アーカイブ: 2008年12月

2008/12/13 12:12

物語コーポレーションの11月月次数字、相変わらずの順調さ

~ 月次数字は好調で株価も好調、全然下がらない、押し目が欲しいところです。 ~

物語コーポレーションの11月月次数字を確認。

平成21年6月期11月度月次売上高前期比(速報値)及び店舗数のお知らせ

200812131.jpg 既存店は全業態で前年同月比プラスを維持。全店では+40%と好調。今期ここまででは、既存店はプラス、全店では+22%と順調。11月の出店は中華部門でFC2店。今期の出店は中華とお好み焼きにフォーカスするという計画通り。

おしなべて好調。

株価も好調。全く下がりませんねえ。とりあえずは反落が欲しいところではあますな。12月が中間決算なので24日が権利落ち。

外食・レストラン・居酒屋
お好み焼き ラーメン 外食 有望 物語コーポレーション

2008/12/13 12:12

楽天証券、入金件数が急増でシステム負荷が大幅アップ

~ 入金が増えるのは追証か個人投資家が相場でチャンスを見いだしているか。 ~

楽天証券が興味深いお詫びをしていますね。

【重要】入金件数急増にともない、朝のシステム再開時間が遅延しています。 (12.12 07:40)

入金が急増していてシステムが追いつかない、って事ですよねえ。入金が急増?システムが追いつかないほどに?

なぜそんなに入金が急増しているのでしょうか。相場が急落して追証が大量発生したわけはない。10月の相場急落からネット証券の口座開設がグングン増えたのは既に分かっている。そういう新たに口座開設した人が入金を始めたって事でしょうか?いくら新機構坂移設が増えたと言っても、分母はもっともっと大きいわけで、新規口座開設した人が入金したぐらいで「急増」とか「システムが追いつかない」というのは考えづらい。

考えられるのは、単純に、資金追加する個人投資家が急増しているってことですね。新規口座開設した人だけではなくて、既存の個人投資家もです。

たったこれだけのお知らせから単純に推測しているだけなので真に受けるのはやめて欲しいですが、そういう兆候があるんじゃないかと期待は持てるような気がしますねえ。

ちょっとニュース
ネット証券 個人投資家 楽天証券

2008/12/13 12:12

ケネディクス、下方修正で大赤字、ついでに来期の特損を開示

~ 来期の特損を今開示するのは親切ですが、いずれにしても大赤字で配当ゼロ。 ~

ケネディクスの下方修正。

平成20 年12 月期通期業績予想の修正、特別損失の計上、配当予想の修正、並びに役員報酬の減額に関するお知らせ

赤字に転落ですな。面白い情報が書かれている。

棚卸資産の低価法に関しては、来期(平成21 年12 月期)からの適用を予定しており当期の業績への影響はありません。来期に保有が見込まれる約120 物件(バルク案件は1 件と数える)の棚卸資産について低価法を適用した場合の見込みとしては、現在取得している外部の第三者機関である鑑定会社の価格調査を参考にすると、約70 億円前後の特別損失が平成21 年12 月期の第一四半期に計上される見通しです。低価法に基づく損失計上が見込まれる一方で、当該鑑定会社の価格調査によれば、現状の市場環境下であっても含み益を有する物件もあり、その含み益の総額は約220 億円と試算されております。

来期の特損を早めに開示してくれるのは良いですねえ。この低価法は今期既に適用している不動産会社もあったりで、そういう事も考えたりして業績比較する必要があります。とは言うものの、業績を比較したところで不動産マーケットはちゃんちゃらダメなわけで、それは大前提として認識すべきですな。

で、1Qに特損を70億計上するけど、含み益は220億円ある、と言っています。70億は損で計上されて、220億は利益で計上されるわけじゃないので、なんかフェアじゃないですね、と言っているわけじゃないよね?単なる情報開示ですよねえ?

