アーカイブ: 2008年12月 9日

2008/12/09 10:10

三菱UFJの新株発行価格決定、ここからは買いの方向で

~ マクロとアメリカの金融株の動きを見ながらそろそろ買いを準備していく局面。 ~

三菱UFJファイナンシャル・グループの新株発行増資の価格等が決定。

発行価格および売出価格等の決定について

今回の増資で約4000億円を調達。先月には優先株で3900億円増資したので、合計では7900億円。当初計画では1兆円の予定だったと思うが、株価下落でずいぶん目減りしましたな。それでも7900億円だからね、さすが日本一の銀行です。

発行価格は417円。業績とか資産価値とか安全性とか競争力とかなんだかんだの観点からこれが安いか高いかなんてちっとも分からない。まあそんなことより、金融危機、景気、世界経済、そういうマクロのでっかい流れの中で株式市場が底打ちするかどうか、そういう所で417円が安いか高いかってことじゃないですか?

200812081.jpg 株価的には2003年の底値にかなり近づいた。アメリカの金融株はとりあえず底打ちしたっぽい。シティ(C)とかバンカメ(BOA)、ゴールドマンサックス(GS)、ウェルズファーゴ(WFC)あたりの株価はきゅっと戻っていますな。そういう流れには付いていくと思いますよ。

100株単位で買いやすくなったし、そろりそろりと買っていく局面ではないですかね。

銀行・証券・ローン
三菱UFJファイナンシャル・グループ 増資 新株発行 銀行



2008/12/09 09:09

東日本ハウス、不適切な会計処理=粉飾決算と呼びますよ

~ 粉飾金額はとりあえず数千万と小さいが、優成監査法人が心配の種です。 ~

東日本ハウスで不適切な会計処理が判明。不適切な会計処理というと何となく悪さが半減するが、粉飾決算ということであって、そのレベルが従業員個人レベルなのか企業組織レベルなのかという幅があると考えたい。

不適切な会計処理の判明について

今のところ金額的には数千万円で小さいですな。どこかの所長が苦し紛れに粉飾しただけという主張です。本当にこれだけなら大丈夫でしょう。ヘタすれば実はもっと巨大な粉飾がありましたって事で倒産とか上場廃止とか、そういう可能性もありですな。

監査法人は優成。うーん、ここがどうも引っかかりませんか?優成監査法人がお手伝いしている企業の一覧を見ればねえ。

粉飾決算・犯罪行為
優成 東日本ハウス 監査法人 粉飾

2008/12/09 01:01

2008年12月9日までの企業倒産状況

~ 上場企業の倒産数は戦後最多を余裕で更新、特に建設・不動産会社が多い。 ~

今年ここまでの倒産状況。

200812092.jpg 図は朝日新聞から拝借したものだが、ITバブル崩壊後から不景気が底打ちする2003年~2004年、そこから景気が拡大を続けた2005年まで、倒産件数は順調に減ってきていますな。新興市場がピークを付けた2006年から倒産件数は増え始め、今年に入って負債総額も一気に増加基調へ転換。

まさに株価と逆相関と言えましょう。そりゃそうですね、企業の調子良さを表すのが株式市場で、調子悪さを表すのが倒産件数・倒産負債総額なんですからね。

上場企業の倒産に限っていえば、戦後最多だったのは2002年の29件。今年は太洋興業までで既に32社で過去最高を余裕でクリア。32社のうち23社が建設・不動産関連企業というのも不動産バブルがはじけた様子をよく表していると言えましょう。

年末に向けてもう何発か上場企業が倒産しますかねえ。

倒産・上場廃止
不動産 倒産 建設

2008/12/09 00:12

太洋興業が倒産、10年以上も粉飾決算を続ければ当然

~ 倒産したのはビジネス環境ではなくて粉飾したから。倒産までの経緯はシンプル。 ~

太洋興業が民事再生手続きの申し立て。これで今年の上場企業倒産は32社目。負債総額148億円。

民事再生手続開始の申立てに関するお知らせ

倒産までの流れは次の通り。

2008年8月8日、第3四半期決算を発表。この短信を見る限り倒産するとは思えない。赤字かつ財務状況は良くはないながらもキャッシュフローは黒字だし、こんな状況で何年もずっとビジネスをしてきている。配当もきっちり支払われている。

2008年11月17日、「不適切な会計処理の判明および平成20年9月期決算発表の遅延ならびに調査委員会の設置について」を発表。監査法人の太陽ASGから不適切な会計処理を指摘され、過去の数字も含め嘘っぱちがありそうだと。しかも重大になりそうですと。

この発表前に既に株価はずいぶん売られて100円を割っている。ボロ株の仲間入り。インサイダーっぽい怪しい値動きは全然ないので普通に売られて下がってきたんでしょうな。発表後から株価は暴落。暴落ながらも出来高は全然多くなくて、大丈夫なんじゃないの?的な楽観的株主が多いのが分かりますな。

2008年11月27日、「不適切な会計処理に関する調査の進捗状況について」を発表。なんと10年以上も前から架空の利益計上を行っていたんですなあ。棚卸資産や売掛金などの不適切な計上があって、修正すれば債務超過に転落。同時に、過年度も債務超過の可能性。ここまで来ると上場廃止がはっきりして来ますな。

200812091.jpg 翌日より株価は出来高を伴って再暴落。ああダメだこの会社、とようやく認識して慌てて売りに回った様子がこの出来高から分かりましょう。

2008年12月1日、「公認会計士等の辞任に関するお知らせ」を発表。太陽ASGが、もう知りません付き合い切れません、と去っていった。おいおい、今さらですか?何かと太陽ASGの周りでは臭いことが沢山起こりますな。

株価は下げ続けて今日の終値で26円。そして引け後の倒産発表となりました。で、倒産の理由が書かれているが、しっくりこない部分もある。

しかしながら、バブル崩壊の影響により弊社の売上は減少し、さらに近年は、原油価格の高騰や米国サブプライムローン問題、高齢化による農業就業人口の減少等の影響も受け、平成4 年9 月期のピーク時には年間約380 億円を計上していた売上高は、平成19年9 月期には約219 億円にまで減少いたしました。

さらに、本年11 月、社内調査チームによる調査により、連結ベースで約25 億円に及ぶ不適切な会計処理があることが判明いたしました。

そういうわけで倒産したと仰るわけだけど、バブル後売上が減ったことは倒産の直接的原因じゃないですよ。粉飾決算が倒産の理由なわけです。粉飾せず正直にやってきていれば、メーンバンクの助けがあったかもしれない、どこかが買ってくれたかもしれない、こりゃいけないと社員全員がものすごい頑張ったかもしれない。

繰り返すが、粉飾決算が倒産の理由ですよ、太洋興業さん。あたかもビジネスが苦しくなって倒産したような言い方しないでよね。

代表取締役社長は中村哲雄。監査法人は太陽ASG。東京三菱UFJとみずほが大口の借入先。

倒産・上場廃止
倒産 太洋興業 太陽ASG 民事再生手続 監査法人 粉飾

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