アーカイブ: 2009年3月 4日

2009/03/04 13:01

ユナイテッドアローズ、予想以上に2月は健闘、悪いのには変わりない

~ アウトレット部門は絶好調、利回り5%で魅力的、しかし全体としては悪いし、景気も悪い。 ~

ユナイテッドアローズの2月月次。

平成21年2月度(平成21年3月決算期)月次売上概況(速報)についてのお知らせ

全店107.3%、既存店92.6%。

アウトレットの売上は121%と引き続き絶好調。まさに不景気の中で安いものを消費者が求めている。

というか、不景気うんぬんは関係なく、アウトレットは人気ですな。アウトレットモールは単に安いものを買う場所ではなくて、ある意味、1日をエンジョイするための場所。どこのアウトレットモールも景気に関係なく流行っている様子です。

どうでもいいけど、アウトレットモールにはアウトレットではない店も結構入っていますよね。普通の店舗と変わらない品揃えで、値段も変わらない。端の方に型落ちしたものとかB級品が少し置いてあるような。

お客さんの気分としてはアウトレットモールにあるんだから安いような気がして買ってしまったりするのでしょう。

アウトレットはアウトレット商品をメインにするべきだと思いませんか?最低50%以上はアウトレット品にすること、みたいな入店条件作ってくださいよ。

で、UAの月次ですけど、考えていたほどは悪くない。もっともっと悪化するようなイメージを投資家は持っていたようない思いますね。

減配されなければ配当利回りは5%。

アパレル・ファッション銘柄
アウトレット アパレル ファッション ユナイテッドアローズ



2009/03/04 13:01

バルス、不景気で敢えてフランフランで買物する理由はない

~ 2月の月次数字は急激にスローダウン、自社株買いもあるが、雑貨という業態で業績はダメ。 ~

バルスの2月月次数字。

平成22年1月期月次売上概況(2月度)

200903047.gif全店104.8%、既存店87.1%。既存店の数字は猛烈な落ち込み。全店にしてもプラスではあるものの、1月までの数字を考えれば相当なスローダウンと言えましょう。

自社株買いの発表もあり、それはプラス。今の相場は自社株買いを発表すると株価が跳ねる。跳ねたらすぐ戻る。

フランフランで売っているようなものは不景気で敢えて買おうというものじゃないですよね。

専門小売銘柄
バルス フランフラン 雑貨

2009/03/04 13:01

伊藤園、予想通りの悪決算、考えるのは来期の利益がどうなるか

~ 原価率と販管費率の上昇はまだ止まらないが、これからは良くなる方向と考える。 ~

伊藤園の2月月次。

平成21年4月期2月度販売状況(単独・速報値)のお知らせ

200903045.gif全体売上は-2.5%。今期累計では+1.8%。ミネラルウォーターが爆発的に伸びているけど、これは伊藤園に限ったことではなくて、だいたいどこの飲料会社でも同じ。流行りですか。

第3四半期決算も発表された。

平成21年4月期 第3四半期決算短信

売上+2%、営業利益-47%、経常利益-47%、純利益-56%。通期計画は変更無しで、売上+3%、営利-48%、経利-47%、純利-59%、EPS-63%。

数字自体は予想通りの悪さで驚きはないですな。

利益面におきましては、原材料及びエネルギーコストの高騰、景気先行き不安に伴う消費者の生活防衛、また、激化する企業間競争等、収益を圧迫する要因が多いなか、積極的な営業を展開すると共に、中長期のマーケティング戦略を展開し、飲料市場におけるシェア向上を図るための投資を行いました。

「シェア向上を図るための投資」なんてかっこいい言葉を使ってますけど、要は販促費を投入したってことでしょう。それで利益が大きく圧迫されている。

2009/03/04, 日本経済新聞 朝刊

伊藤園、純利益56%減、5―1月、販促費増加が重し。

 伊藤園が三日発表した二〇〇八年五月―〇九年一月期の連結決算は、純利益が前年同期比五六%減の三十六億円だった。緑茶の販売拡大を目指し積極投入した販売促進費用が重しになった。消費者の中国産野菜への警戒感を背景に野菜飲料が落ち込んだことや原材料高も響いた。

 売上高は二%増の二千五百五十三億円だった。主力の「お~いお茶」など日本茶飲料の販売は数量ベースで三・六%伸び、七・五%減の野菜飲料の不振を補った。

 営業利益は四七%減の八十三億円となった。シェア向上に向けて積極的な営業を展開し販売促進費用が増加。競争激化に伴い販売単価の下落も響いた。果汁や包装資材などの価格高騰も約十八億円の減益要因となり収益を圧迫した。

