アーカイブ: 2008年11月

2008/11/17 23:11

建築基準法改正の影響はもうなくなった

~ 建築基準法にしても何にしても、改正や廃止はいつも抵抗勢力がある。 ~

200811161.jpg 新設住宅着工戸数、建築着工統計(建築物の着工床面積)の推移グラフ。この資料はタケエイの中間決算説明資料より拝借。もともとの出所は図にもあるように国土交通省。建築基準法改正があったのは昨年の6月で、グラフががっくりと下がっているところですな。

このグラフから考えると、建築基準法改正の影響は無くなったと言えましょう。2年前の水準まで回復していないのは、単に不動産マーケットが弱いからであって、建築基準法が理由とは思えません。もしどこか建築基準法の改正を未だに業績悪化の理由にしている不動産屋があれば、それはこじつけの言い訳と考えてよいですな。

建築基準法の改正は確かにヒドイものだった。改正の内容というより、準備不足での改正のせいでグラフの通り住宅着工は激減した。その時の論調はずいぶん偏ったものばかりで、住宅着工は将来にわたってずっと激減したまま推移するようなものでしたな。

いつの世も、何かを改正すると批判が出る。抵抗がある。文句を言われる。改正に合わせる方は面倒だからね。どんなに改正内容がアホらしいものでも、改正されれば仕方ない、それに合わせて何とかするしかないんですよ。そして実際、なんとかしてしまうのが人間なんですよ。

政治でも経済でも同じ。そんなことしたら酷いことになる、っていつも文句を言う。実際酷いことになる。でも、そのうち1年もすれば丸く収まって元通り。なんとかしちゃうんですね。そういうものです。

不動産マーケット
タケエイ 不動産 住宅 建築基準法

2008/11/17 23:11

セントラルスポーツ、配当+優待の総合利回りは10%超

~ 配当利回り2.1%、優待利回り8%で合計利回りが10%を越える。 ~

セントラルスポーツの中間決算。

平成21年3月期 第2四半期決算短信

新店のおかけで売上は増加しているものの、利益は伴わないですな。スポーツジムという固定費が高いビジネスだけに、既存店の会員減少は利益を激減させてしまう。逆に会員が増えれば利益は急激に伸びやすいということでもある。

マクロ的には、高齢化が進むし、健康志向は高まるし、悪くはないんじゃないか。景気が悪いと5000円を超えるような月会員費はカットを検討される対象になるのが痛いですな。そういう傾向がどこのスポーツジム企業でも見られます。

業績よりも気になるのは利回りの高さでしょうね。配当利回りこそ2.1%と高くはないものの、優待内容がそれなりに充実していて、使う人であれば優待利回りは余裕で10%を越えるでしょう。使わない人はヤフオクで売る。それでも8%ぐらいの利回りにはなるんです。

配当と優待を合わせた綜合利回りは10%を越えるわけであって、気長にのんびりもば損しない。30%も利が乗ることがあれば売ってしまえばOKですな。そうじゃなくても10%。負けない投資ですね。

消費者サービス
ジム スポーツ セントラルスポーツ 優待 高利回り

2008/11/17 23:11

丸誠、現金修正PBRが1倍割れ、利回りは5.5%超

~ ある意味ストック型の銘柄が現金修正PBRで1倍割れ、利回り5.5%は安い ~

丸誠の中間決算。

平成21年3月期 第2四半期決算短信

ビルメンテナンスは不況になってもなくなりませんな。ビルの空室率が2%から5%になっても7%になっても、同じようにビルの管理・メンテは必要なわけで、不況・好況に関わらず同じだけ仕事がある。結果、不況でも好況でも業績はそれほど変わらない。

業績を伸ばすには管理する不動産物件を増やすしかない。一度増えたら減りづらい。ビルメンテの会社ってそんなに頻繁に変えるものじゃないし。ストック型と言えますな。

そういうビルメンテの会社だから丸誠の業績は微動だにしていない。

ま、そういう銘柄では成長性を買うなんてことはできないし、PERで割安とか言われてもあまり意味がないですな。

株価は330円。BPSが830円。現金修正BPSが360円。PBRは0.4倍、現金修正PBRは0.92倍。配当利回りは5.5%。借金ゼロで自己資本比率は70%。

ここから下げても心配いらないですな。

ビジネスサービス
PBR ビル メンテナンス 丸誠 有望 高利回り

2008/11/15 15:03

物語コーポの決算説明資料には面白い情報が沢山

~ お好み焼きと中華に集中して出店を計画、その2つのマーケットが良い理由は。 ~

物語コーポレーションの第1四半期決算。

平成21年6月期 第1四半期決算短信(非連結)

