当然ありましょう。でもね、普通の個人投資家にとって、普通株でも優先株でも変わらない。まさか個人投資家でどうしても議決権を行使したいとか、ないんじゃないですか?万が一、伊藤園が倒産したときの扱いがどうだとか、そんな事も言わないでしょ。

普通株と優先株の値動きは確かに全く同じでじゃない。短期的には片方がアウトパフォームする事もありましょう。でも基本的には同じ。優先株が上場されてからの値動きを比較すればはっきりしていますね。

じゃあ、利回り2.9%もの差を捨てる意味がない。つまり、普通の個人投資家が伊藤園を買おうと思うならば、優先株を買うべきだって事です。

200906042.gifこういう株が景気敏感株のようにビュンビュン値を飛ばすことはない。景気回復がちらついて、一気阿世に50%も駆け上げる株がある中で、伊藤園はどうしてもおいて行かれる。

でもね、今の相場がどこまで続くかと言えば、それほどどこまでもは続かない。

次の局面で持つべきは伊藤園みたいな銘柄だと思うんです。次の局面というのは、値を飛ばした銘柄がぐらぐらっと落ちるとき。遠からず来る。

少なくとも、そういう次の局面に備えて、利がたっぷり乗った銘柄は利食いを入れ、少しずつ伊藤園のようなディフェンシブに乗り換えておくのが良いと思う。そうじゃなくても、利食いした現金を伊藤園なんかに投入できる体制を作っておくべきですな。

個人的には今まさにそういうローテーションの過程にありますよ。

食品・飲料・日用品
ディフェンシブ 伊藤園 優先株 配当 食料品 飲料 高利回り

2009/06/04 20:08

2009/6/4の相場メモ:忘れちゃいけないアレやコレ

~ 中国の製品需要で電子部品や素材が賑わう、電池は自動車向けで長期テーマ。 ~

・2009年1Qの金需要は596t、2008年1Qから+248%(by WGC)
・ETFの需要が+540%、$13.6B
・バーとコインが+33%
・国別ではドイツ、スイス、アメリカなどの新興国からの需要大

UK

・トリプルA格を失う可能性あり
・アメリカも同じ方向にある by Bill Gross

台湾

・中国と経済的、政治的にどんどん近くなっている

AUO(友達光電)

・下期は黒字化の見通し by Vice President
・中国のLCD需要 → 品薄状態

素材

・エチレンプラント4月の稼働率 87%、5ヶ月ぶりの80%超
・エチレン国内生産 -3.3%、昨年9月からの2桁マイナス止まる
・化学各社は5月も増産 → 中国向け
・東ソー フル操業、旭化学 80%→90%
・国内向けは2桁減続く

電子部品価格

・液晶パネル 2ヶ月連続アップ
・フラッシュメモリ 3ヶ月連続アップ
・DRAM 2ヶ月ぶり上昇

テレビ

・日本 エコポイント後 +45%
・中国 地方に加えて都市部でも補助開始
・北米 堅調、パナソニック4~6月期の北米+40%の予想
・パネル価格はタイト → 水平分業メーカーは弱い

韓国

・4月の消費者センチメント105、3月は98、2ヶ月連続の大幅上昇
・デパートの売上げ2ヶ月連続の急上昇
・工業生産は3ヶ月連続アップ

自動車

・国内8社の2010年3月期国内生産 821万台、マイナス14%
・在庫調整は夏までに終了

電池

・GSユアサ+三菱自動車+三菱商事=リチウムエナジージャパン
・電気自動車向け電池工場 2010年稼働

相場メモ・備忘録
AUO エチレン フラッシュメモリ 友達光電 台湾 液晶パネル 電子部品 電池 韓国

2009/06/04 20:08

ゴンゾ、倒産同然の決算発表、上場廃止は会社が認めているようだ

~ 会社が上場廃止になると言うのだから間違いないのでは?それでも株価2千円もする。 ~

ゴンゾ(旧GDH)の決算発表。

平成21年3月期 決算短信

すさまじいBSですな。倒産しているも同然と言えましょう。債務超過で適正意見は付かない。

当連結会計年度末債務超過の状態であり、当該債務の返済資金の確保に困難が生じる可能性があります。更に、当社における全ての借入金の契約について、債務の一部でも履行を遅滞した時は期限の利益を失い、直ちに返済する旨の条項が付されており、当社は現在、銀行借入金の一部について返済期日を経過しており、当該条項に抵触しております。従って、継続企業の前提に関する重要な疑義が存在しております。

