アーカイブ: 2009年1月24日

2009/01/24 18:06

コマツの業績は良くない、それでも世界の景気刺激策を取るんだ

~ 不景気対策がうまく行ったとき恩恵を受けるのはコマツ、ダメでも持っておくのがポートフォリオ。 ~

小松製作所の下方修正。

業績予想の修正に関するお知らせ

下方修正は予想の範囲内ですな。下方修正しないわけがない。心配だった減配はとりあえずないのは良かった。

連結配当性向を20%以上とし、連結配当性向が40%を超えないかぎり、減配はしない方針です。

今回の減額でEPSは110円。配当性向40%なら44円。ちょうどこれまでの計画配当額と一緒。さらに下方修正があればアウトですな。

業績が悪いのは重々承知の上でコマツを個別銘柄ウォッチにしている理由は簡単。中国とアメリカの景気刺激策で一番手っ取り早く恩恵を受けるのがコマツだからですね。

中国にしてもアメリカにしても、インフラ投資を一気に加速させて雇用創出と景気下支えを計画しているのはご存じの通り。コマツは中国では建設機械No.1だし、アメリカでもキャタピラーについてNo.2。

つまり、コマツは世界的景気刺激策の指標銘柄って感じなわけですよ。

もっともっとずばりを狙うのであれば、中国の建設会社株やアメリカのキャタピラー株を買うほうがいい。そういう外国株でなくて日本株で選択すればコマツですな。

インフラ投資の不景気激策が全然効かなくて、コマツの株も下がりっぱなしってことも十分ありましょう。アメリカが自国愛でキャタピラーだけから建機を買ったり、中国は地場の安かろう悪かろうの建機で我慢して、コマツには全然仕事が回ってこないなんてあり得ない話があったりするかも知れない。

景気刺激策なんてニュースが出たときに既に株価に折り込み済みだって事もある。

だからってコマツを外して内需のディフェンシブ銘柄でガチガチに固めていいんですか?

仮に世界の景気刺激策がうまく行った場合、コマツを持ってなければ世界的な景気刺激策の最初の一歩を知らん顔してやり過ごすって事ですよ。それは嫌。

コアは内需のディフェンシブ系、低現金修正PBRの高配当銘柄で固めて、景気刺激策がうまく行った場合の恩恵銘柄コマツを持っておく。例えコマツがぽしゃってもそれはそれでいい。

それがポートフォリオってものじゃないですかねえ。

ゲームプラン・投資戦略
アメリカ インフラ 不景気対策 中国 小松製作所 建設機械



2009/01/24 18:06

GDPが2年連続で過去最低の下落率になるという日銀の予想

~ 景気は悪いし悪くなる、その中で自分の投資スタンスを決め、状況の変化を見極めるしかない。 ~

日本銀行が実質国内総生産(GDP)の成長率見通しを下方修正。08年度はマイナス1.8%、09年度はマイナス2.0%という数字になった。もともと08年度、09年度共にプラス予想だったわけで、大きく後退ですな。

200901231.gifその通りになれば、GDP成長率の統計のある1956年以降で最低の数字が2年連続する。過去最低は1998年のマイナス1.5%。図は朝日新聞より借用。

そういうわけで、当然ながら株式相場には強気になれるはずもないですな。

しかしながら、注意しなければならないのは、そういう状況の中でいずれ株式相場は底を打つことじゃないですか?まだまだ経済状況は暗くて、企業業績は悪い、けれど、どうもそれもあと半年ぐらいだって言うときが底になる。

その底をピンポイントで見極めるのは無理なわけ。何か思い切れば当たることもあるが、それはたまたま当たったに過ぎない。なんちゃら評論家とかほにゃらら投資家が底を当てることがあっても、それも偶然。100人のそういう人達が予測すれば1人ぐらいは当たって、ほら当たったって事になる。

そういう中で自分なりの考えで投資するしかないわけですな。

自分としては、まだスタンスは変らない。

景気はまだ悪くなる。業績も悪くなる。底はまだ来ない。引き続き、ディフェンシブ、高配当、柔らかい物、小さい物、安い物、を中心にするしかない。味付けはこんな不景気でも大きく業績成長し、なおかつ安い株。そしてセクターローテーションで回ってくる銘柄。