1Qの出店は直営3、FC5、総店舗数131(直営64、FC67)。出店の内訳は、焼肉2、中華2、お好み焼き4。前期の説明資料にはお好み焼きと中華に集中して出店とあるが、なぜか焼肉も出店している。

中間期は前期比で増収減益の計画。1Q時点での進捗率は売上50%、経常利益74%、純利益80%。中間期は計画を上回って着地する可能性が高いんじゃないですか。そうなればいずれ上方修正がでますな。

200811148.jpg 前期末の決算説明資料を確認しておく。

売上の50%は焼肉。中華が次で、お好み焼きが続く。店舗数でも同じ。勢いとしてはお好み焼きが一番ある。店舗数は2→13→28と倍々以上に増加中。売上高でも倍増の勢い。中華、具体的にはラーメン、もそれなりに勢いがある。焼肉は横這いを維持。

200811149.jpg 基本的にはお好み焼きと中華を集中的に出店して15%の増収を目指す。上に書いたとおり、1Qの出店はお好み焼きを中心として、後は中華と焼肉。集中はしていませんな。ま、お好み焼きと中華以外は一切出店しないと言うわけでは当然ないでしょう。

財務バランス改善とあるが、これは難しいですな。自己資本比率は20%と決して高くない。出店には金がかかるのでできれば増資でも繰り出したいところですが、今の株式相場でそんなことができるわけも無し。営業キャッシュフローの範囲内での出店では成長スピードがどうしても遅くなりますね。FCでの出店を加速していくことになるんじゃないでしょうか。

2008111410.jpg ふーん、焼肉の市場規模は5900億円、ラーメンの市場規模は4000億円、お好み焼きの市場規模は1900億円ねえ。で、それぞれでシェア順位6位、5位、2位を3年後には獲得していたいと。それでも市場シェアはそれぞれ、1.5%、2.8%、5.7%と小さい。ま、これらは個人営業の店の数が膨大にあるし、なかなか寡占化は進みにくいですな。

市場規模と市場シェアで、3年後の計画売上が分かりますねえ。焼肉で88.5億、ラーメンで112億、お好み焼きで108.3億。合計308.8億。3年後にこれだけの売上を取るつもりでいる。今2009年6月期の計画売上高が116億なので、2011年6月期は売上規模が2.7倍になるという事ですな。

そうなると単純計算では、2010年の売上伸び率が65%、2011年の伸び率も65%になる。しかしですよ、今2009年の伸び率はたったの15%を計画していますな。2010年から突然成長が加速するんですか?

2008111411.jpg 確かにお好み焼き屋は個人経営の小さな店が多く、寡占化は全然進んでいたいと思う。ファミリーで気軽に行くことができる郊外方の店舗も少ない。チャンスはあるでしょうな。面白いのは、各社の1店舗あたりの売上。

物語コーポが一番高い。その他は英語のイニシャルを使ってはいるものの、分かりやすいですな。C房は千房(ちぼう)、T橋風月は鶴橋風月、Bぢゅうはぼでぢゅう。その他は知らないけど。

2008111412.jpg ラーメン業界の資料も面白いですな。各社の1店舗あたりの売上高では、物語コーポがダントツじゃないですか。にわかに信じがたいが。日高屋や幸楽苑等の上場大手ラーメン屋を抑えてブッちぎり。日高屋や幸楽苑のラーメンは安さが売りだからだろうか。物語コーポのラーメンは650円ぐらいからで普通のラーメン屋の値段設定と同じ。

画像右下には各社の既存店売上の推移をグラフにしている。ここでは物語コーポだけが既存店が好調ですよと主張している。勢いの差を強調したいんですな。

会社が計画するとおりにお好み焼きマーケットとラーメンマーケットを取っていくことができれば業績は伸びそうな雰囲気ですな。当然、出店費用をどう工面するかという財務戦略が気になる。FCを基本として出店していくなら財務面では楽になりますが。

2008111413.jpg 株価は上場来ずっと横這い、多少は上向きと言えなくもない。PERは5.6倍と安いけど、会社の規模が小さくて上場企業としての歴史も浅い、財務もいっぱいいっぱい、今の相場は厳しい、等々考えれば妥当ですかね。成長力が一応はあるので、個人的には安いと思うけどね。

