アーカイブ: 2009年3月

2009/03/20 19:07

ビックカメラ、不正会計で上場廃止の可能性から復活した、株は上

~ 配当と株主優待で20%の利回り、倒産せず利回りが維持されるなら、絶対に負けない投資。 ~

ビックカメラが上場廃止の瀬戸際からカムバック。

2009/03/19, 日本経済新聞 朝刊

ビックカメラ、上場維持へ、監理銘柄指定を解除。

 東京証券取引所は十八日、上場廃止の是非を検討していたビックカメラの「監理銘柄」指定を解き、上場を維持する方針を固めた。有価証券報告書の虚偽記載の実態を審査してきたが、上場廃止にするほどの悪質性や組織性はないと判断した。東証の自主規制法人が近く臨時理事会を開き、決定する。

 ビックは二〇〇二年に池袋本店などの不動産をSPC(特別目的会社)に売却する会計処理を実施した。ただ、この会計処理について証券取引等監視委員会が調査に入ったのを受け、昨年十二月に過去の決算を見直すと表明。今年二月には二〇〇二年八月期から二〇〇八年八月期までの七期分の決算を訂正した。

ビックカメラの配当利回りは5%。決算修正で大赤字ではあるものの、あくまで過年度決算を修正した特損。キャッシュアウトはない。配当は出ると考えますよ。

株主優待も充実していて、3000円の買物券がもらえる。優待利回りは驚きの15%。配当と合わせて総合利回りは20%とバカみたいな数字なわけです。

もともと過年度決算の問題が出る前より、ビックカメラの総合利回りは10%を超えていた。つまり、優待狙いの個人投資家がたっぷりいた。そこへ爆弾が落ちて株価は暴落し、さらに利回りが高まった。

その理由は、上場廃止になるんじゃないかという心配だけですな。

その心配がなくなった今、20%の利回りを取るべく買いが集まるんじゃないですか?とりあえず日経記事の翌日はストップ高。何日か続いてもおかしくないですね。20%利回りがあって、倒産や上場廃止にならない株を買って負ける事なんてあり得ない。

ところで、監理銘柄指定を解除は日経の記事にあるだけで、東証からは正式に発表されていませんな。これについてはビックカメラもプレスリリースを出している。

当社に関する一部報道について

裏付けもなくそんなこと記事にしないだろうから、大丈夫だとは思いますね。

専門小売銘柄
ビックカメラ 上場廃止 不正会計 家電販売 株主優待 配当 高利回り

2009/03/20 19:07

チタンの需要減と減産、業績悪化は当然だけど株価はここまでか

~ 景気が回復し、飛行機が作られるようになったとき、業績と株価の爆発力は折り紙付き。 ~

200903195.gif東邦チタニウムがスポンジチタンの減産を発表。

スポンジチタンの減産及び収益改善に向けた諸施策に関するお知らせ

世界的な景気低迷により一般工業用及び民生用の需要が減少したことに加え、新型航空機ボーイング787型機の納入遅れをはじめとした航空機需要の縮小によります。

飛行機会社はチタン会社にとって重要なお客さん。飛行機が作られれば作られるほど、チタン需要は伸びて価格も上昇する。景気が良くなければ飛行機は作られませんな。

200903192.gif東邦チタニウムは生産能力の40%減で生産をする。そして、新工場の稼働は延期。足下、チタン販売量は減少し、販売価格は低下を続けている。

来期も減収減益が続くのは確実じゃないですか。まさか景気が急回復して生産が急激に戻るなんてないでしょうな。

200903193.gif東邦チタニウムだけじゃなくて、大阪チタニウムも状況は全く同じ。

株価は底を打ったようにも見える。先週までの暴落にも株価はびくともしていない。単に、それまでに十分業績悪化を織り込んで暴落し尽くしていたとも言えましょう。

長期のチャートを見れば底打ちからの上値の大きさに可能性があることは分かる。数年前、たったの数年で30倍や50倍になった株価が記憶に新しい。しかしあれは強烈な上昇でしたな。忘れられない人も多いんじゃないですか?

