アーカイブ: 2008年12月
アスクル、月次は実質的に微増、不景気の状況では安心感がある
~ 今期減益でも外需・輸出型企業に比べれば業績安心感はディフェンシブ並に強い。 ~
アスクルの12月月次。
12月の数字は前期比でマイナスになっている。曜日の関係があるので、実質的には微増。今期ここまでも同様に微増。
アスクルの場合は親切に曜日について説明されているけど、月次数字の発表で曜日の並びなんかに言及してくれる企業は少ない。これは意外と注意が必要ですな。月30日なわけで、そのうちの1日は3.3%にもなるわけですからね。
だから、月次数字というのは月ごとの単なる数字比較で終わらせるのではなくて、趨勢として捉えることが必要なわけですな。
話がそれた。
アスクルの業績は微増。今期計画は微増収、利益はそれなりに減になっている。原材料費の高騰で利益は圧迫されるし、景気悪化で需要も弱いので当然と言えましょう。
それでも業績には安心感がある。安心感というのは外需・輸出型のメーカーとかに比べれば断然安心感があるってことですな。業績が悪くてもね。
アクセス、上場廃止は創業者、後継者、会社ぐるみで悪さした結果
~ 社長や創業者の名前を一切書かないなんて、会社ぐるみの悪事と理解してもいいですよ。 ~
アクセスがジャスダック上場廃止。2009年1月27日が上場廃止日。
上場廃止は当然ですな。遅すぎですよ。
上場廃止理由。
株券上場廃止基準第2条第1項第10 号a(上場会社が有価証券報告書等に「虚偽記載」を行い、かつ、その影響が重大であるとJASDAQ 取引所が認めた場合)に該当するため。
お金がぐちゃぐちゃと動き回って、最期は社長を含め役員が刑事告訴されたわけですから上場維持できるはずはないですな。(社長の有罪・無罪は決まった?未確認。)
証券取引法で罰金も食らった。
悪さしたのは代表取締役は北博之と代表取締役専務の小路口謙治。筆頭株主の創業者は村上次男。創業者が社長をやっている時からおかしな取引があったと発表されている。
で、何があきれるって、いろいろと状況を知らせるプレスリリースなどで悪さした人をかばうような行為ですな。
刑事告訴されたとかナンチャラ委員会を設置したとか、経過具合とか。そういうリリースの中では話しが悪さした代表取締役や専務、創業者に及ぶわけです。
その言及の仕方ですが、当社元代表取締役、とか、創業者で元代表取締役、とかいう表現だけで、氏名は一切書かれてない。そんなアホな。「当社元代表取締役である北博之は。。。」とか書くのが普通というか筋じゃないですか?
唯一氏名が出てきたのは、代表取締役が山田から松浦に代わってから。山田さんにはまだまだ元の人の息がかかっていたって事ですか?
結局、氏名を伏せたいわけですな。なるべく知られたくない。隠したい。隠れたい。そういう気持ちは分かりますけどねえ。
プレナス、「ほも弁」開始で経費増は当然、ディフェンシブ銘柄です
~ 配当利回り5%まで売られれば買うべきだが、株価上昇した今は様子見で下げを待つ局面。 ~
プレナスの第3四半期決算。
業績は悪い。株価は良い。この株を買えなかったのは非常に悔しいですな。
第3四半期時点では利益は前期比-40%となっているわけですが、こういう株はそんな数字で投資するわけじゃない。40%という数字はびっくりしそうだが、すったもんだの末ほっかほっか亭をやめて新ブランドほっともっとを始めたのだから、経費がたんまりかかって当然。
そういう費用はいずれ落ち着く。いずれ落ち着くって、どんな会社の費用だっていずれ落ち着くじゃん、と言われそうだが、そういう問題ではない。落ち着くとうのは、近い将来という確実性があって、今の不景気に関係ない費用。いつ落ち着くか分からない費用は話にならない。不景気に関係ある費用はどこも同じであって、そんなのは株価があがる理由にはなりっこない。
日本の弁当は言ってみれば日常食みたいなもので、多少の景気の波は受けたとしても、食べ続けられるものですな。自動車や不動産、電化製品なんかの景況感とは比べものになりませんよ。ばりばりディフェンシブ。