とりあえずは業績の進捗状況を確認しながらぼちぼち様子見ながら投資してみてもいいかもしれませんな。

外食・レストラン・居酒屋
お好み焼き ラーメン 外食 有望 焼肉 物語りコーポレーション

2008/11/15 15:03

ダヴィンチが苦しいのであればどこのファンドが楽であろうか

~ マネジメントフィーの大きさを豪語してきたダヴィンチ、不動産売買は全然できない。 ~

ダヴィンチ・ホールディングスの下方修正と第3四半期決算。

通期業績予想の修正に関するお知らせ

巨大な下方修正で通期は赤字予想に転落。不動産は売ることもできないし買うこともできないと、はっきり書かれていますなあ。こういうはっきりしたところはダヴィンチらしい。

ファンドにおいて約231,900 百万円の収益不動産売却を当事業年度において計画していましたが、この計画を達成できないことが確実となり、予定していた不動産売却収入が見込めないこととなりました。さらに不動産の新規取得も計画を大幅に下回ることが明らかになり、予定していた賃料収入などが見込めないこととなりました。

不動産に加えてダヴィンチは不動産関連企業への投資も行ってきたわけですが、そちらも減損を計上。さすがにこれだけ株価が下がれば減損にもなりますな。

昨今の大幅な株価の下落により、有価証券の評価損を8,903 百万円見込んでおります。

それにしても赤字はちょっと酷いんじゃないですか。もともとダヴィンチの言い分としては、仮に不動産売買のインセンティブ・フィーとか成功報酬の部分がなかったとしても、マネジメント・フィーで毎期10億は安定収入があり十分やっていける、って感じじゃなかったですか?

それが今回の下方修正では営業利益段階で赤字ですよねえ。短信には「業容拡大のための増員等により」という言葉がありますから、人件費がずいぶん増えたんでしょうな。うまく行っていないのに増員しないでよね。少数精鋭を基本としているわけだし。

こうなると、さすがのダヴィンチもファンドへの出資金が集まっていないと推察。名前は忘れたけど、巨大なファンドが進行中でしたな。きっと規模は大幅に縮小されるか、募集完了がずっと先になるのではなかろうか。

物件売却ができないという状況では、償還期限を迎えるファンドの物件についても困った状況になりましょう。

ダヴィンチが苦しければ、苦しくない不動産ファンド屋さんは無いと思いますな。

いやはや、不動産流動化は本当の本当に苦しい。

不動産・マンデベ・流動化
ダヴィンチ・ホールディングス ファンド 不動産 流動化

2008/11/15 15:03

きちり、成長率は高いが小規模でボラティリティは高い

~ 成長を加速するためには資金が必要だが、今は銀行借入しかできない。 ~

きちりの第1四半期決算。

平成21年6月期 第1四半期決算短信(非連結)

出店した分だけ順調に増収。利益も増えてはいる。規模が小さいので誤差が大きいのが玉に瑕。通期では30%の増収で利益はほぼ横這いを計画。

いかんせん規模が小さい外食企業なので、業績のブレも大きい。成功している業態をじゃんじゃん出店して増収増益のスピードを速めていくのが王道だが、それには軍資金が必要となりますな。今のマーケットでは増資はできないし、銀行借入に頼るしかない。

自己資本比率は37%と、外食企業としては普通だけど、成長企業がガンガン借入をして出店して行くにはあまり余裕のある数字とは言えますまい。

200811147.jpg いかに資金を得て出店していくのかがポイントではなかろうか。株価はまあこんなものかおと思うが、成長加速がはっきりすれば一気に飛び跳ねそうではある。底値からの戻りは早いですな、今のところ。

外食・レストラン・居酒屋
きちり 外食 居酒屋

2008/11/15 14:02

ぐるなび、業績の伸びは順調、これからの戦略はいまいち

~ 業績は順調に拡大していてしばらくは続きそう、株価は強烈に強い。 ~

ぐるなびの中間決算。

平成21年3月期 第2四半期決算短信

業績は順調に成長していますな。

9月には「ぐるなび」トップページの表示幅を740ピクセルから950ピクセルへ拡大し、全体的に見やすく情報を探しやすいようリニューアルいたしました。

あまり関係ないけど、昔のPCモニターは小さい物が多かったから、ウェブサイトの横幅はだいたい750ピクセルで作られていた。今は大画面で横長、解像度が高いから、950ピクセルでも困ることはない。1024×78以下の人は新しいパソコン買えってことですね。

