アーカイブ: 2008年12月18日

2008/12/18 21:09

アセットインベスターズ、増資が決まって倒産は免れた

~ 増資と資産売却で現金を捻出し、喫緊課題のCB償還に目途をつけ倒産を回避。 ~

アセット・インベスターズの増資が決まった。

第三者割当による新株式の発行に関するお知らせ

これで一応倒産は無くなったのでしょうな。調達額が10億円とたいした金額ではないような気もするけど、まさか増資してすぐ倒産してしまうような額を調達しないでしょう。しかしながら、喫緊で問題となっているのは18億円の新株予約権付社債の償還なわけで、10億じゃ足りませんよ。

差引手取概算額996,000,000 円は、本転換社債の償還資金1,770 百万円の一部として約8億円、残余の額を投資事業の原資に充当する予定です。

とあるので、とりあえず8億分だけ不足していて、残額は既に手当済みって事ですか?いずれにせよ、何とかなるんでしょうな。そうじゃなければ10億で増資決めない。

10億の割当先は、Total Network Holdingsに5億、古川令治(アセット・マネジャーズ会長・創業者)に4億、若山健彦(アセット・インベスターズ社長)に6千万、JCWに4千万。TNHとJCWがどういう会社なのかは不明。古川さんのよーく知った先であることは間違いないと推察。

1株7円で1億4300万株を発行。現在の発行済株数が8200万株なわけで、アホらしい新株数なのが分かりますな。必要な金を集めなければならないのだから仕方ないですが。伊藤忠もいちごアセットもたまったものじゃありません。その他の株主も。

200812186.jpg株価は既に一桁に突入してますな。いつ倒産や上場廃止になってもおかしくないって事です。増資が決まったので激しく上下して短期筋のおもちゃになるんじゃないですか?それとも増資を好感して連続ストップ高とか?よく分からんが、どうでもいい。

あと、そろそろ上場だ、あとちょっとで上場だと言われ続けてきたイーバンク。アセット・インベスターズは持分をアセット・マネジャーズに売却予定。

資産の譲渡及びこれに伴う特別損失の発生に関するお知らせ

一応、ネット銀行では顧客数No1だし、上場すれば儲かるなんてずいぶん期待させられましたな。今となっては楽天の傘下ですよ。

その他の資産も売り払って巨大な売却損を出しつつも12億の現金を捻出。増資の10億とあわせて22億ぐらいですか。とりあえずはオッケーって事で。

最後に、アセット・インベスターズはクサイ会社に分類することにします。今さら遅すぎですか?そうですな。まあいいじゃないですか。

クサイ会社・エグイ企業
アセット・インベスターズ アセット・マネジャーズ・ホールディングス 増資



2008/12/18 18:06

グリーのIPO、初値は公募価格比+50%、業績成長はぶっちぎり

~ 業績の伸びと広告宣伝費に注目、株価は相場次第で安くも高くもなり、短期売買に使えそう。 ~

グリーが新規上場しました。最近はずっとIPOに人気が無くて、初値は公募価格割れが多く続きましたな。そんな中にあってグリーは知名度の高さがあるし、何と言ってもその爆発的な業績の伸びで注目されていた。期待を裏切らず、初値は5000円と公募価格3300円の50%増し、文句無しと言えましょう。

IPO取れた人おめでとさん。(実は私も取れました。)

200812184.jpgSNS(ソーシャルネットワーク)のグリーに限らず、ネット企業の場合どれだけユーザーが伸びているのかが業績を占うポイントになる。ユーザーが2次曲線的に伸びている事が大切。極端な話、利益が伸びなくてもユーザーが伸びて売上が伸びていればいずれ数字はついてくるってことで、株価は上がりますよ。

その点、GREEの会員数グラフは満足のいく形と言えましょう。

会員数の増加とページビューの増加はほぼ一致するのが普通なので、ページビューのグラフを見ても同じ形をしているのは当然ですな。

気にしておくべきなのは広告宣伝費じゃないですか?

