アーカイブ: 2008年12月27日

2008/12/27 09:09

ビックカメラ、過年度決算を修正だが、インパクトは小さく、買い

~ BS、PLへの影響はそれほど大きく無く上場廃止もなさそう、ストップ安連続は投資家の恐怖だけだ。 ~

ビックカメラが過年度決算を訂正。

過年度決算の訂正について

不動産屋じゃないけど不動産がらみで問題が発覚。2002年に流動化した所有不動産の会計処理が不適切だったというもの。いつもの通りプレスリリースでは何も分からないので、日経新聞を確認。

2008/12/26, 日本経済新聞 朝刊

ビックカメラ、過去の決算訂正、SPCへの不動産売却「白紙」、会計処理を見直し。

 ビックカメラは二十五日、二〇〇二年八月期―〇八年八月期決算を訂正することを決めたと発表した。〇二年八月に実施した不動産流動化で池袋本店などの不動産を貸借対照表から外していたが、この会計処理を取り消して貸借対照表の資産に計上する。同社は現在、証券取引等監視委員会から調査を受けている。

 ビックカメラは本店ビルなどを二百九十億円でSPC(特別目的会社)へ売り二十億円の利益を計上。SPCへの出資は不動産時価の五%弱で、会計ルールでは出資比率が五%を超えなければ売却と認められる。

 SPCには豊島企画(東京・渋谷)も二五%を出資。同社はビックカメラから出資を受けていないが、新井隆二会長名義の株を担保に資金を借り入れるなど、親密な関係にあった。

 決算訂正で、ビックカメラは実質支配していた豊島企画を子会社とする。SPCへの出資比率は五%を超え売却は認められない。「最近のSPCに関する会計処理厳格化の流れを再検討し、保守的に見直すことにした」(同社)という。

 証券取引等監視委員会は二十五日、ビックカメラが不適切な会計処理を行い、その決算に基づき公募増資をしたことが金融商品取引法に違反すると判断し、同社と同社会長に課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告する方向で検討に入った。

このニュースでとりあえず翌日の株価はストップ安比例配分。ずいぶん売り物が残っているので週明けもストップ安しそうな気配ですな。

で、これは儲けのチャンスではないのか?こういう博打的な儲けはお遊びの範囲であって決して投資の中心ではないわけだけど、今回はちょっとお遊びしてみるのが良いのではないか?

まず、どれだけの業績インパクトがあるのかを考えなければなりますまい。会計のプロでは無いので、過去のPL、BSをどう修正するのか、分かりようもないが、それでも分かる範囲で考え結論を出す必要がある。間違いを覚悟で考えるわけですよ。

不動産売却高の290億は2002年の売上から引かれる。2002年の売上は1920億なので、売上の15%と大きい。その前年2001年の売上が1440億なので、2001年から2002年の売上伸び率33%が13%に低下する。

売却益の20億円は2002年のPLではどうやら経常利益に計上されている雰囲気。42億の経常利益が22億に下方修正される。利益半減ですな。こりゃひどい。2001年の経常利益は14億なので、それでも大幅増益には違いないが。

BSには売却不動産270億が固定資産として計上され、借入金が290億増える。当時の総資産額が990億、純資産額が87億、自己資本比率が9%。それが修正によって、総資産額1260億、純資産額87億、自己資本比率7%となる。

これ以降の年度に関しては、払ってきた賃貸料が支払利息に振り替えられるのだろうか。子会社化される豊島企画の業績が追加される。BSは不動産の分だけ肥大化して、前期のBSでは自己資本比率は26%から24%ぐらいに低下。

この不動産がどれぐらいの収益を上げているのかによるが、仮に収益ボロボロ赤字店舗なんかであれば減損の必要があるかもしれない。そうなれば純利はその分減る。

これぐらいは最低でも修正されるのだろう。他にもいろいろありましょう。全体として、それほどPL、BSにインパクトは無いんじゃないですか?増資が必要になったり、銀行からの借入ができなくなったり、そういうBSにはならない。PLにしても、大赤字に転落したり2003年以外の数字が大きく修正されることは無さそうですな。(減損除く)

証券取引等監視委員会は二十五日、ビックカメラが不適切な会計処理を行い、その決算に基づき公募増資をしたことが金融商品取引法に違反すると判断し、同社と同社会長に課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告する方向で検討に入った。