決算短信にはとりわけ見るところもないので決算資料を確認。

2009年3月期 第2四半期決算説明資料

200811141.jpg どーでもいいけど、短信と説明資料をわける会社が多いが、わけずにまとめてくれたほうがよくないですか。わける意味がわからん。

加盟店総数は前年同月比で12.8%増、加盟店単価は10.4%増。結果、売上が28.5%増。伸び率は鈍ってきているものの、相変わらずの順調さ。加盟店が増えるのは勢いさえあれば簡単だが、単価をずっと継続して伸ばすのは難しく、ぐるなびはうまいことやっている。

200811142.jpg 外食産業は下落から横這いという状況で、その外食産業を相手にするぐるなびは順調に伸びている。ぐるなびのシェアが10%というけど、シェアの意味がよく分かりませんな。50万店のうち約5万店(正確には46247店)がぐるなびを使っている、という意味だろうかね。それはシェアとはいわんけどね。横這いの外食産業相手でも、まだまだ伸びしろがあるという事が分かればそれでよいか。

200811143.jpg ぐるなびのページビューの伸びも急角度ですな。グルメといってもどちらかと言えば低単価方向のグルメを探すときにはぐるなびが使われることが多いと思う。宴会とかコンパとか、大人数ではなおさらのような期がする。前回のぐるなびに関するエントリーを参照。これだけのページビューで集客されれば、競争が熾烈な外食産業はぐるなびを使わざるを得ない状況でしょうな。

200811144.jpg 50万店ある外食店舗のうち、ゆくゆくは10万店舗を取り込みたいと。世の中にある飲食店の5店に1店がぐるなびに載っているなんて状況は想像できませんな。ちょっと強気すぎやしませんか。自分の家の周りにある飲食店を5店思い浮かべて、そのうち1店がぐるなびに載るってことですよ。近所の個人経営の店ですから、ぐるなびに載るような店ばっかりじゃないですよねえ。

200811145.jpg コンセプトはよく分かる。飲食店をぐるなびで取り込んだら、どんどん関連分野に手を広げ、人材支援や旅行、海外展開までしていこうという意気込み。これはどこのネット企業も100%同じ。実際、どこも本業が頭打ちになる前に新分野に出ていく。で、うまく行くことはない。ぐるなびもうまく行くとは思えない。

これから出ていく分野には既に先行者が大手があり、そういうところを潰していくのは不可能に近い。ぐるなびトラベルが旅行関連で大きくなれますか?腐るほどそんなことしている会社は既にあるのに。人材支援事業で成功できますか?ものすごい数の企業が既にやってますよ。

200811146.jpg とりあえず、足下の業績は順調。しばらくは成長していきそうですな。株価は全然安くない。安くないと言うことは株価が堅調と言うことですな。まさにこの相場では強烈に強いと言ってもいいすぎではない株価推移じゃありませんか。

ハイテク・IT・テクノロジー
ぐるなび インターネット 外食 広告 有望

2008/11/15 14:02

日本綜合地所、2年先の業績計画を出すとは勇気がある

~ 遅すぎる感のある方向転換、土地の仕込みは十分であとはいかに高く売るか。 ~

日本綜合地所の中間決算。

平成21年3月期 第2四半期決算短信

マンションは売れても利益は出ない。とにかくマンデベは利益が出ない。土地の仕入値が高くて、マンションの建築費が高くて、それでいて個人の所得は低くて、とてもじゃないけどマンデベが儲かるような値段でマンションは売れていない。

自己資本比率15%まで積極的に土地の仕入を続け、ここへきてようやく方針転換。

中期経営計画の修正および資金調達に関するお知らせ

すでのほとんどの不動産屋が資産の圧縮、負債の削減に取り組んできている。日本綜合地所はいまさらながら、という感がありますな。マンション用地については今後3年毎年1000億円分をすでに仕込んであるわけで、量的には問題なし。しかしねえ、この仕込んだ土地の値段が問題なわけですよ。高く買っているんだったら意味無し。

土地の量は十分あっても質が悪い、そういう心配は十分にありますな。

2011年までの業績計画が出ているわけだが、前回の計画と比較すれば情けないにも程がある。来年、再来年の業績数字を今出すマンデベは少ないが、各社出さないのは、こういう風にあまりにヒドイ数字になってしまうので出せないのだと思うね。その点、綜合地所は思い切りましたな。

