アーカイブ: 2008年12月

2008/12/18 13:01

四季報に限らず、新聞、テレビ、ブログ、メディアの情報は嘘だらけ

~ 情報の真偽をいつも気にして、最後は自分で調べるという、投資の基本の基本を忘れずに。 ~

モリテックスが四季報に苦情。

「会社四季報 2009年 第1集 新春号」記載内容についてのお知らせ

四季報が発売されるごとに内容訂正がいろいろと出される。実際には発表される訂正内容以上に四季報には間違いが多いですよ。単なる勘違いなのか、執筆者の無知なのか理解不足なのか、なんだか理由はよく分からないが、読んでいておかしいことは結構ありますな。

例えば、個別銘柄ウォッチで見ている銘柄ではダイドードリンコ。四季報の説明はこうなっている。

10年1月期はタスポ導入による数量減少が一巡

何を仰っているんですかねえ?ダイドードリンコは缶コーヒーの会社なんですが、タスポの導入が数量減につながるんですか?販売の90%が自動販売機でされるのがダイドードリンコの特徴なわけだが、その自動販売機という単語につられてタスポが出てきたとしか思えませんな。

コメントで教えてもらいましたが、タスポの導入がダイドードリンコの缶コーヒーの売上に影響しているのは四季報の説明の通りですね。

たばことコーヒーは飲むのも買うのもワンセット、みたいなところがあって、たばこを自販機で買うつい手に横にある自販機でコーヒーを買うという喫煙者の消費行動があると。タスポ導入でたばこを自販機で買わなくなれば、当然缶コーヒーの購入頻度も下がりますな。

タスポを持たない喫煙者はコンビニへ行くわけですけど、コンビニではダイドードリンコは買われない。ダイドードリンコの売上の9割が自動販売機というのが災いしていると言えましょう。

なんだかんだ言いながらいずれタスポの所有率は上がると思うんです。いちいちコンビニへ行ってばかりもいられませんからね。

ま、四季報ばかりをやり玉に挙げても仕方ない。どの雑誌でも新聞でも、ブログでもテレビでも、間違いはいつもたっぷりあるわけですよ。このブログの内容だって間違いだらけ。

つまりですよ、大切なのは鵜呑みにしないってこと。自分で調べるってこと。今さら何をって思うかもしれないが、こうして時々思い出すのはいいことでしょう?

いい加減にしてよ
ダイドードリンコ テレビ ブログ メディア 四季報 新聞

2008/12/18 13:01

四季報CD-ROMが新しくなって使いづらくなって

~ 余白は少なく、情報はまとめて一画面に、投資家が使って開発、ってのを望みます。 ~

200812181.jpg四季報が発売されました。いつも四季報CD-ROMを買っていますが、今回よりバージョンが5にアップ。ユーザーインターフェースが現代っぽくなりましたな。

そんな事は重要じゃなくて、いろいろと不都合な変更がありますねえ。まじで、使いづらくなってしょうがないですよ。

画像の通り、子ウィンドウの中の文字が、一番下で切れてしまう。トヨタの情報画面では各セクションの最下行が半分しか読めない。なんてことですか、これは。

200812182.jpgまあ、これは使っているWindowsが英語バージョンなのでダメなんでしょうな。基本、東洋経済新報社としては、必要システムとしてWindows日本語を挙げているわけで、それを使わない自分に非があるって事ですね。それにしたってねえ。

しかし、業績推移の画面は最悪じゃないですか?これは英語バージョン、日本語バージョンに限らず同じで、余白が多すぎちゃって横スクロールしないとダメなんですよ。こういう情報って言うのはできる限り一目で全部が見渡せることが大切ですな。効率が全然違う。

200812183.jpgあと使いづらいのは、キー操作で使えるようになっていないこと。マウスでの操作が基本になっていて、いちいちマウスでクリックしないとダメ。面倒ですよ、これは。左上にある銘柄入力ボックスにカーソルを移すのに、マウスでクリックするしかないなんて、どうなってるんですか。

思うに、この四季報CD-ROMを開発している人は、実際に使いながら投資している人じゃないですね。あくまでシステム開発の人。データを使えるようにシステムにするだけの人。投資情報としてヘビーに使っている人が開発すればもっと良くなるんじゃないですか?