200903194.gif2009/02/26, 日本経済新聞 朝刊

チタン、5年ぶり値下げ、輸出価格10―15%、航空機需要など急減

国内価格に影響も

 レアメタル(希少金属)の一種で、航空機エンジンや電力・化学プラントなどに使うチタンの輸出価格が五年ぶりの引き下げとなった。日本メーカーと海外需要家との二〇〇九年積みの価格交渉は前年比一〇―一五%の値下げで決着した。世界景気の減速で需要が低迷し、需要家が在庫調整を進めていることが理由。〇九年度(〇九年四月―一〇年三月)の国内向け価格交渉にも影響を与えそうだ。

 チタンの中間原料となるスポンジチタンについて大阪チタニウムテクノロジーズと東邦チタニウムの国内二社と、需要家である米タイメットなど海外のチタン展伸材メーカーが合意した。新価格はおおむね一キロ一四・五―一八・五ドルとなったとみられる。

 世界的な景気減速の影響で、昨年後半から需要が急減している。航空機向けでは米大手ボーイングの〇八年の航空機受注数が六百六十二機と前年比五三%の大幅減。同社の主要労働組合によるストライキも影響し、〇八年の引き渡し機数も前年比約一五%減少した。  化学プラントや海水淡水化プラント向けなども一転して需要が減退。中国や中近東などで「予定物件のキャンセルや工事遅延が出ている」(スポンジメーカー)という。需要家のチタン展伸材メーカーが在庫調整に動くなど需給が緩和したことで価格の引き下げにつながった。

 日本チタン協会(東京・千代田)のまとめによると、〇八年のスポンジチタン輸出量は一万一千六百四十二トンと前年比一・九%の微増。内需を加えた出荷量は前年比〇・七%増の三万八千八百二十六トンとなったが当初見込みの三万九千トンを下回った。

 ▼スポンジチタン 原料のチタン鉱石を塩素ガスやマグネシウムなどと反応させて精製する中間原料。形状が海綿状であることからこう呼ぶ。需要家のチタン展伸材メーカーはスポンジチタンをさらに精製した地金を板や棒、管などの展伸材に加工して販売する。

 スポンジチタンの世界生産量は約十五万トンで、このうち国内二社が約三割を供給する。価格は輸出向けは年単位、国内向けは年度単位で交渉する例が多い。

市況株
チタン 大阪チタニウム 東邦チタニウム

2009/03/16 11:11

この世でいちばん大事な「カネ」の話 by 西原理恵子 ★3

~ 投資して儲けるカネではなくて、人生・生活の何たるかのカネ、についてのお話。 ~

ようやく今年2冊目の読書。なるべく沢山の本を読もうと毎年思うわけですが、なかなかどうして。。。

この世でいちばん大事な「カネ」の話
西原理恵子

 ・総合得点:★★★☆☆(満点★5)
 ・こういう人向き:ギャンブルの怖さを知らない人、投資とギャンブルの区別ができない人、自伝が好きな人
 ・向かない人:投資本を探している人、お金の大切さや怖さを知っている人、専門的知識を求めている人

「カネ」の話、とありますが、読む人によっては全然カネの話に感じないと思う。筆者にとっては深く深くカネの話なんだろうけれど、投資的なカネを考えようと思っている人にはカネの話にならない。

つまり、カネのなんたるか、が書かれている。人にとってカネはどういうものなのか、みたいな。だから投資してカネを儲ける方法、どうやってカネを儲けるか、について書かれているわけではない。投資本じゃないって事です。

筆者はとても貧乏な子供時代を過ごしてきているそうで、それが具体的に書かれている。貧乏話は沢山あるので特に新鮮味はないかも知れませんけど、個人的には読んでいて面白いですね。

面白い、というと語弊がある。ありすぎる。面白いの意味するところは、笑えるとか楽しいとかではないですよ。心に響くというか、考えさせられるというか。

それは、ああそうか、そんな貧しい人もいるんだ、っていう「考えさせられる」ではない。もしかすると明日は自分がそんな風になっているかも知れない、っていう事。

そういう意味で、投資するにしてもよくよく考えないといけないし、まさか自分の投資行動が実はギャンブルなんじゃないかって、考える機会になる。

そもそもこんな事は、長いこといろんな投資をしてきて今さら考えることではない。けれど、どうしても忘れがちになるし、芯がぶれることもある。だから機会あるごとに思い出すのは悪い事じゃない。

株をやっている人たちだって、「この瞬間に決済をすれば、何千万円の儲けが出る」といいうことがわかっていても、まだじーっと株価の様子を見ている。もしかしたら、もっと儲かるんじゃないかと思うと、なかなか決済の判断ができない。

商売だってそう。売り上げがいまいちになってる店が、五百万円かけて店をリニューアルしたとしようよ。それでも客の入りが悪い。一ヶ月に百万円ずつ赤字が出る。その赤字は毎月増えていく。でも「五百万もかけて店を新しくしたんだから」って思うと、ここでもうやめようという決心ができないものなのよ。

そうして「引き時」を見誤って、お店を潰してしまう。

大手の企業なんかだと、「赤字がこのくらい出たら、その部門は撤退」というマニュアルをあらかじめ決めてあるんだよ。そのくらい引き時を見極めて、ちゃんと「やめる」という決断をするのって、本当に難しいものなんだって思う。

