アーカイブ: 2008年10月26日

2008/10/26 23:11

総和地所、原弘産、センチュリー21・ジャパンの中間決算発表

~ 不動産メーカーとフィーコレクターと、同じ不動産関連でも全く別物です。 ~

不動産各社の中間決算をまとめて。

総和地所

中間決算を発表。

平成21年2月期 中間決算短信

まずは9月13日の前々回エントリーと9月26日の前回エントリーを読むと流れがつかみやすい。

大赤字でいよいよ債務超過。予想通りの展開といえましょう。通期も赤字計画で債務超過は続きそう。もちろん、継続疑義の注記付きですな。

売上原価は94%とまさに投げ売り。とにかく現金が欲しくてたまらない様子が分かるというものです。マンションを売るには広告宣伝しないとどうにもなりませんが、広告宣伝費は4.3億から1.6億へ激減。そんな金は無いって事ですな。

具体的にモデルルームへの来場者が-30%と書かれている。他社でもあまり説明されない数字だけに興味深い。

棚卸資産は総資産の97%を占める。前期末は91%。金額的には110億から56億へ半減させた。頑張りましたな。

有利子負債割合は79%。前期末が64%。

時価総額はたったの1億で、当然これは上場基準に抵触していますな。第三者割当で新株を発行して2億ほど調達しようとはしているものの、実行されるのかどうか、かなり疑問が残ります。ちなみに、発行株数は発行済株数の3倍。めちゃくちゃですな。市場からの退場は目前といえましょう。

原弘産

中間決算を発表。

平成21 年2月期 中間決算短信

大赤字。通期ではもっと大赤字を予測。

不動産事業は77億円売って7億の営業損失と、どうにもならない状況ですな。

気になるのは風力発電。中国での累計受注は202基、国内でも30基ぐらいあり、韓国でも受注している。しかし、受注するばかりで一向に製品が出来上がってこない。当然売上も上がらない。いい加減に製品を出荷してキャッシュを得たい所じゃないですか?そうでもしないといよいよ資金繰りが厳しくないですか?

センチュリー21・ジャパン

中間業績を発表。

平成21年3月期 第2四半期決算短信(非連結)

前期比では減益減収ながらも、なかなか底堅い決算ですなあ。底堅いというか、サービスフィーというストック型収益が中心なので、安心感がありますねえ。

加盟店数が796と前期と全く同じ。仮名店数が伸びないことには業績の拡大も望めません。不祥事の影響なんかもあって加盟店開発が進まなかったのかもしれませんな。もちろん、景気が悪ければ不動産売買も細るので、手数料収入は当然減ります。

そうは言っても、マンデベや流動化をしている不動産屋とは違って、ブランドに対するロイヤリティー収入と加盟金が主であって、安定感は抜群といえましょう。

配当利回りが6%と高水準。買っても良い水準ではないですか。

不動産・マンデベ・流動化
センチュリー21 不動産 原弘産 総和地所



2008/10/26 23:11

格付引き下げ、日本レジデンシャル投資法人、日本コマーシャル投資法人

~ パシフィック系の2REITが揃って格下げ、パシフィックの信用がないわけだ。 ~

パシフィック系REIT2つが格付を引き下げられる。

日本レジデンシャル投資法人

ムーディーズから格下げを食らう。先行きもネガティブで引き下げの方向だから、今後さらに格付が下がることも覚悟したいですな。

日本レジデンシャル投資法人の格付け見直しについて

格付が下げられることで問題なのは、資金調達が難しくなると言うこと。現状、不動産屋にとっては資金繰りが全てですからねえ。一応、日本レジデンシャルの認識としては、まあ大丈夫なんじゃないかと言うことですが。

円滑に資金を調達すべく、現在、金融機関と協議しております。上記ムーディーズの公表書面においても、本投資法人は主要銀行との良好な関係を維持していると評価されております。

ここ数ヶ月の物件稼働率もついでに開示されていますな。

95.6%(2008/6月) → 95.1%(7月) → 94.7%(8月) → 94.4%(9月)

順調に稼働率を下げている。どうせなら1年分ぐらい開示して欲しいと思うのは私だけ?