いい加減にしてよ
四季報

2008/12/18 12:12

減益しない信越化学が減益するのだから世の中は苦しい

~ ディフェンシブ、高配当、キャッシュリッチ、低PBR、そういう所を大切にしないとね。 ~

信越化学が下方修正の可能性を発表。

連結業績予想の修正に関するお知らせ

信越化学と言えば、不況でも好況でも増収増益を達成することで知られていますな。少なくとも過去10年減益はない。今期も当然の如くわずかながらも増収増益の予想を出していたけど、さすがに今期はダメっぽい。

弊社は市況の悪化を経営努力で乗り越えるために、最大限の努力を継続しておりますが、11 月以降の市況の落ち込みは、企業の経営努力の範囲を遥かに超えるもので、4 月28 日に公表した連結業績予想の達成が困難な状況となっていることをお知らせ申し上げます。

信越化学が言うと重みがあります。11月以降の市況落ち込みは企業レベルで対応できるものでは無いって事。信越化学がダメならどこもダメでしょって言いたくなる。

具体的な下方修正の数字は出ていないものの、そうなることは間違いないわけで、その下落幅が気になる。減額幅は売上で-10%以下、利益で-30%以下と言うことだけは確実。さて、どれぐらいの数字が出るんでしょうな。

この状況は信越化学だけじゃない。優良企業と呼ばれるどこの企業でもビジネス環境は悲惨でしょう。これはまだまだ続く。そう簡単に終わらないですよ。つまり、ちょっと相場つきが良くなってきたからって、慌てて買う必要もないし、むしろ売りだって事。

ディフェンシブで高配当、キャッシュリッチで低PBR。そういう銘柄をコアにするべきじゃないですか。コアって言ってもバイアンドホールドはダメですな。それ以外の株はボラティリティを取るだけのトレーディングで乗り切るしかない。

信越化学の苦しさを見るにつけ、改めてそう思う今日この頃。

化学銘柄
ウエハー 信越化学 太陽電池

2008/12/17 07:07

アセットインベスターズ、倒産に三歩進んで二歩下がる

~ CBの早期償還資金が工面できず、古川さんとTNHからの出資が命綱。どうなるか? ~

アセット・インベスターズが資金ショートしている。

転換社債型新株予約権付社債の早期償還に関するお知らせ

不渡りってことですな。不渡りは正確ではないにしても、現実問題としては返すべき金が無いわけであって、意味するところは同じです。世間では不渡りを2度すると倒産にたどり着きますね。

アセットマネジャーズの支援は全く期待できない。そんな余裕なんかあるわけ無し。しかしながら、先日の資本政策の検討状況に関するお知らせで発表されたとおり、アセットグループの創業者、古川令治さんとTotal Network Holdingsが出資する方向でまとめようとしている。これがあればなんとか資金繰りはつくんじゃないですか?

いずれにしても綱渡りの状況は続きます。投資するなら倒産覚悟でね。

不動産・マンデベ・流動化
アセット・インベスターズ アセット・マネジャーズ・ホールディングス 倒産

2008/12/17 07:07

パーク24、今期は下期業績回復型の計画だが稼働率は上がらない

~ 稼働率が上がらない限り利益は回復しない、会社としては底打ちを予想しているが、さて。 ~

パーク24の決算発表。

平成20年10月期決算短信

今期は僅かながらも増収増益を計画してますな。上期では25%に及ぶ減益を下期で取り返すという下期盛り上がり型の業績計画。嫌いです、この下期盛り上がり型はね。特に、パーク24のように取り立てて季節性がない業態で下期盛り上がり型は単なる希望である事が多いですよ。