ここでやめたら、ゼロどころかマイナス地点に立つしかない。「あとがない」という状況に立たされたら、マニュアルのない個人が、なかなか、やめられるものじゃない。

分かっているんです。みんな心では分かっているんです。でも損切りができない人、一杯いる。ここまで下げたんだからもうそろそろ反発だ。反発してから売るんだ。そうやってずるずるとどこまでも行く。ここで大逆転だって、信用レバレッジで突っ込んでしまう人もいる。

筆者はFXも体験していて、1000万円を溶かしたという。あっという間に。どうやら、何かの雑誌の連載で、1000万という身銭を切ってFXをやったらしい。麻雀でもトータル5000万は持って行かれたらしい。

貧乏からお金持ちになれて良かったね、っていう話じゃないですよ。

内容紹介(Amazonより)

西原理恵子が「カネ」を通して自らの生き様と理念を語る初の自伝的エッセイ登場!故郷での貧しさゆえの八方ふさがりの生活。東京に出てきて学校に通いながら自分の絵を出版社に持ち込み次第に認められて行く。そしてギャンブル、アジアへの旅で出会った貧しい子ども達、大切な家族の事。

「お金」について考える事は人間関係・仕事関係、つまり自分と世界との関わりにつながっていくのです。漫画で描かれた西原ワールドがより深く・よりリアルに迫って来る1冊。西原ファンならずとも納得・感動の1冊です!

アマゾンのおすすめ度は結構高くて、53件のカスタマーレビューで4.5星(5星満点)。ベストセラー順位は89位、エッセー・随筆部門では4位。それなりに話題の本なのかもしれない。

 

読書・書籍・雑誌
エッセー ギャンブル 投資

2009/03/16 11:11

個別銘柄ウォッチ(2009/3/16)

~ 小型に加えて中・大型も、銘柄絞り込み、景気敏感株を見る、少しずつ変えていく。 ~

200903162.gifトリドールがずいぶん下げた。ただまだ買いたい水準までは下がっていない。たとえここで反発して上へ行ってしまうとしても、それはそれでいいと思うんです。今の相場は、そういう事を心配するんじゃなくて、下を心配するときだから。

新しい四季報では来期は上方修正されている。40%以上の増益、EPS27,500円を出していますな。当たらずとも遠からず、じゃないですか?

来期も積極出店は続くので、ファイナンスは覚悟しておいて損はないでしょう。

200903163.gif物語コーポレーションは2月月次を発表http://www.monogatari.co.jp/ir/pdf/getsuji/getsuji0902.pdf。全店は順調、既存店はスローダウンしている雰囲気があるような無いような。株価は全然動かない。動いたときは上か下か、いずれにしても大きいような気がする。

ユニ・チャーム ペットケアが見事な下落。買ってもいいんじゃないですか?売るのも忘れずに。日興シティとGSは引き続き買い推奨ですな。

介護関連銘柄ではツクイだけがなぜか下落を継続。ツクイは上げも一番大きいので下げも大きいって事ですか。

200903164.gif全体相場がとりあえず先週で下落をいったん止めた。昨年10月の底から先週のバブル後最安値を更新したマーケットで、高配当・低PBR銘柄は非常に強かった。伊藤園優先株はダメですけどね。昨年10月の暴落から、先週までの厳しい相場は至極当然なわけで、そういう中でいかに踏ん張るかという視点で選んだ高配当・低PBR銘柄は今までのところ正解だったと言えましょう。

ただ、同様の思惑でディフェンシブ株を選んでいたわけですけど、予想外に苦戦ですな。いわゆるコテコテのディフェンシブ株ではなく、少しひねってディフェンシブと考えた銘柄だったのが相場にマッチしなかった。

200903165.gifとはいうものの、普通にディフェンシブと呼ばれる銘柄だってボロボロだったわけで、そういう比較では良かったのかも知れない。

高配当・低PBRにしてもディフェンシブにしても、小粒な企業が多かった。単に小型株に魅力的なものが多かったというのもあるし、外国人投資家の需給を考えた場合でも小粒の方が良かった。

先週の下落で、中型・大型のディフェンシブ株も安くなった。そうなれば、徐々に大型ディフェンシブにシフトしてもいいんじゃないですか?

銘柄を減らして厳選するのも必要かと。

割安成長株は今まで通り、個別に企業を考えるだけ。

セクターローテーションでは、景気敏感株を見ていく形に持っていきたい。これまで景気敏感株は無視してきた。業績も悪いって事だけ確認してまともにチェックはしていない。チャートを見て底打ちしたっぽい銘柄を気にすることもなかったわけです。

そういう態度を改めても良いと思うんです。もう少しよく見ていくってことですな。

なぜなら、嘘か本当か皆目見当は付かないものの、ちらほらと底を確認できそうなニュースとか雰囲気とか出てきたような感じるからですね。そういう感じが本当かなんてどうでもいい。そういう感じが出てきたときから見始めないと、本当にそうなったときには分からないものだし、慌てて高値で飛び乗るなんていうのはよくある話じゃないですか?