そういう場合、今期の予想EPSは82円だけど、EPS150円で考えればOKなんです。株価1100円ぐらいまで下げたとき、配当利回りが5%になったら買いだなあなんて考えていたわけですよ。PERで言えば7倍ちょっと。
そうこうしているうちにあれよあれよと株価は上がってしまった。今でも割安ではあるものの、魅力は薄い。
それに何より、逃した株を追いかけるのはつらいですな。数字的な魅力より、精神的な魅力が薄れているって事。
あきらめてほっともっと弁当でも食べたいところなんだけど、近所に店がない。これからできてくるんでしょうな。味はほか弁と変わらないと予想。ちなみに、ほっかほっか弁当は略してほか弁。ほっともっと弁当は知ってますか?ほも弁らしいです。冗談じゃないですよ。
しまむら、不景気対応株の期待を裏切る業績、節約派はユニクロへ
~ 景気悪化でトレードダウンするお客が来ない、ファッション性が足りないからではないのか? ~
しまむらの第3四半期決算。
今期ここまでわずかながら減益。売上は微増。通期では売上はもう少し伸びて+2.7%、利益は+6%と増益の計画。通期計画達成は難しいんじゃないですか?つまり、下方修正がでるってことですな。
しまむらの商品は安い。非常に安い。ファッションには好みの問題があるし、そもそもトレンドとかお洒落とかが分かっていないので難しいわけだけど、しまむらのファッション性は低い。男性物なんかちょっとヤンキーっぽい人が好きこのみそうな物しかないような気がするが皆さんいかが?
ファンション性については正直分からないので無視するとして、低価格は間違いないですな。不景気には強そうな気がするわけですよ。
景気が悪くなると、それまでちょっと贅沢していた人達は消費を抑えるようになる。消費を抑えるというのは具体的には、買わなくなるか安い物を買うようになるか、その両方かですな。
買わなくなるのを思いとどまらせたり、安い物に移る人を取り込んだりするのが低価格商売が不景気に強い一つの理由なわけです。そういうところにしまむらは位置するような気がするけど、業績はそうなっていない。
それはやっぱり、ファッション性に問題があるからではないですか?トレードダウンした人達はしまむらに行かない。トレードダウンしてもファッションですからね、自分がかっこわるいと思う物は着られないし、お洒落じゃない物は安くてもいらない。しまむらのファッション性はそういう類なんですよ、きっと。
トレードダウンはユニクロに流れていると考えるのが自然じゃないですか。もっとお洒落なブランド物や一つか二つ上の価格帯で消費していた人達が節約しようって言うときに、お洒落の満足も十分に満たされるのはユニクロのファッション性ということね。
しかしながら、しまむらには元々のお客さんであるおばちゃんやおじちゃんがいる。その人達は相変わらず安いしまむらで買い続けるか、買わなくなるかで、トレードダウンのしようがない。そんな流れでしまむらの業績は伸び無いながらもそれなりに持ちこたえているんじゃないかと。
今後もそれは同じじゃないですか。
伸びてきた会社が頭打ちになると、財務が悪くなるが、さすがしまむら、相変わらずしっかりしてますな。棚卸資産なんて全然増えてない。ここは20%や30%増えても、ああやっぱり業績悪いからね、って誰でも納得できますよ。そういう事がないのはしまむらの強さと言えましょう。
優良大企業なのに四半期決算にキャッシュフロー計算書を載せないのはダメですな。決まりとかそういう事じゃなくて、当然載せるべきものですよねえ。どっかのボロ会社じゃないんだから。
月次も良くないので上がり気味だった株価はすぱっと落ちた。高値が2005年12月と、新興企業みたいなのは何だか不気味ですな。それにしても安くなったと思う。今の株価6500円は2003年~2004年ぐらいの水準なわけだけど、売上は1.5倍以上、利益は2倍以上になっているんですから。配当だって倍以上ですよ。
長い目で見ればこの水準での買いで間違いないんじゃないですか?