会社側の考えとしては、下期になれば稼働率の低下も底を打ち、ぐぐぐっと利益が回復するってシナリオじゃないですか?そりゃね、稼働率が上がってくれば利益率はどんどん向上するわけなんだが、その稼働率が改善しそうな気配は全然ないんです。

同時に発表された08/10月期決算補足資料の一番下にある数字が全てを物語ると言えましょう。

稼働率の推移 47.4%(2005)→48.7%(06)→47.2%(07)→42.2%(08)→41.1%(09予)
占有率の推移 42%(2007)→38.8%(08)→37.8%(09予)

※稼働率=実際の売上高/最大売上高
※占有率=実際の駐車時間/24時間

今2009年10月期は41.4%の稼働率を計画しているわけですな。さて、どうでしょうかねえ。マクロ経済的には稼働率が下がる要素ばかりですがね。ちなみに、11月の月次数字が出ていますけど、数字は相変わらず酷いものでとても今期41.1%に届くとは感じられません。

2009年10月期 速報数値

11月の稼働率は39.4%、占有率は39%。稼働率の向上には駐車場の区分替えとか、不採算駐車場の解約とか、そういう事をじゃんじゃん進めていくしかない。月次の数字を確認しながら様子見でしょうな。

消費者サービス
パーク24 駐車場

2008/12/17 07:07

MonotaRoが強気の初配当を決定、うれしい誤算

~ 不景気と潜在市場の大きさと天秤に掛けてMonotaRoは不景気でも大丈夫と判断。 ~

MonotaRoが初配を決定。

平成20年12月期の配当予想の修正(初配)に関するお知らせ

意外と配当を始めるのが早いですね。あと2年ぐらいはかかるのかと思っていましたが。それよりも意外なのは配当金額の5000円ですな。5000円は今期予想EPSの22%。今期のEPSは税負担が無いので、それを考慮に入れればEPSの35%になる。新興小型成長株で配当性向35%というのは立派じゃないですか?

200812163.jpg配当利回りは2%。小型成長株では驚きの数字と言えましょう。

もともと財務状況は良いので配当に無理は無い。

来期も業績好調の自信が無ければ配当開始もないでしょうからね、その点では非常に嬉しい初配と言えましょう。

中小製造業を商売相手にするMonotaRoにとって、この不景気は逆風なのではないかという考えもありますな。景気後退で真っ先に影響を受けるのは下請け、孫請けの町工場であって、まさにMonotaRoの業績に直結するという流れ。

この点はかなり気になる。

一方で、MonotaRoの説明するとおり、町工場の消耗品購買は極めて原始的で、潜在市場規模は巨大でしょう。原始的な潜在市場がまだまだある状況では、不景気なればなるほど町工場は経費削減の方法としてMonotaRoを選ぶはずなんです。単純にMonotaRoに注文するだけでより便利で安く消耗品が手にはいるわけですから。苦労せずして経費削減できるところに手をつけないわけにはいかないってことです。

結局、景気減速下での町工場全体の消耗品需要減少、不景気による既存客への売上減少、既存客が不景気だからこそより有利なMonotaRoへ今まで以上に発注する売上増加、新規顧客が経費削減にMonotaRoを使うようになる売上増加、そういう諸々のパラメーターが全部合わさって、最終的にどうなるかじゃないですか?

ズバリ、MonotaRoにはプラスに働くと思いますね。

潜在市場規模が大きいのがやっぱり重要ですな。そこでどんどん拡大していくスピードは景気減速による需要減を十分補って余りあるはず。基本、そういう考えですよ。

専門小売銘柄
MonotaRo 工場消耗品 有望 配当

2008/12/17 07:07

くらコーポレーション、寿司ネタだけじゃなく業績も鮮度アップして

~ 月次の数字を確認しながら、既存店が回復するまでは投資対象から外したい。 ~

くらコーポレーションの決算発表。

平成20年10月期 決算短信(非連結)

今2009年10月期の数字ですけど、期待したほどは伸びませんな。特に中間期がマイナス成長計画というのは残念というかがっかり。前期下期と今期上期の1年間が底という計画ですな。もう少し短くして欲しかった。

前期の出店数は41店舗、閉店数が4、期末店舗数が223店。今期は33の出店計画、退店もありましょう。だいたい+10~13%ぐらいの店舗増になるんじゃないですか?