ゲームプラン・投資戦略
ツクイ ディフェンシブ トリドール ユニ・チャーム ペットケア 介護 物語コーポレーション

2009/03/16 09:09

GLD(金ETF)の金保有量が世界6位のスイスを追い越した

~ 資金が金に流れているのは確実、プレイするなら原油価格の暴騰・暴落は忘れない。 ~

金ETFとは具体的にはGLDの事。とりあえず資金が流れ込んでいるのは確認できる。

原油価格の高騰・暴落を忘れない。忘れずに、乗るなら乗る。

2009/03/16, 日本経済新聞 朝刊

金ETF最大手、残高1050トン突破(ダイジェスト)

 【シカゴ=毛利靖子】金上場投資信託(ETF)の残高が拡大している。世界最大手でニューヨーク証券取引所などに上場するSPDRゴールド・シェアーズの残高は十三日時点で千五十六・八二トンとなり、世界六位の金保有国であるスイスの残高を抜いた。米金融危機で投資先の倒産リスクに警戒を強める米欧の年金基金が金ETFの購入を増やしている。

市況株
ETF GLD 原油

2009/03/16 09:09

TSMがガイダンスを引き上げ、半導体強気ニュースは珍しい

~ チップ需要底打ちで買うのはファウンドリートップのTSM、2009年1Qが底になるのか。 ~

半導体セクターで久しぶりの強気ニュースが出た。Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. (TSM)台湾セミコンダクターがガイダンスを引き上げたことです。

TSMC Announces February 2009 Sales Report and Revises First-Quarter Business Guidance

2月の売上げは前年比では-59%と相変わらず酷い数字ですけど、1Qは予想以上になる計画。

Primarily due to quick orders from customers, especially from the mainland Chinese market, and a stronger US dollar, TSMC now expects first-quarter revenue to be between NT$36 billion and NT$38 billion, higher than the previous expectation of between NT$32 billion and NT$35 billion.

中国からの需要と言っている。やっぱり中国か。

マージンについても強烈に上方修正。

TSMC’s expectation for first-quarter gross profit margin is now between 14% and 16%, and operating profit margin is between -2% and 0%, compared with the previous guidance of 1% to 5% for gross profit margin and -19% to -15% for the operating profit margin.

上方修正でも赤字ですよ。しかし、これまでずっと下方修正の連続でどうにもならなかった会社が、いよいよ下げ止まりに入ったんじゃないかと思われる時が転換点なのは言うまでもない。絶対的な業績の良さは全然重要じゃない。

一気に回復してウハウハ儲かる状況にならないことは間違いない。そんなに景気は良くないので当たり前。ただ単に、底打ちしたのではないか、という第一歩。

いずれ来る底打ちを夢見て、とりあえずセミコンのファウンドリーをメモしておく。Morningstarのレポートにまとまっている。

Taiwan Semiconductor(TSM)が最大手。売り上げ$9.7Bでダントツ。売上げ規模だけではなくて、技術や資金力、収益性などで頭一つも二つも抜け出ているというのがコンセンサス。ファウンドリーセクターでのシェアは44%。

2番手がUnited Microelectronics Corp. (UMC)。これも台湾の企業。売上げは$3.1B。シェアは15%。

そしてSemiconductor Manufacturing International Corp. (SMI)、Chartered Semiconductor Manufacturing Ltd. (CHRT)が続く。SMIは中国企業、CHRTはシンガポール。残りは中小が玉石混淆。

大手は汎用品は作らない。そういうのは中小の中国ファウンドリーが儲からなくてヒーヒー言いながら作る。

Samsungなどの開発・製造が統合されたチップメーカーが、余剰生産力をファウンドリーみたいな形で使うようになってきていて、ここにも競争がある。

200903161.gif競争は激しいし、何より景気の波をもろに受ける。設備投資がデカイので景気が悪くなればすぐに赤字。逆に景気が良くなると一気に儲かる。資金力がものを言う典型的な設備産業。金がかかるので参入障壁は高い。もちろんどんどん高度化する技術に追いつき追い越す必要がある。

景気が回復し、チップ需要が伸びれば、最初に上げるのは間違いなくTSM。最大手で利益が最初に出る。TSMは上がって2番手以下が上げてないから2番手以下を買う、なんて言うのは間違いですな。