当然ですが減配の発表が出ている。

業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ

60円予定だった配当は結局0円に着地。仮に60円だとすれば、株価170円で配当利回りが35%。あり得ない数字ですな。まさかこんな数字を期待して投資する人もおりますまい。

高配当利回りの不動産会社の業績は、あり得る不動産利回りになるまで下落する、という法則はここでも当てはまりました。

不動産・マンデベ・流動化
マンション 不動産 日本綜合地所

2008/11/15 14:02

三光マーケティング、綜合利回りは10%を越えている

~ 増収増益の業績とそこそこの配当利回りとかなり高い優待利回り。 ~

三光マーケティングフーズの第1四半期決算。

平成21年6月期 第1四半期決算短信(非連結)

厳しい外食産業の中にあって増収増益を確保しているのは立派ですな。通期計画でも順調に増収増益を達成するつもり。

とりたたる程の成長力はないし、株価評価もまあこんなもんで激安までは行きますまい。何が気になるって、やっぱり利回りじゃないですか。

配当利回りこそ2.6%なものの、優待利回りは10%と非常に高い。安い居酒屋は行かないって人も多いが、そうい人はいつもの通りヤフオクへ。70%ぐらいでは売れるので、配当と合わせればほぼ10%の高利回りになる。

10%で持ちつつ、30%も上がれば売ってしまうという単純な戦略でも儲かりますな。

外食・レストラン・居酒屋
三光マーケティングフーズ 優待 外食 居酒屋 高利回り

2008/11/15 14:02

10月の首都圏マンション発売は15年ぶりの低水準

~ これまでの大量供給から半減しているのに契約率は70%以下。マンションが売れない。 ~

首都圏の10月マンション販売は15年ぶりの低水準になった。予測では2008年のマンション発売戸数は45000戸を割り込むようで、これまでずっと8万戸以上の大量供給をしってきたマンション市場の急減ぶりがよくわかりますな。

それだけ発売戸数が絞り込まれているにもかかわらず、契約率は70%を割っている。

いまさら改めて言うことではないけどね、マンション市場は厳しいですな。マンデベ株の復活も当分は見込めませんな。

2008/11/14, 日本経済新聞 朝刊

首都圏、10月、マンション発売26%減―今年、15年ぶり低水準。

 不動産経済研究所(東京・新宿)がまとめた十月のマンション市場動向によると、首都圏の発売戸数は前年同月比二六・〇%減の四千二百四十戸で十四カ月連続で前年実績を割り込んだ。近畿圏も同一八・三%減の二千百六十四戸。マンション価格の上昇が続いたため、消費者の購買意欲が減退。二〇〇八年の首都圏の発売戸数は九三年以来十五年ぶりに四万五千戸の大台を割り込む公算が高くなった。

 首都圏の発売戸数が減少したのは、「大型の住宅減税が施行されるまで様子見をするデベロッパーが多かった」(企画調査部)ことが主な理由とみられ、各社が発売戸数を抑制したようだ。売れ行きも依然として鈍く、発売に占める契約戸数の比率である契約率は首都圏が六二・五%、近畿圏も六二・〇%と、いずれも好不調の目安である七〇%を割り込んだ。

不動産マーケット
マンション マンデベ 不動産

2008/11/13 21:09

グローバル住建、ここだけが順調だと思えないが

~ 会社の主張するとおりなら激安だが、まさかそんなにうまい話はないと思う。 ~

グローバル住建の第1四半期決算。

平成21年6月期 第1四半期決算短信

誰もが思うでしょ、通期予想は強気すぎやしないかと。前期比で増収増益ですよ。前期の業績が前々期比で大きく落ち込んだからその反動でというわけでもなく、普通に増収増益を計画している。そりゃ誰も信じられませんな。

株価も信じていない。PERは実に1倍を割っている。配当利回りは10%近い。

なぜグローバル住建が強気なのか。

このような状況の下、当社グループは前連結会計年度において物件売却を順調に進めることができ、また用地取得も厳選して行ってきたことから、同業他社がたな卸資産圧縮に注力せざるを得ない状況にあるなか、前述の市場に割安な価格で放出された分譲マンションの完成在庫を買取再販するリセール事業の積極的な展開が可能となっており、その仕入は順調に進捗しております。

(中略)