月次を見ながら様子見が賢明ですな。やっぱり既存店が回復するまではダメですねえ。

外食・レストラン・居酒屋
くらコーポレーション 回転寿司 外食

2008/12/17 06:06

松本建工が倒産、不動産・建設関連の倒産はまだまだ続く

~ 130億の売上で30億円のプロジェクトを10年以上かけてやるのに無理があったのか? ~

松本建工が民事再生手続きを開始。今年の上場企業倒産はこれで33社目。負債総額130億円。不動産、建設関連企業の倒産は、上場、非上場関係なく、止まりませんな。

民事再生手続開始の申立てに関するお知らせ

致命傷となったのは、30億以上もしている事業じゃないですかね?札幌市南あいの里土地区画整理組合っていう南あいの里の開発事業なんですが、これに30億以上使っているようで、この事業が完成するには10年以上もかかるらしい。売上が130億円の企業にとって30億を10年以上かけてやるのはちょっと無理があったのかもしれませんな。

いずれにせよ、北洋銀行からもうお金は出せませんよってことで資金繰りがつかなくなったわけですね。

代表取締役社長は松本節也。筆頭株主であり創業者。大株主は松本さん関連で、50%以上を持っている。監査法人はトーマツ。

倒産・上場廃止
不動産 倒産 建設 松本建工

2008/12/17 06:06

ミネルヴァ、棚卸資産の急増は気になるが業績数字は好調

~ 順調な業績で株価は安値放置、ナチュラムとしては9%近い自社株買いは正しい資本政策。 ~

ミネルヴァ・ホールディングスの第3四半期決算。

平成21 年1 月期第3四半期財務・業績の概況

業績数字は計画通りのものと言えましょう。基本的にどこのアウトドア・スポーツ・フィットネス用品の小売会社も業績は良い。ミネルヴァは小粒なので伸びしろも大きいですな。いかんせん利益率が低いのは安値大量販売商売の性。業績が伸びているうちは問題ではないですが、悪くなるときは酷いことになりますな。

新ショップの立ち上げ、AmazonやYahoo!への販路拡大、どれもうまく行っている様子。セキュリティ問題関連の費用が心配されたけど、結局全然大丈夫だった。ま、そういう問題は大丈夫なことが多いが、大丈夫でなかった場合の影響は大きいので注意が必要。

気になるのは棚卸資産が急増していることじゃないですか?売上は+28%で棚卸資産は+53%。それもあって営業キャッシュフローは貧弱ですな。新ショップや販路拡大で在庫を厚めにしているって事ですか?これから一気に売れるという何か自信というか確信があるんですか?クリスマス?特損はやめてね。

同時に自己株取得が発表された。

自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ

200812162.jpg業績よりもこちらが強気材料ですな。発行済株式の8.9%の自己株取得。株価はバカみたいに売り叩かれていて安値放置なので、会社としてはいい加減にして下さいよ、って言いたいんでしょうな。それは確かにその通り。自分の8.9%がたったの6千万円ぐらいで買えるわけで、キャッシュに困っていないし買っておくのは当然と言えましょう。消却してね。

専門小売銘柄
アウトドア スポーツ ナチュラム ミネルヴァ・ホールディングス 有望 自社株買い

2008/12/17 06:06

業務スーパー、今期は業績急回復、ポイントはホテル事業の利益

~ ホテル事業の利益さえ回復すれば利益V字回復の計画は達成できるはず。 ~

神戸物産の決算発表。

平成20年10月期 決算短信

今2009年10月期は利益倍増の計画ですが、これはもちろん前期の業績が悪かったのが回復するだけですよ。スーパーの利益が倍増するなんて無い話で、倍増するのは悪化した業績が回復する時だけですな。そういう前提条件はあるものの、神戸物産の場合、スーパー以外の事業で利益が急速に回復しそうな気配がする。