個別銘柄ウォッチ(2008/12/28)
~ 年末年始で動きは鈍く、取り立ててウォッチ銘柄に変化はないが、それでも少しずついろいろと。 ~
ウォッチ銘柄のニュース・材料
・ライトオンが11月月次を発表。数字は弱い。
・タビオが第3四半期決算。予想通り業績好調。
・ダイドードリンコの12月月次数字。月次の数字は悪い。
・日本プロセスが上方修正。インパクト無し。
コメント
トリドールの株価が急騰。とりあえずは利益確定すべきですね。業績が良くて、バカみたいな高評価でもないのでじっと持ち続けたいと思うかも知れない。中期的にはそれでも報われるに違いないけれど、今の相場ではそういう戦略より急騰すれば利益確定の方が良いと思うのです。ブルマーケットとは違って、こんな相場では必ずエントリーポイントはやってくるから。
タビオが急騰。既に分かっていたことなのに、第3四半期決算の好調さを確認しての飛びつき買いが集まった感がありますな。とりあえずはホールドしていけばいいんじゃないですか?まだまだ低評価に放置されていると思いますね。
プロシップもかなり上げた。
ミネルヴァはストップ高を連続させたので利益確定は簡単でしたな。まだまだ安いので買っていける。
12月末決算で権利落ちした物語コーポレーション。権利落ちで当然株価も下げたわけだけれど、意外と下げが弱いような気がしませんか?買い場を探っていきたい。
丸誠は配当利回り4.5%に低下するまで株価は上昇。現金修正PBRは1倍を越えてきましたな。大きな業績成長の見込めない高配当・低PBR銘柄は、その状況が無くなれば素直に売りであって、そろそろそういう状況に近づきつつある。
日清オイリオや日清製粉などの食品原材料メーカーはセクターローテーション銘柄の役割を終えたのかも知れない。小麦や大豆、とうもろこしなどのコモディティ急騰から急落へ激しくマーケットは動き終わった。ここからはもう一度知恵を巡らし年末年始にでも考えをまとめたい。
三菱東京UFJの株価は下げそうで下げない。まだ様子見で行きたいとは思うものの、今買っておかないとと言うような焦りもある。そういう気が急いているときはたいてい損するときなのでぐっと我慢している。
ライトオンの株価はいまいちな11月月次数字を受けて急落。そうじゃなくても利益確定水準でしたが。ここからはどうでしょうねえ。難しいですな。
日本調剤は中間決算説明会の動画あり。またエントリーを立てたいと思う。アインファーマシーズとはずいぶん株価の勢いに差があるが、今期業績が悪い日本調剤は仕方ないですな。
マクドナルドは決算末をまたいで下落。最低でも配当と優待分は下げて当然なわけですよ。クオーターパウンダーの発売時にサクラで行列を作るという、まあなんともグレーな事なんかをしているのはどうなんですか?
サイゼリヤは為替デリバティブの問題も落ち着いき、ボラティリティも低くなったのでトレーディング銘柄から削除。ここからはセクターローテーション銘柄候補として見ていきながら、場合によっては個別銘柄ウォッチに新規登場することもありましょう。
ハウス食品は商品回収の株価への影響はゼロ。株価は逆に上げた。これが本来の形でしょうな。ボラがないのでトレーディング銘柄から削除は当然です。
新規のトレーディング銘柄採用はもちろんビックカメラ。過年度決算修正で課徴金納付になりそうな気配で、とりあえずはストップ安で下げていますな。業績インパクトはそれほどではないと判断。どうなることやら。
春日電機、倒産や上場廃止の可能性十分、投資不適格
~ 四半期レビュー結論不表明、継続疑義の注記、貸し倒れ、不明金、やらしい言葉のオンパレード。 ~
春日電機のプレスリリースいろいろ。とりあえずは中間決算短信にまとめて書かれているのでそれを読めば十分ではある。
相変わらずすったもんだしているが、監査法人から四半期レビューの結論を表明されていない。
本日発表した平成21 年3 月期第2 四半期決算短信に関するお知らせ
話はそれるが、
会計監査人から下記の理由で四半期レビュー報告書の結論を表明しない旨の四半期レビュー報告書を受領致しましたことをお知らせいたします。
この文面はもっとストレートにならないんでしょうかね?「四半期レビュー報告書の結論を表明しない旨の四半期レビュー報告書」って何かの呪文ですか?投資家を魔法にかけるんですか?ま、春日電機が悪いわけじゃなくて、もともと適当な言葉がないのでそうなるんでしょうな。
「四半期報告書不適切意見」とか、もっとフレンドリーに「会社がぐちゃぐちゃで倒産するかも知れないですよ報告」とか、そういう風に何かの法律とか規則で決めて欲しい。
当然ですが継続疑義の注記は付きます。貸付金が返ってこないとか、不明な仕入があるとかで多額の資金が流出している。ま、不明な金というのは、普通の企業活動では不明と言うことであって、不明金で儲けている会社の中の人・外の人にとっては明瞭な金ですな。
規則的に監理銘柄指定解除になるようだが、おかしな話です。どう考えたって「監理」したほうがいいに決まってます。
上場廃止か倒産か、十分ありますな。短期トレード以外は手出し無用の投資不適格と言うことで。
日本プロセス、単体中間期のみ上方修正、インパクトは無し
~ 良いニュースではあるものの、株価は無反応になりそう、魅力は配当と低現金修正PBR。 ~
日本プロセスの上方修正。
平成21 年5月期第2四半期累計期間(個別)業績予想との差異に関するお知らせ
個別銘柄ウォッチの日本プロセスが中間期の業績予想を修正。個別の数字だけの増額で、連結については「精査中」。通期は修正無し。
とりあえずは良いニュースですな。しかしインパクトのある内容ではなしということで、株価にもインパクトはないんじゃないですか?