そうこうしながら様子をうかがい、時が来たと判断すれば少しずつ銘柄を入れ替えていくわけです。

ゲームプラン・投資戦略
GDP 投資スタンス

2009/01/24 18:06

食品スーパーを不景気相場のディフェンシブとして持つのは悪くない

~ 外需輸出型の企業みたいにいきなり50%減益とか大赤字とか、そういうのが無いだけでOK。 ~

食品スーパーをディフェンシブ銘柄として持っているわけだが、それは業績が悪くならないと考えているわけでは決してない。業績マイナス成長になってもちっとも驚かないし、それで株価が下がっても不思議はない。

200901232.gif図はスーパーの既存店ベースの売上推移。朝日新聞より拝借。

スーパーの中でも食品スーパーに的を絞っているのはこのグラフの通りですな。総合スーパーは衣料品とか消耗品とか、食品以外の部分が嫌だから。そんなのに期待するならユニクロのファーストリテイリングとか大手のホームセンターを素直に買うべきですよ。

食品だってグラフの通りマイナスになる。

2008年度がプラスになっているのは単純に食品値上げがずいぶんされたからじゃないですか?今でこそ落ち着いたものの、小麦や大豆、とうもろこしなんかの農作物コモディティーの上昇は凄まじかったでしょ。だから数量ベースではマイナスの可能性も高い。

しかしポイントは、工業製品や素材、資源、固い物、大きい物と違って、いきなり前期比マイナス50%とか80%とかならないって事。せいぜいマイナス10%なわけです。これだけ不景気なんだから、そういう猛烈なマイナス分野と比べて超安定・安心・ディフェンシブです。

売上はそういう状況でも利益はどうなの?って当然思う。利益は苦しいでしょうな。値下げ競争は激しい。消費者は10円、20円にうるさい。日本のおばちゃんは厳しいんですよ。

とはいうものの、これも同じで、トヨタやソニーのようにいきなり莫大な赤字に転落する事はない。ない、というか、転落する食品スーパーもありましょう。競争に敗れればそんなの当たり前。

大切なのは、全部の食品スーパーがそうはならない事。

トヨタがダメなら日産もホンダもスズキもGMもFORDも、車屋さんは全部ダメの大赤字。デンソーもアイシンも、部品メーカーは全部ダメの大赤字。同業でこっちの企業はダメであっちの企業は良いなんてあり得ない。全部ダメ。

食品スーパー全部ダメにはなりませんな。ならば良いところを拾えばいいわけですよ。

食品スパーをディフェンシブとして持っているのはそういう考えがある。何もこんな考えは斬新でも奇抜でもない。みんな同じ事を考えている。だから値持ちが良い。それでいいじゃないですか。

この相場でそれ以上何を望む?

ゲームプラン・投資戦略
ディフェンシブ 食品スーパー

2009/01/24 17:05

【バフェット・ウォッチ】2009年最初の投資はBNIの買い増し

~ アメリカの鉄道輸送はなくならないし、寡占化も十分進んでいて、最大手のBNIが長期投資向き。 ~

2009年のバフェット最初の投資。Burlington Northern Santa Fe(BNI)を買い増し。

もともとバークシャーは2007年の夏に80ドル近辺でBNIを買った。2008年1月に少し安いぐらいの価格帯で買い増しし、2008年末にはオプションの行使などでさらに持株数が増加。その時点で20%以上を所有する筆頭株主。

今回は60ドル前半でさらに買い増し。所有割合は22%近くになった。

現在BNIの株価は65ドル、バフェットの所有株数は7450万株なので、所有株の時価総額は48億ドル。

話はそれるが、48億ドルと書くと直感的に金額の大きさを把握しにくい。人それぞれだとは思うが、個人的には$4.8 Billionと書いた方が全然分かりやすい。100万ドルと$1Mでは後者の方がものすごい親近感というか把握しやすさがないですか?