本業の業務スーパーではなくてリラクゼーション・ステイ事業。小難しい洒落た名前をつけてますけど、平たく言えばホテルですな。なぜホテルなんかに手を出すのか、やめて欲しいと思うのだが仕方ない。前期はこのホテルで大損をしたので業績が半分まで落ち込んだわけ。

ホテル事業は前期7億の売上で6億の営業損失を計上してますよ。これを上期と下期にわけてみると損失はぐーんと減少しているのが分かる。上期の売上は3億で営業損失が4億、下期売上が3億で営業損失が2億。

この4億の損で前期の中間期までの業績はボロボロでした。そういう前期があるので、今期の中間期予想は経常利益645%という数字が出ている。通期でも135%と倍増以上。

多分、ホテル事業の損失がトントンぐらいまでは回復する計画じゃないですか?ま、蓋を開けてみないことには分からないけど、ここが良ければ業績は良い、悪ければ悪いってことになる。本業の業務スーパーはディフェンシブで通常通りの利益を出すわけですからね。

200812161.jpg ホテル事業の収支が改善するって前提で、株価は安いですな。会社計画のEPS126円だとPER8倍、配当利回り3%。ホテルなんて余分なものがくっついてはいるものの、一応はスーパーでディフェンシブ。業務スーパーという安さ追求のスーパーなので今の景気にはマッチしているしね。実際、業務スーパーは安い。品質は聞くべからず。業務スーパーっていうネーミングも良いと思いませんか?そういうネーミングに消費者は弱い。安くて良いと思いこむって事ですな。

専門小売銘柄
スーパー ディフェンシブ ホテル 有望 業務スーパー 神戸物産

2008/12/17 06:06

ポイントの四半期決算、月次数字より好調に感じられる

~ 売上と利益が同じだけ伸びている、出店も順調、財務も相変わらず優良、文句無し。 ~

ポイントの第3四半期決算。

平成21 年2月期 第3四半期財務・業績の概況

ポイントの月次数字から感じられる以上に業績は強いですね。今の景気で、売上の伸びと同じだけ利益を伸ばす小売業は貴重じゃないですか?既存店が98.5%というマイナスの状況で立派ですな。

今期ここまで105店の出店、15店の退店で546店舗。前期末より20%の店舗増。海外は22店舗。十分すぎる出店ペース。それでいて財務は相変わらずの超優良と来てますからたいしたものです。棚卸資産はわずか4%増。キャッシュフローもOK。

株価は相変わらずの強さを持続中。

アパレル・ファッション銘柄
アパレル ファッション ポイント

2008/12/17 06:06

2008年の首都圏マンション発売戸数は1992年以来の低水準

~ 物件供給は十分絞られている、それでも購入意欲がなく売れない、底打ちはまだ先。 ~

マンションが売れない。今年2008年の首都圏でのマンション発売戸数の予想は、前年比で-31%の42,000戸の見通し。1992年以来の低水準。11月まで15ヶ月連続で前年同月比割れしていて、これはバブル後最長記録更新中。

しかし酷いですな。マンションだけじゃなくて戸建てだって売れていない。証拠に戸建て業者の業績はマンデベに負けず劣らず悪いでしょ。

今35歳前後の第二次ベビーブーマーが家を買おうって思うこの時期に売れないのだから、そりゃおかしいわけです。不動産の価格が上がりすぎた事もありましょう、景気が悪くて先行き不安でとてもじゃないけど不動産なんて買う気にならないって事もありましょう。単身者が増えて、そういう人達は賃貸で十分だと思っていることもあるはず。

そういう諸々の事情を考えても、やっぱり1992年以来の最低水準というのはちょっとねえ。

近所にもたくさんの完成物件がありますな。大手のマンデベが建てたものでも、1年以上も完成在庫になっていてのぼりが出っぱなしの物件がいくつもある。値引きも相当なもので、ある物件なんかは発売時に確か3500万円ぐらいだったが今は2500万で売られている。それでもなお売れないと言うんだからねえ。

冷静に考えれば、不動産投資には良い時期なのかもしれませんな。ワンルームでもファミリーマンションでも、なんでもいいんでしょうけど、よーく調べれば高利回りな物件が見つかりそうじゃないですか?