そもそも日本プロセスの魅力は高財務と低現金修正PBRと配当なわけで、業績は普通でもOKですな。通期でも上方修正あれば断然いいけどね。
クスリのアオキ、本業のドラッグストアではなく調剤薬局をチェック
~ 調剤薬局部門はずっと安定的に成長を続けている、これで大手調剤チェーンもとりあえずOK。 ~
クスリのアオキ、12月月次の数字を確認。
北陸で頑張る小さなドラッグストアには興味は無し。確認しておきたいのは調剤薬局がどうなっているかって事。順調に伸びている事が分かればそれで良い。なぜなら、調剤薬局銘柄としてはアインファーマシーズと日本調剤があるわけだけど、それらの業績を占う上でも、ドラッグストアの調剤部門をチェックしておいて損はない。
クスリのアオキの調剤部門12月は、全店で117.4%、既存店で115.9%。順調です。調剤に関してはディフェンシブで需要は急増したりしないので、+20%とかあり得ない。10%以上で伸びていれば文句無しですな。
今年6月からの月次を眺めてみても、数字は安定的に推移。
これで、とりあえず、調剤薬局は大丈夫そうだと確認できる。
クリード・オフィス投資法人の借入金利は他のREITに無いほど高い
~ 2%台後半の借入金利はREITでは高すぎるぐらいで、いちごアセットの信用は効いていない。 ~
クリード・オフィス投資法人の借入金利について。
借入金利が2.48%と2.73%。これってちょっと高すぎないですか?これほど高い数字は他のREITではお目にかかれませんよね。それぐらいしないと借金できないって事なんだろうか?
クリード・オフィスREITは既にクリードの傘下からいちごアセットの傘下に移っている。クリードが自分のREIT売り払ってしまったのは、信用が無くて資金調達が難しいからだと自分で説明していますな。いちごアセットになれば信用が増して、借り入れも楽になるって事であれば、もう少し金利は低くてもいいような気がしますねえ。
ま、いろいろ何か条件があったりで、今回はたまたまこういう数字が出てきたのかもしれんが。要注意で見ておいて損はなし。
ビジョンメガネ、債務超過転落で倒産・乗除廃止を避けるため増資
~ スポンサーが誰なのか気になるが、結局は既存株主の持分が大きく希薄化されるはず。 ~
ビジョンメガネの第2四半期決算。
ビジョンメガネの債務超過は予想したとおりで、中間期での債務超過となりました。倒産、上場廃止、ウルトラCと3つの可能性を考えていたけれど、どうやらウルトラCで決着をつけそうな気配ですな。
当社は債務超過に陥った純資産を回復するため資本性資金の導入を図るべく様々な手段を講じてスポンサー探しを続けてまいりました。この結果、スポンサー候補が見つかり、現在、業務提携、資金支援に向けて協議を継続しております。
スポンサー候補はどこでしょうね?まさか同業他社が吸収合併してくれるわけはありますまい。ここはやっぱりウルトラCで、訳の分からないクサイところに1株数円とかで大量に新株発行するとか、そういう事しかないですよね。
新株発行数は発行済株式数の何倍にもなったりすることは十分ありますな。先日東証から理不尽な増資は禁止しますよ、と発表されたが、まさにこう言うことですよ。来年の夏からの規制なので、もしその時であればビジョンメガネは増資できずに倒産って事になるはずだったんですかね?