今期の配当は当然ゼロへ修正されました。これまでの数字は2350円なわけだが、これだと配当利回りは13%もある。そんな利回りが実現するはずもないです。高配当不動産銘柄業績下方修正配当減額の法則、は生きていますよ。

不動産・マンデベ・流動化
ケネディクス ファンド 不動産 流動化

2008/12/13 12:12

ケネディクス、傘下のケネディクス不動産投資法人の持分を売却

~ ここ数年で勃興した不動産流動化企業の信用の低さがREITの信用にも影響する。 ~

ケネディクスが傘下のREIT持分を売却。

ケネディクス・リート・マネジメント株式会社の株式一部譲渡に関するお知らせ

正確にはケネディクス不動産投資法人の資産運用会社のケネディクス・リート・マネジメントの持分を売却したのだが、実質的な意味合いとしては自分のREIT持分を売ったって事ですな。持分の10%を伊藤忠に売却。

伊藤忠は先日クリードオフィスREITの持分全部を売却した。その埋め合わせってわけじゃないだろうけど、今回はケネディクスREITを10%取得。

不動産流動化企業は傘下のREITを持っているわけだが、だんだん売却する動きが出てきたと言えましょう。昨日はクリードが傘下のREITを売り払ったし、アセットホールディングスはもうずっと前に売却しているし。結局、新興不動産流動化企業の信用の低さが、収益が安定してるREITの信用にも悪影響を与えているって事じゃないですか。

不動産・マンデベ・流動化
REIT ケネディクス投資法人 ケネディスク ファンド 不動産 流動化

2008/12/13 12:12

ビジョンメガネ、倒産するか上場廃止になるか、ウルトラCか

~ 売上減少スピードは相変わらず、四半期報告書も提出できずに一体どうするつもりか。 ~

ビジョンメガネの11月月次数字。

平成21年3月期 11月度売上実績のお知らせ

相変わらずのボロボロですな。わざわざビジョンメガネについて書くのも馬鹿らしいが、どこまで悪化するか興味深いので仕方ない。

全店が-20%、既存店が-6.3%。相変わらずものすごいスピードで売上が減っている。これだけ急激な売上の減少が長期間続くのはなかなか見られないので貴重ですよ。

3月決算だから9月が中間決算なわけだが、未だ決算を締められていない。

平成21年3月期第2四半期報告書提出予定日に関するお知らせ

今年中には決算を出す計画だけど、債務超過は確実でしょうな。倒産するか上場廃止になるか、そういう可能性も十分にあるって事です。株価は50円付近をウロチョロしていて、これもまた倒産を織り込んだ価格と言えましょう。

それともウルトラCな資本増強をするんでしょうかね?

専門小売銘柄
ビジョンメガネ 上場廃止 倒産 債務超過 眼鏡

2008/12/10 23:11

マルマエの月次受注、太陽電池で儲けたければ原油を忘れない

~ 太陽電池はコストで原油に近づかなければ相場にならない、儲からない。 ~

マルマエの月次受注残高。

平成20 年11 月度 月次受注残高についてのお知らせ

液晶関連や半導体関連が悪いのは今さら言うまでもない。太陽電池関連が伸びないのは意外だと思う人も多いかもしれないですな。

太陽電池分野につきましては、他分野に比べると比較的順調に推移しておりますが、太陽電池パネルメーカーの資金調達の問題で設備投資が縮小される可能性があります。

そういう問題もありましょう。しかしですね、シリコンウエハー製造会社にしても太陽電池セルメーカーにしても、ここに来て業績は頭打ちで利益は下がってきていますよ。目標としていたワット数に相当する数値も引き下げられている。単純に太陽電池の伸びはかなり鈍化しているわけです。

クリーンエネルギー、無尽蔵エネルギー、エネルギー安全保障、そういう清く正しい目的が太陽電池にはあります。それらは良いことだしそういう方向に進んでいかざるを得ないですよ。スピードはともかくとして。