ということで、ヘタすると上場廃止基準に抵触したりしないか?東証の上場廃止基準はこうなっている。

有価証券報告書等に「虚偽記載」を行った場合で、その影響が重大であると当取引所が認めたとき

虚偽記載であり、重大であるから課徴金納付命令の勧告が出されようとしている。となれば、一応は上場廃止基準に該当する。該当すれば即上場廃止ではないので、東証がどう判断するかによる。まさか、これだけで上場廃止は無いだろうと個人的には考える。

監査法人はあずさ、主幹事は日興。株式の60%以上を創業者が保有。怪しい大株主はいない。有価証券報告書を見ても怪しさはない。

ずばり、買いですな。もちろん、短期トレーディングで。遊びの範囲の少ない資金で。

ちなみに、短期トレーディング銘柄というのは自分なりの基準がある。ボラティリティがあること。業績が良いこと、もしくは業績は悪くても良くなるんじゃないかと期待させるニュースが出たこと。割安であること。何か悪いニュースが出たりして売られていること。その売りの理由が単なる投資家のびっくりであること。ヘタこいて含み損になってもしばらくすれば株価回復する可能性が高いこと。ボロ株・仕手株ではないこと。そんなとこかな。

ゲームプラン・投資戦略
ビックカメラ 不動産 流動化 短期売買 虚偽記載



2008/12/27 08:08

アパマンショップ、倒産しそうで増資するかも知れませんよと発表

~ 新株発行するかもしれないというプレスリリース、決まってからの発表が普通だと思うが。 ~

アパマンがショップホールディングスが増資するかもしれませんよと発表。

第三者割当(予定)による新株式及び新株予約権の発行登録に関するお知らせ

普通、こういう発表ってしますか?しないような気がするが、ちょっとはっきりしないので何とも言えないが。

新株の発行登録、であって、新株発行が決まったわけでもなければ、発行先が決まったわけでもない。誰がどれだけいくらで引き受けてくれるか全くの白紙なわけですよ。こういう発表は今まで見た記憶がない。あったのかもしれんが。

新株発行が決まって、発行価額が決まって、割当先が決まって、そういう状況になって新株発行のお知らせが出るのが普通の流れじゃないのかと。

なんかイヤーな予感がしますな。

もともと倒産しそうなアパマンなわけで、ここまで来れば何でもしてやれって感じが伝わってきませんか?

株価はストップ高の暴騰をしている。信用規制で空売りができないけど、空売りしたい人は沢山いそう。短期売買の値幅取り以外に何ができましょう。長居は無用ですよ。個人的には無視。

不動産・マンデベ・流動化
アパマンショップホールディングス 増資 新株予約権 新株発行

2008/12/27 08:08

イオンモール、業績好調、来期四季報予想も強いのだけど

~ イオングループの強気出店戦略の転換で、業績の伸びは鈍るかもしれないと保守的に考える。 ~

イオンモールの第3四半期決算。

2009年2月期 第3四半期財務・業績の概況

業績数字は絶好調ですな。来期は減速するんじゃないですか?四季報の数字はかなり強いけれど、イオンはイケイケドンドン積極出店から既存店頑張って回復型に転換した。そうなればイオンモールの業績も頭打ちになるか、成長スピードが落ちると考えるのが自然でしょ。

そうならなくて来期も高成長するのかも知れない。けどね、今は四季報の強気数字を信じて投資するより、もっと保守的な見通しでもって投資していく局面。そうじゃなくても、イオンモールの評価は決して低くないわけだし。

不動産・マンデベ・流動化
イオン イオンモール ショッピングセンター 不動産

2008/12/27 08:08

ダイドードリンコ、値上げはできないが缶コーヒーの-10%は続かない

~ 缶コーヒーヘビーユーザー層が不景気で少し節約すると-10%なんていう数字が出てくる。 ~

ダイドードリンコの12月月次数字。

平成21年1月期  12月度販売状況 のお知らせ

弱いですな。売上がこういう状況では、原材料価格は確実に下がるけれど来年4月の値上げがなければ利益の回復は鈍い。

200812263.gif月次の数字でコーヒーが前年同月比10%もマイナスになるというのは、売れていないのだとつくづく感じさせる。コーヒーと言えば愛用者層は男性のヘビーユーザーになる。

今まで工場で作業していた派遣労働者が休み時間に缶コーヒーを飲みながら休憩を取っていたとすれば、派遣切りでそういうコーヒーブレイクを取る人は少なくなる。正社員にしてもボーナスが減ったから少しだけ節約しようと、週に1日は缶コーヒーを飲まない日を作ったりする。