金融機関はどうしようもなくてもう少しだけ待ってやるって感じです。
また、期限の利益の喪失状況につきましては、金融機関からも、スポンサー候補との条件面での合意が完了し、スポンサー候補の意向を酌んだ再建計画を提示後、各金融機関においてその妥当性を評価するまでの一定期間は静観いただける合意ができております。
まだまだ綱渡りは続きます。君子危うきに近寄らず。短期トレード以外は手出し無用ですよ。
旭ホームズ、親会社倒産、債務超過、その他諸々で上場廃止
~ 黒い噂からの突然死ではなく、危篤状態継続からの最期ですから、すんなり受け入れられます。 ~
旭ホームズが上場廃止。
有報が提出できない企業は危ないというのは分かってますよね。旭ホームズににしても、上場廃止にちっとも驚きなんてありませんな。
株価は12月9日に1円をつけ、それからは5円以下でウロチョロ。株価も倒産か上場廃止を十分に折り込み済み。まさかこの株価で、半年ホールドして10倍になったらボロ儲け、なんて投資してる人はいませんな。全員1年抜きの短期トレード。
監査法人は新橋。主幹事は丸三。親会社は倒産。債務超過。きりが無いのでもう書かない。代表取締役社長は坂谷賢一。
上場廃止日は2009年1月27日。
上場廃止理由。
株券上場廃止基準第2条第1項第10 号b(上場会社の四半期財務諸表等に添付される四半期レビュー報告書において、公認会計士等によって、「結論の表明をしない」旨が記載され、かつ、その影響が重大であると当取引所が認めた場合)に該当するため。
不健全な企業が株式市場から消えるのは良い事ですな。
ビックカメラ、過年度決算を修正だが、インパクトは小さく、買い
~ BS、PLへの影響はそれほど大きく無く上場廃止もなさそう、ストップ安連続は投資家の恐怖だけだ。 ~
ビックカメラが過年度決算を訂正。
不動産屋じゃないけど不動産がらみで問題が発覚。2002年に流動化した所有不動産の会計処理が不適切だったというもの。いつもの通りプレスリリースでは何も分からないので、日経新聞を確認。
2008/12/26, 日本経済新聞 朝刊
ビックカメラ、過去の決算訂正、SPCへの不動産売却「白紙」、会計処理を見直し。
ビックカメラは二十五日、二〇〇二年八月期―〇八年八月期決算を訂正することを決めたと発表した。〇二年八月に実施した不動産流動化で池袋本店などの不動産を貸借対照表から外していたが、この会計処理を取り消して貸借対照表の資産に計上する。同社は現在、証券取引等監視委員会から調査を受けている。
ビックカメラは本店ビルなどを二百九十億円でSPC(特別目的会社)へ売り二十億円の利益を計上。SPCへの出資は不動産時価の五%弱で、会計ルールでは出資比率が五%を超えなければ売却と認められる。
SPCには豊島企画(東京・渋谷)も二五%を出資。同社はビックカメラから出資を受けていないが、新井隆二会長名義の株を担保に資金を借り入れるなど、親密な関係にあった。
決算訂正で、ビックカメラは実質支配していた豊島企画を子会社とする。SPCへの出資比率は五%を超え売却は認められない。「最近のSPCに関する会計処理厳格化の流れを再検討し、保守的に見直すことにした」(同社)という。
証券取引等監視委員会は二十五日、ビックカメラが不適切な会計処理を行い、その決算に基づき公募増資をしたことが金融商品取引法に違反すると判断し、同社と同社会長に課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告する方向で検討に入った。
このニュースでとりあえず翌日の株価はストップ安比例配分。ずいぶん売り物が残っているので週明けもストップ安しそうな気配ですな。
で、これは儲けのチャンスではないのか?こういう博打的な儲けはお遊びの範囲であって決して投資の中心ではないわけだけど、今回はちょっとお遊びしてみるのが良いのではないか?