GREEは積極的にテレビCMを打っているのはご存じの通り。GREEが何をしている会社かよく分からなくても、GREEって会社があってなんか不思議なCMやってて、携帯電話とゲームに関係があるんだなって、みんな知ってますよね。テレビはほとんど見ない私でもGREEのCMはよく見ている気がするんだからね、これは実にすごい事だと思います。

GREEに限った話じゃなくて、楽天なんかは野球球団まで使って日本国民に楽天を知らしめているわけですよ。

200812185.jpgで、グリーの広告宣伝費は莫大。絶対金額じゃなくて、売上に対する広告宣伝費の大きさですな。前期は売上26億円で広告宣伝費は6億、売上の23%。販管費が13.6億なので、販管費の45%が広告宣伝費。

つまり、広告宣伝費次第で利益はどうにでもなるってこと。ちょっと利益が足りないなと思えば広告宣伝費を削ればいいわけだし、利益が出すぎだなと思えばジャンジャン余分にでも広告宣伝費を増やせるでしょう。

そんな自由な費用があって、前期の経常利益率が36%なんですよ。今期の経常利益率は59%の計画。儲かってしょうがない。

ってことで、業績は文句無しのブッちぎり。同業比較されるのはミクシィやDNAだけど、頭一つも二つも抜けてブッちぎりじゃないですか?

株価は5000円でPER34倍。時価総額は1000億を越えてマザーズではミクシィを抜いていきなりのトップに躍り出た。で、この株価が高いか安いかですな。

相場次第って言うのが一番ぴったりだと思いますよ。

全体相場が良ければPER100倍ぐらいは平気で買われるし、悪ければ20倍ぐらいまで売り叩かれる。ここ何週間の戻り相場みたいな状況ではPER34倍まで買われたのはとてもしっくりくる感じがしますな。ここからも同様で、全体相場の雰囲気で買われたり売られたりするでしょう。出来高があるうちは短期売買にはもってこいと言えましょう。デイトレーダー頑張れ。

IPO・新規上場
IPO SNS グリー ディー・エヌ・エー デイトレ ミクシィ 携帯

2008/12/18 14:02

バンクテックの11月の状況、説明会、確認しましょう

~ 来期の業績がどうなるか、20%の増益はクリアできるのであれば割安じゃないですか? ~

バンクテック・ジャパンの11月月次。

月次売上高・受注等の状況(2008/12/17更新)

バンクテックの場合、月ごとのブレが非常に大きいので月次数字を単月で見ても役に立たない。趨勢をぱっと見るのが賢明ですな。

売上は11月までで122億と通期計画131億まであと少し。今期に関しては下方修正の心配なんかは無用です。今月が期末なので、関心は来期ですね。

今のところ受注残は前期比+22%なのだが、これは月ごとの受注状況や売上状況でかなりぶれることをお忘れなく。期初からの数字を見れば、勢いとしてはだいたい20%増ぐらいで考えるのが妥当でしょう。来期の売上についても20%増ぐらいを期待してもOKですな。

利益に関しても、来期は多少の貯金もあって、20%増は期待してますよ。貯金というのは、今期にある2~3億の本社移転費用ですな。経常利益が13億の会社にあって、2~3億の移転費用は経常利益の15%~20%に相当するわけですよ。それは来期丸々利益計上される。そう考えれば最低でも20%の利益増は期待しても良いと思うでしょう?

12月6日に開催された説明会の動画資料があるので暇があればどうぞ。

ビジネスサービス
バンクテック・ジャパン

2008/12/18 13:01

四季報に限らず、新聞、テレビ、ブログ、メディアの情報は嘘だらけ

~ 情報の真偽をいつも気にして、最後は自分で調べるという、投資の基本の基本を忘れずに。 ~

モリテックスが四季報に苦情。

「会社四季報 2009年 第1集 新春号」記載内容についてのお知らせ

四季報が発売されるごとに内容訂正がいろいろと出される。実際には発表される訂正内容以上に四季報には間違いが多いですよ。単なる勘違いなのか、執筆者の無知なのか理解不足なのか、なんだか理由はよく分からないが、読んでいておかしいことは結構ありますな。

例えば、個別銘柄ウォッチで見ている銘柄ではダイドードリンコ。四季報の説明はこうなっている。

10年1月期はタスポ導入による数量減少が一巡

何を仰っているんですかねえ?ダイドードリンコは缶コーヒーの会社なんですが、タスポの導入が数量減につながるんですか?販売の90%が自動販売機でされるのがダイドードリンコの特徴なわけだが、その自動販売機という単語につられてタスポが出てきたとしか思えませんな。

コメントで教えてもらいましたが、タスポの導入がダイドードリンコの缶コーヒーの売上に影響しているのは四季報の説明の通りですね。

たばことコーヒーは飲むのも買うのもワンセット、みたいなところがあって、たばこを自販機で買うつい手に横にある自販機でコーヒーを買うという喫煙者の消費行動があると。タスポ導入でたばこを自販機で買わなくなれば、当然缶コーヒーの購入頻度も下がりますな。

タスポを持たない喫煙者はコンビニへ行くわけですけど、コンビニではダイドードリンコは買われない。ダイドードリンコの売上の9割が自動販売機というのが災いしていると言えましょう。

なんだかんだ言いながらいずれタスポの所有率は上がると思うんです。いちいちコンビニへ行ってばかりもいられませんからね。

ま、四季報ばかりをやり玉に挙げても仕方ない。どの雑誌でも新聞でも、ブログでもテレビでも、間違いはいつもたっぷりあるわけですよ。このブログの内容だって間違いだらけ。

つまりですよ、大切なのは鵜呑みにしないってこと。自分で調べるってこと。今さら何をって思うかもしれないが、こうして時々思い出すのはいいことでしょう?