残念なことに、不動産マーケットに魅力的な物件がある時は株式マーケットは良くないときで、個人投資家は株で損しているので不動産投資する金なんか無いって事が多い。株で儲かって、その金で不動産でも買おうかって思うときは不動産も高くなっていて手が出ないという、そういう悪循環に陥る人が多いわけ。人ごとじゃないですな。

不動産マーケットはまだまだ底は打ちますまい。最低でもアメリカの不動産マーケットが底を打つまでは。アメリカの不動産と日本の不動産なんて何にも関係ないじゃん、って、世の中そういうわけにはいきませんよ。

2008/12/16 日本経済新聞 朝刊

マンション発売16年ぶり低水準、今年の首都圏、バブル崩壊後以来。

 マンション販売の不振が深刻だ。二〇〇八年の首都圏の発売戸数は前年比三一%減の四万二千戸程度にとどまる見通しとなった。これはバブル崩壊後の一九九二年以来、十六年ぶりの低水準。十一月まで十五カ月連続の前年割れは過去最長。地価や資材価格の上昇などを反映してマンションの発売価格が高止まりしていることが響く。景気の減速感の広がりで、購入に慎重な家庭も増えている。建設、住設、家電など周辺産業にも影響が広がりそうだ。

 不動産経済研究所(東京・新宿)が十五日、年間見通しを発表した。〇七年十二月時点で五万四千戸と予測、今年七月に四万九千戸に下方修正したが、さらに減少し、ピークだった〇〇年の半分以下に落ち込むことになる。世界的な金融危機による信用収縮で、開発会社の資金調達が難しくなり、一方で購入希望者に対する住宅ローンの審査が厳しくなったことも背景にある。

 十五日に発表した十一月の首都圏での発売戸数は前年同月比一四・九%減の三千二百九十三戸だった。前年割れは十五カ月連続で、一九七三年の調査開始以来最長となった。これまでの最長記録は九一年十二月までの十四カ月。

 〇八年一―十一月の契約率は六二・九%で、前年同期比八・五ポイント低い。今年に入って、契約率が販売好不調の目安となる七〇%を上回ったのは五月と八月だけだ。

 販売不振に伴う採算悪化を回避するため、各社は供給を絞ってきたが、購買意欲は弱く、在庫が積み上がっている。十一月末時点の販売在庫は一万千八十五戸と、前年同月末比で二七・九%増えた。中でも売れ残りにあたる完成在庫の占める割合が今年の五月以降五〇%を超え、売れない状況を如実に示している。

不動産マーケット
マンション 不動産 戸建て

2008/12/15 12:12

個別銘柄ウォッチ(2008/12/14)

~ 不動産関連銘柄が大きく動いたので、リサ・パートナーズをトレーディング銘柄に。 ~

今週から個別銘柄ウォッチをしていこう。こうしてまとめることは自分の投資行動を考えるのに非常に役に立ちますな。自分の頭の中では常々考えられていることではあるけど、活字としてまとめてブログにアップするとより一層くっきりしてくるってわけ。

200812141.jpg

先週のウォッチ銘柄材料

物語コーポレーションが11月の月次を発表。相変わらずの順調さ。
サイゼリヤが為替デリバティブを損切りして特別損失額が決まった。株価のボラティリティは予想通り高まった。
ミネルヴァの11月月次。相変わらず売上は20%で成長。
三菱UFJの公募価格が決まった。今のところ公募価格を大きく上回る株価推移。
アインファーマシーズは中間決算を発表。調剤薬局はディフェンシブに伸びている。

コメント

トリドールの公募増資が終わって10日に売買開始されました。予想通りの値動きで、10日には公募価格付近まで下落。その後勢いよく上昇し、行ったり来たりしながらも上昇基調を持続。まだ安い。