200901233.gifバフェットが鉄道株に投資するのはよく分かる。アメリカの鉄道が運ぶのは当然人ではなくて荷。材料、素材、原料、最終製品、荷物など。

そういう物の輸送がなくなりますか?なくらない。どんだけインターネットが発展してもなくならない。アメリカはデカイので内陸に物を届けるにはトラックか鉄道になる。鉄道会社は十分寡占化されている。

アメリカ鉄道銘柄ではBNIが時価総額トップ。

著名投資家の考えと行動
BNI ウォーレン・バフェット バフェット・ウォッチ

2009/01/24 17:05

ウォーレン・バフェットのアドバイスを長期投資に役立てるべき

~ 少なくとも長期投資でBuffettの反対に賭けることはバカげてる、教えられることも多い。 ~

世界一の金持ちWarren Buffett。投資家として尊敬している人も多い。確かに立派というか素晴らしい投資家ですな。

個人的には投資スタイルが違うのでBuffettの投資をそのままマネして儲けようとは思わない。でもね、長期投資を考える上では、少なくともバフェットの反対に賭けるような事は愚だと思う。

バフェットの買った株が半年後に上がっているか下がっているかって事じゃないですよ。20年30年でどうなっているか、その企業が長期的に成長していくのか、数十年後の退職に備えた長期ポートフォリオとしてどうなのか、そういう事ですよ。

そういうわけで、ずっと彼の挙動を意識してきてはいる。せっかくなので、今年2009年からはBuffett Watch(バフェット・ウォッチ)としてウォーレン・バフェットの様子を記録していく。

ちなみに、基本的にウォーレン・バフェットの動向はCNBCのWarren Buffett Watchにもれなくアップデートされている。これを要約するような形になりましょう。

著名投資家の考えと行動
Warren Buffett ウォーレン・バフェット バフェット・ウォッチ 長期投資

2009/01/24 17:05

トクヤマ、商品偽装の費用が200億円、これから赤字転落は確実

~ ポリシリコンの需要は下がり価格も下落すれば減額の可能性が高い、そうなれば赤字転落。 ~

トクヤマが商品偽装に関係する費用を発表。

防耐火個別認定仕様と異なる仕様の樹脂サッシ(防耐火グレード)の改修に係る費用見積りに関するお知らせ

なんやかんやで200億円ほど費用がかかるらしいですな。酷い数字です。

中間時点での今期業績予想では、経常利益が285億円。計画通りの業績になれば赤字には転落しないものの、経利の70%をアホな費用で吹っ飛ばす。

しかしながら、前回のエントリーで既に説明した通り、トクヤマのビジネスはこれから悪くなる。半導体ウエハー用も太陽電池用も、多結晶シリコンの需要は目先ぐっと下がるはず。利益率もぐぐぐっっと下がる。

そうなれば、アホ費用を除いても下方修正は確実だと思うわけです。

下方修正とアホ費用で赤字転落じゃないですか?

しかし200億円の損失を会社に与えたわけで、その責任を取る人間がいるべきですな。株主代表訴訟(とか名称はなんでもいいんだがそういう類のもの)で会社的に罰せられても当然だし、会社は責任者を訴えて責任者が実刑になって当然だと思いません?

とりあえず、トレーディング銘柄としてはもう少し使えそうです。

新エネルギー・環境
ウエハー トクヤマ ポリシリコン 太陽光発電

2009/01/24 17:05

ティムコ、現金価値以下まで売られて激安だが、それでも買いたくない

~ 現金修正PBRで1倍を越えるのが真っ当な評価という悲しさ、業績が縮んでいるから仕方ない ~

ディムコの決算発表。

平成20年11月期 決算短信(非連結)

PBR的に激安。BPS2500円、現金修正BPSが1000円。株価480円でPBRは0.19倍、現金修正PBRは0.48倍。借金なしで自己資本比率は86%。バカげた安さですな。

バカげたとは言っても、これが真っ当な評価というのが悲しい。過去10年間、ティムコのBPSはほとんど変わっていない。株価は500円~1600円の間。つまり、PBR1倍を越えたことはない。

さすがに売上が10年も減りつつける方向にあると厳しいわけですよ。そりゃあね、まったく企業規模が拡大するなんて見込みがないのだし、それでは株も上がりようがない。

長期的には成長していく企業が何かの拍子で業績悪化し叩き売られ、現金修正PBRが魅力的で高配当にでもなれば、それは100%買い場。残念ながらティムコはこのケースではない。