但し、昨年に用地取得を厳選して行ってきたことから当連結会計年度前半に引渡しを行う案件は少なく、リセール事業を積極的に推進しておりますが、引渡し時期は年度後半になることから当連結会計年度の業績は下半期に集中する計画となっております。

言っていることは理論的には間違ってはいない。問題は、言っていることが本当なのか、言っていることの通りこれから進んでいくのか、って事ですな。

要約すれば、不動産マーケット全体はダメ、でもうちは大丈夫。「うちは大丈夫」の確固たる理由は分からないし想像も付かない。

でも減損しているわけでしょ。

子会社における特別損失(たな卸資産評価損)の計上に関するお知らせ

本当に安く仕入れているのなら、棚卸資産を減損する事なんてないんじゃないの?

会社の言うことが本当なら激安。嘘ならこんなもん。どうなりますかな。

不動産・マンデベ・流動化
グローバル住建 ファンド マンション 不動産 流動化

2008/11/13 21:09

朝日ネット、安心のストック型ビジネスが5%以上の配当

~ プロバイダーは一度使い始めれば滅多に変えない、ストック型の典型。 ~

朝日ネットの中間決算。

平成21年3月期 第2四半期決算短信(非連結)

ISPというビジネスはストック型。そんなことは分かりきっていますな。会員は毎月毎月決まったお金を払ってくれる。景気に関係なく払ってくれる。ISPの乗り換えも引越しでもしない限り余り考えないし。

当然業績はぶれない。

朝日ネットの場合は自己資本比率は86%。PBRが0.98倍、現金修正PBRが1.43倍。配当利回りが5.2%。

なんだかねえ、これだけキャッシュをたっぷり持った超ストック型の企業がここまで売られますかね。

消費者サービス
ISP PBR ストック型 朝日ネット 配当 高利回り

2008/11/13 20:08

ビーエスピー、業績はともかく、資産価値で激安

~ 現金修正PBRが1倍を割り、配当利回りが8%を越えるまで売られるってねえ。 ~

ビーエスピーの中間決算。

平成21 年3月期 第2四半期決算短信

業績数字は見ての通り。今期は減収減益予想。そういう数字はどうでもよくて、資産価値から考えると激安ですな。

200811131.jpg 株価は840円、BPSが1500円、現金修正BPSが861円。ってことはですよ、PBRが0.56倍、現金修正PBRが0.98。現金修正PBRが1倍を切るのはちょっとねえ。。。配当利回りは8.5%、残念ながら株主優待は無し。

四季報で確認できる2001年移行赤字はなくて、キャッシュフローはプラス、借金は無し、配当は毎期きちっと払われている。

なんなんですかね、こういう売られ方って。

ハイテク・IT・テクノロジー
PBR ビーエスピー 配当 高利回り

2008/11/13 20:08

日本調剤、業績悪化の本当に理由を言わない

~ 薬価や調剤報酬の引き下げではなく、後発薬品製造業の赤字拡大が問題。 ~

日本調剤の中間決算説明資料を確認。

平成21年3月期第2四半期決算説明資料

何か言っていることに違和感を覚えずにはいられませんな。

基本的には他の調剤薬局がどこもそうであるように、調剤薬局は売上増で利益が微増なんです。これは薬価の改定とか調剤報酬の改定とか、そういうもうずっと言われ続けてきているマイナスを織り込んでそうなっているわけですよ。そういう前提条件はどこの調剤薬局も一緒。強いて言えば、規模の大きい日本調剤こそ影響をなんとかできるはず。

にも関わらず、業績が悪いのは薬価・調剤報酬の改定と言わんばかりなんですな。

H20年4月より新処方せん様式の使用が始まったが、期待されたほどジェネリック  医薬品(GE)市場は拡大せず

と改定あるのが3ページ。そして13ページでは

処方せん様式変更によるジェネリック医薬品(GE)使用の大幅増加 当社来局への患者さまに浸透・定着

と書いている。ジェネリック薬品の使用は大幅増えたけど、日本調剤はもっともっとでっかく伸びることを期待していた、ってこと?理屈はおかしくないけど、実際はおかしいですな。

業績悪化の理由はジェネリック薬品製造事業。そんなことは一言も書いてないのがまたヒドイ。中間決算短信でセグメント別の業績を確認すれば分かりますね。

もともと日本調剤はジェネリック薬品製造事業を今期黒字化させる計画だった。それが全然黒字にならない。むしろ赤字は拡大していますな。ここで目算が狂って下方修正に至ったわけなのだが、業績未達の理由はあくまで薬価や調剤報酬の改定のせいだと言い張る。むちゃくちゃですな。