たかが120円、されど120円ということですよ。

そういうちょっとが積もり積もって-10%なんていう数字が出てくるんじゃないですか?とてもじゃないけど値上げなんてできそうにはないですな。

で、ここからだが、このままズリズリと前年同月比でマイナスの数字を出し続けますかねえ?アパレルや飲食なんかの場合、ひとたびトレンドに合わなくなったり、サービスが低下するとマイナスはどこまでも進んでいく。ビジョンメガネなんて酷いもんだ。

コーヒーの場合、味とかサービスとか、そういう要素に変化はない。新製品が売れたりすると企業間でシェアの変動がある。コーヒーはコカ・コーラのジョージアがトップブランドでシェアは40%。次がサントリーのボスで、3位はアサヒ飲料のワンダ。ダイドーがどの辺に位置するかは不明。しかし、ジョージアの出荷金額が3600億ぐらいなので、ダイドーのコーヒー売上1300億では、シェア15%ぐらいと推計できる。

ちょっと話しがそれたが、言いたいことは、コーヒーみたいな物で前年同月比マイナスがずっと続くことは考えづらい。減ったところで横這いになるか、ゆっくり回復するか、どちらかじゃないですか?

食品・飲料・日用品
コーヒー ダイドードリンコ 飲料

2008/12/27 08:08

タビオ、靴下が売れて景気が真冬でも足下の業績は暖かい

~ 第3四半期までの業績好調さと進捗率を考えれば通期の上方修正は出るでしょうね。 ~

タビオの第3四半期決算。

平成21年2月期 第3四半期財務・業績の概況

月次や中間決算を考えれば、予想通りの好決算ですね。

売上+7.4%、営業利益+13.6%、経常利益+13.4%、純利益+13.4%。通期計画に対する進捗率は、売上72%、営利69%、経利69%、純利66%。進捗率が低いような気がするかも知れないが、タビオの業績は寒さが厳しい12月~2月に偏重している。ちなみに、前期の進捗率は、売上71%、営利65%、経利65%、純利62%。今期より悪い。

通期は上方修正確実でしょうな。

200812262.gifユニクロのファーストリテイリングを始め、ポイントやライトオンなど、業績がそれなりに強い銘柄の株価は高い。それに比べると業績で見劣りしない靴下屋タビオの株価は安過ぎじゃないですか?

不景気で固い物・重い物・高い物は売れない。外需・輸出関連は大赤字連発。ディフェンシブと高配当、小売の一角が今の相場では鍵になるわけですよ。そういう流れで考えてもタビオは安すぎと思うんですね。

アパレル・ファッション銘柄
タビオ ファッション 靴下 靴下屋

2008/12/27 07:07

アスコット、有報を提出でず倒産や上場廃止もあり得る

~ 2008年8月に上場してすぐの失態は社長や主幹事の詐欺に近いものがある、株価は悲惨。 ~

アスコットが有価証券報告書を提出できない。

平成20 年9 月期有価証券報告書提出遅延に関するお知らせ

上場して間もないのにこんな事になるのは詐欺ですな。上場は2008年8月ですよ。減益決算での上場。不動産マーケットが悪いのは分かっていたし、ますます悪くなるのは明らかだった時期。まさか上場を考える不動産企業のトップがそんな事は予測できなかったなんて言わないでしょ。

主幹事の大和にも責任はある。そんなのを上場させるのはやめてくれませんか?ま、大和がやめていれば怪しい主幹事で上場したのだろうけどね。

有報提出できなくて上場廃止とか、資金繰りがつかなくなって倒産とか、十分あり得るわけだが、そうなれば社長と主幹事は訴えられて実刑になって当然ですよね。残念ながら、そうならないのが日本社会。

こういう危うい状況になることは12月12日のこのプレスリリースでうすうすは感じられました。

会計監査人の異動及び一時会計監査人の選任に関するお知らせ

監査法人を新日本からアスカに変更するというものですな。厳しい監査法人からユルユルな監査法人へ。

変更理由。

当社は、本日まで当社の会計監査人である新日本有限責任監査法人と、当社の連結子会社を含めた事業計画、資金計画について度重なる協議を続けてまいりましたが、当社保有物件の売却見込等の計画の実行可能性に関し、一部見解の相違が解消できませんでした。

十分分かりやすく書かれているが、もっと分かりやすく書いてみる。

うちは在庫の不動産を売って借金を返済していく計画なので、資金調達はしなくてもいいと思っている。仮に資金調達が必要だとしても、棚卸資産を売って返済する分は必要ないと思うんです。計画通り不動産は売れるはず。