まず、どれだけの業績インパクトがあるのかを考えなければなりますまい。会計のプロでは無いので、過去のPL、BSをどう修正するのか、分かりようもないが、それでも分かる範囲で考え結論を出す必要がある。間違いを覚悟で考えるわけですよ。
不動産売却高の290億は2002年の売上から引かれる。2002年の売上は1920億なので、売上の15%と大きい。その前年2001年の売上が1440億なので、2001年から2002年の売上伸び率33%が13%に低下する。
売却益の20億円は2002年のPLではどうやら経常利益に計上されている雰囲気。42億の経常利益が22億に下方修正される。利益半減ですな。こりゃひどい。2001年の経常利益は14億なので、それでも大幅増益には違いないが。
BSには売却不動産270億が固定資産として計上され、借入金が290億増える。当時の総資産額が990億、純資産額が87億、自己資本比率が9%。それが修正によって、総資産額1260億、純資産額87億、自己資本比率7%となる。
これ以降の年度に関しては、払ってきた賃貸料が支払利息に振り替えられるのだろうか。子会社化される豊島企画の業績が追加される。BSは不動産の分だけ肥大化して、前期のBSでは自己資本比率は26%から24%ぐらいに低下。
この不動産がどれぐらいの収益を上げているのかによるが、仮に収益ボロボロ赤字店舗なんかであれば減損の必要があるかもしれない。そうなれば純利はその分減る。
これぐらいは最低でも修正されるのだろう。他にもいろいろありましょう。全体として、それほどPL、BSにインパクトは無いんじゃないですか?増資が必要になったり、銀行からの借入ができなくなったり、そういうBSにはならない。PLにしても、大赤字に転落したり2003年以外の数字が大きく修正されることは無さそうですな。(減損除く)
証券取引等監視委員会は二十五日、ビックカメラが不適切な会計処理を行い、その決算に基づき公募増資をしたことが金融商品取引法に違反すると判断し、同社と同社会長に課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告する方向で検討に入った。
ということで、ヘタすると上場廃止基準に抵触したりしないか?東証の上場廃止基準はこうなっている。
有価証券報告書等に「虚偽記載」を行った場合で、その影響が重大であると当取引所が認めたとき
虚偽記載であり、重大であるから課徴金納付命令の勧告が出されようとしている。となれば、一応は上場廃止基準に該当する。該当すれば即上場廃止ではないので、東証がどう判断するかによる。まさか、これだけで上場廃止は無いだろうと個人的には考える。
監査法人はあずさ、主幹事は日興。株式の60%以上を創業者が保有。怪しい大株主はいない。有価証券報告書を見ても怪しさはない。
ずばり、買いですな。もちろん、短期トレーディングで。遊びの範囲の少ない資金で。
ちなみに、短期トレーディング銘柄というのは自分なりの基準がある。ボラティリティがあること。業績が良いこと、もしくは業績は悪くても良くなるんじゃないかと期待させるニュースが出たこと。割安であること。何か悪いニュースが出たりして売られていること。その売りの理由が単なる投資家のびっくりであること。ヘタこいて含み損になってもしばらくすれば株価回復する可能性が高いこと。ボロ株・仕手株ではないこと。そんなとこかな。
アパマンショップ、倒産しそうで増資するかも知れませんよと発表
~ 新株発行するかもしれないというプレスリリース、決まってからの発表が普通だと思うが。 ~
アパマンがショップホールディングスが増資するかもしれませんよと発表。
第三者割当(予定)による新株式及び新株予約権の発行登録に関するお知らせ
普通、こういう発表ってしますか?しないような気がするが、ちょっとはっきりしないので何とも言えないが。
新株の発行登録、であって、新株発行が決まったわけでもなければ、発行先が決まったわけでもない。誰がどれだけいくらで引き受けてくれるか全くの白紙なわけですよ。こういう発表は今まで見た記憶がない。あったのかもしれんが。
新株発行が決まって、発行価額が決まって、割当先が決まって、そういう状況になって新株発行のお知らせが出るのが普通の流れじゃないのかと。
なんかイヤーな予感がしますな。
もともと倒産しそうなアパマンなわけで、ここまで来れば何でもしてやれって感じが伝わってきませんか?