でもね、背に腹は代えられないと言うか、経済合理性がないとどうしても伸びない。

太陽電池が伸びるには、原油が高くないとダメなんです。原油が安ければエネルギー全部安いわけで、太陽電池のコストは全然太刀打ちできない。清く正しい目標だけで太陽電池を導入するわけにはいかんのです。

太陽電池が売れるとか売れないとか、メーカーが儲かる儲からないとか、そういう業績上の数字は大切です。最終的に株価は業績についていくわけだからね。しかし、太陽電池関連企業に関して言えば、業績よりも原油価格に株価は影響されている。

投資家が見ているのは、原油価格が高くなれば太陽電池がコスト的に十分使える、だから伸びるって言うところだからですな。

実際には、原油価格がどうあれ太陽電池は伸びていくでしょうね。中長期的にはそういう方向にあるのは間違いない。でも株が上がるか、株で儲かるか、そういう事が大切なわけで、そうなるとどうしても原油価格を見ていかざるを得ない。クリーンだとか温暖化だとか、そういうのは残念ながら投資では後回しですね。

新エネルギー・環境
マルマエ 半導体 原油 太陽光発電 太陽電池 液晶

2008/12/10 23:11

ネクストジャパン、債務超過の計画で何の説明もない、倒産する?

~ 会社計画通りの業績になれば債務超過、そうなると倒産の可能性、その前に上場廃止か。 ~

ネクストジャパンホールディングスの第1四半期決算。

平成21年7月期 第1四半期決算短信

すさまじいですな。純資産は2億。今期の純損失計画は7億。BS上で最大の資産項目は破産更正債権等。とりあえず会社計画のままの業績ならば素直に債務超過になるわけですよ。そんなことは一言も書いてないけど、数字を見ればそうなりますな。説明が必要じゃないんですかね?

業績はどう頑張っても改善しないから債務超過を逃れるには訳の分からないファイナンスをする事になるんじゃないですか。

時価総額が3.7億円で上場基準を満たしていない。このままいけば来年3月には上場はしになるはずですな。上場廃止が先か、倒産が先か、まあどっちでもいいですけど。それでも株価はまだ750円ですか。不思議ですなあ。10円とか20円でもおかしくないと思うんですけどね。1円でもいいしね。

クサイ会社・エグイ企業
ネクストジャパンホールディングス 上場廃止 倒産 債務超過

2008/12/10 22:10

アイディーユーの新監査法人は清和

~ 清和監査法人を使ってる企業のリストを眺めてみれば、アイディユーもだめか。 ~

アイディーユーの新しい監査法人が決定。

一時会計監査人の選定に関するお知らせ

清和が新任として選ばれましたな。なんともまあ。清和監査法人がお世話する企業の一覧を見てどう思うかってことですが、臭いますな。うーん、臭います。

不動産・マンデベ・流動化
アイディーユー ファンド 不動産 流動化 清和 監査法人

2008/12/10 22:10

サイゼリヤ、為替デリバティブの損失額を確定、大赤字

~ 損失額が確定することでこの件は終わりになる、不透明を投資家は一番嫌うから。 ~

サイゼリヤがデリバティブ契約を解除。

デリバティブ契約解約に関するお知らせ

先日のプレスリリースでは140億円を見積もっていた通貨デリバティブの損失ですけど、最終的には153億円の損失となりました。153億はデカイ。サイゼリヤの今期売上計画は870億、経常利益が80億、純利益が42億。153億円の損失の大きさが分かりましょう。

この損失の経営責任ってことで代表取締役とかが減俸になりましたな。なんか、日本は何かあるとすぐ減俸とか半年間給料30%カットとか、そういう風に金でけじめをつける。個人的には嫌いですね。

いずれにせよ、損失額が確定したのはいいんじゃないですか?投資家は不透明なのを一番嫌うからね。これでこの問題は片づいたわけで、後は本業がどれほど好調かに投資家の目は移るわけです。デリバティブ損失は一時的な特損でいいと思う。

今回の為替デリバティブについてはこちらの「デリバティブへの理解 その3」で分かりやすく説明されている。なるほどね。っていうか、こういう説明をサイゼリヤがするべきじゃないですかねえ。