TSMの足下の株価は異様に強いのを発見し驚く。

ハイテク・IT・テクノロジー
CHRT Samsung SMI TSM UMC ファウンドリー 半導体

2009/03/16 09:09

不景気で工場が動かず電気・ガスが使われない、高配当も見送り

~ 公共株の3%利回りはなかなか見られる数字ではない、アメリカ株との比較では見劣りする。 ~

先週は電力株が急落した。週の後半は別として、全体マーケットもボロボロだったという理由も当然ありましょう。けれど、問題はそう言う事じゃない。

200903153.gif発受電電力量の激減が日経にニュースになっているけど、このニュース以前に中部電力の2月分リリースで既にマイナス22%という数字は確認していた。22%のマイナスという数字を見て、急落した株価を考えてもさすがに電力株を買う気にはならなかった。

そりゃあ、中部にはトヨタ関連の自動車産業が集まっていて、自動車が作られないんだから、電気は使われない。

2009/03/14, 日本経済新聞 朝刊

発受電電力量、マイナス幅最大、2月15%減、自動車向けなど減少。,

 電気事業連合会(会長・森詳介関西電力社長)が十三日にまとめた二月の発受電電力量(速報)は前年同月比一五・八%減の七百四十四億七千万キロワット時で、電力十社体制で統計を取り始めた一九七二年以来、過去最大の落ち込みとなった。前年実績割れは七カ月連続。自動車や鉄鋼など産業用大口需要の減少が続いていることを反映した。

 前年同月はうるう年だったが、日数補正をしても一二・八%減と過去最大の減少率となる。これまで落ち込みが最も大きかったのは二〇〇三年七月の一二・三%減だった。

 中部電力(二二・七%減)や中国電力(二一・〇%減)といった自動車産業への依存度が高い地域のマイナス幅が大きかった。電源別では原子力が一一・六%増。水力は二七・〇%増、火力は二九・六%減だった。

発受電電力量がマイナス16%(うるう年補正後でマイナス13%)で、過去最大の落ち込み。電力量がこれだけ大きなマイナスというのは、いかに厳しい景気か分かるというもの。

設備稼働率が半分に落ち、生産量を半分にまでカットし、派遣を全部切り、工場を止めている。そんな状況だから、電気がいらないのは当たり前。

良いニュースとしては、発電に使う一般炭の2009年度価格が前年比で-43%に決まった事ですな。中部電力は国内最大の一般炭使用者。中国電力は発電量の50%以上が石炭と石炭比率が高い。

もっとも、石炭価格にスポット価格はがっくり下げていたわけで、2009年度の一般炭価格が同じ程度下がることは周知の事実。いまさら原料価格減、といってニュースにはなりませんな。

電気に限らずガスも同様。

2009/03/14, 日本経済新聞 朝刊

東ガス販売量、減少幅最大、2月14.2%減。

 東京ガスが十三日にまとめた二月のガス販売量は前年同月比一四・二%減の十一億九千百四十八万立方メートルと、過去最大の落ち込みとなった。全体の三割を占める工業用は生産活動の減退を受け、二一・三%減と大幅減だった。また暖冬の影響で暖房・給湯需要が減少したため家庭用も一〇・五%減、業務用も七・五%減となった。二〇〇八年四月―〇九年二月の販売量は二・三%減だった。

配当利回りが3%を超えてきた電力株もある。日本の電力株で3%というのはなかなか無い水準ではある。しかしながら、いつものことで、どうしてもアメリカ株との比較になる。電力株みたいな公共株で3%を超えているのはうじゃうじゃある。5%や7%なんかもいっぱい。10%でも驚かない。

結局そういうことになる。

公共株・電気・ガス・鉄道
ガス 中国電力 中部電力 配当 電気

2009/03/15 22:10

ウィングパートナーズ、金融庁から業務停止命令を食らう

~ ウィングパートナーズに監査を任せている企業の一覧をよーく眺め、臭さを感じ取る。 ~

200903152.gif金融庁がウィングパートナーズに業務の停止を命じる。

監査法人の処分について

とにもかくにも、問題の多い監査法人ですな。とりあえず、ウィングパートナーズにお世話になっている会社の一覧でも眺る。見てくださいよ、この壮観な顔ぶれを。類は友を呼ぶってやつですか。

手出し無用と言うことを覚えておきましょう。

クサイ会社・エグイ企業
ウィングパートナーズ 業務停止 監査法人

2009/03/15 21:09

仕事はあるところには十分ある、ミスマッチが問題なだけ

~ 大切なのは、必要なところへ人材が移動できるような制度・態勢を整えること。 ~

派遣切りだ、正社員の解雇だと、世間は日本には全然仕事が無いような事をいうけど、仕事は間違いなくある。あるのは求職と求人のミスマッチだけ。

人手が足りないのは例えば介護分野。

009/03/15, 日本経済新聞 朝刊

介護関係の職種、人材流入広がる、有効求人倍率1月下落。

 介護を含む社会福祉専門職の一月の有効求人倍率(季節調整値)が前年同月に比べて〇・一六ポイント下がり、二・三四倍となったことが厚生労働省の調べで分かった。労働条件の悪さなどから他業種と比較して人手が慢性的に不足していたが、急速な景気後退により、人材の流入が加速していることが背景とみられる。

