アーカイブ: 2008年12月 4日

2008/12/04 07:07

伊藤園、業績と株価は過去10年最低、買うなら今じゃないですか

~ 原油などのコモディティ高による原価率悪化はこれから改善し、利益は回復する。 ~

伊藤園が下方修正を発表。

業績予想の修正に関するお知らせ

意外性はないものの減額幅は大きいですな。前期比で利益は半減し、過去10年で最悪の利益水準になる。過去10年で最低の数字というのは飲料会社としてはあまり考えられないような数字と言えましょう。もちろん、ボロ会社であればそういうのもありですけどね、伊藤園は優良企業。

利益は過去10年で最低でも売上は過去10年で最高。この10年間売上が前年を下回ったことは一度も無し。

低利益の理由は原料高と販促費。数字を確認。

2003/42004/42005/42006/42007/42008/42009/4中
原価率50.2%49.7%49.4%49.3%48.5%48.9%50.5%
販促率14.0%15.7%16.1%16.9%16.8%17.1%-
運送率3.8%3.7%3.7%3.7%3.9%4.2%-

原価率の悪化が酷い。販促率は販売手数料と広告宣伝費。中間時点では数字は分からないけど、販管費率が高くなっていて下方修正の理由としても描かれているので販促比率アップはほぼ確実ですな。

原料は茶、野菜、果実、コーヒー。PET容器と缶、これらは結局原油。ここ数年でコモディティ価格がどうなったかなんて今さら説明無用ですな。暴騰した結果が原価率の悪化です。

コモディティ価格は永遠に上がり続けるような論調があったけれど、今はどうなったか。町のガソリン価格を見るだけで普通の人にも一目瞭然。原油価格は暴落してピークから3分の1になった。農産物価格も同じ。

つまりですよ、原価率は改善する、運送比率も改善する。販促費は会社のマーケティング戦略によるので裁量の余地は十分ある。原油価格のような急激な改善はないにしても、じわり改善する。連れて利益は回復する。

来年4月には飲料の値上げた一応決まっているのも大きいですよ。伊藤園が値上げするのか、どの製品なのか、どれぐらいなのか、はっきりしない部分もありますけど、他社が値上げすれば多少なりとも追随するんじゃないですか。

200812041.jpg ってことで、伊藤園の業績は底だと思うわけです。株価もずいぶん下がった。10年前の株価水準まで落ちたわけだから、激下げと呼べる。ここからは利益回復を織り込んでいく値動きになる。

今のところ減配は発表されていない。

平成21年4月期 第2四半期決算短信

前期と同じ38円と書かれていますな。EPSが30円まで落ち込む予想なので、減配があるんでしょうか。財務的には苦しくないわけだが、配当性向の目安は一応40%なので配当減額がありそうな雰囲気です。

忘れてならないのは優先株。伊藤園は優先株を上場させている唯一(だと思う)の企業。普通の個人投資家は議決権なんていらないので買うなら優先株で決まりですな。仮に前期と同額48円の優先株配当がされれば、利回りは5%を越える。

優先株の概要。

  • ・議決権無し
  • ・配当額は普通株の25%増し
  • ・普通株が無配の場合は15円配当
  • ・税金関係は普通株と同じ
  • ・銘柄コードは25935

食品・飲料・日用品
伊藤園 優先株 有望 食品 飲料



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