続けて、ゴンゾが自分自身で、もうすぐ上場廃止になりますよ、と言っている。

当社は2連結会計年度連続して債務超過であるため、東京証券取引所の上場廃止基準に抵触しており、上場廃止となる見込みであります。

これって、はっきりと「上場廃止となる見込みであります」だから、上場廃止って事ですよねえ?この文章に続いてこうある。

当社グループは当該状況を解消すべく、翌連結会計年度以降の利益回復を実現させる施策として、経営資源の集中、コスト削減、成長領域での事業推進、資本増強の推進に向けた取り組みを推進しております。

「当該状況を解消すべく」の「当該状況」が何なのか、はっきりしませんな。「上場廃止を回避すべく」という意味なのか、「借金返済を何とか待ってもらって倒産しないように」という事なのか。

まあ、どっちでもいいし、なんでもいい。

よくよく過去のプレスリリースを見ると、既に4月1日の発表で上場廃止になると主張してますな。

上場廃止基準の抵触に関するお知らせ

それでも株価は2000円もしているんだからね。面白い。

クサイ会社・エグイ企業
GDH ゴンゾ 上場廃止 倒産 債務超過

2009/06/04 20:08

ユニクロの5月は絶好調、ジーユーの激安商品も売れている

~ 1000円以下の激安カジュアル衣料、ユニクロが作ればそれなりのファッション性もあるって事。 ~

ファーストリテイリングの5月月次。

平成21年8月期 国内ユニクロ事業 売上推移速報

200906032.gif強烈に強いですな。全店が125.5%、既存店が118.3%。この数字はユニクロ事業だけなので、業績が伸びているであろうジーユー関連は含まれていない。まあ、ジーユーが伸びているとは言っても、ユニクロとは規模が違いすぎますけどね。

009/06/03, 日本経済新聞 朝刊

ファストリ、「ジーユー」さらに安く、990円以下拡充、ユニクロ5月も増収。

 ファーストリテイリングは2日、低価格衣料品店「ジーユー」で約500種ある今夏の商品の5割を990円以下にすると発表した。3月の990円ジーンズ発売後、販売が急伸しており、女性向け衣料などで990円商品を増やす。主力の「ユニクロ」の5月の国内既存店売上高も前年同月比18・3%増となり、衣料市場は同社の一人勝ちが続いている。

 ジーユーの既存店売上高は3~5月、3カ月連続で前年比70%以上の増加を記録した。990円ジーンズが発売時計画比2倍となる年100万本ペースで売れており、ジーンズを目当ての来店客数の増加で他商品の販売も上向いてきた。

 一部スーパーなども衣料値下げに動いているが、ジーユーは従来は1490~1990円だったスカートにもなるチュニック(丈の短いワンピース)などの新商品を今月、990円で発売。Tシャツやキャミソールは490円で7月までに順次発売する。2013年8月期に売上高500億円の達成を目指す。

 一方、ユニクロの既存店売上高は5月まで7カ月連続で前年実績を上回った。気温が上昇し、ブラジャーカップを内蔵した衣料「ブラトップ」やポロシャツなど夏物衣料が好調だった。

それにしても、500商品の半分以上を990円以下で売るのですよ。恐ろしいとしか言えませんな。490円の価格帯の商品も多いらしい。こんな事されたら商売上がったりのアパレル小売り会社は沢山ありましょう。

ジーユーのジーンズは当初の販売計画が50万本。修正計画は倍の100万本。店舗数は現在73で、200点まで増やす計画。

株価も堅調ですな。

まさに一人勝ち。

アパレル・ファッション銘柄
アパレル カジュアル衣料 ジーユー ファッション ファーストリテイリング ユニクロ

2009/06/04 20:08

エービーシー・マートの5月月次は好調、Uアローズの筆頭株主へ

~ 23%の保有比率でユナイテッドアローズの筆頭株主へ、面白い展開になるかも。 ~

エービーシー・マートの5月月次。

平成22年2月期 5 月度概況について

200906031.gif全店が+20.3%、既存店が+3.1%。今期の3月、4月は既存店がマイナスで、5月はプラス転換。全店は20%以上のプラス。非常に強い。レディースのハイソールスニーカー売れているらしい。