株価はデリバティブ損失発表後冴えない。冴えるわけもないですけど。

外食・レストラン・居酒屋
サイゼリヤ デリバティブ 外食

2008/12/10 22:10

ミネルヴァ(ナチュラム)の11月月次数字は順調

~ ずっと月次数字は好調を持続しているけど株はなぜか無反応で割安放置。 ~

ミネルヴァ・ホールディングスの月次数字。ナチュラムがしっくりくる。

Eコマース(インターネット通信販売)月次速報(平成20 年11 月1 日~11 月30 日)

順調ですね。売上高は前年同月比で120.9%、会員数は125.7%。上半期は売上134%、会員数127%で折り返し、下半期はここまで売上120%ぐらいで推移。悪くないじゃんねえ。株は安い。

専門小売銘柄
アウトドア スポーツ ナチュラム ミネルヴァ・ホールディングス 有望

2008/12/10 22:10

クリード、傘下のクリードオフィスREITをいちごアセットに売却

~ クリードの信用が低いために苦しんできたクリードREITがいちごで楽になりそう。 ~

クリードがクリード・オフィス投資法人を売却。

資産運用会社における株主異動に関するお知らせ

正確にはクリードオフィス投資法人ではなくて、その資産運用会社であるクリード・リート・アドバイザーズになるけど、まあ意味合いはクリードREITを売ったと言うことですな。買ったのはいちごアセット。いちごは既にクリードREITの20%以上を所有する筆頭株主。アセットホールディングスとか他のREITとかにもずいぶん力を入れている。大丈夫なんだろうか。

いちごが新しくスポンサーになることでクリードREITはファイナンス面でのメリットを期待している。

ファイナンスの環境が大変厳しい中、今後新スポンサーとの間では、ファイナンス面における直接的・間接的なスポンサーサポート契約を近日中に締結する予定です。

本投資法人において、今後1 年以内に返済期限の到来する借入金は、来年3 月末の株式会社新生銀行の借入金105 億円(第5 期末(2008 年10 月末)時点の総資産の7.38%)のみであり、現在本資産運用会社では、当該資金のリファイナンスを経営の再優先課題として各金融機関との協議を続けております。今後は新スポンサーと協働の上、あらゆる可能性を模索しながら、リファイナンスに全力で取り組んでまいる所存です。

確かに、クリードの業績がボロボロで信用もなく、クリード傘下と言うことだけでファイナンス面で難しさが出ているわけだから、いちご傘下で信用増を狙うのは真っ当です。いちごにどれだけ信用があるかは分かりませんけど、流動化企業よりは全然良いって事でしょうかね。

この発表翌日の株価の動き。クリードもクリードオフィス投資法人もストップ高ですな。クリードREITはまさに信用増で資金面での不安が後退したとが大きいんじゃないですか?っていうか、今日は不動産関連にストップ高が連発なので、たまたま地合が良かっただけですね。

不動産・マンデベ・流動化
REIT いちごアセット クリード クリード・オフィス投資法人 ファンド 不動産 流動化

2008/12/10 21:09

アルデプロ、倒産するのも生きるのも銀行次第

~ 1Q決算は減損で大赤字、借金の返済を待ってもらい何とかやっている状態。 ~

アルデプロが早くも第1四半期で巨大な特損を計上。

特別利益および特別損失の計上に関するお知らせ

早くも、と言っても減損は必要なときにするもので早いも遅いもないですな。減損60億円で第1四半期の純損失は95億円と大きい。

平成21年7月期 第1四半期決算短信

当社グループの主力である不動産再活事業におきましては、物件の早期売却を最優先課題として取り組んでまいりました。しかしながら、不動産市況は当第1四半期連結会計期間に入ってからも低調であり、相次ぐ不動産会社の経営破たんなど一層深刻さを増している状況であります。