200812266.gifだけどね、新日本監査法人は、計画してる値段やスケジュールでは不動産は売れないから、資金調達計画をしっかり立てろって言うんです。そうしないと資金繰りが悪化して倒産するって、脅すんです。

そういうことで意見が合わず、このままだと有報提出できない。うるさいな、新日本は。面倒なので、アスカに変更しますよ。そうすれば丸く収まるでしょ。

株価は悲惨な状況で、上場来上がった試しがない。儲かったのは株を売りだした人=社長と主幹事と会社。エグイね。

不動産・マンデベ・流動化
アスカ アスコット マンション 不動産 流動化 監査法人

2008/12/27 07:07

イマージュ、倒産の瀬戸際で超高利回りの株主優待は縮小へ

~ 資金繰りの悪化で資金調達を計画している間も業績は悪化の一途、優待次第で株価は一段安へ。 ~

イマージュホールディングスの第3四半期決算。

平成21年2月期 第3四半期決算短信

ひどい内容ですな。業績悪化のスピードがものすごい。恐いのは銀行からもう融資しませんよって言われること。そうなれば資金繰りに行き詰まって倒産ですから。そうなってもおかしくないぐらいの業績悪化スピードと言えましょう。

11月26日には継続疑義の注記に関してプレスリリースがあった。

「継続企業の前提に関する注記」に関するお知らせ

曰く、

さらに、一時的な運転資金の不足が生じる可能性に対処すぺく、平成20年10月及ぴ11月に当社代表取締役社長南保正義から運転資金を借入れております。また第三者害リ当増資等を含めた資本政策についで具体的な検討を進めてまいります。

資金繰りは危険な所まで来ていますな。

200812261.gif株価は暴落。暴落前の水準は赤字企業にしてはずいぶん高い気がするが、実際高いですね。高い理由は簡単で、魅力的な株主優待の力と言えましょう。

8000円相当の自社商品を年に2回もらえるので、暴落前の株価水準で優待利回りは驚きの40%。自社商品というのはライスフォースの化粧品。そんなものは使わないって人はヤフオクで売る。4000円~5000円ぐらいで落札されるので、その場合で優待利回は20%~25%となる。

株主優待好きでこの株を買わないと言うのはバカですよ。

そういうわけで株価は高かった。株価は暴落したのでさらに高利回りになり、化粧品を使えば優待利回100%。使わなくても50%を越える。そんなアホな。

株主優待は廃止か縮小が発表されますな。そこでもう一段、優待投資家の投げ売りで株価が下がるんじゃないですか?株主優待で値を保っていた株から優待を取ってしまえば、後はどうなるか、子供でも分かりますな。

専門小売銘柄
イマージュ 倒産 株主優待 継続疑義 高利回り

2008/12/27 06:06

アルバイトタイムス、無料求人紙DOMOは全く儲からない

~ 無料求人誌のビジネスモデルは時代遅れで、会社の資産は失われていく一方。 ~

アルバイトタイムスの第3四半期決算。

平成21年2月期 第3四半期財務・業績の概況

相変わらずのボロボロ業績ですな。アルバイトタイムスの顧客のメインは人材派遣・請負会社などであるわけで、派遣切りが連日トップニュースになり求人が減っている今、業績が良いわけがない。

しかし、アルバイトタイムスの業績は2005年2月期と2006年2月期をピークに信じられないほど悪化しているので、不景気云々以前に、アルバイトタイムス固有の問題があるのはご存じの通り。

業績やビジネスモデルが頂けないのは別として、どうしても目にとまるのは高財務と資産的な割安さじゃないですか?

これだけ業績が悪化しても自己資本比率は83%で借金はない。ビジネスモデル的に大きな設備投資を必要とするわけでもないので当然と言えば当然だけどね。PLの数字とBSの数字の悪さと良さの対比が面白い。

BPSは180円、現金修正BPSが97円。株価76円でPBRは0.4倍、現金修正PBRが0.8倍。業績が超悪いので配当がないのは残念。

大赤字で営業キャッシュフローはマイナス。通期でも営業CFはマイナスになりますな、多分。

DOMOのビジネスモデルが復活することはあるのだろうか?猛烈に景気が回復し、人手不足がどうしようもなければそれなりに復活するのかも知れない。そうでなければ、復活しない方に賭けるのが賢いのでは無かろうか。

新しい収益ドライバーでも作り出さない限り、資産は徐々に失われていくって事ですな。

結局、現時点での資産価値的な株価は非常に魅力的ではある物の、その資産価値は結構なスピードで失われていく可能性が高い。配当もないので、とてもじゃないけど買えないってことになりますな。

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