ABCマートに限らず、小売りではチラホラと月次が底打ちっぽい企業が出てきてますね。

株価は12月の高値から下げ続け、下げ止まった感がある。それでもバカみたいに売られたわけではない。昨年の後半は、外需・輸出・景気敏感株が強烈に売られる中で、相対的に業績が良い内需小売り株がどんどん買われた。

その流れでABCマートもずいぶん高値まで買われたわけで、12月高値からの下げで普通のバリュエーションに戻ったと言えましょう。ここからさらに月次が好調を維持するのが確認できればもう一段見直されてもいいのかとは思う。それまでは様子見。

ところで、ABCマートはユナイテッドアローズの株を23%以上所有する筆頭株主になる。

株式会社ユナイテッドアローズの株式の取得に関するお知らせ

これはこの発表があるまで全然気がつかなかった。大量保有報告書を確認してみると、2008年の4月からずっと買い続けていた。買っていたのはABCマートの社長の会社のイーエム・プランニング。これはABCマートが直接買えば、ある程度の持株比率になればプレスリリース出さなきゃいけないので、直接買わなかっただけですな。

イーエム・プランニングが20%超えるまで密かに買い増して、20%になったらABCマートに株を売る流れ。

ユナイテッドアローズは当然気がついていたけど、特にプレスリリースもしなかった。有報では大株主のところにイーエム・プランニングの名前が出ているけどね。で、イーエム・プランニングの持株比率がグングン上昇していく中で、4月に買収防衛策を導入済み。これは明らかにイーエム・プランニング(=ABCマート)が株を買い占めていることへの対策ですな。そうは言ってないけど。

今のところABCマートはUアローズを支配するつもりは無いようですけど、さてどうなる事やら。意外と面白い事が起きるかも知れませんな。

でもね、それを狙って投資するなんて事はしませんよ。

2009/06/04, 日本経済新聞 朝刊

ABCマート、Uアローズ株23%取得、商品開発の協力促す、25%で買収防衛策。

「25%」で買収防衛策

 靴専門店のエービーシー・マートは3日、衣料品専門店ユナイテッドアローズの発行済み株式の23・3%を取得し筆頭株主となったと発表した。Uアローズの商品企画力を靴の開発に生かす考えで、「株を買い増す計画は当面ない」という。Uアローズには25%で発動する買収防衛策があり、エービーシーの出方次第で緊張が高まりそうだ。

 エービーシーは同社の筆頭株主である三木正浩元会長が代表を務めるイーエム・プランニング(東京・目黒)から、65億7100万円でUアローズの株を買い取った。Uアローズは持ち分法適用会社となる。「Uアローズの商品企画力や流行情報などを靴の開発に生かせる」としている。

 これを受けてUアローズの重松理社長は「人材育成の手法を学んだり、エービーシーの韓国子会社を通じアジアの情報を得たりできるかもしれない」と述べた。エービーシーが株を買い増さないのであれば、相乗効果を探っていこうというスタンスとみられる。

 ただUアローズはファッション感度の鋭い高級衣料店として知られる。低価格品が中心のエービーシーとは客層が異なり、Uアローズの内部には困惑も広がっている。

 業績ではエービーシーがUアローズを圧倒している。Uアローズの09年3月期は3期連続の経常減益で、株価は3年前の約3分の1。一方のエービーシーは09年2月期の連結純利益が最高を更新するなど絶好調で、Uアローズ株を買い増しやすい環境にある。

 Uアローズは議決権ベースで25%以上の取得を目指す買収者に対して、事前に株式取得の目的などの説明を求める買収防衛策を今年4月に導入した。エービーシーが強引な手段に出れば対立が表面化しそうだ。

アパレル・ファッション銘柄
アパレル エービーシー・マート ファッション ユナイテッドアローズ

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