当社といたしましては、在庫圧縮、有利子負債の削減に努めたものの、不動産物件の売却が思うように進まず

正直な現状分析と言えましょう。赤字になりながらも在庫を減らす努力はしっかりしていて営業キャッシュフローは当然黒字、貸付金を回収して投資キャッシュフローも黒字、それらの黒字で借金を返済。妥当な線ですな。しかしながら相変わらずの財務体質で、自己資本比率は19%まで低下。

継続企業の前提に関する注記にあるとおり、借金返済を待ってもらっている状況ですな。返したくても返す金がない。

所有不動産の販売が思うように進まないため、金融機関からの借入金の一部の返済について、金融機関との合意により返済期日を延期しております。

つまりですよ、銀行がもう待てません、と言えば資金繰りがつかず倒産するって事ですよ。訳の分からないファイナンスをするという裏技は当然残っていますけどね。

さてどうなりますことやら。

不動産・マンデベ・流動化
アルデプロ ファンド 不動産 流動化

2008/12/09 10:10

三菱UFJの新株発行価格決定、ここからは買いの方向で

~ マクロとアメリカの金融株の動きを見ながらそろそろ買いを準備していく局面。 ~

三菱UFJファイナンシャル・グループの新株発行増資の価格等が決定。

発行価格および売出価格等の決定について

今回の増資で約4000億円を調達。先月には優先株で3900億円増資したので、合計では7900億円。当初計画では1兆円の予定だったと思うが、株価下落でずいぶん目減りしましたな。それでも7900億円だからね、さすが日本一の銀行です。

発行価格は417円。業績とか資産価値とか安全性とか競争力とかなんだかんだの観点からこれが安いか高いかなんてちっとも分からない。まあそんなことより、金融危機、景気、世界経済、そういうマクロのでっかい流れの中で株式市場が底打ちするかどうか、そういう所で417円が安いか高いかってことじゃないですか?

200812081.jpg 株価的には2003年の底値にかなり近づいた。アメリカの金融株はとりあえず底打ちしたっぽい。シティ(C)とかバンカメ(BOA)、ゴールドマンサックス(GS)、ウェルズファーゴ(WFC)あたりの株価はきゅっと戻っていますな。そういう流れには付いていくと思いますよ。

100株単位で買いやすくなったし、そろりそろりと買っていく局面ではないですかね。

銀行・証券・ローン
三菱UFJファイナンシャル・グループ 増資 新株発行 銀行

2008/12/09 09:09

東日本ハウス、不適切な会計処理=粉飾決算と呼びますよ

~ 粉飾金額はとりあえず数千万と小さいが、優成監査法人が心配の種です。 ~

東日本ハウスで不適切な会計処理が判明。不適切な会計処理というと何となく悪さが半減するが、粉飾決算ということであって、そのレベルが従業員個人レベルなのか企業組織レベルなのかという幅があると考えたい。

不適切な会計処理の判明について

今のところ金額的には数千万円で小さいですな。どこかの所長が苦し紛れに粉飾しただけという主張です。本当にこれだけなら大丈夫でしょう。ヘタすれば実はもっと巨大な粉飾がありましたって事で倒産とか上場廃止とか、そういう可能性もありですな。

監査法人は優成。うーん、ここがどうも引っかかりませんか?優成監査法人がお手伝いしている企業の一覧を見ればねえ。

粉飾決算・犯罪行為
優成 東日本ハウス 監査法人 粉飾

2008/12/09 01:01

2008年12月9日までの企業倒産状況

~ 上場企業の倒産数は戦後最多を余裕で更新、特に建設・不動産会社が多い。 ~

今年ここまでの倒産状況。

200812092.jpg 図は朝日新聞から拝借したものだが、ITバブル崩壊後から不景気が底打ちする2003年~2004年、そこから景気が拡大を続けた2005年まで、倒産件数は順調に減ってきていますな。新興市場がピークを付けた2006年から倒産件数は増え始め、今年に入って負債総額も一気に増加基調へ転換。