そもそもジェネリック薬品製造事業はやめるべきじゃないですか。

ジェネリック薬の製造は装置産業で資本を大きく投下したものが勝つ。新薬開発と違って研究開発費はないので規模の経済が働きますから。既にジェネリック薬を製造している企業はあるので、そんなところと競争したってダメですって。自分で作って自分で売る?規模の経済が働かないでしょ。

ジェネリック薬品製造事業はスッパリやめて、調剤薬局に集中した方がいいんじゃないの?

医薬品・医療品・調剤薬局
ジェネリック薬品 後発薬 日本調剤 薬価 調剤報酬 調剤薬局

2008/11/13 20:08

マクドナルド、月次数字は好調。不況に強い。

~ 外食企業の勝ち組、マクドナルド。不況ならマクドに食事をダウングレードするか。 ~

日本マクドナルドの月次数字。

月次IRニュース

ハンバーガーは不況に強いですな。外食各社は苦しいけど、ハンバーガーは勝ち組というか、特に気にかけて支出を減らされる食品じゃないってことですね。ハンバーガーとは言うが、モスなんかは全然ダメで、結局マクドナルドってことだけど。

不況で言えば、逆にマクドが安いからマクドにしておこうか、って懐具合が寂しくなればよりマクドに行こうと思うこともありましょう。実際安いし、油っぽいからお腹もふくれやすい。満足感が高いというか何というか。

第3四半期決算も発表されている。

平成20年12月期 第3四半期財務・業績の概況

外食・レストラン・居酒屋
ハンバーガー マクドナルド 不況 外食

2008/11/13 20:08

ベネフィット・ワン、強いストック型、利回り5%が目安

~ 福利厚生の代行はストック型収益としては魅力的、あとは配当利回りを待つ。 ~

ベネフィット・ワンの中間決算発表。

平成21年3月期 第2四半期決算短信

売上の伸び以上に利益は伸びていますな。通期の計画でもその傾向は変わらず。ずいぶんビジネスは順調のようだが、実際そうなんでしょうね。

企業は福利厚生を自分のところでやったのでは手間暇と金がかかってしかたないし、その割に充実した内容をそろえられない。ベネフィットワンにはスケールメリットがあるので、任せた方が低コストで内容充実すること間違い無しですなあ。

説明会資料を見れば総会員数が順調に伸びているのが分かります。

第2四半期決算説明会

会員数の増加がベネフィットワンにとっては最重要なわけ。なぜかって、企業からは一人あたりいくらって月会費を取っている。会員がいる限り、毎月毎月お金が入ってくる、まさにストック型ビジネスですな。しかも、かなり強いストック型。

企業は一度福利厚生を決めれば返るのだって面倒。福利厚生を受ける従業員だって、内容がコロコロ変われば分かりにくくて困る。そう言うわけで、一同獲得した企業が簡単にベネフィットワンのサービスを止めるとは思えませんな。

そもそも、ベネフィットワンも自ら言っているように、ベネフィットワンのサービスと同業他社のサービスはそんなに変わらない。新規参入しても同じ内容になる。

同業他社が、当社グループのサービスメニューを模倣することは比較的容易であり、福利厚生メニューのラインナップにおいて差別化することは比較的困難な状況にあります。

それじゃあベネフィットワンをやめて他社に乗り換えるインセンティブは少ない。

そういうことで、強いストック型と言えましょう。

200811122.jpg 一番気になるのは、前期末の決算発表資料にある、業界動向のページ。これで見ると、マーケット規模の既に半分は終わっていることになりますな。ベネフィットワンのシェアは50%なので、このマーケット規模では伸びしろは倍しかないってことになる。

当然ながら、業務範囲を広げて対象となる市場を広げるわけだけど、メインのパイが小さいのは気になる。

200811123.jpg 株価は上場来安値付近をうろちょろしている。高成長でいままでの株価評価は高かった。ようやく安くなってきたかなと言う感がないでもない。強いストック型なので、利回りが万が一にも5%なんかになれば強気になれますな。そうじゃなければ下がるのをじっくり待つのがよろしいんじゃないかと。

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ストック型 ベネフィット・ワン 福利厚生 配当利回り


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