いい加減にしてよ
ダイドードリンコ テレビ ブログ メディア 四季報 新聞

2008/12/18 13:01

四季報CD-ROMが新しくなって使いづらくなって

~ 余白は少なく、情報はまとめて一画面に、投資家が使って開発、ってのを望みます。 ~

200812181.jpg四季報が発売されました。いつも四季報CD-ROMを買っていますが、今回よりバージョンが5にアップ。ユーザーインターフェースが現代っぽくなりましたな。

そんな事は重要じゃなくて、いろいろと不都合な変更がありますねえ。まじで、使いづらくなってしょうがないですよ。

画像の通り、子ウィンドウの中の文字が、一番下で切れてしまう。トヨタの情報画面では各セクションの最下行が半分しか読めない。なんてことですか、これは。

200812182.jpgまあ、これは使っているWindowsが英語バージョンなのでダメなんでしょうな。基本、東洋経済新報社としては、必要システムとしてWindows日本語を挙げているわけで、それを使わない自分に非があるって事ですね。それにしたってねえ。

しかし、業績推移の画面は最悪じゃないですか?これは英語バージョン、日本語バージョンに限らず同じで、余白が多すぎちゃって横スクロールしないとダメなんですよ。こういう情報って言うのはできる限り一目で全部が見渡せることが大切ですな。効率が全然違う。

200812183.jpgあと使いづらいのは、キー操作で使えるようになっていないこと。マウスでの操作が基本になっていて、いちいちマウスでクリックしないとダメ。面倒ですよ、これは。左上にある銘柄入力ボックスにカーソルを移すのに、マウスでクリックするしかないなんて、どうなってるんですか。

思うに、この四季報CD-ROMを開発している人は、実際に使いながら投資している人じゃないですね。あくまでシステム開発の人。データを使えるようにシステムにするだけの人。投資情報としてヘビーに使っている人が開発すればもっと良くなるんじゃないですか?

いい加減にしてよ
四季報

2008/12/18 12:12

減益しない信越化学が減益するのだから世の中は苦しい

~ ディフェンシブ、高配当、キャッシュリッチ、低PBR、そういう所を大切にしないとね。 ~

信越化学が下方修正の可能性を発表。

連結業績予想の修正に関するお知らせ

信越化学と言えば、不況でも好況でも増収増益を達成することで知られていますな。少なくとも過去10年減益はない。今期も当然の如くわずかながらも増収増益の予想を出していたけど、さすがに今期はダメっぽい。

弊社は市況の悪化を経営努力で乗り越えるために、最大限の努力を継続しておりますが、11 月以降の市況の落ち込みは、企業の経営努力の範囲を遥かに超えるもので、4 月28 日に公表した連結業績予想の達成が困難な状況となっていることをお知らせ申し上げます。

信越化学が言うと重みがあります。11月以降の市況落ち込みは企業レベルで対応できるものでは無いって事。信越化学がダメならどこもダメでしょって言いたくなる。

具体的な下方修正の数字は出ていないものの、そうなることは間違いないわけで、その下落幅が気になる。減額幅は売上で-10%以下、利益で-30%以下と言うことだけは確実。さて、どれぐらいの数字が出るんでしょうな。

この状況は信越化学だけじゃない。優良企業と呼ばれるどこの企業でもビジネス環境は悲惨でしょう。これはまだまだ続く。そう簡単に終わらないですよ。つまり、ちょっと相場つきが良くなってきたからって、慌てて買う必要もないし、むしろ売りだって事。

ディフェンシブで高配当、キャッシュリッチで低PBR。そういう銘柄をコアにするべきじゃないですか。コアって言ってもバイアンドホールドはダメですな。それ以外の株はボラティリティを取るだけのトレーディングで乗り切るしかない。

信越化学の苦しさを見るにつけ、改めてそう思う今日この頃。

化学銘柄
ウエハー 信越化学 太陽電池

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