まさに株価と逆相関と言えましょう。そりゃそうですね、企業の調子良さを表すのが株式市場で、調子悪さを表すのが倒産件数・倒産負債総額なんですからね。

上場企業の倒産に限っていえば、戦後最多だったのは2002年の29件。今年は太洋興業までで既に32社で過去最高を余裕でクリア。32社のうち23社が建設・不動産関連企業というのも不動産バブルがはじけた様子をよく表していると言えましょう。

年末に向けてもう何発か上場企業が倒産しますかねえ。

倒産・上場廃止
不動産 倒産 建設

2008/12/09 00:12

太洋興業が倒産、10年以上も粉飾決算を続ければ当然

~ 倒産したのはビジネス環境ではなくて粉飾したから。倒産までの経緯はシンプル。 ~

太洋興業が民事再生手続きの申し立て。これで今年の上場企業倒産は32社目。負債総額148億円。

民事再生手続開始の申立てに関するお知らせ

倒産までの流れは次の通り。

2008年8月8日、第3四半期決算を発表。この短信を見る限り倒産するとは思えない。赤字かつ財務状況は良くはないながらもキャッシュフローは黒字だし、こんな状況で何年もずっとビジネスをしてきている。配当もきっちり支払われている。

2008年11月17日、「不適切な会計処理の判明および平成20年9月期決算発表の遅延ならびに調査委員会の設置について」を発表。監査法人の太陽ASGから不適切な会計処理を指摘され、過去の数字も含め嘘っぱちがありそうだと。しかも重大になりそうですと。

この発表前に既に株価はずいぶん売られて100円を割っている。ボロ株の仲間入り。インサイダーっぽい怪しい値動きは全然ないので普通に売られて下がってきたんでしょうな。発表後から株価は暴落。暴落ながらも出来高は全然多くなくて、大丈夫なんじゃないの?的な楽観的株主が多いのが分かりますな。

2008年11月27日、「不適切な会計処理に関する調査の進捗状況について」を発表。なんと10年以上も前から架空の利益計上を行っていたんですなあ。棚卸資産や売掛金などの不適切な計上があって、修正すれば債務超過に転落。同時に、過年度も債務超過の可能性。ここまで来ると上場廃止がはっきりして来ますな。

200812091.jpg 翌日より株価は出来高を伴って再暴落。ああダメだこの会社、とようやく認識して慌てて売りに回った様子がこの出来高から分かりましょう。

2008年12月1日、「公認会計士等の辞任に関するお知らせ」を発表。太陽ASGが、もう知りません付き合い切れません、と去っていった。おいおい、今さらですか?何かと太陽ASGの周りでは臭いことが沢山起こりますな。

株価は下げ続けて今日の終値で26円。そして引け後の倒産発表となりました。で、倒産の理由が書かれているが、しっくりこない部分もある。

しかしながら、バブル崩壊の影響により弊社の売上は減少し、さらに近年は、原油価格の高騰や米国サブプライムローン問題、高齢化による農業就業人口の減少等の影響も受け、平成4 年9 月期のピーク時には年間約380 億円を計上していた売上高は、平成19年9 月期には約219 億円にまで減少いたしました。

さらに、本年11 月、社内調査チームによる調査により、連結ベースで約25 億円に及ぶ不適切な会計処理があることが判明いたしました。

そういうわけで倒産したと仰るわけだけど、バブル後売上が減ったことは倒産の直接的原因じゃないですよ。粉飾決算が倒産の理由なわけです。粉飾せず正直にやってきていれば、メーンバンクの助けがあったかもしれない、どこかが買ってくれたかもしれない、こりゃいけないと社員全員がものすごい頑張ったかもしれない。

繰り返すが、粉飾決算が倒産の理由ですよ、太洋興業さん。あたかもビジネスが苦しくなって倒産したような言い方しないでよね。

代表取締役社長は中村哲雄。監査法人は太陽ASG。東京三菱UFJとみずほが大口の借入先。

倒産・上場廃止
倒産 太洋興業 太陽ASG 民事再生手続 監査法人 粉飾

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