 介護大手各社は四月の介護報酬引き上げをにらみ採用を強化。失業者や介護分野の離職者受け入れが進んでいるようだ。

他にも、サービス業は常に人が足りていない。飲食関連なんかは代表的ですな。しかし、足りていない職場へ行くことも難しい。第一に嫌だという理由があり、第二に技能・技術・資格がないという理由がある。

何とかしていかなければ、日本は成り立たないんじゃないですか?

ちょっとニュース
介護 求人 求職 派遣

2009/03/15 21:09

パーク24、稼働率は下げ止まらない、株は底打ちしても買えない

~ 株価の底打ち気配で期待を抱かせた稼働率の回復、夢物語の淡い期待でした。 ~

パーク24の2月月次。

2009年10月期 速報数値

200903151.gif売上は104.6%、売上総利益は85.7%。ますます減益が加速していますな。台数が112.2%なので、売上は台数ほど伸びていない。

稼働率は39.3%。前期が45.7%。稼働率は回復しない。横這いどころか下げ基調。どうにもならない。

一瞬だけ稼働率が底を打ったか、なんて淡い期待を抱きましたけど、そんなはずもなかった。株価は底を打ったかも知れないが、とてもじゃないけど買っては行けますまい。

消費者サービス
パーク24 駐車場

2009/03/13 18:06

マーケットの潮目は変わったのか、いや、まだディフェンシブだ

~ 時々来る反発局面で景気敏感株が底打ったかなんて考えは甘い、まだそうはならないはず。 ~

一つ前のエントリーでミライアルのボロボロな業績、受注、受注残高を確認した。なにも、これはミライアルに限った話じゃない。

電気、精密、自動車、機械、およそ日本が日本であるためのセクターの業績はボロボロ。株価もボロボロ。来期も酷いのは分かっている。

こんなことは既知の事実。じゃあ素直に株価も下げ続けるので気にする必要もないのでしょうか。わかりませんな。

そういう株は既に叩き売られている。悪い決算発表やニュースを見ても、もう売られないのではないか。もうどれだけ悪いニュースが出ても株は下げないよ、っていう水準まで売られているのではなかろうか?それともまだまだ織り込み足りないのか。

株価はだんだん悪いニュースに反応しなくなってきているように感じるわけです。この、悪いニュースに反応しない、というのは、マーケットの底を見届ける際の、それなりに大切な要素だと思うんです。

ここのところのマーケットでは、比較では業績の良い内需ディフェンシブ銘柄がとても弱い。それなりの決算を出しても株価は下に反応する。一方で、外需輸出景気敏感株は、悪いニュースや決算数字であっても株価は下に反応しないことが多い。

全体として、内需系は株価が下げ、外需系は値を保つ。

こんな感じで、底まで行ったのかも知れない、強いセクターにも変化があるような気もする、というような、「いよいよ感」を感じる人も多いと思う。単なるベアマーケットでの一時的な流れなのか、それとも潮目が変わる時期にさしかかって来たのか、投資家は判断しないとダメですな。

個人的には、まだまだ潮目は変わっていないと思う。

確かに、景気敏感株が力強く上げる局面があるかも知れない。底値から言えば、50%ぐらいは平気で騰がることもありましょう。2倍になったっておかしくない。でも、それはあくまで短期的な反発。

うまく取れればおめでとさん。

そういう態度であって、自分ではそんな反発を取れないと思うわけです。なぜなら、上がっては下げ、下げては上げ、ジグザグしながら横這いが続くと考えていて、それをうまく波乗りする事なんて自分にはできないから。

ここはやっぱりバカみたいに売られたディフェンシブ銘柄じゃないですか?例えば、花王やキリン。東京電力を筆頭とする電力株。などなど。

業績云々ではなく、売らざるをえないから売られている。他にもう売るものが無いから売られている。

状況はアメリカのマーケットでも同じ。ディフェンシブな国際優良銘柄がバカみたいな配当利回りまで売られている。

そういう株だって当然もっと下げることもある。しかし、歴史的に考えて、どうやってもそれなりの配当利回りにまで株価は回復するんじゃないですか?