配当利回り5%になれば買ってもいいんじゃないですか?知らん顔して持ち続けるって事で。5%は450円、450円は上場来安値。

専門小売銘柄
PBR アウトドア ティムコ 配当

2009/01/24 17:05

日本エス・エイチ・エル、増配は自己株償却でEPS増加のため

~ 配当性向50%で増配し利回りは7.6%、自己資本比率80%超で業績は安定的、文句ありますか。 ~

日本エス・エイチ・エルが増配を発表。

平成21年9月期 配当予想の修正に関するお知らせ

6300円計画だった配当を500円増配の6800円に。前期は6300円。前期比+8%で、こんな世の中で景気の良い話じゃないですか。

日本SHLの配当方針は、配当性向50%を基準としている。実際、過去の配当性向はほぼ50%ですね。ってことはですよ、今9月期のEPSは13,600円になる。これまでのEPS予想は12,800円なので、実質的には上方修正?ってわけでもない。

自己株式の消却に関するお知らせ

自己株の消却がEPSを押し上げただけ。消却分を考えると、EPSはこれまでの予想と変らない。2500株、発行済株式の7.3%の消却はデカイですな。

それでもいいじゃないですか。自己株消却でEPSが向上して増配される。儲かっている会社が株式相場低迷時に取るべき理想的な行動ですよ。

株価9万円で配当利回りは7.6%。最近の相場は自己株取得や消却で株価が跳ねる事があるので、日本SHLもぴょこんといくかもね。

ビジネスサービス
日本エス・エイチ・エル 自己株取得 配当 高利回り

2009/01/24 16:04

パシフィックホールディングス、決算発表延期で増資は大丈夫か?

~ 決算発表できなければ銀行支援はない、そうなれば中国の資金も手を引き、ヘタすれば倒産。 ~

パシフィックホールディングスが決算発表を延期。

平成20年11月期決算発表延期に関するお知らせ

ありゃりゃ、やっちまったなー。23日に予定していた決算発表を27日に変更。

27日に変更、とはっきり書かれているので、4日間でなんとかなるという目途がとりあえずはついているって事でしょうな。そうでなければ、決算発表を延期します、とだけ言って、具体的な発表日時には言及がないはず。

そういう点では大丈夫なのかも知れない。

が、今は何か良い点を見つけだして安心ポジティブな姿勢で行くべき相場じゃない。ダメだっていう方向で考えておくべき局面。

決算発表を延期する理由。

あれ?ここでその理由を、プレスリリースからコピペしようと思ったのだができない。パシフィックさん、まさかねえ?

まさかねえ、というのは、プレスリリースのPDFファイルの文章をコピペできないようにわざわざ(←わざわざを強調)設定したんですか?コピペされたくないから?

PDFファイルは作成者の設定によって、内容文章をコピペできなくしたり、プリントアウトさえできなくしたりできる。企業が適時情報開示サービスを使って発表するプレスリリースPDFファイルのほとんどんはそういう禁止的な設定はされていない。だから、PDFファイルの文章をコピペできる。

パシフィックだけじゃなくて、コピペできなプレスリリースも確かに時々ありますよ。けどね、今までのパシフィックのプレスリリースはコピペできたのに、今回からはできない設定になっている。

これって、知らないうちに設定を変えてしまったとか、たまたま作成者が替わったとか、そういう事かも知れない。しかしながら、いろんな不動産企業が倒産して、内容的にもエグイ会社が沢山あって、こんな不動産マーケットで、ましてやパシフィックは中国から資金を引っ張ってこようっていう難しい時です。

そんな時にいきなりコピペできなくなったら、妙な勘ぐりもしたくなりますよねえ。

話を戻そう。

決算発表を延期する理由は、会計監査人と意見が合わないから。監査法人はトーマツ。クサイ監査法人とは違って厳しい監査でしょうな。

で、監査法人変更とかして乗り切るのでしょうか?今からじゃとても27日には間に合わないので、そういう事はないでしょう。クサイところへいずれ変更ですかね。

決算発表が延期になれば、例の中国からの出資も危ういんじゃないですか?

以前の発表によると、

当社がその事業の継続に必要な既存取引銀行のサポートが得られること、割当先に対する資金供与者が中華人民共和国政府から資金拠出に必要な許認可を得ていること等が前提条件となります。

ってことで、この前提条件が崩れることになりそうな気配ですな。だって、決算発表ができない企業を取引銀行がサポートするわけもございません。

さて、どうするんだ、パシフィックホールディングス。投資家としては、倒産も十分覚悟して投資するべきですな。って、デイトレでもないかぎり株を買う理由はないけどね。

不動産・マンデベ・流動化
パシフィックホールディングス ファンド 不動産 流動化

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