ストック型ビジネスで高配当の安心感がある東急コミュニティが動き出した。

ファーストリテイリング、ニトリ、ライトオンなどの小売の好業績株が高値をとった。とりあえずは半分は利益確定していいんじゃないですか?下がるのを待って買い戻してもいいし、売った分はユナイテッドアローズやハニーズなんかに乗り換えるのもよろしいかと。

三菱UFJファイナンシャルは16日に新株が出てくる。公募価格までは下がらない感じだけれど、良いエントリーポイントになる予感。

政府の不動産会社支援策が刺激となって不動産株が騒がしい。どうせならということで、悪い中でも業績安心感のあるリサ・パートナーズをトレーディング銘柄に選定。サイゼリヤはデリバティブ損失の確定でストップ高&ボラ急上昇。もうしばらくは使えそう。

中国の経済支援がそれなりに効いてくるはず。それをプレイしたいならばやはりコマツを見ていくのがいいんじゃないですか?

ゲームプラン・投資戦略
コマツ トリドール リサ・パートナーズ 三菱UFJファイナンシャル 個別銘柄ウォッチ

2008/12/13 18:06

ソバール、こんな低評価でもIPOするというその心は?

~ 上場で優秀な人材が集まるが、それ以外では・・・来期がひどいから今上場しちゃえ? ~

ソバールがJasdaqに新規上場。公開価格は600円で初値は640円。ここのところIPOはずっと公募割れが続いていたのでたったの6%でも良く思えますな。

ソバールはエンジニアリング事業と自社のメイン事業を呼んでいるけど、平たく言えば儀日社の人材派遣。業務請負もありますよ、って言われそうだが、世の中ほとんどの業務請負なんて名前だけ。結局人材派遣ですな。(ソバールが正真正銘の業務請負をやってるかもしれませんが。)

売上の75%はキャノン、15%はソニー。売上の70%が人材派遣。デジカメ、プリンター、テレビ、どれも売れない。ソニーなんてひどい業績です。当然ソバールの業績は伸びるはずもない。今期はそれなりの数字が出されてますけど、来期が良いわけがない。

だからこそ売出価格が600円、PERが3.3倍、PBR0.7倍、配当利回りが8.8%なんて馬鹿げた数字になるわけですな。そなん評価で上場しようって言う経営者や主幹事にもふざけるなといいたい。ま、業績悪くなると上場できない、悪くなるのは分かっている、なんとか業績数字が良い今のうちに上場しときましょう、ってことですか。

幸いなのは財務が優良で利益率も高いことですな。こんな財務で資金調達するわけだから、欲しかったのは上場企業という名前ですな。人材募集に威力を発揮する。うまく行けば配当維持で超高利回りを楽しめる可能性もありますねえ。

IPO・新規上場
IPO ソバール 人材派遣 業務請負 配当 高利回り

2008/12/13 12:12

ジャストシステム、株価を支えている株主優待を廃止

~ 超高利回りの株主優待を廃止すると株価は下がる、それ以外に取り柄がないのだから。 ~

ジャストシステムが株主優待を廃止。

株主優待制度廃止に関するお知らせ

ジャストシステムの優待内容は、100株所有で3000円分の自社商品割引券を1枚くれるというもの。株価が150円なので15,000円の投資で3000円の優待金額になりますな。これだと優待利回りは20%と超高い。

ジャストシステムの商品なんか買わないって人も多いかもしれませんね。だから業績悪いって話です。そういう場合はヤフオクで売ればいいわけで、1200円ぐらいが相場という感じ。1200円であれば8%ですな。それでも十分高利回りじゃないですか?

