アーカイブ: 2009年2月15日

2009/02/15 09:09

J-オイルミルズの下方修正、食品さえ「急変」する景気って一体何?

~ 需要が比較的安定している食用油さえ環境が急変する景気、ディフェンシブが通用しない。 ~

J-オイルミルズの第3四半期決算。

平成21年3月期 第3四半期決算短信

3Qの数字は計画通りに好調なので良い。うわっと思ったのは同時に発表された下方修正。

業績予想の修正に関するお知らせ

200902147.gif利益については計画値から-20%の修正。それでも前期比では30%以上の大きな増益ではあるものの、期待が裏切られるのは株価には良くない。

食用油の需要が弱く、値下げ要請が強まっていることはこの前書いたとおり。その心配がもろに当たってしまって残念。

国内消費は一層低迷することが予想されます。当社におきましては、重要顧客である外食産業向けを始めとした販売数量の落ち込みが続き、相場高騰時に調達した原料の影響が長引くことが懸念されます。これに加えて、油脂製品価格に対する更なる下押し圧力、連産品であるミールの相場下落等により、今後の収益状況は一層厳しくなることが予想されます。

そして、

前回発表(平成20年11月13日開示)時から環境が急変し、上記のような厳しい見通しとなった

200902148.gifということもある意味驚きだった。食用油でも環境が「急変」するのかと。

ところで日清オイリオグループの第3四半期決算補足資料が出ている。状況がうまいことグラフにまとめられている。

2009年(平成21年)3月期第3四半期決算補足資料

食品・飲料・日用品
J-オイルミルズ 大豆 日清オイリオグループ 食料品



2009/02/15 09:09

フージャース、今期業績は達成できそう、倒産せず生き延びられるか

~ 堅実・誠実が売りだったフージャース、社長の担保処分で信用は地に落ち、投資はできない。 ~

フージャースの第3四半期決算。

平成21年3月期 第3四半期決算短信

厳しいですな。契約残高が77億円あるので、とりあえず今期の計画数字は達成できるんじゃないですか?大きく下方修正をした数字なのでまあ大丈夫かと。

平成21年3月期 通期業績予想の修正に関するお知らせ

しかしこんな数字を達成できても何の自慢にもなりませんな。

200902146.gifそれにしても、3Q末時点での契約残個数が277戸とは先が思いやられる。来期の物件なんてほとんどこの残数には含まれていないのではないかと思う。

かつて堅実なマンデベで誠実な社長がいたフージャース。果たして幻想だったんですかね。社長が持株担保に入れて借金したりすればどうしたって信用は下がりますよ。

とりあえずは倒産なんて事にはなる雰囲気はないですけど、れれれっ?ていうのが足下のひんやり不動産マーケット。特に投資する意味はありますまい。

不動産・マンデベ・流動化
フージャース マンション マンデベ 不動産

2009/02/15 09:09

セイクレスト、3Qは倒産せずに債務超過を生き延びた、どこまで行く?

~ 債務超過で数千万の社債償還資金さえ用意できない、資産処分を猛烈に進めてもダメ。 ~

セイクレストの第3四半期決算。

平成21年3月期 第3四半期決算短信

とりあえず生き延びていますな。すでに債務超過で現金は6400万円しか持っていない。当然支払には窮しているわけで、いつ倒産してもおかしくない。

同時に発表になった「継続企業の前提に関する事項の注記についてのお知らせ」にこう書かれている。

平成20 年12 月末日現在、金融機関に対して運転資金として発行した社債28,000 千円については延滞、また、役員報酬を含む一部経費21,717 千円についての支払いの遅延が発生している状況となっております。平成21 年2月13 日時点におきましては、合計47,217千円についての支払いの遅延が発生している状況となっており、支払いの遅延の状況を完全に解消するには至っておりません。

社債償還資金のたった2800万円ぽっちが用意できない。なんと情けない。役員報酬2200万円はまあカットすればいいだけの話ではある。

棚卸資産は48億円から6億円まで急減。こんなに頑張って資産処分したのにお金がないってことはですよ、どれだけ高値で不動産を買ってしまったのかが分かるというものです。

監査法人は明誠。

引き続き倒産は覚悟ですな。

不動産・マンデベ・流動化
セイクレスト マンション マンデベ 不動産 代理販売 流動化

2009/02/15 09:09

大和システム、今時BS肥大化している珍しい不動産企業、大丈夫?

~ 受注・契約残高は十分あるが、棚卸資産の急増は今の不動産マーケットで気になる。 ~

大和システムの第3四半期決算。

平成21年3月期 第3四半期決算短信

200902144.gifBSを見てギョッとする人も多いんじゃないですか?棚卸資産が減るどころか猛烈に増えている。この冷たい不動産相場の中で今はどこの不動産屋も在庫を処分してキャッシュを捻出して借金を返すのがトレンド。そんな中で大和システムは大丈夫なのかと心配にもなりましょう。

通期計画の売上数字は3Qから200億円もプラスなので、その分を差し引けばそれなりにBSの肥大化は小さくなる。それでも計画通りに売れないのが今の不動産マーケットでしょう?って疑心暗鬼なる。

決算短信の下の方に受注と契約の状況が載っている。

200902145.gifこれを見ると建築受注残高とマンション契約残高で320億円ある。一応契約済みな仕事なわけで、この分は棚卸資産から差し引いても良いと考えたい。もちろん、契約は売上高で、棚卸資産は原価なので320億丸々とは行きませんよ。