株価の回復が遅れて、結局、全体的に景気が良くなってから他セクターの銘柄と同時に回復するなんて事があるかも知れない。そうなれば当然ですけど、景気敏感株に比べて回復のスピードは遅い。

もしそんな状況になれば、ディフェンシブ銘柄を担保に禁断の信用取り引きしてもいいと思うわけです。なぜなら、そこまで行けば、ディフェンシブ銘柄はもう下げないから。

でも、そんな状況にはならないと考えている。

つまり、まともなディフェンシブ株は戻る。下げては上げて、下げては上げて、結局一番早くにそれなりの水準に戻る。同時期に、景気敏感株が大きく上げることもありましょう。しかし結局、上げては下げ、の下げで景気敏感株は大きく下げる。

終わってみれば、ディフェンシブ株は上に位置し、景気敏感株は横這いで下に位置している。そんなイメージ。

ところで、花王やキリンを具体的に出したけど、それらに比べるとアメリカマーケットの銘柄の方が断然魅力的。だから日本株では個別の中小型の安い株を狙ったりすることが多くなる。ディフェンシブはアメリカに魅力的なのがいっぱいあるからね。

ゲームプラン・投資戦略
アメリカ株 キリン ディフェンシブ 景気敏感 花王

2009/03/13 18:06

ミライアルの受注と受注残の数字、分かっていたけど、酷い数字

~ 半導体関連がダメなのは分かり切っている、それでも酷すぎる数字に唖然とする。 ~

ミライアルの決算発表。

平成21年1月期 決算短信

200903132.gif今期も大きく減収減益の計画。とりあえず黒字は確保する計画ではあるものの、赤字も視野に入ってくるんじゃないですか?

半導体関連業界の設備稼働率は地に落ち、回復する見込みは無い。世界全体の景気が回復しなければどうにもならない。ミライアルに仕事があるわけない。

受注高と受注残高を見れば、いかに酷い状況か分かるというもの。ま、こんな事は今さらいうまでもなく分かり切っていることではありますけどね。

それにしても酷い数字ですな。

電気機器・精密機器
シリコンウエハー ミライアル 半導体

2009/03/13 18:06

エスグラントコーポレーション倒産、そうなって当たり前の理由ばかり

~ 主幹事インヴァスト、大株主ユニマット、名証セントレック上場、これだけで投資不適格。 ~

エスグラントコーポレーションが倒産。負債総額190億円で民事再生手続を開始。

民事再生手続開始の申立てに関するお知らせ

200903131.gif順当な倒産と言えましょう。第2四半期報告書の提出は遅延していて、監査法人はアークが明誠に変更になり、明誠が辞めてしまった。アークや明誠に見捨てられれば終わりに決まってますな。

主幹事はインヴァスト。大株主はユニマット。上場は名証セントレック。

時価総額はたったの5800万円。近所の居酒屋じゃないですよ。

こういう会社が倒産せずして、どこが倒産しましょう。

倒産・上場廃止
エスグラントコーポレーション マンション マンデベ 不動産 流動化

2009/03/11 10:10

総合メディカル、下方修正は調剤薬局より他部門の影響が大きい

~ 調剤薬局は成長株ではない、あかまで不景気相場でのディフェンシブ、これを忘れない。 ~

総合メディカルの下方修正。

連結業績予想の修正に関するお知らせ

部門別ではコンサルティングやリースの減額幅が大きくて、調剤薬局部門の減額幅は小さい。そう言う意味で、純粋に調剤薬局セクターのマイナスをイメージするのはちょっと違うと思うんです。

薬局関連事業は景気の急速な悪化などを背景に昨年12月以降で患者さんの受診抑制がみられることに加え、インフルエンザの流行が小規模のまま例年より早期に終息局面に入ったことなどから、患者数が減少し処方せん枚数が計画より下回る見通しとなったためです。

インフルエンザのような季節性も当然ありましょう。

日経の記事によれば、調剤薬局の新規出店数が予定から半減という。既存店売上はマイナス。この辺の話は注意が必要かと。

2009/03/11, 日本経済新聞 朝刊

総合メデカル一転23%減益、今期純利益、景気減速で利用者減。

 調剤薬局が主力の総合メディカルは十日、二〇〇九年三月期の連結純利益が前期比二三%減の十三億円になりそうだと発表した。従来予想を四億円下回り、増益見通しから一転、減益予想になる。景気減速で調剤薬局の新規出店数が予定から半減。利用者数も減る。医師の転職や開業を支援するコンサルティング事業も需要が縮小する。

 売上高は従来予想を四十億円下回り、三%増の六百六十三億円になる見込み。資金調達が難航し医師の新規開業や設備投資が減り、医療機器リース事業が振るわない。

 調剤薬局は薬価改定による価格下落や利用者減で既存店売上高が前期比マイナスになる見通し。ただ、十店舗を新規出店し増収は確保する。

 営業利益は二〇%減の二十四億円。医師不足を背景に医療機関が勤務医を引き留める傾向にあり、好採算の医師の転職支援コンサルティング事業が前期並みの水準にとどまる。

調剤薬局を成長株として考えているわけではないことは忘れない。あくまでディフェンシブ銘柄。加えて、セクター全体として少しずつは成長ができる。寡占化がこれから進むので大手には有利。