週明け月曜日はストップ安までは行かないでも相当安いかもしれん。業績でジャストシステム買う人なんていない。買っているのは投機筋と優待筋だけですよ。片方の優待筋は皆さんブン投げしてくださいな。

で、ジャストシステムの製品なんだけど、個人的には使っているのはATOKですね。昔は確かにATOKの方がMSIMEより全然快適だった。最近はどうなんですか?多分MSIMEも賢くなって、ATOKと差なんてないんではないかと思う。ATOKを使い続けているのは何となく流れでそうなっているだけ。

そうは言っても、使っているATOKのバージョンは13。1999年の製品ですよ。10年前。

今これを書いていて思ったのだが、10年前のATOKと現在のMSIMEでは100%MSIMEの方が快適なんじゃないか。ATOKやめるべきだ。。。。でも企業名とか投資単語とか、そういうのをじっくり学習させているので、MSIMEにしたらまた1からやり直し。そう思うとなかなかねえ。。。。

ハイテク・IT・テクノロジー
ジャストシステム 株主優待

2008/12/13 12:12

ダヴィンチのCB転換価額修正、潜在株は膨大で注意

~ 最大で発行済株式数の4倍という希薄化の可能性、エゲツないとしか言いようがない。 ~

ダヴィンチ・ホールディングスの第一回新株予約権の行使価額が修正された。

第1回新株予約権の行使価額の修正に関するお知らせ

元々どんな新株予約権だったか思い出すために改めて詳細発表を確認する必要がありましょう。今年の2月28日に出されたプレスリリースですな。

第1回行使価額修正条項付新株予約権の発行(第三者割当て)及びコミットメントライン契約締結に関するお知らせ

この頃ダヴィンチは不動産マーケットについてまだまだ強気でしたな。そういう姿勢だったから自社の株価についても下げすぎだという思いが強かったわけです。

又、本件取引は昨今のサブプライムローン問題等に起因する金融市場の不安定化によって下落している株価をもとにした資本調達を避けるため新株予約権の行使期間の開始を2008 年9 月15 日からとしています。さらに行使価額が当初約9 ヶ月間2008 年12 月14日まで(同日を含む。)170,000 円で固定されていますので、2008 年12 月14 日まで(同日を含む。)は170,000 円未満による権利行使は起こりません。

2月に10万だった株が12月13日には6000円。ダヴィンチが予想し得なかった株価じゃないですか?ダヴィンチとしては1年近くもあればサブプライムローン問題も落ち着いて、ファイナンスの状況はずっと楽になり、新株予約権を使った資金調達をしなくて済むとか、そういう考えもあったはずですよ。

当初転換価額が17万円で、それを前提とした潜在株式数が147,000株、発行済株式の9.4%。今回の転換価額修正で転換価額は6,196円に大幅下落、それを前提とした潜在株は400万株、発行済株式数のなんと2.6倍。

え!?2.6倍?計算が間違っているんじゃないの?

・・・・・・

再計算しました。やっぱり2.6倍ですね。

つまりですよ、現在の発行済株式数は156万株で、400万株がプラスされるわけですよ。全部転換されれば金子社長は当然筆頭株主ではなくなりますな。

転換価額は今後毎月第3金曜日に修正されるので、株価が上がれば転換されていない分の希薄化は弱くなりますよ。逆に、株価が下がれば転換価額はさらに下がるわけで、潜在株数も当然増える。

転換価額の下限は6,196円の65%なので4,027円。これだと潜在株は620万株。発行済株式数の4倍。

酷い。エグイ。情けない。

200812132.jpg 株価は既にこういう状況を織り込んでここまで下げているのかもしれないですけど、週明け月曜日に「えっ!?」っていう投資家がたくさんいてストップ安が数日間続くかもしれないですな。

既にダヴィンチがこの新株予約権に基づく資金調達をどれぐらいの金額しているのか、そこら辺が分からない。仮にほとんど借り入れていなければBNPパリバも転換するものがないわけで、希薄化も起こらない。仮に沢山借り入れていたとしても、BNPパリバが転換しないことにすれば希薄化は起こらない。

そういう事情とかいろいろ変数が多いので、実際にどれぐらい希薄化するかわ分かりませんな。ただ、最低下限価額で最大転換されればそれだけの希薄化の可能性があるって事ですよ。

不動産・マンデベ・流動化
ダヴィンチ・ホールディングス ファンド 不動産 新株予約権 流動化

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