日本レジデンシャルは高配当利回りなREITの中でも超高配当利回りで、倒産してしまうのではないかという危惧が最も高いREITの一つといえましょう。その前にパシフィックがだいじょうぶなのだろうかね?

上の日本レジデンシャル同様、スポンサーはパシフィック。格下げも同様。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスによる 本投資法人の格付け見直しに関する見解のお知らせ

格付の引き下げには甚だ遺憾のようですな。プレスリリースの中でわざわざ下線を引いて強調しています。

日本コマーシャルは日本レジデンシャルと配当利回りの高さでREIT銘柄トップを競っている。投資家は危ないですな、この2つは。パシフィックもね。って考えているわけです。

下線までひいといて、まさか倒産なんてしないでしょうねえ。

不動産・マンデベ・流動化
REIT 日本コマーシャル投資法人 日本レジデンシャル投資法人 格付

2008/10/26 23:11

新日本建物、アールシーコア、日本エスリード、明和地所の下方修正

~ 各社揃って下方修正。今の不動産マーケットで上方修正は期待できない。 ~

不動産各社の業績予想修正をまとめて。

新日本建物

下方修正を発表。

平成21年3月期(連結・個別)第2四半期累計期間及び通期の業績予想の修正に関するお知らせ

流動化予定の物件が顧客の資金繰りの問題で売れなくなった。マンションについても計画通りに売れていない。そういうわけで大きめの減額となりました。

新日本建物の大株主はダヴィンチアドバイザーズで、6月には南池袋プロジェクトというのも発表された。これに関しては竣工が2011年だが、総事業比は350億と大きい。ぽしゃったりしないよねえ。

アールシーコア

下方修正を発表。

業績予想の修正に関するお知らせ

最近では自宅をログハウスにする人も増えてきたとは言え、まだまだ少数派。極めて少数派と言えましょう。やっぱり、別荘として自然豊かな中に立てるという需要がほとんどですな。アールシーコアとしては、街中でもログハウス風で良いですよ、と主張して売っていきたいんだが、なかなか難しい。

となれば、景気の善し悪しはログハウスの需要に直結しましょう。景気が良くないと別荘買おうなんて思いませんから。

アールシーコアには厳しい前途が待っている。ま、不動産屋は全部同じだけど。

日本エスリード

下方修正を発表。

平成21 年3月期(連結・個別)業績予想の修正並びに役員報酬の減額に関するお知らせ

減額で中間期は赤字に転落。通期ではかろうじて黒字を確保するつもりだけど、赤字になる確率はかなり高いですな。

マンションの販売価格については、はっきりと値下げして売ります、と説明してる。

確実に販売を促進するため、業績予想の前提となった想定価格から、発売前にもうワンランク販売可能な価格に引下げを行なう

高財務を生かして第1四半期までには積極的に仕入をしているけど、いよいよ苦しいか。株主資本は厚いので倒産の心配はないのがせめてもの救いといえましょう。

明和地所

下方修正を発表。

業績予想の修正に関するお知らせ

とりあえず中間業績だけ減額しているが、通期でも減額されると考えた方が間違いない。 買い手不在の中に換金売り案件が並ぶ結果、需給バランスと不動産の本来有する流動性が低下し、不動産価格の特定が客観的に難しい環境が続いております。

まさに今の不動産マーケットを1行で説明していますなあ。

明和地所は販売価格を維持しているという。周辺で大きな値下げが続く中で、と断りながらですよ。強気ですな。その結果、販売期間が長期化。特別余裕があるとも思えないのだが、これから投げ売りしていくのでしょうかねえ。

不動産・マンデベ・流動化
アールシーコア 不動産 新日本建物 日本エスリード 明和地所

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