売上半減、利益大赤字の企業が沢山ある中で、業績の安定性からディフェンシブなわけです。

そういう視点での投資になりましょう。

医薬品・医療品・調剤薬局
ディフェンシブ 総合メディカル 調剤薬局

2009/03/11 10:10

パシフィックホールディングス、予想通りの倒産、中国資金は嘘っぱち

~ 裏で儲けている人がいるはず、そう言う人のカモにならないように、変なものには近寄らない。 ~

パシフィックホールディングスが倒産。負債総額1630億円で会社更正手続を開始。

会社更生手続開始の申立てに関するお知らせ

200903111.gifま、予想通りの展開でしたな。倒産の前触れはてんこ盛りなわけで、順当な倒産と言えましょう。

何度も書いてきているとおり、中国から資金を引っ張ってくるって言う話は眉唾ものでした。話が出て、本当に最後まで計画通りに進んで、ちゃんとお金が入ってきて、ようやく信じられる。

裏ではお金がぐちゃぐちゃと流れていたんだろうけれど、それは単に一儲けしたい人達がパシフィックをうまいこと使ったということ。こんな話、裏付けなんて無いですよ。単に想像でものを言ってるだけですよ。

しかしながら、世の常として、そう言うところでは大きく儲けている人が必ずいる。それが誰かなんて、知る由もない。とりあえず、そう言う人達のカモにならないようにすることだけですな。

パシフィック傘下のREIT2つはどうなるんでしょうな。理屈上はパシフィックの倒産は関係ないわけですが、理屈じゃないのはみんな知っている。

2009/03/11, 日本経済新聞 朝刊

不動産ファンド、パシフィック更生法申請、負債総額1940億円。

 経営再建中の不動産ファンド大手、パシフィックホールディングスは十日、東京地裁に会社更生法の適用を申請し、財産の保全命令を受けたと発表した。子会社二社を含めた負債総額は千九百四十億円と、二〇〇八年度に倒産した上場企業で四番目の規模。不動産不況で業績が悪化、中国企業から資本支援の受け入れを目指したが、合意を得られず、資金繰りに行き詰まった。傘下に不動産投資信託(REIT)二社を抱えており、新たなスポンサー探しが急務となる。

 同日記者会見した織井渉社長は「(資本参加を目指した)中国からの入金が二月末になかった段階で信用不安が広がり、資金繰りが厳しくなった」と説明した。

 東京証券取引所は同日、パシフィック株を十一日から整理銘柄とし、四月十一日付で上場廃止にすると発表した。

 パシフィックは日本レジデンシャル投資法人、日本コマーシャル投資法人の二つの不動産投資信託(REIT)の設立母体(スポンサー)。今後、新たなスポンサー探しに着手し、両REITの運用会社の株式を譲渡する方針だ。

 パシフィックは一九九五年に創業。機関投資家向けの私募ファンドの組成やREITの運用、物件開発などで業容を拡大したが、金融危機の影響で業績不振に陥っていた。昨年末には中国の不動産十社が資本参加することで一度は合意したが、その後、〇八年十一月期に五十三億円の債務超過に転落したことが判明。資本参加は白紙になった。中国側に投資の助言をしたのは、元産業再生機構専務の冨山和彦氏が代表を務めるコンサルタント会社だった。

 パシフィックが発行した総額三百七十億円の公募普通社債は債務不履行(デフォルト)となる。〇一年のマイカル債以来の規模。すでに格付けは投機的水準だったことなどもあり「社債市場への影響は限定的」(みずほ証券の香月康伸チーフクレジットアナリスト)との見方が多い。

倒産・上場廃止
REIT パシフィックホールディングス ファンド 不動産 流動化

2009/03/11 10:10

アセット・インベスターズ、新社名はマーチャント・バンカーズ

~ 倒産しない事に賭けるのは宝くじを買うよりは当たる確率が高いような気がする。 ~

アセット・インベスターズが社名変更。

商号(社名)変更に関するお知らせ

新社名はマーチャント・バンカーズ株式会社。どーでもいいけどね。

株価は倒産価格の8円。けれど、倒産するような気はしませんな。千株買って8千円。ずっと知らん顔して持ち続けて、気がつけば株価100円。8千円は10万円。宝くじ買うよりは当たる確率が高いような気がしませんか?

もちろん、倒産覚悟でね。

不動産・マンデベ・流動化
アセット・インベスターズ ファンド マーチャント・バンカーズ 不動産 流動化

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