 同日発表した二月の販売状況では、野菜飲料の販売が回復傾向にあるが、日本茶飲料は一・七%増にとどまり、成長が鈍化。コーヒー飲料も他社との競争激化を受け苦戦している。

 〇九年四月期通期の業績予想は、連結売上高が前期比三%増の三千三百九十二億円、純利益が五九%減の四十一億円と従来予想を据え置いた。販促費の抑制などを進める方針。

200903046.gif四半期ごとの数字から考えると、通期の売上は未達でしょうな。逆に利益は上方修正されても驚きはない感じ。

原価率の悪化は止まっていない。

・今期 50.5%→50.5%→50.9%(3Q)
・前期のQごと 48.2%→48.1%→49.0%→50.3%
・前々期のQごと 49.0%→48.3%→47.5%→49.2%

販管費率も同じ。

・今期 47.0%→44.1%→47.5%
・前期 45.9%→42.8%→47.8%→45.1%
・前々期 45.0%→41.8%→46.0%→43.9%

原価率についてはプロダクトミックスの変化などもありましょう。それにしても、これから数字は下がる方向にあるんじゃないですか?販管費にしても同じで、販促費や広告宣伝費を削ってくるはず。

来期の数字には効いてくる。

食品・飲料・日用品
伊藤園 食料品 飲料

2009/03/04 12:12

ファーストリテイリング、ユニクロは売れ筋が豊富で月次数字も堅調

~ ヒートテックなどのヒットが相次いで月次は良い、アパレル小売りならユニクロかポイント。 ~

ファーストリテイリング(ユニクロ)の2月月次。

平成21年8月期 国内ユニクロ事業 売上推移速報

200903043.gif全店が109%、既存店が104.2%。スローダウンしてきているとはいえ、文句無しの数字じゃないですか?

200903044.gifアパレル小売りではユニクロとポイントで決まりかと。

2009/03/04, 日本経済新聞 朝刊

ユニクロ、上期2ケタ増収、12.9%、8年ぶり――ヒット相次ぐ。

 ファーストリテイリングは三日、二〇〇九年八月期の上期(昨年九月―今年二月)にカジュアル衣料品店「ユニクロ」の国内既存店の売上高が前年同期比一二・九%増えたと発表した。上期の二ケタ増はフリースブームの〇一年八月期の上期(六七・四%増)以来八年ぶり。発熱保温の肌着「ヒートテック」、女性向け美脚パンツやパーカーなどヒットが切れ目無く続いたことが奏功した。

 当初の上期の既存店売上高は一・八%増を予想していた。今年一月に九・六%増へ上方修正したが今回、さらに上振れした。上期のユニクロの客数は九・二%、客単価も三・四%それぞれ増えた。百貨店や他の衣料品専門店が苦戦するなか、一人勝ちだった。

 二月単月の既存店売上高は四・二%増と四カ月連続で前年を上回った。昨年はうるう年のため今年は営業日が一日少なかったにもかかわらず、パーカーやカラージーンズなど春物がけん引した。

株は安くないので買いづらいのは間違いないでしょうな。ただ、アパレル小売りで業績堅調なものが限られている状況で、買うとすればユニクロかポイントを買うしかないという状況ではある。

アパレル・ファッション銘柄
アパレル ファッション ファーストリテイリング ユニクロ 小売り

2009/03/04 12:12

エービーシーマート、2月は急速な悪化は止まらず、目先も厳しそう

~ 内需小売り各社の業績は強弱はっきりする段階、株価にもメリハリがつく、ABCマートは弱い。 ~

エービーシー・マートの2月月次。

平成21年2月期 2 月度概況について

200903042.gif全店+3.1%、既存店-8.1%。月次数字としては過去1年で最悪の数字。2月末決算なので、通期の数字としては、全店+13.1%、既存店+1.1%。Qごとに見てみれば、1Q、2Q、3Qは好調で、4Qに入ってがっくりと悪化。まさに10月からの急速な景気悪化と同じ。

ABCマートはユニクロやポイント、ニトリ、あさひなどと並んで、昨年は業績好調な小売業の一つだった。これら以外にも、ボロボロの外需景気敏感企業との比較で業績悪化の程度が少ない内需小売企業は沢山ありましたな。そして、株価にしてもその状況を反映して、よく上がりました。

