アーカイブ: 2009年3月 2日

2009/03/02 13:01

個別銘柄ウォッチ(2009/3/2)

~ 介護関連と金がセクターとして妙味がありそう、権利落ちで急落している銘柄がちらほら。 ~

200903024.gifユニ・チャーム ペットケアは徐々に買いモードへ。ようやく下がってきたものの、それでも割安感は全然ない。ペット関連は不景気でも唯一不景気を感じないセクターだし、人間の食べる食品よりペットフードの方がディフェンシブという側面もある。ペットフード以外のペット関連グッズにしても同じ。

繰り返しになりますけど、いかんせん割安さが無い。この辺の折り合いをどうつけるかですな。

伊藤園は今週4日が第3四半期決算。

200903025.gifチェルトが権利落ち後バカみたいに売られ続けている。イオングループの業績が悪いので、チェルトの業績も連れて悪くなると言う先読みがあるのだろうか。

ダイドードリンコは決算を発表。今期の業績計画は、売上、利益共に微減。売上はともかく、利益は回復するという流れで考えていたわけで、さてどうすべきか。

200903026.gifもともとダイドードリンコは保守的な業績予想をする会社ではある。原料価格の上昇リスクを挙げているが、どうも納得しがたい。積極的に買っていくことは出来ないものの、とりあえずは様子見にしたい。

200903027.gif小麦粉の政府売り渡し価格の値下げが決まった。平均で14.8%の値下げになる。製粉各社の場合、仕入値の下落はほぼそのまま製品価格の下落につながり、利益には基本的に影響はない。商品価格の下落による需要増の期待はある。

一方、小麦粉を使う食品メーカーは商品を値下げするか価格据置するかで利益に大きく影響する。日清食品は値下げしない方向。つまり増益期待ですな。加えて、食用油の価格も下げ基調なのは既に書いたとおりで、これも増益期待につながる。

ちなみに、山崎パンは値下げ、菓子メーカーは価格据置の方向。

200903028.gifセクターとしては介護・デイサービス・有料老人ホームが短期的に面白い。具体的には、ツクイ、やまねメディカル、ケア21、セントケア、メッセージ、ロングライフ。介護報酬アップがカタリスト。

金セクターも目先押し目を買っていく局面。

アインファーマシーズはなぜか急落している。特に理由は見あたらない。ネットでの医薬品販売規制なんて関係ないし。大口の売りが出ているのかも。何かあるのだろうか。

ユニバースは第3四半期決算を発表。順調な業績推移で文句無し。上方修正があってもおかしくない。

ベルクが急落中。一部昇格と権利落ちで下がる理由はあっても上がる理由はない。ディフェンシブではあるものの、食品ががっくりとマイナスになるほど不景気度合いは深刻という懸念もありそうではある。

ゲームプラン・投資戦略
ダイドードリンコ チェルト ユニ・チャーム ペットケア 介護 小麦 日清食品ホールディングス



2009/03/02 13:01

バフェットのバークシャーの2008年は過去2度目のマイナス成長

~ Buffett2008年最大の失敗はスッ高値で買ったCOP、デリバティブは投資家の一番の懸念。 ~

今年もWarren Buffettの株主への手紙が発表されました。世界中で一番読まれる株主への事業説明でしょうな。

Warren Buffett’s Letters to Berkshire Shareholders

バフェットがバークシャーの価値を計るのはBPS。1965年からBPSが減少したのはこれまで2001年のITバブル崩壊時のみ。-6.2%のBPS成長。

そして2008年は-9.6%と過去最大のマイナス成長を記録。さすがに厳しい相場でしたな。

The period was devastating as well for corporate and municipal bonds, real estate and commodities.

言うまでもなく、長期的には相場は回復するのがバフェットの変わらぬ考え。

America’s best days lie ahead.

目先の経済は当然厳しいですよ。相場がどうなるかなんて分かりようもない。

We’re certain, for example, that the economy will be in shambles throughout 2009 - and, for that matter, probably well beyond - but that conclusion does not tell us whether the stock market will rise or fall.

200903022.gif2008年末時点で$500M以上の持株。リストにMoody’sとBurlington Northern Santa Feが入っていないのはリスト下の説明の通り。

2008年最大の失敗はConocoPhillips (COP)をスッ高値で買ってしまったこと。COPを買ったタイミングは間違いでも、$40みたいな原油価格は激安だと考えている。

Without urging from Charlie or anyone else, I bought a large amount of ConocoPhillips stock when oil and gas prices were near their peak. I in no way anticipated the dramatic fall in energy prices that occurred in the last half of the year. I still believe the odds are good that oil sells far higher in the future than the current $40-$50 price. But so far I have been dead wrong. Even if prices should rise, moreover, the terrible timing of my purchase has cost Berkshire several billion dollars.