株価はストップ高の暴騰をしている。信用規制で空売りができないけど、空売りしたい人は沢山いそう。短期売買の値幅取り以外に何ができましょう。長居は無用ですよ。個人的には無視。
イオンモール、業績好調、来期四季報予想も強いのだけど
~ イオングループの強気出店戦略の転換で、業績の伸びは鈍るかもしれないと保守的に考える。 ~
イオンモールの第3四半期決算。
業績数字は絶好調ですな。来期は減速するんじゃないですか?四季報の数字はかなり強いけれど、イオンはイケイケドンドン積極出店から既存店頑張って回復型に転換した。そうなればイオンモールの業績も頭打ちになるか、成長スピードが落ちると考えるのが自然でしょ。
そうならなくて来期も高成長するのかも知れない。けどね、今は四季報の強気数字を信じて投資するより、もっと保守的な見通しでもって投資していく局面。そうじゃなくても、イオンモールの評価は決して低くないわけだし。
ダイドードリンコ、値上げはできないが缶コーヒーの-10%は続かない
~ 缶コーヒーヘビーユーザー層が不景気で少し節約すると-10%なんていう数字が出てくる。 ~
ダイドードリンコの12月月次数字。
弱いですな。売上がこういう状況では、原材料価格は確実に下がるけれど来年4月の値上げがなければ利益の回復は鈍い。
月次の数字でコーヒーが前年同月比10%もマイナスになるというのは、売れていないのだとつくづく感じさせる。コーヒーと言えば愛用者層は男性のヘビーユーザーになる。
今まで工場で作業していた派遣労働者が休み時間に缶コーヒーを飲みながら休憩を取っていたとすれば、派遣切りでそういうコーヒーブレイクを取る人は少なくなる。正社員にしてもボーナスが減ったから少しだけ節約しようと、週に1日は缶コーヒーを飲まない日を作ったりする。
たかが120円、されど120円ということですよ。
そういうちょっとが積もり積もって-10%なんていう数字が出てくるんじゃないですか?とてもじゃないけど値上げなんてできそうにはないですな。
で、ここからだが、このままズリズリと前年同月比でマイナスの数字を出し続けますかねえ?アパレルや飲食なんかの場合、ひとたびトレンドに合わなくなったり、サービスが低下するとマイナスはどこまでも進んでいく。ビジョンメガネなんて酷いもんだ。
コーヒーの場合、味とかサービスとか、そういう要素に変化はない。新製品が売れたりすると企業間でシェアの変動がある。コーヒーはコカ・コーラのジョージアがトップブランドでシェアは40%。次がサントリーのボスで、3位はアサヒ飲料のワンダ。ダイドーがどの辺に位置するかは不明。しかし、ジョージアの出荷金額が3600億ぐらいなので、ダイドーのコーヒー売上1300億では、シェア15%ぐらいと推計できる。
ちょっと話しがそれたが、言いたいことは、コーヒーみたいな物で前年同月比マイナスがずっと続くことは考えづらい。減ったところで横這いになるか、ゆっくり回復するか、どちらかじゃないですか?
タビオ、靴下が売れて景気が真冬でも足下の業績は暖かい
~ 第3四半期までの業績好調さと進捗率を考えれば通期の上方修正は出るでしょうね。 ~
タビオの第3四半期決算。
月次や中間決算を考えれば、予想通りの好決算ですね。
売上+7.4%、営業利益+13.6%、経常利益+13.4%、純利益+13.4%。通期計画に対する進捗率は、売上72%、営利69%、経利69%、純利66%。進捗率が低いような気がするかも知れないが、タビオの業績は寒さが厳しい12月~2月に偏重している。ちなみに、前期の進捗率は、売上71%、営利65%、経利65%、純利62%。今期より悪い。
通期は上方修正確実でしょうな。
ユニクロのファーストリテイリングを始め、ポイントやライトオンなど、業績がそれなりに強い銘柄の株価は高い。それに比べると業績で見劣りしない靴下屋タビオの株価は安過ぎじゃないですか?
不景気で固い物・重い物・高い物は売れない。外需・輸出関連は大赤字連発。ディフェンシブと高配当、小売の一角が今の相場では鍵になるわけですよ。そういう流れで考えてもタビオは安すぎと思うんですね。