10月からの景気の変調でいよいよ相対的に業績・株価堅調な内需小売り系も厳しくなると判断した。

そのなかでどの企業が持ちこたえるかなんて分かりようもない。だから一斉に全部売られた。

今年も2月まで来て、だんだん持ちこたえている企業がはっきりしてきたと思いませんか。結局、ユニクロ、ポイント、あさひ。順調なところ。

相対的に業績の良い内需小売りに資金が集まり→いよいと景気の急悪化で一斉に売られ→絶対的に業績好調な小売りがはっきりし→小売企業の株価に大きくメリハリがつく。

そういう流れかと。

買うとすれば大きいメリハリが上へ付くものだけになりましょう。

専門小売銘柄
あさひ エービーシー・マート ニトリ ポイント ユニクロ 小売り

2009/03/04 12:12

システムプロ、1Qは予想以上の好決算、ビジネス環境は悪い

~ 悪いはずの携帯分野なのに業績は悪くない、対極の強弱を併せ持っているので難しい。 ~

システムプロの第1四半期決算。

平成21年10月期 第1四半期決算短信

売上+16%、営業利益+43%、経常利益-14%、純利益-47%。通期計画は変更無しで、売上+2%、営利+6%、経利+14%、純利+31%、EPS+32%。予想を超えて強い数字ですな。

携帯電話向けの開発等は+12%、ウェブサイト開発等は+26%。どちらも売上は順調。経常利益の大きなマイナスは持分法会社のカテナの保有する株式評価損のため。

携帯電話は売れていない。割賦販売が主流になってから0円端末が少なくなったこともあるだろうし、もう充分高機能化された携帯を買い換える必要性もなくなってきている。既にみんな携帯を持っていて新規加入者の需要は無いし。

そうなれば携帯電話開発メーカーは開発スパンを伸ばすし、開発数も絞るし、開発費も抑える。システムプロにとって全部が全部マイナス。

それでもシステムプロの売上は落ちない。利益も落ちない。

システムプロの言い分としては、開発が減っても無くなるわけではなく、メーカーはより優れたところへ発注する、飛び抜けて優れたシステムプロには注文が集まる、って事。

今まで短信やら説明資料やらビデオやら見てきた中で一番感じるのは、うちは優れていて他社とは比較にならないぐらいですよ、っていう自信というか主張。

それが果たしてどれほどのものなのか、よく分かりませんけど、数字として現れているのは、そういう主張が嘘では無さそうだという事じゃないですか?

だから会社としても今期の業績予想が増収増益なわけです。

が、株式市場はそうは見ていない。

200903041.gifどう考えても携帯端末の設計・開発・評価は全体として縮む。いくらシステムプロが優れていてもパイが小さくなればダメでしょ。そういう評価だと思うんです。それで株は売られて下げ続けている。

個人的にもそういう考えでシステムプロの業績はガクンと落ち込むと思っていた。とりあえず蓋を開けてみると、1Q業績は良かった。意外。

それなりの1Q業績を見ても、どうしても納得できない。それは上に書いたように、どう考えても全体的な状況はシステムプロにとってむちゃくちゃ向かい風なわけで、期待できる要素なんて何もないから。

そういうわけで、ヘタすると株価は倍ぐらいになってもおかしくないな、という思いがある一方で、とてもじゃないけど買えないという結論になる。

配当利回りは6.5%。高くて魅力的。

主幹事が東洋で、KFEの大株主というのはとても気に入らない。しかし有報を眺めてみても全然怪しさはない。

つまり、業績数字とビジネス環境が全く正反対、株価の下がり具合と急騰の可能性が全く正反対、変な怪しさと有報の大丈夫さとが全く正反対。

システムプロはたくさんの対極を持っているような気がしますな。ウォッチは続けて損はないでしょう。

ハイテク・IT・テクノロジー
システムプロ 携帯電話 配当 高利回り

2009/03/04 12:12

粉飾決算で上場廃止になったプロデュースの佐藤社長を逮捕

~ 数百億の被害を出してたいした罪にもならないのでは納得できないのは当たり前。 ~

かつて成長株の代表だったプロデュース。粉飾決算であっという間のスピード上場廃止になった。自分も被害を被った一人です。

社長や監査法人には厳罰が下るべきだと思うわけですけど、うやむやになって過ぎていってしまうのが日本のシステム。

どうやら逮捕される事は決まったらしい。(もう逮捕されていて、追加で再逮捕?)

上場廃止で数百億円の被害を出したわけですよ。逮捕されて有罪になって、執行猶予の罰金数百万円、なんてすっとぼけた結果に終わって欲しくないと願いますな。

2009/03/04, 日本経済新聞 朝刊

長岡の機械メーカー、粉飾決算の疑い、前社長ら逮捕へ。

 民事再生法の適用を申請しジャスダック上場廃止となった工作機械メーカー「プロデュース」(新潟県長岡市)が、二〇〇六年六月期と〇七年六月期の二期で、売上高計約百億円を粉飾していた疑いがあることが三日、証券取引等監視委員会の調査で分かった。

 さいたま地検特別刑事部は同社の佐藤英児前社長(40)と、会計監査を担当した公認会計士(39)ら数人を金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで近く逮捕する方針。

マーケットの歴史
プロデュース 上場廃止 粉飾決算

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