16ページから長々とデリバティブについて説明がある。これはやっぱり株主が一番気にしていることだからでしょうな。今の金融危機はデリバティブなどのレバレッジから始まったわけだし、かつてデリバティブは殺人マシーンだみたいなことを言っていたバフェットがなぜデリバティブを売買するのか気になりましょう。

200903023.gif結局バフェットが言いたいことは、ほぼ確実に負けないデリバティブですよ、って事じゃないですか?そうじゃなければ取り引きしませんと。どこかの金融機関と違って、バークシャーが売買する全てのデリバティブの詳細をバフェット自身が100%把握してますよ、という点も重要かと。

足下の相場つきに右往左往しても仕方ない。これが分かっていても相場が苦しいときはどうしても近視眼的になるし絶望的になる。長期投資って言っている投資家でもね。

そういう投資家はもちろんのこと、デイトレーダー以外はみんな読んでおいて損はないですね。

ちなみに、バークシャーの株価はBerkshire Hathaway Inc. (BRK-A)を買うなら今でしょうな。

著名投資家の考えと行動
Berkshire BRK-A COP Warren Buffett バフェット バークシャー

2009/03/02 13:01

金がかつての原油のようなブル相場になっている可能性は十分

~ 金ETFが金をがぶ飲み、金に資金が向かっている、金マーケットは小さい、トレーディング対象。 ~

金が上げている。アナリストからは2000ドルとか3000ドルという声も聞こえてくる。

目先半年や1年ぐらいのスパンで儲けることを考えるのであれば、金価格の上昇をファンダメンタルで説明しようとするのはナンセンスですな。ファンダメンタルは100%無視してもいいと思うんです。

アメリカがお金を刷りまくっているからいずれ大きなインフレになる。だから金は買いだ。足下、世界はデフレ傾向なんだから金価格が上がるのはおかしい。金本位制が崩壊してからああだこうだ。

そういう感じで、経済の本質と金の性質を結びつけるような、まことしやかなお話がファンダメンタルですな。

長期的にはそうなると言われれば、それは確かにそうなのです。けれど、繰り返しになるけど、半年から1年ぐらいで金の上昇で儲けたいのであれば、そんなファンダなお話は必要ない。

とりあえず、金は上だと思う。相場がそう動いていると思うから。

個人に限らず投資家はGLDなどのETFを使って金の上昇を取っている。ETFが保有する金の量はグングン伸び続けていて、このまま行けば一体どうなるんだろうかと思うような感じです。その流れは止まらない。

所詮考え方は単純なわけですよ。あの会社は危ない、資金が回らない、景気は悪い、誰も信用ならない、じゃあ実物安全資産の金買おうって。そんな流れがあるだけで十分。

金マーケットなんて小さい。ちょっと資金が入ってくればその方向にグングン動く。これは金に限った話じゃなくて、原油でも嫌と言うほど思い知らされたでしょ。

一番の心配事は、金ETFが大きくなりすぎていることじゃないですか?

先日、原油ETFのUSOについてCFTCが調査を始めた。

CFTC probes big oil ETF on February roll

USOが大きくなりすぎて、原油価格をトレースすると言うよりも原油価格を動かすような性格になってきている側面がある。原油の先物を乗り換えることでUSOは成り立っていて、その乗り換え時に何やら問題がありそうな雰囲気。詳細な技術的側面は、まあ、どうでも良い。

GLDは実物の金を保有している。これはUSOとは大きな違いではある。

それにしても、GLDなどの金ETFの金需要が全需要に占める割合がとても大きくなってきている。USOでETFが問題視されたり、実際に何か犯罪臭い事実が出たり、そういう事が起こるとGLDにとばっちりは来てもおかしくない。

もっと言えば、ウルトラとかプロという名前の付く、レバレッジの効いたETFもやり玉に挙がっているわけで、そこにもETFの火種がある。

この辺りの話で、金価格も突然「アれっ!」ってなる可能性を秘めていることは覚えておきたい。

金が上がるとなれば、投資するのはETFか金関連株。日本マーケットでは金連動のETFになりましょう。残念ながら金関連株はありませんな。

200903021.gifアメリカマーケットであればこの辺り。

Gold Fields Ltd. (GFI)、Barrick Gold Corporation (ABX)、Newmont Mining Corp. (NEM)、Agnico-Eagle Mines Ltd. (AEM)、AngloGold Ashanti Ltd. (AU)、Eldorado Gold Corp. (EGO)。

チャートは分かりづらいけど、-5%あたりにあるのがGLD。+10%がEGO。残りは何とか判別できるかと。

スタンスとしてはいつでも撤退できるトレーディングを絶対に忘れずに、それでも3ヶ月、半年、1年ぐらいは行けそうだという前提。ポジションを膨らませすぎない。原油の暴騰と暴落を忘れない。

ゲームプラン・投資戦略
ABX AEM AU EGO ETF GFI GLD NEM USO

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