そう考えるとようやく棚卸資産の水準が前期と同じなる。それでも同水準ですな。

大丈夫なんだろうか、大和システム。それなりに堅実なイメージがある不動産屋だが、さて。

株価は100円割れで危険信号を発しているようにも思える。

不動産・マンデベ・流動化
スーパー銭湯 マンション 不動産 大和システム 建築

2009/02/15 09:09

ニチモ倒産、また不動産屋で民事再生手続、まだまだ続きそう

~ 負債総額760億円で倒産、何の驚きも不思議もないし、株価は既に1円で折り込み済み。 ~

ニチモが倒産。負債総額760億円で民事再生手続。

民事再生手続開始の申立てに関するお知らせ

200902143.gifまたしても不動産屋の倒産となりました。

2008年9月期の決算で自己資本比率は2%。棚卸資産は全然減らず営業キャッシュフローは赤字。倒産しても何の不思議もありません。

株価は既に1円で、十二分に倒産を織り込んでいましたな。

筆頭株主はユニマット。監査法人は恒栄。代表取締役社長は辻征二。

倒産・上場廃止
ニチモ マンション マンデベ ユニマット 不動産

2009/02/15 08:08

エスグランドコーポレーション、倒産や上場廃止を覚悟して損はない

~ 明誠監査法人、インヴァスト証券、名証セントレック、ユニマット、おまけでKY、これだけで十分。 ~

エスグラントコーポレーションの監査法人が辞任。

会計監査人の辞任に関するお知らせ

200902142.gif辞めたのは明誠監査法人。明誠が監査をしている企業はご覧の通り。この明誠がやーめたっていうんですからね、相当なものじゃないですか?

そういうこともあって四半期報告書を期限内に提出できず。

平成21年6月期第2四半期報告書提出遅延に関するお知らせ

主幹事はインヴァスト証券。ご存じ、旧KOBE証券ですな。名証セントレック上場。もうこれだけで臭いがプンプン。大株主にはユニマット系が顔を出している。

ところで、インヴァスト証券の第二位株主はKYエンタープライズという会社らしい。KYとは今流行りの空気読めないで、なんだか滑稽ですな。

既に時価総額は1億円以下。そこら辺のオヤジでも買収できますな。

上場廃止や倒産は覚悟しておいて損はないでしょう。

クサイ会社・エグイ企業
インヴァスト証券 エスグランドコーポレーション マンション マンデベ 不動産 明誠

2009/02/15 08:08

バンクテック・ジャパン、業績が伸びないのは環境を考えれば当然

~ メイン顧客業界のビジネス環境が厳しければ、そこに物を売る商売が厳しいのは当たり前。 ~

バンクテック・ジャパンの決算。

平成20年12月期 決算短信(非連結)

今期の業績計画は、売上+1%、営業利益-1%、経常利益+1%、純利益+11%、EPS+11%。ゼロ成長の横這いと言えましょう。

金融や保険などのメイン顧客業界が厳しい状況なので注意が必要と考えてきたわけだけど、その通りの会社計画になりました。

200902141.gif受注残の数字こそ148%と高いものの、横這いの数字を出してきているのは、経営者は日々悪化する顧客の態度を目の当たりにしているからじゃないですか?

バンクテックに目を付けたのは間違いだったなあと思う。

ビジネスサービス
バンクテック・ジャパン 保険 金融機関

2009/02/15 08:08

リサ・パートナーズ、不動産売却益がなくても利益が出る、褒めたい

~ 業績計画達成は分からないが、ビジネスの展開の仕方には相変わらず好感が持てる。 ~

リサ・パートナーズの決算。

平成20年12月期 決算短信

今期も大きく減収減益の計画ですな。売上40%、利益30%のマイナス。

注目はここじゃないですか?

自己勘定で保有する不動産については、無理な売却は行わずに、安定的に見込める賃料収益の獲得を目指します。ただし、良い買い手が現れた場合には柔軟に売却を進めていく方針です。

不動産共同投資につきましては、不動産の売却活動を積極的に展開するものの、不動産市況の低迷を鑑みて、業績予想には不動産売却益や売却成功報酬は見込まないこととします。

今期、不動産売買で儲けるつもりはなく、不動産売買益を業績予想には入れてませんよ、って事ですな。前期まではプリンシパル投資事業の不動産売却収入が売上の大きな部分を占めていたわけで、それを今期は全然考えていません。これであれば当然売上が減少する。

各期の売上と物件売却収入

  • 2005年12月期 売上92億 物件売却収入48億 割合52%
  • 2006年12月期 166億 78億 47%
  • 2007年12月期 274億 70億 26%
  • 2008年12月期 248億 101億 41%
  • 2009年12月期計画 150億 0円 0%

逆に言えば、不動産価格がうまく折り合って売れるようなことがあれば業績数字は上ぶれる。もっと言えば、リサの場合は不動産がなくても十分利益が出る。

以前のアセットマネジャーズはリサと同じように企業投資なんかに力を入れ、世界の投資銀行を目指していた。知ってのとおり大失敗。

ダヴィンチにしても不動産持ちの企業への投資をしたわけだけど、全然話になっていない。

そういう中で、リサは地方銀行とのパイプを深め、不動産以外の分野で成功しているワケです。立派だと思いますね。当然リサとしても、単なる不動産屋として考えられるのは不本意なのではないですか?

ま、もちろん、会社の業績計画が達成できるかどうかって事が分からないわけで、達成できるという前提で話をしても意味無しですけどね。

株価の上昇こそ期待できませんけど、企業としては魅力があると思うし、面白いなあといますね。

不動産・マンデベ・流動化
ファンド リサ・パートナーズ 不動産 企業ファンド 債券ファンド 流動化

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